KAJYA&名古屋のとおるおまぬけ採集記!

by kajya


Part7
 途中「菓子折買わなくて良かったね♪」などと話すが空気が重い・・・。役場へ行ってみるとどうも詳しい人がいる様だ。話を聞くとその方自身が20年程前、この近辺で70mmくらいのオオクワを拾ったそうだ。しかし、それ以降オオクワが採れたという話しは全く聞かないらしい・・・。昔オオクワがいたのは事実だが現在はもういなくなってしまったのだろうか。そして隣町で高知産ではないがオオクワの養殖を始めていると聞きその連絡先を聞く。そこに電話をして聞いてみるとやはり高知のオオクワはいないという事で福島産オオクワの幼虫を大量に購入しており、それを増やして地元の森に放虫しオオクワの森として人を呼ぼうという事らしい。なんとか地域振興をと考える町役場の方の考えもよく分かるのだが、やはり私達産地に拘るクワ馬鹿にとっては、それによって数少ないながらもまだ生存しているであろう高知産オオクワガタの純血が失われてしまう様で悲しい思いだった・・・。とにかく、もうこれ以上高知に居てもオオクワは採れそうにないと判断し、月刊むしに載っていた香川のポイントへ移動する事にする。昨日通行止めになっていた峠道も通行可能になっており、まだ川は増水して濁ってはいるものの景色は良く、沈んだ心を癒してくれる様だった。徳島に入るとだんだんとクヌギ林が目に付く様になってきた。高知では全く見かけなかった光景である。こっちの方にはやっぱりオオクワがいるのかも!と再び気合いが戻って来た。全く単純な2人である(笑)そんなこんなで午後2時頃には月刊むしのポイントに着いた。あの情報が真実なら、私達は今オオクワポイントの真っただ中にいるのである!胸が高鳴る!・・・

Part8
 とりあえず交差点からポイントまでの距離が分からない為、目安となるダムの近くまで行く事にする。3〜4kmあるから結構遠い。この交差点とダムとの間にポイントが点在しているハズである。車を走らせながら日当たり、風通しの良さそうなポイントを見てまわる。ここのクヌギは細いのだが、それでもウロのある木はやけに多い。期待できそうな気がする。途中、私がチビクワ2頭と小歯ノコ2頭をGETする。会長はコクワ♂1をGETするがリリース。樹液の出ているポイント3箇所程と燈火ポイント数カ所を確認し明るいうちの捜索を終了する。夕食をとり午後7時過ぎ意気揚々と採集へと出発する!交差点を越えた辺りで明るいうちには気付かなかった野球場の明るい照明が目に入る。ムチャクチャ明るい。そこを見ていこうと車を走らせる。近づいてみるとまだうす明るいのだが小さな虫が多数集まっている。この近辺にオオクワがいるならきっとここに飛んできた事もあるハズだ!と思い、そこで野球観戦をしていた人達に聞き込みをする事にする。この時はまだ、まさかこの聞き込みがこんな予想も出来ない方向へと展開する序章だとは全く思いもよらなかった・・・。


Part9へ続く(^^)