アイドリング・ストップ(iSTART)装置Q&A

(1999年11月19日)
2002年3月19日改定
2007年7月20日改訂

エンジンを安全に容易に停止して、速やかに再始動させる為にアイドリング・ストップの装置が開発されました。(現在一部路線バスに見られるアイドリング・ストップ装置は高価であり、取付に時間もかかりますので、どのような車両にも安価に短時間で取り付けられる装置が2社から発売されました。当初作動に問題がありましたが、改良が重ねられ実用の段階に達しました。

Q1 アイドリング・ストップする度にエンジンキーを切るのが面倒ですが?

A1 路線バス等に見られるアイドリング・ストップ装置を想像して下さい。
この装置はエンジンキーを通常に挿
し込んだ後は、エンジンの停止・再始動には一切エンジンキーを使用しません。エンジンの停止・再始動はボタンを押すだけです。

Q2 エンジンを止めると電気系統が遮断され、右折や左折する予定で信号待ちをしている時、方向指示器が作動しなくなるので、危険では? また エアーコンディション使用時、梅雨時のガラスの曇り等、取れなくて危険だと思うですが?

A2 この装置はエンジン系統の電気回路だけが遮断され、他の回路は通常の走行時のままですので方向指示器もエアーコンディションのファンも、パワーウインドウも作動します。
*エアーコンディションのコンプレッサーは停止しますので、外気の導入、または室内循環が行なわれるだけですが、外気が導入させている時は、ガラスの曇り取りには有効です。また、エアコン内部にとどまっている冷たい空気や暖かい空気が出ますので、直ぐに車内の温度が変化する事はありません。

Q3 でもエンジンが再始動するか心配です。

A3 あなたは単にスタート釦を押すだけです。 あとはエンジンが始動するまでスターターは回り続け、エンジンが始動すると自動的にスターターは停止します。整備不良車以外は心配は無用です。

Q4 頻繁なエンジン停止、再始動を繰り返すとバッテリー上がりや、スターターの故障が心配です。

A4 この装置はそのような心配は無用です。 エンジンの再始動は極めて短時間に自動的に行われますので、バッテリーの消耗は問題になりません。エンジンを始動する時に使用される電気エネルギーの損失は僅か140メートルの走行で回復されます。スターターの故障も自動的にエンジンを始動後停止しますので、手動でスターターを停止するのとは異なり不必要にスターターを使用しませんので通常使用の寿命と同じとかんがえられます。ディーラーの修理担当者の話でも「スターターの故障は殆ど経験した事が無い」との話です。バッテリー問題に関してはをここをクリックしてください。
私達はバッテリー問題に関し、馬鹿な実験を川崎市民祭りで行いました。祭りの開催中3日間、アイスト取付車を、全く走行する事無しに、ただエンジンの停止、再始動を繰り返しを参加者にしてもらいました。(正直いって3日間で数千回エンジンの停止、再始動を繰り替えすので、バッテリー上がりを心配してバッテリーチャージャーを用意使用と思いましたが、忘れてしまいました。)
でも驚く事に、バッテリーの問題もスターターの問題も全く生じませんでした。
さらに全く馬鹿な実験をしてみました。エンジンを働かせずに、スモールライトを付けっぱなしにして、電圧降下が9Vになるまでの時間を計ってみました。(バッテリーは1年半使用した物で、完全充電しておきました。 その結果何と5時間経ってやっとバッテリー電圧は9.4Vになりました。勿論スターターは問題無く回りエンジンは力強く始動しました。 以上の素人の馬鹿げた実験から、度重なるアイドリング・ストップは全く問題がない事に自信を持ちました。

Q5 車を毎日使用しているので、装置の取り付けの為に車が乗れなくなるのは適いません。

A5 この装置の特徴は取付が容易で短時間(2時間くらい)でほとんどの取付車種を問いません。 装着の可否に関してはメーカーへ直接お問い合わせください。

Q6 装置の値段が高いのでは?

A6 アイドリング・ストップによりセーブされた燃料費で短時間に回収できます。詳しくはメールでお問い合わせください。

Q7アイドリングよりもエンジン再始動の時に大量の排気ガスを出すと聞いていますが?

A7 公的機関による発表です。 一般的に30秒以上の(一般的な信号の待ち時間差サイクル)アイドリングでは、エンジンを停止する事により多くの効果がある事が報告されています。東京都環境科学研究所の調査では25秒以上のアイドリング時に、東京都内を走行する全てのディーゼルトラックとバスがエンジンを停止したとすると、軽油約59.4千キロリットル(価格にして約43億円)が節約されNOx削減効果は普通貨物及びバスに限定しても4.9%の効果があり、全ての車両を対象にすると6.6%の削減効果がある事が判明いたしました。この調査は実際に車両へ計測機を積んでの調査や、大型シャーシーダイナモに車両を載せての調査であり、実状に即した研究報告です。2000年1月8日付け新聞紙上で東京環境科学研究所は「3秒間のアイドリング・ストップでも大気汚染防止に効果」があると発表いたしました。詳しくは新着ニュースのページをご覧ください。

Q8そんなこと言ったって最近警察庁が交差点でのアイドリング・ストップは逆効果と発表?
A8 警察庁へ言って質問してきました。あの発表はアイドリング・ストップを交差点で実施すると、エンジン始動に時間がかかり、さらなる交通渋滞が引き起こされる恐れがあり、そうするとスムーズに通行している時よりも、渋滞により余計に排気ガスが出る恐れがある。そうすると交通渋滞により余計排気ガスが出るとの調査報告です。渋滞発生の原因にならねば、信号待ちでのエンジン停止は排気ガス削減に大きな効果があると回答しました。この装置はエンジンの再始動は安全に、しかもスムースに行ないますので、他の車へ発進の遅れ等で迷惑をかけません。(交通渋滞の原因にはなりません。)

実験搭載車両
トヨタ:マークII、コルサ、カローラ、クラウンコンフォート、ハイエース、ライトエース
ホンダコンチェルト、 レジェンド(ターボ付)、シビック、アコード、ステップワゴン
三菱:パジェロ(ターボ付)、キャンター(ディーゼル車)、ミニカ、デリカ
日産:クルー(LPGタクシー車)、セドリック、マーチ、セレナ、グロリア
スズキ:ワゴンR, ジムニー、
ダイハツ:ムーブ、ハイゼット(天然ガス車)、ミラ、

我々の実験では十分に満足の行く台数の車両へ載せる事は出来ませんが、日常の市街地走行実験で
約8〜10費 の削減効果がありました
夏のシーズンでは同時期比較で25%以上の削減効果がありました。(エンジン停止中にエアコンのブロアーはまわっているがコンプレッサーが停止している為と思われます。

交差点で思いきってエンジンを止めてみてください。ほっとすると同時に大気を汚染防止に貢献できる
さやかな協力の幸福をかみしめてください


誰でもが出来る小さな思いやりがあなたの為になり、
子孫への贈り物になるのです。