2月は短いですね、あっというまに3月。いよいよ年度末
です。そろそろ企業の決算期も近付いてきまして、毎年
言われている3月危機ですが、今年はどうなるでしょうか。
週末は読書。また新しい本を読みました。本田健著、
『大好きなことをしてお金持ちになる』(フォレスト出版)
という題名の本です。シリーズ4作目なので目にされた方も結構いらっしゃるの
ではないかと思いますが、「幸せな小金持ち」シリーズと
して去年から書店に並んでいます。優しい装丁で手にとり
易いのも嬉しいですね。内容はタイトル通りといいますか、「自分の好きなことを
やって、豊かで幸せになろう」というもので、それでは
具体的に何をしていったらよいか。どのように物事を考えて
いったらよいか。実際にそのようにされて成功されている人
の例もまじえながら述べられています。まず、お金とはどういうものか、という話から始まって、
お金持ちとはどのような人々かとか、どういう物の考え方
をするのかとか、いろいろ説かれてきたシリーズですが、
やはり「人は豊かで幸せな人生を送ることができる」と
いう点が素敵ですよねぇ。日本人の文化なのでしょうか、まず苦しい仕事をしてお金を
稼ぎ、余った時間を使って自分の好きなことをやるように、
子供の頃から訓練されてしまっているせいか、結局好きな
ことも出来ずじまいになっている人が、大部分なのではない
でしょうか。そうではない生き方があるということが易しい
言葉で書き綴られていますねぇ。お勧めです。ぜひご一読を。(^^)
新しい家電製品、ぞくぞく 2003年03月03日( 月)
イラクが炭疽(たんそ)菌とVXガス廃棄を始めたようです。
国連査察団に廃棄に関する詳細な報告書を、1週間以内に提出する
とも伝えているとのこと。イラクとてアメリカの攻撃は避けたい
ところでしょうし、一応やれやれです。今、世界中でアメリカの姿勢に対して非難の声が高まっている
ようですが、イラク自身も物騒な武器を所有し、クルド人虐殺
などの行為を行っている危険な国家だということも、忘れない
ようにしないといけませんよねぇ…。
話は変わりますが、家電製品市場はすでに成熟した感じが日本
ではありますが、どんどん新しい製品が開発されてきますね。
大量生産できる機械は労働賃金の安い、中国を始めとする他の
アジアの国々にまかせるとして、ここ日本ではやはり最先端の
製品を開発して、世界のトレンドをリードしていく道をとる
ことになるのでしょうか。ようやっとDVDが普及しつつあり、値段も手ごろになってきま
した。パソコンにも次第に標準搭載されつつあります。HDDと
合わせて搭載され、100時間以上も録画可能で、保存したい
ものはパッとDVDへ、なーんて便利な製品も人気を集めている
ようですねぇ。テレビ画面も大型化しかし薄型化が進んでいます。
これも日本のメーカーが液晶テレビの開発に力を注いだから
ですね。ケーブルテレビなども加入者が増えていますし、見たい番組、
取りたい番組がてんこ盛り、という人も多いでしょう。とにかく
便利な世の中になってきたものです。しかし、すでに次世代の機械が発明されつつあります。液晶の
さらに上をいく、有機ELというものが開発されて、まず携帯画面
などに採用されていくとのこと。液晶よりもさらに軽量、薄型の
テレビが登場する日も、そう遠くはないのかも。ソニーなどでは
さらにDVDの次世代の機械を開発中とも聞きます。どんな装置に
なるのでしょうか。なんか楽しみです。まだVTRでがんばっている私ですが、DVD導入する前に次世代
機械が普及してしまうやも…。(^^ゞ
藤田田会長引退、アメリカでの動き 2003年03月05日( 水)
マクドナルドの創業者で会長の、藤田田氏の引退が発表され
ました。名誉職としても残らない完全な引退だということです。
業績悪化とは関係ないとはいっていますが、やはり原因の
一つではありそう。21世紀の社会情勢を読み違えてしまった
ことは大きかったように感じました…。
拉致被害者家族会のメンバーが、アメリカを訪問していますね。
政府要人と次々とあっているようですが、アーミテージ国務副
長官とも面談したとのこと。イラク問題がクローズアップされる
中、自国では有効な解決手段をもっていない、北朝鮮問題が軽視
されるのを心配しての訪米でしょうか? やはり実際に行動して
アピールすることは大事ですよねぇ。自分の家族を拉致されて
20年以上も苦痛を味わってきたわけで、それに関しては日本
政府にも、日本のマスコミにも、そして日本人一人ひとりにも、
責任があります。熱しやすく冷めやすい日本人の性格か、すでに
一時期よりは注目度も下がってしまっているのかも。まだまだ
解決してはいないのですよねぇ。拉致されたらしい日本人は
100人以上…、しかし還ってきたのはたったの5人ですから。
ここのところいろいろな動きを見せている北朝鮮ですが、それに
対してブッシュ大統領が、「外交決着がつかない場合は、軍事
行動もありうる」と米国の新聞のインタビューにこたえたとのこと。
イラク問題を抱えている今、北朝鮮への攻撃もありうると言明
したわけですよねぇ…。一連の挑発行動への牽制ということ
になりますでしょうか。相手側が自重してくれるとよいのですが…。
再出馬表明&番犬ロボット 2003年03月08日( 土)
石原都知事が再出馬を表明しましたね。もう一期やって欲しいなぁ
と思っていましたので、嬉しい限り。マスコミに聞かれる度に、
「ケ、セラセラだよ」みたいな感じで煙に巻いてきた都知事ですが、
ほんと、日本のマスコミは話題作りへの期待感からか、すぐに
「首相には?」とか「ポスト小泉」とか、さんざん持ち上げて
きましたよねぇ。2期目をやるだろうという前提で記事を書いたり、
コメントしていたキャスターって、みかけなかったような…。
石原さん自身も言っていましたが、普段の言動から予測して、
自分達の責任で記事を書けばいいものなのに。ま、そういう記事を
書いても、上に没にされてしまっているのかなぁ?
この頃、ピッキングなどによる空き巣の被害が取り上げられることが
増えました。防犯グッズの売り上げが伸びているとのこと。
今、東京ビッグサイトで『SECURITY SHOW』が開催されていて、
家庭用防犯グッズが多く出展されているとか。いろいろあるよう
ですが、さすが技術大国日本、目をひいたのは番犬ロボットで
しょうか。番犬といっても見た目は「恐竜」風。アイボ君みたくお手やおすわり
もできるとか。(デザインは変更される可能性があるようですが…)
携帯電話を利用して室内をモニターできるように、改良されていく
ようです。かつてみたSF映画の世界が実現のものとなりそうで、
なんかわくわくしますね。まだまだ試作品、改良段階とのことですが、手塚治虫さんのアトム
誕生が2003年の4月7日ということで、なかなかタイムリーな
話題だなぁと感じました。こういう分野は、ロボットに対して良い
イメージを持っている、日本人が強みを発揮できそうですね。(^▽^)
イラク情勢と株価の下落 2003年03月11日( 火)
世界中が注目しているだろうイラク情勢。現在は武装解除の最終期限
延長をどの程度延ばすかで、しのぎを削っているというところで
しょうか。延ばしたところで、実際に武装解除までことが運ぶのか
どうか…。イラク攻撃が開始され長期化するようであれば、世界経済への影響
もみられそうですよねぇ。IMFなどは世界経済の成長率が2%ほど
低下すると予測したようです。もっとも、戦争が起きない場合でも
低い成長率しかのぞめないともしていますし。必ずしも、IMFの
予測も当たりませんか。(その例が何年か前のアジア諸国での通貨
危機だったかと思います)日本はどうかといえば株価が下がり続けて、バブル以来の最安値を
更新したと連日ニュースで大きく取り上げています。ついに7000
円台に突入しましたね。こうなると売りが売りを呼び、という展開に
なって、日ごとに大きく値を下げてしまっています。平均株価ばかりが大きくクローズアップされてしまうと、本当に
日本経済がどん底のように感じてしまいますが、中身をみるとどうなの
でしょうか。きちんと見ていないのでわかりませんが、金融機関
や関連株が売られての株価低下なのかも。それによって投資家が
不安になってさらなる売りを呼ぶ…。そんな悪循環なのでしょう。一歩で企業の業績がどうかといえば、V字回復が確実とも言われて
います。不景気不景気といわれながら各企業は健闘しているのです
よねぇ。お金は恐がりといいますか、逃げ足が早そうです。安全な場所を
もとめてパッと移動してしまうのでしょう。今は債権市場の方に
お金が流れているようです。ここにきて3月危機の再燃がとりざた
されていますが、株主にもっともっとメリットがあるような仕組み
にしなければ、どんどん株価がさがり、それが大々的に報道され
続けることで国民の不安をあおる…。この悪循環、なんとかしたい
ものですねぇ。(^^;
ゆれる世界情勢、愛子さまのお写真 2003年03月13日( 木)
イラク情勢ですが、いよいよブリザードの時期に突入してきた
様子。湾岸各地では、毎秒15メートル以上の強風を記録した
とか。このまま国連決議まで長引けば、イラクへの査察延長に
なだれこむことになるのか…。フランスやドイツの主張してる
期間まで査察を続けた場合、どうなのでしょう、きちんと武装
解除できる可能性は高いのか? それならば延長するのにも
意義はありますよねぇ。もし出来なければ、ブッシュ政権にも
大打撃、国連の存在意義にも?マークがついてしまうことに
なるのかも。ほくそ笑むのはイラクだけ?…なんてことになる
のかなぁと考えてしまったり。。。(^^;
北朝鮮は北朝鮮で、ノドンの発射準備が進められているという
情報がアメリカから寄せられていますよねぇ。ミサイルの発射
に必要な液体燃料を運搬する動きがあるとかないとか…。
どうしてもイラクにアメリカを始めとする世界各国の注目が
集まってしまう中、あちらが焦るのも無理はないかも。北朝鮮
のエネルギー問題はかなり深刻と聞きますし、この状態が長引
けば、ミサイルを発射する燃料そのものが底をついてしまうと
いう話も聞きましたし。武器も使えなければ単なる鉄くずです
ものねぇ。
世界中がワサワサ揺れている中、なにか明るい話題はないのか
なぁと新聞をめくっていたら…可愛らしく微笑む愛子さまに、
チュッとキスをする雅子さまの写真が。宮内庁職員文化祭なんて
ものがあるのですねぇ。皇太子さまが撮影されたものとか。
それにしても愛想のいい赤ん坊ですよねぇ、愛子さま。皇室に
生まれるべくして生まれてきたようです。長い歴史のある上品
な皇室の存在というのは、とても貴重なものであると実感しました。(^^)
株価下落の背景には 2003年03月15日( 土)
イラク情勢ですが、この週末も世界中で反戦デモが予定されて
いると報道されていますね。日本でもこの日、銀座を始めと
する各地でデモ行進が行われたとか。皆、一様に反対のコール
をあげている様子がニュースで流れました。国連で駆け引きが続く中、世界的に株価が下落していると報道
されています。今のニュースや新聞の報道からは、戦争が起き
た場合、そしてそれが長引いた場合の悪影響を心配しての、世界
的な株価下落現象であるかのように印象づけられてしまいます。
私も「そうなのかなぁ…」と思っていました。そんな中、また別の意見を目にしました。すでにイラク危機を
短期間に、一挙に解決できるだけの武力を投入しているにも
関わらず、国連での国際外交、駆け引きばかりが長引いている
ことに経済界がいら立ちを覚えているための株価低迷であると。国連議決の有無に、フランスを始めとするイラク攻撃反対の国々
があくまでもこだわるのは、国連議決なしでアメリカが攻撃し
フセイン政権を崩壊させた場合、21世紀の世界は、アメリカ
の一極支配体制になってしまうことに反発してのことではないかと。そうなるとフランスを始めとして反対している国々は、決して
純粋に戦争反対を唱えているわけではない、ということになり
ますよねぇ…。でもこれを悪いことともいえませんよね。自国
の繁栄を導くように行動するのも政治家の務めですし。まぁとにかく、早期解決が可能であるにも関わらず、もたもた
しているために経済活動への悪影響がでていることへの、経済界
の強い苛立ちが今回の世界的な株安につながっているということ
でした。いずれの意見がより真実に近いのか…。これが判明するのにそう
長い時間はかからないとは思います。なにが本当なのか、マスコミ
で報道されているのはどれだけ真実に近いのか。常に考えていく
必要はありそうです。
国連決議&アカデミー賞 2003年03月17日( 月)
いよいよイラク攻撃が現実のものとなりそうです。米英ばかりで
なく、オーストラリアも軍事行動に参加する意向を示したと報道
されています。まだ、フセイン大統領が亡命することで攻撃が回
避される可能性は残っていますが、現実として難しいことですよ
ねぇ…。小泉内閣もあらためて、アメリカ支持を表明するようですが、
ずっと国連決議にこだわっていたこともあり、与野党からいろいろ
と攻撃されそうです。ここが踏ん張りどころでしょうか。
(とはいうものの、反対派も実はどうしたいんだという、現実的な
議論が見えてこないのも残念ですねぇ)しかし国連決議に関しては、戦後きちんと行われて攻撃がなさ
れたのは、湾岸戦争の時だけだったという話も聞こえてきます。
人が集まりすぎると何も決まらないというのは、本当なのかも
しれません…。
話はがらっと変わりますが、『千と千尋の神隠し』のアカデミー
賞ノミネートの話は以前から取り上げていますが、それに関して
残念な話を耳にしました。他にもディズニーの2作品がノミネートされていますが、配給元
でもあるディズニーは他の2作品ほどに、『千と千尋』の宣伝に
力を入れていないということでした。ノミネート後も追加公開が
ほとんど行われていないのが現状だとか。長篇アニメ賞というのは去年創設されたとのことですが、1回目
の受賞はドリームワークス社に持っていかれてしまい、今回は
ディズニーの面子にかけても受賞したいのでは…というのがもっ
ぱらの見方とのこと。まぁ、興行成績なども重視されるのが
アカデミー賞ならば、アメリカであまり公開されていない『千と
千尋』の受賞が難しくなるのはいたしかたないかも。そういう状況であっても、宮崎作品の素晴らしさは世界中が認める
ところ。宮崎監督自身はすでに次回作の制作に集中されており、
授賞式も参加されないとか。『風の谷のナウシカ』の時も、映画
制作に集中されるために、原作の連載を何年にもわたって中断した
宮崎さんらしいですねぇ。(^^)
イラク攻撃へ。。。 2003年03月19日( 水)
タイムアップ、いよいよ米英が臨戦体制に突入してしまいました。
早ければ20日に攻撃される可能性があります。フセイン大統領も
徹底抗戦を表明しましたので、残念ながら避けることはできなく
なったようです。当然、日本も無関係ということではなくて、テロへの警戒対策と
してアメリカ向けのタンカーの検査を強化したり(大量破壊兵器
のチェックが目的)、ディズニーランドなどでもイラク情勢が
落ち着くまで、手荷物検査が実施されるようです。何が起こるか
分かりません。日本人一人ひとりにも慎重な行動が求められる
ことになりますねぇ。イラクと米英軍との軍事力の差は圧倒的と聞きますので、後は
長期戦にならないことを願うばかり。これは産業界も同じようで、
短期戦の場合はかえって景気に好影響とあるだろうけども、長引く
ようなら原油価格が高騰して、市場に悪影響がでるだろうと
見ているようです。話だけ聞くとあまり楽しくない話題ですが、湾岸戦争の頃よりも
さらにアメリカの軍事技術は発達しているようです。ピンポイント
で確実に軍事施設を攻撃することは、かなりの精度で可能になって
いると聞いた覚えがあります。これに正確な情報を加えれば、
市民の犠牲はほとんど出なくて済むのでしょうか?これで「良い」わけではありませんが、できるだけ短時間に、
そして最小限の被害で、今回の戦争が集結することを願うのみ
です。。。(明るい話題も欲しいのですが、この情勢では…(^^;)
イラク情勢、ウイルス情報、新コーナー 2003年03月22日( 土)
連日報道されるイラク攻撃ですが、実際の戦争を画面とは
いえ目の当たりにするのはつらいことでありますね。
とにかく一日も早い、戦争の集結を望みます。そんな中、マスコミの報道で『人間の盾』といわれる活動
をしている人々がクローズアップされ、「人間の良心に
基づいて行動する、勇気ある人々」といった印象で報道され
ているようですが…。相手は独裁国家であり、あらゆる状況を自国に、自政権の
ために利用しようとするでしょう。実際、イラク国民の盾に
なるべくして行ったにも関わらず、軍事施設への移動を命じ
られ、やむなく国外退去になった人々も多いと聞きます。
結局この行動が戦争を長引かせ、犠牲者を増やすことになったら
本末転倒ではないでしょうか。
話題は全然変わりますが、PCウイルス情報の提供です。
「W32/Nicehello@MM」危険度:低(要注意)
メールによって感染するタイプで、感染すると、感染したパソ
コン内にあるアドレス帳に登録してあるアドレス宛に大量メール
を送信し、さらにMSN Messengerのパスワードやアドレス
でウイルス作成者に送信しようとするそうです。詳しくは、以下のHPをご覧下さい。
http://dt.magclick.com/.W/HLT0rublsh8ZlW6mRns/JZ5%2BsNWyiafF
もう一つ。久しぶりに新しいコーナーを設けました。
『おすすめライブラリー』というコーナーで、今までご紹介して
きた本をまとめてみました。ぜひ御活用くださいませ。
下のリンクからどうぞ!
選挙の季節、イラクの戦後は? 2003年03月24日( 月)
街を歩いていると、選挙用ポスターの掲示板が一斉に設置され
ましたねぇ。東京などは都知事選までありますから、掲示板も
何個も設置されていました。4月13日ですからもう少したてば、
いろいろと貼られることになるでしょうか。このご時勢ですから、人々の政治への関心も高まっていると
思います。いつもその低さが話題になる投票率ですが、今回は
どうでしょうか? 反戦運動が高まっているとは言われますが、
低いまま終わってしまったら…「あの運動は何だったの?」と
いうことになりかねません。戦争は政治の延長上にあるわけです
から。。。やはり一番の注目は都知事選でしょうか。現職の石原都知事が
圧倒的に有利かとは思いますが、樋口恵子氏やドクター中松さん
などが立候補を表明されています。私としては今やっている仕事
がある程度形になるまで仕事をしてほしいので、石原さんに再選
して欲しいなぁとは思いますが、こればっかりは都民の意志と
いうことになりますし…。盛り上がりに期待しましょう!
やはり新聞やニュースやネットで注目してしまうのはイラク情勢
です。今のところイラク側の凄まじい反撃といったものがない
様子なので、原油価格の急騰も、株価への悪影響もみられないよう
ですが終わるまで分かりません。とにかく一日も早い終結を望みます。とはいうものの、ただ単に終われば良いということではなくて、
「戦争後がどうなるか、どうしていくのか?」。次に問題になるのは
戦後処理ということになります。イラクの新政権がどういうものに
なっていくのか。どのような政権であればイラクの、イラク国民の、
そして世界にとって望ましいのか…。これに関しては今、考える
材料が不足してますが、ちょっとそれについての話を聞く機会が
ありそうです。次回にでもお伝えできたらなぁと考えています。
戦争の背景〜アメリカの場合その1 2003年03月26日( 水)
さすがに首都に近付くにつれて、戦闘も激しさを増しています。
残念ながら死傷した兵士の数もだんだん増えている様子。戦争は
情報戦でもあるのでしょう、その兵士の映像を利用して相手の
士気を落とそうという動きもあるようですよねぇ。今回の戦争、どちらが正しくてどちらが間違っているのか。どう
いった意味合いがあるのか。今、世界中の人が注目し、知りたがって
いるのはそのことかもしれません。話を聞く機会があったので
取り上げたいと思います。アメリカの行動がどうであったかといえば、やはり先走りしすぎ、
突出し過ぎといえそうです。正統性があるかどうかといえば、現時点
ではないといえるかも。大義名分がないというのでしょうか。どうしてかといえば、やはりきちんとイラクが黒であるという証拠
(まぁ査察ですよね)を上げる必要がありました。ですがそれを
せずに国際世論を無視する形になってしまいました。また先制攻撃を
しかけてはいけないという国際法も無視して攻撃してしまいました。今のアメリカでは、やはり軍事の専門家が中心となって動いている
ため戦闘に踏み切ったのでしょうが、軍事的にいえば2月半ばごろ
までに攻撃を仕掛けるのが正解だったようです。でも結果としては
1ヶ月遅れてしまいました。どうしてかといえば、兵士の輸送など戦争の準備が遅れたのが大きな
理由といえそうです。それはブッシュ大統領が甘い見通しを持って
いたからと聞きます。国連査察によってなんとかなるとか、フセイン
大統領が自分から降伏してくるとか…。そういう意味ではブッシュ
大統領の軍司令官としての能力には、あまり期待できないのかも。アメリカは短期決戦を狙っていますが、準備不足といえますので
かなりリスクが高いといえます。犠牲者はかなりの数になるかも
しれません。普通に考えると圧倒的な兵力差がありますから、
アメリカが勝つことになるでしょう。ですがもし、ブッシュ大統領
が最高司令官として凡庸ならば…負ける可能性もでてくるやも
しれません。
(以下、次号へ)
戦争の背景〜アメリカの場合その2 2003年03月28日( 金)
アメリカが突出しすぎの今回の戦争ですが、かといって孤立した
状態のままを良しとしているわけでもないようです。短期決戦に
持ち込みたいのは、気候の悪化や兵士のためもあるのでしょうが、
早期に決着をつけて後は国連にまかせて、事後合意を得ようとして
います。(あまり長引いては、世界中に厭戦ムードが広がって
しまい、それも難しくなってきますしね)今回の戦争で、あまり話題にされないことに、湾岸戦争からの
因縁ともいうものがあるようです。もしフランスやドイツの言う
ように査察を延長したとしたら…戦争することはまずできなく
なります。そしてフセインが国民に向けて勝利宣言することに
なるでしょうか。「神は我とともにあり!」という感じで。因縁というのは、湾岸戦争の司令官は現ブッシュ大統領の父親
だったことにあります。結局、湾岸戦争の時はきちんと国連
決議も経て、国際合意のもとにクェートに侵攻したイラク軍を
撤退させました。本来ならばフセイン政権を潰したいところだった
のでしょうが、国際合意はイラク軍を撤退させるところまでで
したので、そこで押しとどまりました。結果どうなったでしょうか。、フセイン大統領は、ブッシュ
大統領およびアメリカは悪魔の国と国民に訴え、自分達の勝利と
したようです。そしてフセイン政権は12年間も存続し、さらに
化学兵器を使用しての虐殺行為を何回も引き起こしてきています。湾岸戦争そして今回のイラク攻撃…父親のやり残した仕事を、
息子が引き継いだという側面があるようです。湾岸戦争、前回の
アフガン攻撃の時と違うのは、アメリカは証拠固め、国連などでの
国際合意作りに失敗したことです。アメリカの信用度はかなりぐら
ついているかもしれません。(以下、次号へ)
戦争の背景〜イラクの場合 2003年03月29日( 土)
一方の当事者のイラクですが、残念ながらこちらにも攻められる
原因がたくさんありますよねぇ。これはマスコミでも取り上げられる事が多いですが、大量破壊兵器破棄
に関する国連決議などが行われてきていますが、それを12年
もの間無視し続けてきたという事実があります。のらりくらりと
査察団をかわしながらでしょうが。そしてその間に、化学兵器を利用
して何回も虐殺行為を行っているようですし。反戦運動を行っている人々は、アメリカが突出しすぎて国際世論を
無視してしまったためでもあるのでしょうが、実際イラクが何を
おこなってきたかにはあまり注意を払わず、アメリカが戦争を起こした
ということに対して、かなり感情的に反応しているようにも見受けられます。イラクは表面上は従っているようにみえますが、その一方でゲリラの
支援を行い、とくにアメリカに対して攻撃をしかけている…そのように
アメリカは判断しているわけです。表向きはアルカイーダがやって
いたりということですが、こういう時、やられる側の勘というのは
往々にして当たっているとか。今回の戦争では、キリスト教VSイスラム教という構図がありますが、
イスラム教というのは政治と軍事が密接に結びついているもので、
軍事的勝利を重視する宗教のようです。これも残念なことなのですが、
テロリズムの根源はコーランにあると聞きました。ですから飛行機で
貿易センタービルに突っ込んだ人も、他の自爆テロを行った人も、
神のためにテロを行って死んだ人は皆、天国に行ったことになって
います。ですからテロ行為を恐れない兵士がたくさんいるのでしょう。フセイン大統領が何を狙っているのか、当然戦争の長期化でしょうか。
気候的にも厳しくなるし、長引くことによって兵士の犠牲者が増えること
でまた世界中に厭戦ムードが広がること期待しているのでしょう。
そして自政権が生き延びることによって、再び勝利宣言し、軍事勝利
を重視するといいましたが、自分の神格化も狙っているのかも。(以下、次号へ)
戦争の背景〜そして日本 2003年03月30日( 日)
この状況下で日本はどうしたらよいのか。
テレビを見ていると、マスコミも野党も、そして自民党内からも
小泉首相への非難ばかりで、孤立無援といった印象も受けますが、
政治的にみればとりあえず正しい判断をしたと言えそうです。日本は隣に、北朝鮮と中国というやっかいな国を抱えています。
とくに今危ないのは北朝鮮ですよねぇ。残念ながら日本独自に
この問題を解決できないのが現状です。できればブッシュ大統領
の任期中に問題が解決して欲しい。それが日本政府の本音だとも
聞きました。中国に関しては、日本国内でも関心が高まっており、さかんに
進出しておりますが…実のところ、こちらも火種を抱えており
ます。覇権主義国家でありますから、台湾への武力侵攻があったり、
空母部隊を作ったりしたら、アメリカとの戦争が起きる可能性が
あります。油断はならないでしょうか。アメリカもやり過ぎの感はありますが、日本としては日米安保を
堅持していくのが現時点ではとるべき政策でしょう。もしそれが
嫌ならば、憲法9条改正を含め抑止力になるだけの軍備は、きちん
と整える必要があります。日本人は国連を美化し過ぎる傾向があります。では国連とはなにか。
戦勝国の利益の代弁者、というのが実際のところではないでしょうか?
国際法も最強国の法律そして国益には勝てず、ということか。
パックスロマーナならぬパックスアメリカーナの時代は、まだまだ
続いていきそうです。日本のできることはなにか。こういう状況ですがまだまだ国連の
出番はあります。早期に戦争を終わらせて、戦後処理で国連に花を
もたせたいのがアメリカでしょうから、それがやりやすいように、
調整役としてバックアップしていくのが良さそうです。ベストの選択は難しいですが、よりよい選択はできそうです。
イラクの始めとするイスラムの社会と、アメリカを始めとする
日本やヨーロッパの自由主義経済の国々。いずれに人々が憧れるか
ということですよね。どちらに人々が移民して行くか亡命を希望
するか。それを考えれば歴然としていますよねぇ。どちらがより多くの人々の幸福につながっていくか。それが判断の
ポイントになるのではないでしょうか。
(終わり)