現場と営業と社長の判断 2001年05月01日(火)

 

大分前から、テレビ、新聞、ダイレクトメール等々・・・さまざまな手段で宣伝されてきた「マイライン」が 
この日スタートしました。人気タレントを使ってのCMでの宣伝や、価格引き下げ競争などが話題に 
なってましたね。 

ところが始まってみたはいいものの、肝心のサービスを800万人にもおよぶ申込者が当分の間、 
受けられない様子。なんでも3月4月で、申し込みが殺到したからだとか。 
また交換機のソフトの不具合が発生し、一部通話ができなくなるトラブルも発生したとのこと。 

まぁ、新サービスにはトラブルの発生はつきものかもしれませんので、ソフトの不具合はすぐ復旧 
したから良しとしても、あれだけ「5月1日からサービス開始なのでお早めにどうぞ」といいながら、 
蓋を開ければ「間に合いませんでしたので、しばらくお待ちください」というのも不手際な話ですねぇ。 

NTTが重い腰をやっと上げてはじめたインターネットの常時接続サービスも似たような状況でしたねぇ。 
対応が間に合わないとかで私自身も申し込みから2ヶ月は待たされました。しかも待たされている間に 
状況が変化してADSLの導入があっという間に決まってしまって、さらに腹立たしい限り。 
もともとISDNになかなかしなかったのはDSL接続の存在を知っていたからで、これが日本に本格的に 
導入されるのを待っていたのでした。(導入が遅れたのはNTTの責任が大きいと思います) 

営業は顧客の獲得にしのぎを削り、現場は現場でサービス実施にむけて頑張ったのでしょうけど、 
上層部の見通しが甘かったのでしょうね。消費者がそれだけ低価格の通信サービスを待ち望んでいた 
ということと、そのサービスを提供するのが遅れたことで社会に損失を与えたかもしれないことを認識して 
いなかったよう。通信事業はそれだけ親方日の丸産業だったということでしょうねぇ。 

ただすでに競争は始まりました。低価格にしたことで収益が減ったかというとそうではないと思います。 
手軽に利用する人が増えて、かえって儲けているのではないでしょうか。 
技術的にもどんどん進歩して低価格で高品質のサービスを提供できるようになっているハズ。 
またさらに高度なサービスを提供するときは、どんぶり勘定ではなくて、きっちりした対応を通信事業各社 
の社長さんたちにはお願いしたいものです。 

小さな勇者 2001年05月03日(木)

 

夜、「アンビリバボー」という番組で、ある男の子のことを特集していました。 
(ご覧になった方も多いかもしれません) 

岡田たかし君という男の子ですが、彼は先天性の心臓疾患を患い、それと闘い続けていました。 
その姿を3年半にわたりフジテレビが取材し続けたモノでした。 
残念ながら彼はすでに去年亡くなられていますが、彼の生き様が全国の様々な人々に与えた 
勇気と感動と生きる希望は大きかったようです。 

私もこの特集を見ていて涙が出て仕方がなかったのですが、まず驚いたことに、医者から 
心臓移植しか助かる道はないと宣告されていたにもかかわらず、「自前の心臓で頑張るよ」 
と手術を受ける道を選ばなかったということです。明日にでも新しい治療法とか薬とかが 
開発されて治るかもしれないから・・・と。 

おそらくそれを聞かされたのは小学生の低学年くらいではと思うのですが、自分で人生を選び、 
親御さんもそれを尊重したということにとても心を打たれました。心臓移植を受けるということは 
厳しい見方をすれば、誰か他の人の死を願って待っているということにもなります。彼はそれを 
良しとせずに自分の人生を精一杯生きる道を選んだということです。 

そして次の驚きは彼がいつも悩んでいたことでした。「このままでは自分は誰の役にも立てない 
のではないだろうか・・・」ということ。自分のことだけで手一杯な人が多い現在、この子の願いは 
とても輝いて見えましたね。彼の願いを受けて小学校の担任の先生やクラスメートが協力を 
申し出ます。近くの福祉施設でクリスマスに人形劇を演じました。彼は脳梗塞をおこして不自由 
になった左手で懸命に演じきり、皆に祝福されました。そして「一番大きなプレゼントを貰ったのは 
自分自身だ」と言いました。彼は周囲の人々に対する感謝の心もきちんと身につけていた少年でした。 

自分がいかに恵まれないか、自分がいかに愛されていないか・・・そんなことで悩んでいる視聴者に 
それはチッポけな生き方で、本来人間には、もっともっと素晴らしい生き方があるのだということを 
示した小さな勇者でした。 

彼は自分に与えられた人生の課題にまっすぐ向き合い、闘い、そして仕事を終えて天国に召されたの 
でしょう。すべての人々に感動と勇気をありがとう、そう、たかし君にはお礼をいいたいです。 

小泉内閣、最初の試金石といったところでしょうか 2001年05月04日(金)

 

GWも半ばすぎ。お休みムードの中、様々な動きが見られていますね。 

まずは金正日氏の息子と見られる人物が、偽造旅券で入国しようとして身柄を拘束された件。 
国外退去という形で決着しましたが、通常は目的のはっきりしていない不法入国者の場合は逮捕 
されるのが流れとのことで、うやむやのうちにお蔵入りになったということでしょうか。 

まぁ、こういう形で情報が出てきたということは、日本政府としても完全にうやむやにするつもりは 
なかったのかとも考えられますが(一応、マスコミのさらし者にする・・・といっては言葉は悪いか)、 
あるいは政府内でも穏便に事を済まそうとする北朝鮮よりの勢力と、法治国家としての筋を通そう 
とする勢力とのせめぎあいの結果なのか・・・。 

韓国政府の立場とか、いろいろ微妙な問題がからんでいるので対応に苦慮した様子は見えますが、 
日本のこれまでの北朝鮮に対する外交姿勢があまりにも弱腰なため、今回のこのやり方に不満の 
声も上がっている様子。とくに北朝鮮に身柄を拉致されたと思われる日本人の親族は怒りが爆発 
しているよう。まぁ当然ですよね。「北朝鮮以外の国の立場も絡んだ問題だから、大目にみて欲しい」 
と言われたとしても、普段がふだんですからねぇ。納得はいかないでしょう。 

それにしても・・・ホントに何が目的だったのでしょうか?こういう形になりましたが、後のフォローは 
しっかりお願いしたいものです。 

また、ちょっと気になっていた民主党の鳩山代表の訪韓。 
憲法改正問題とかでの姿勢は評価できる政治家だと思いますが、いろいろな発言を聞いていると 
不安を感じることもしばしばありましたので、この時期に韓国に民主党党首として訪れると報道 
されたときも、「日本の未来に足かせをつけるような結果にならなければよいな」と案じていました。 
どうやら教科書問題に関して韓国のマスコミのインタビューを受けたときに、「(扶桑社発行の中学 
歴史教科書が)各地教育委員会で採択され、どんどん使用されていくことは望ましくない」という旨の 
発言があったとのこと。 

個人的にこういった意見をもつのは構わないと思うのですが、さまざまな教科書が存在し、その中から 
各地域の人々、教師、親御さんたち、皆が相談し選択する幅がでてきたことが今回の教科書検定に 
おける画期的な動きであったろうと思うのに、その動きを否定するようなこの発言。半ば予想していた 
とはいえやはり・・・。 

金大統領がこの問題への質問をしてきたのは立場上、やむをえないとは思います。韓国国内で日本の 
教科書検定に対しての批判が高まっているこの時期に訪韓すれば言わざるをえないでしょうし。 
わざわざそういう状況に追い込む必要があったのかなぁと疑問に感じました。 

力強く前進しようとすると、後退させようとする力が働くようなそんな印象も受けますが・・・注意深く 
見守っていきたいと思います。 

負の清算 2001年05月05日(土)

 

金正男氏(と思われる人物)が中国へ強制退去させられましたが、その後の足取りは定かで 
はない様子。中国も北朝鮮も極秘裏に事を運ぼうという感じでしょうか。日本のそしておそらく 
世界中の報道陣が注目するなか、その動きがなかなかつかめていません。 

これほどの厳戒態勢を敷いていること自体、この人物が誰かを物語るのに充分だと思いますが、 
日本できちんと取調べをしなかった上、本人の平壌入りが確認されないとなると・・・北朝鮮や 
中国に「密入国なんてことはなかった」と開き直られても仕方ありませんね。 
今回の情報はアメリカあたりからもたらされたようですが・・・今回、決められた手続きを踏まなかった 
ことが後々に悪影響を及ぼさなければよいと願います。 

当初はTDLへの観光のために寄った、などというノー天気なことが伝えられていましたが、 
どうやら今回の密入国の真の目的は、旧知の国会議員と面会する予定だったとか。しかも、 
金日成時代からの「取引き」が目的だったと言う話も・・・。 

それなら今回、政府があわてて動いたこともうなずけますね。当然、旧社会党のように力のない 
政党所属の議員ではなくて、力のある政党、おそらく与党の大物議員であろうと予想されます。 
裏でどういった動きがあったのか気になるところです。 

GWで日本中が民族大移動している時期を狙ったのか、はたまた小泉内閣を揺さぶるために 
わざわざこの時期を選んだのか・・・。戦後50年、まだまだ清算されていないことは多そうです。 
が、日本をかく乱しようとする力が働いているやもしれません。冷静な対応を、政治家の方々には 
お願いしたいものです。 

右と左は同じモノ 2001年05月06日(日)

 

日本を含む極東地域・・・共産主義国家が残っているこの地域、まだまだ安定するのには時間がかかりそう 
ですねぇ。今回の北朝鮮要人らしき人物の不法入国騒ぎで、改めて共産主義と民主主義について考えて 
しまいました。 

20世紀、多くの犠牲を払い、共産主義思想が人民を幸せにしないシステムであることが証明されました。 
ベルリンの壁が崩れ、ソ連が解体し、東側の国がどんどん民主化されていきました。 
民主主義にしても最高の制度とはいえませんが、少なくとも個人の幸せを追求している点で共産主義よりも 
優れた思想であるといえましょう。 

第2次世界大戦・・・この戦争は、民主主義VSファシズムととらえる方もいるようですが、ホントにそうなの 
でしょうか?ドイツ、日本、イタリアVSアメリカ、イギリス、ソ連、中国・・・大戦後をみれば、実は双方に 
ファシズム国家と民主主義国家が入り乱れていた戦いであったことがわかると思います。 
とくにソ連を見れば形を変えたファシズムですよね。ヒトラーという個人による独裁か、スターリンが率いていた 
組織による独裁かということでしょう。 

当時のイギリスの指導者チャーチルはそれを直感的に見抜いていたらしく、「悪魔(ヒトラー)を倒すためなら 
悪魔(スターリン)とも手を組む」と述べていたとのこと。結果、片方の悪魔は倒れましたが、もう片方の悪魔が 
生き残り、西側と東側の長い冷戦が始まってしまいました。 
今でもそうですが、いわゆる右翼(全体主義)と左翼(共産主義)というのはお互いを攻撃しあいますよねぇ。 
結局は同じモノであり、同じパイを奪いあってるからこそ、お互い嫌ってるのでしょう。 

これらが21世紀を担う思想ではないことは明らかです。かといって現在の民主主義や自由主義でも充分では 
ないように思われます。地球規模の文明を築くにふさわしい思想が必要となってきています。それを出すことを 
期待されているのは日本なのかもしれませんねぇ。 

ふと考えてしまったこの日でありました。 

株買い上げ機構、その後のうごき 2001年05月07日(月)

 

GW明けのこの日、小泉総理の所信表明演説が行われましたね。 
構造改革を優先して行っていくと述べられた様子。国債の発行も30兆円以下に抑えていくつもりのようです。 
効果のあがらない公共事業へ予算の投入とか、地域振興券のときのようなバラマキ型の予算の使い方とか、 
使い道を検証しないODAとか・・・見直すべき部分は多くあろうかと思います。 

また、税制改革も進めていって欲しいですねぇ。これだけ経済の発展した日本ですが、個人の才能や努力と 
いったモノをもっと認める社会にしていく必要があります。アイデアを出した人や社会の発展に寄与した「個人」 
をもっともっと評価しそれに報いる社会に変わっていかなくては、21世紀日本の発展はないでしょう。 
成功者や資産家を妬む心ではなく祝福する心を・・・それによって多くの人々が豊かになっていくと思います。 

この日、自民党の山崎幹事長と麻生政調会長が対談し、政府の緊急経済対策に盛り込んだ銀行の持ち合い 
株を買い上げる「銀行保有株式取得機構」(仮称)の創設について、話し合いを持った様子。今の国会での実 
現は困難との見解を示しました。なんでも、この機構で買い取った銘柄をターゲットにしたファンドで儲けようとする 
動きを取り締まる手立てを考えなくてはならないからとのこと。 

以前も書いたと思いますが、この株買い上げ機構の構想については正直感心しませんねぇ。 
税金を使って株を購入し株価を支える(しかも銀行の保有している株式を中心に)・・・株価は投資家のマインドに 
よって左右されます。その国の政治、経済、文化等々への期待の現われともいえますね。ですから本来政府が 
やるべきことは「日本」という国のそれこそ「株」を上げるための政策を実行することではないでしょうか。 
大体、世界中の名うてのファンドマネージャーや投資家を相手に役人が対抗するのは難しそうですしね。 
大損した場合、誰が責任を取るのでしょうか。(つけは税金という形で国民に回ってくるでしょう) 

これに関しては、市場に任せるべきではないかなぁと思います。 

女帝の可能性と参政権付与問題 2001年05月09日(水)

 

型破りな方が総理なだけあって、小泉内閣はなかなかユニークなことを打ち出してきますね。(^_^) 

日本の歴史をひも解くと、天皇家には女帝が何人も登場します。ですが、現在の皇室法典では直系の 
男子のみに継承権が認められているようです。また、亡くなられるまで退位の自由もないとか。 
そこでこの内容を見直して、「天皇家の女性にも継承権を与え、退位の自由も認めるように改めても 
いいのでは」という発言が小泉総理から出たようです。 
実際問題、天皇家の各宮家を見ていると姫君が多いようで、直系の男子にこだわると絶えてしまうか 
かなり傍流になってしまう恐れもありますよね。日本の文化の継承という点からも、もっと柔軟に対応 
できるようにするのは良いことかと思います。 

また、以前から問題になっている永住外国人に対する参政権付与の問題ですが・・・ 
(この場合の永住外国人というのは在日韓国人&朝鮮人ということになりますね) 
今度の国会に、これらの人々の国籍取得に関する法律案が提出されるようです。内容としては「許可制」 
で複雑な手続きが必要であったモノを「届け出制」にし、国籍取得を簡素化しようというのが狙いとのこと。 
この法案が通れば、国籍をもたない永住外国人に対する参政権付与問題も片がつきそうです。 

参政権というのはその国の人々の権利です。これによって自分たちの生命や財産の安全が守られるか 
どうかが左右されてくる大切なモノです。その権利を日本以外の国に親しみを持つ、あるいは忠誠心を 
持っている人々に与えるのは危ういことです。いざという時に「日本丸」と運命をともにする覚悟のない人々 
にその権利を与えるということですから。 
  
これに関しては、「税金を払っているのだからいいではないか」という意見もありますが、税金を払った見返りは 
普段日本のインフラを利用しているのだから享受しているハズです。道路も歩くでしょうし、電気も使うでしょう。 
水道も使うでしょうし、お手洗いも使うでしょう。また交番で道を尋ねたりもするでしょうしね。 
「税金を払っているから参政権を」というのでしたら、いわゆる日本人の中には税金を納めていない人がかなりの 
数存在するようですので、この人たちには参政権がないと言われても仕方ないかもしれません。 

きちんと筋の通った国へ。日本も生まれ変わっていって欲しいものです。

物事の優先順位2001年05月12日(土)

 

少し、サボり気味ですね。(^^ゞ 

世間では国会への注目度が高くなっているようですが・・・ 
とくに外務大臣・田中真紀子氏のことが話題にのぼっている様子。外務省内部のやりとりと、 
外交姿勢に対して批判が高まっているみたいですね。 

アーミテージ国務副長官との会見をキャンセルしたとのことですが、どういった理由があったのでしょうか。 
(とくに安全保障にかんして)アメリカとの関係を見直し、強化していかなければならない時にこういった 
ことでは心もとないですねぇ。物事の優先順位を間違えしまっているのかも。うーん、どういった人々が 
秘書官を務めているのでしょうか。それとも聞く耳をもたないのか・・・。 

まぁ外務省の人事の刷新をしようとして、ものすごい抵抗にあった。ということなのでしょうね。 
大臣のいう通りに動かない役所っていうのも困りますが、明治時代からずーっとその姿勢でやってきて 
いるのでしょう。そう簡単には変えることはできなさそうですね。 
外務省内に田中外相に対する不信感が渦巻いているというマスコミの報道ですが、その外務省自身、 
かなり改革が必要な省庁であることは確かですよね。本来一番「国益」というものを考えて動いていただきたい 
部署ですが、普段の中国や北朝鮮に対する弱腰外交。つい最近の李登輝氏の訪日問題での妨害工作もあったとか 
なかったとか・・・。(機密費の流用問題とかもありますしね) 

国民もおかしいことに気が付き始めていますし、おそらくは外務省内部の若手もなんとかしたいと本心では 
思っているかもしれません。日本という国は動きだすまでが大変ですが、一度動き出せばドミノ倒しみたく変化 
していく国でもあります。 
本当の改革を実行していくためにも、あせって物事の順序は間違えないように。田中外相にはお願いしたいものです。 

黒いギャング 2001年05月13日(日)

 

(とくに)都市部でのカラスの被害が問題になって久しいですね。 
去年に引き続き、石原都知事の指示でカラスの巣の撤去や雛の駆除が始められた様子。 
実際に人が襲われたりとか、人間に危害を加えるようになっているのでいたし方ないのかも。 
ニュースとかで通行人が襲われるシーンを目撃した方も多いかもしれませんね。私はあれを 
見て映画「オーメン」とかを思い出してしまいました。(・_・) 

去年は後手に回ってしまい、雛がかえってからの駆除だったためにかなり危険が伴ないましたが、今年は 
早めに行動開始ができた様子。それでも一部雛がかえっているようなので、危険なことに変わりありません。 
一般人が簡単に手をだせる代物ではないでしょうねぇ。 

こういう時はすぐに愛護団体の反対運動とかが展開されますが、強力なリーダーシップを発揮 
できる人物がトップならば実行できるのを石原都知事は示してくれました。 
(もちろん、普段はカラスといえども野鳥なので勝手にとることは許されません。当然許可が必要 
となります) 

昔はそうは問題ではなかったカラス・・・裕福になった上に自然との距離を置くことができなくなった 
人間の悲しさなのかもしれません。「自分のせいで増えたのではない」そのように言う人も 
いるかもしれませんが、暖かく、豊富な餌が存在する人間社会です。普通に生活すれば大量の 
ゴミを出しているハズ。カラスも楽チンですよね、街で生活する方が。 

中には自ら餌を撒いている人もいますよね。カラスを目標にしてやっている人は少数かもしれませんが、 
カラスが人間を怖がらなくなった一因でしょう。人間のエゴの結果、結局は駆除するはめになっています。 
皆、適当に裕福になったけれど心が寂しい人が増えた、ということでしょうか。 

基本的に自由な日本の社会。今のところ餌を上げている人たちを罰する事はできないでしょう。ですが 
だからこそ自分の行いの結果について、もっと考え無責任な行動は慎むべきかと思います。またそれ以外の 
人々もゴミの出し方等々、気をつけるべきことはありますね。 

色々改めなくてはならないのは政治家ばかりではなさそうです。日本人一人一人に意識変革が求められている 
のかもしれません。 

先輩の評価 2001年05月14日(月)

 

小泉内閣について、各政治家の方々のコメントもいろいろと聞こえてきますね。 
森前総理は結構、辛口の論調のようでしたが・・・。 

そんな中、都内で講演した中曽根康弘・元総理が小泉内閣について強い期待感を表明したとのこと。 
首相の国会答弁については、「自分の所信をある程度表明しながら、健闘している。創造的破壊をや 
りたい、現状の壁を何とかして突き破りたいという考え方が基本にあり、非常に良かった」と評価。 
また「憲法改正、首相公選制、靖国神社参拝、集団的自衛権の行使容認など、まさに私とダブった 
考え方を持っている」「首相になった後もひるまず、国会などの現実の制約の中でそれなりに努力して 
いる。この勢いを増しうる」、このようにも述べていたようです。 

マスコミの報道だけをみていると、政治家の悪口ばかりでよいニュースがなかなか入ってきませんが、 
日本にも立派な政治家は存在すると思います。この中曽根氏もその一人かと。 
最長老の部類になられたせいか、あまり表立って出てくることはなくなったようですが、その影響力 
はまだまだ大きいでしょうねぇ。海外からの評価も高い政治家なのではないでしょうか。 

そういう方から期待をされている小泉さんです。何が必要なのか、何が大事なのか・・・しっかり見極め、 
考え、判断し、日本丸の舵をしっかりとっていって欲しいモノです。 

とにかく小泉内閣はスタートしたばかり。まずは3ヶ月、どのようにやるのかお手並み拝見というところ 
でしょうか。何もしていないうちからイチャモンをつけるのはよろしくないと思います。そして半年くらい 
たって形になったモノ(もしくは何も形にはならないかもしれませんが)を見て、小泉内閣の実力を 
判断したいなぁと考えています。 

子供たちを預かるということ 2001年05月15日(火)

 

雅子皇太子妃殿下のご懐妊が正式発表されましたね。 
順調なようでこのままいけば11月か12月ごろに出産予定とか。ぜひ元気なベビーを生んで欲しい 
ものです。(^_^) 

少子化が問題視されるようになり、また幼児虐待などのニュースが多くなってきた現代社会。 
仕事等で幼稚園や保育園の園長さんや保母さんたちに接することもあります。大抵は礼儀正しい 
方ばかりですが、中には相手に対する感謝の気持ちとか、礼儀を示すことを知らない方も存在します。 
こういう方たちと接していて思うのは、小中学校の先生ばかりでなく、素直で小さいこの時期を預かる 
大人達にこそ、聖職者としてのプロ意識が必要なのではないかということです。 

この頃の子供の心はたとえて言うなら真っ白なキャンパスであり、いろいろなことをどんどん真似て 
成長していきます。そういう時期に周りの人々に対する思いやりの気持ちとか、感謝の心とか、礼儀 
正しい態度とか・・・それらを身をもって示してくれる大人に恵まれた子供たちは自然とその態度を 
身に付けていくでしょう。預かる側とすれば当然仕事ではありましょうが、「未来からの留学生」を 
預かって育てているのだという認識を持つことが大切ではないでしょうか。 

こういう時は宗教系の学校とかですと、(反論のある方もいらっしゃるかもしれませんが)情操教育 
の方針に一本筋が通っていることが多いのが利点かもしれません。 
私自身、ミッション系の幼稚園に通っていましたが、園長先生を始め何人かシスターが園内におられ、 
落ち着いた雰囲気がただよっていました。そして洗礼は受けてはいないにしろ、定期的に姿勢を正して 
お祈りをし、さまざまな話を聞いたのでしょうか、小さい頃から何とはなしに「世の中の役にたって生きること 
は良いこと」という考えを持つようになっていたと記憶しています。 

幼児教育・・・とくに情操面での教育というのはとても大切です。大人の都合で預けられてることが多いわけ 
ですが、21世紀そういう面でも、もっともっと洗練された社会になっていって欲しいと思いますねぇ。 

高額納税者に感謝の意を 2001年05月16日(水)

 

例年のごとく高額納税者が国税庁から発表されました。 
スポーツ界だとイチロー選手が、歌手部門ですとB'zの2人が、作家部門ですと西村京太郎さんが、 
それぞれ上位で検討しているようですね。 

この発表の仕方ですが、順位と納税額をただ発表するだけですよねぇ。 
日本みたく資産家や成功者を尊敬するよりも、妬んだりうらやんだりしがちな社会においては、 
この番付発表によって言葉は悪いですが、一種のさらし者にされているように感じてしまいます。 

この人たちは多額の税金を国に収めることで、世の中のため、そして多くの国民のために役に 
たってくれているわけですから、政府の方も「決められたことだから納めて当然」という考えでは 
なくて、もっともっと感謝の意を示すことはできないものでしょうか。 

例えば、上位者には総理自ら感謝状を送るとか、皇室主催の園遊会へ招待するとか、 
例えば上位者には、納めた税金のうちの一部分でも使い道の希望をかなえるとか・・・等々。 
税金を納めるのにも楽しさが伴うような仕組みを作ることができたなら、お金持ちも喜んで住んで 
くれる国になっていくと思いますねぇ。(まぁ、あとは税率の問題もありますが) 

自分の才能やチャンスを生かした人、新しい事業を生み出す人・・・こういう富や文化を作り出す 
人々を尊敬し祝福するマインドを持つことができれば、日本の社会はさらに豊かになっていくこと 
でしょうねぇ。 

長者番付も様変わり 2001年05月17日(木)

 

昨日に引き続き、高額納税者の話題を。(^^) 

長者番付のみどころは、やっぱりどの分野の財界人が活躍したかわかるところでしょうか。 
今回の特徴は、「株」による利益を得た方々が顔を出しており、また、「ユニクロ」「ドンキホーテ」 
「ダイソー」「楽天」等々、新しい商売を生み出して巨額の利益を上げている企業の社長さんたち 
も何人も顔を並べているということでしょうか。 

一昔前、日本で資産家になるためには右肩上がりの経済を利用して、借金をしてでも土地を購入し、 
その値上がりよって利益を得ていました。「土地成金」といった言葉も存在しましたね。とにかく 
土地を所有して寝かせておけば大金を手にするチャンスがあったわけです。 

ですが時代は変わり、お金持ちになる方法も変わりました。 
今まで日本人が敬遠してきた株式投資によって、また、新しい商売を生み出したり、その企業の 
株式をストックオプション制度を利用して手に入れ一財産築いたり・・・。 
そうなってくると、豊かな日本社会を作りそれを維持していくためには、税制改革が必要でしょう。 
そして常に自分の頭で物事を考え判断し、新しい企業を起こす人々を支援する仕組みを作る必要も 
ありますねぇ。 

小泉内閣は改革を断行する、とのこと。豊かで光り輝く21世紀の日本社会を築くためにも、 
この分野の改革は必ず実行して欲しいものですね。 

ホントの国益を目指して 2001年05月19日(土)

 

新内閣が誕生してから、国会中継が俄然人気がでている様子。今までになかったやりとりが 
見ていて楽しいのでしょうねぇ。その中で小泉総理に負けず劣らず注目されているのが、田中 
外相でしょうか。 

いろいろ物議をかもすことの多い田中外相ですが、どうやら独断で今後、李登輝氏へのビザ発給 
は行わない旨を中国に伝えていたとのこと。これが本当だとしたら大変なことです。 
当時の森首相の判断で行われたことですし、独立国家としては当然の動きだった今回のビザ発給。 
(アメリカやイギリスはきちんと行っていることです) 独断専行もいいところです。 

ここ最近の中国の動きは本当に日本を属国視しているかのよう。中華思想を持っているだけあって、 
あの国にとっての「国」というのは自国の他はアメリカ合衆国しかないのかもしれませんね。 
田中外相の発言を聞いていると、心の故郷は中国ではないかと心配にもなります。お父さんの影響 
なのでしょうか? 

若い頃から父親である田中角栄氏について中国とかに訪れていた田中真紀子外相ですので、とくに 
中国という国への思い入れは大きいかもしれません。また田中角栄氏はあのような形で政界を追われ 
てもいますので、父親の無念さは直接目の当たりにしてきたでしょう。科学的ではないと言われるかも 
しれませんが、角栄氏の怨念に左右されていなければいいな、とちょっと心配でもあります。 

ただ外務省も改革の必要な省庁であることには間違いありません。良い意味でのエリート意識は必要 
ですが、国益についても一番考えて欲しいところでもあります。 
日本の国益にかなうこと、つまり日本が繁栄発展することが他の日本と親しい国々の幸せにつながるような、 
そんな21世紀社会に。外相になった直後の記者会見で「国益を重視して」と発言していた田中真紀子氏です。 
もっともっと大きな目をもって仕事に当たって欲しいと思います。 

これからが正念場 2001年05月20日(日)

 

中国が対日外交で強行姿勢をみせている様子。教科書問題や靖国神社問題で、例年ですと中国から 
クレームがあった場合に唯々諾々とそれに追随していた日本政府が、今回に関して言う事を聞かなそう 
だと判断したのでしょう。「日本の姿勢を容認したと取られかねない」と、「日本側の対応を見守る」という 
方針を改め、韓国との連携も視野に入れ始めたとのこと。 

中国は自国の利益にならないようなことはしないお国柄だと思うので、こういう動きに出てきたのはやはり、 
外相の田中真紀子氏の存在が大きいかもしれません。 田中真紀子外相は24日、北京で開くアジア欧 
州会議(ASEM)外相会合にあわせて訪中し、中国の唐家セン外相と会談する予定とのことで、唐外相 
はこの席で「台湾の李登輝前総統への査証不発給の確約を改めて取り付けたい意向」のようです。 

ここで日本政府が取るべき道は決まっています。腰を据えて独立国家として通すべき筋は通す。アメリカ 
との連携をしっかりとる。中国に主権を侵害されたような場合、世界中にそれを訴える。その上できちんと 
大人の付き合いを中国および韓国に求めることです。(経済協力カードは有効に使うべきですねぇ) 

田中真紀子氏の外相としての手腕が問われるのは、まさにこれからと言えそうです。 
ここで首相の判断や政府の意向、そして日本の国益を無視したような行動にでるようでしたら・・・ 
外相は辞めていただくべきでしょうねぇ。小泉総理もしっかり内閣の手綱を握って、コントロールしていく 
ようにお願いしたいものです。 

丸の内再開発 2001年05月21日(月)

 

都市計画に関して書くのは久しぶりかも。(^_^) 

今日、新宿の高層ビルに登る機会がありました。で、景色をながめてると相変わらずの風景。 
「平面だなぁ、東京って街は」という印象を抱きました。 
これだけの人口を誇る大都市ならば、もっと空間を有効に利用すべきなのになぁ・・・というのが正直な 
感想ですねぇ。 

街が高層化すると、例えば子供の教育上よろしくないとか、年寄りの移動が大変になるとか・・・いろいろ 
反対意見があるとは思いますが、超高層化によって居住面積が大幅に増えることで、より多くの人が 
都心に安く住むことが可能になります。上下の移動だけになるので通勤時間も大幅に短縮されますし、 
少子化対策としては有効な一手かと。 

丸の内は日本でも古いオフィス街ですが、そこに多くのビルを所有している三菱地所が大規模な立替計画 
を立てているとか。30年で30棟。すでにオフィス部分の契約もかなり埋まりつつあるとのこと。 
将来、アジアのビジネス拠点として重要性が増すと考えられるこの地域。21世紀の日本の玄関口というか、 
顔として素敵な街に生まれ変わって欲しいものですねぇ。 

ついでに、今、中心地の大きな面積を占めている中央官庁も地方に移転するか、それこそ「超」高層ビルを 
立ててコンパクトにまとまって、その一等地を明渡してほしいなぁとも思っていたりします。 
(まぁ、集中しているとテロとかに合ったときに日本の機能が麻痺して 
しまう恐れもありますが、そういうところはきっちり対策を練って、ね。(^.^)) 

代理出産 2001年05月22日(火)

 

つい先日、病気で子宮をなくした女性が自分の妹のお腹を借りて子供を産んでもらう、いわゆる代理出産が 
日本でおこなわれたことが分かり波紋を呼んでいます。今のところ日本では代理出産を認めていないため、 
これを実施した医師は免許剥奪になるかもしれませんね。 
この医師の主張では「協力を申し出る女性がいて、技術が整っていれば、夫婦の強い願いにこたえて、代 
理出産も不妊治療の選択肢として実施する。それが医師の役目」、とのことですが・・・。 

代理出産に関しては先進国であるアメリカ合衆国では、すでに様々な問題に直面している様子。 
妊娠・出産というのは命がけです。妊娠中毒症にかかることもあるし、出産時に命をおとすこともあります。 
そしてこれがすでにビジネス化しているとのこと。生まれた子をめぐって「産みの親」VS「遺伝子上の親」の 
親権争いの裁判もかなり多いとのこと。なんか悲しき事態です。 
どうしても子供を欲しい・・・そういう夫婦の願いというのも解らなくはないですが、そこには「子供の幸せのため」 
という視点が抜け落ちているような気がしてなりません。 

なんでも「あり」になってしまうと、こういう分野はどんどん暴走していくかもしれませんね。受精卵の遺伝子操作 
なんかも行われるようになるかもしれません。 

遺伝子には人間の一生が記録されているという話を耳にしたことがあります。 
その遺伝子のプログラムが発動してその人の人生の節目節目で影響を与えるのか、はたまた自ら選んだプログラム 
を持ってこの世に生まれてくるのか・・・それは神のみぞ知る、といったところでしょうか。 
人間がその部分をいじくりまわすことが自然の摂理にかなっているのか。難しい問題ですね。 

100%安全ということがいえない妊娠・出産です。たとえば生まれてきた子供が何らかの事故で障害を持ってしまった 
場合・・・それでもきちんと遺伝子上の親が「自分たちがその子の両親です」と、自信を持って言えるのでしょうか? 
現在行われている議論はあくまでも「大人の幸せ」を追求したもので、「子供の幸せ」を追求したものではないように 
感じます。技術はどんどん進歩していきますが、それが人間の社会の幸せにつながるモノであって欲しいですねぇ。 

自動読み取り機 2001年05月23日(水)

 

選挙のときに大変なのが開票作業と集計作業ですよね。 
ほんとは投票すると同時に集計できるのが二度手間にならないし、カウントミスを防ぐ方法として有効だと 
思います。日本ではすでに自動集計システムが開発されており、欧米とかで導入されていることは以前 
書いたと思いますが・・・。 

残念ながら日本では、政治家さんの中に『投票用紙に「自分の名前」を直接書いてもらうこと』にこだわる 
方々がいらっしゃるそうで、このシステムが導入されることも先の話になりそうです。 
せっかくの技術大国なのにもったいないですよねぇ。 

この状況を逆手にとったといいますか、選挙システム機材大手企業が7月に実施される参院選に対応し、 
投票用紙に書き込まれた候補者名や政党名を高速で自動分類できる読み取り機を開発したとのこと。 
光学式文字読み取り装置(OCR)を使って、投票用紙の候補者名や政党名を最大で毎分480票の速度で 
読み取り、政党別や候補者別などあらかじめ設定した分類ごとに九種類(読み取り不能を含む)に選別する 
とか。アナログとデジタルの合体といいましょうか。(^^) 

まぁ、一台310万円とのことでソコソコ値がはりますが、人口の多い都市部などの開票には有効かもしれま 
せんね。なんせ人海戦術で夜遅くまで開票作業するわけですから、その人件費と場所代を考えれば安い 
買い物かも。いろいろと商売のネタはあるものです。 

でもやっぱり・・・投票したものが直接集計されるのが、一番、時間と人手の節約になりますね。 
意識がアナログというか、古風な人が多いのでしょうか政治家の方々って。 

冒涜 2001年05月24日(木)

 

富山県のとある町の路上に、イスラムの聖典『コーラン』が破り捨てられていたとか。 
この出来事を受けて全国から在日パキスタン人などが集まり警察などを相手に抗議、その数は150人にものぼり、 
さらに増えそうな勢いとのこと。犯人の逮捕を求めているようです。 

この町ではもともとロシア人相手の中古車販売店が多く、その店主にパキスタン人が多いようです。どこの国でも 
そうですが、外国人が一定数を超えてくると地域住民とのトラブルも増えてくるようです。もっとも誰の仕業かは 
不明で、悪質な営業妨害目的のいたずらか、それとも・・・? 

警察も「逮捕しろ」と訴えられても困るでしょうねぇ。器物破損、っていっても犯人が自分で手に入れた本を破り捨て 
たのでしょうし、「神に対する冒涜」をした人間を取り締まる法律もないでしょうから。 

もし日本人がそのようなことをやったのだとしたら、本人はあんまり事の重大性を認識してやってはいないような 
気がします。もともと(実際は違うにしろ)「自分は無宗教である」と言う人が多い日本社会です。他の国、とくに 
イスラムの世界で生活に宗教が密着している人々のことなど想像がつかないかと思います。そして、その人々が 
どれだけ「神」を敬って生きているかも・・・。 

私の場合、たまたまイスラム教圏から来た女性と付き合う機会があったのですが、時間がくればきちんとお清めして 
祈りを上げる姿をみて、新鮮な驚きと、ある種の感動を覚えたものでした。(もちろん、現在では地域によって戒律も 
少しゆるやかになっていて、多少時間がずれてもオッケーのようでした) 

この人たちを「遅れた人々」と見る向きもあるかもしれませんが、日ごろ神仏を信じて生きている人々の場合、「神様 
にみられている」という感覚が強いようで、悪いことの誘惑へのストッパーの役割を果たしているのは間違いありません。 
ヨーロッパの国々ももともとキリスト教の下地があるのか、例えば電車とかで無人駅とかが多くても無賃乗車の率という 
のはかなり低いのだとか。(ゼロではないのですけどね) 

とにかくバカなことをしたものだなぁと思います。なにかのきっかけで犯人がわかった場合、その人は生命を狙われる 
ことも覚悟しないといけないでしょうねぇ。「いたずら半分だったんだ」と言っても通用しないでしょうし。 
これからどんどん外国人が入ってくるであろう日本の社会。異文化との接触、ぶつかりあいも増えることが予想されます。 
どうやって折り合いをつけていくのか、それともそれら全てを温かく包んであげられるような、そんな余裕を持った洗練された 
社会を築いていけるのか・・・これからの課題でしょうね。 

少し様子をみよう! 2001年05月27日(日)

 

外相として本格的なデビューをした田中外相ですが、その最初の訪問地が中国だったというのに当初、 
危惧を感じました。ああいう訪問の順序自体が「外交」になるわけで、日本は今後中国を重視する、という姿勢を 
全世界に示してしまったのではと心配してしまいました。 

まぁ、伝えられている範囲では満点ではないにしろ(不満な点も多いかも)、それなりにソツなくこなして来たようで 
まずはやれやれでしょうか。先ほどのニュースでは「なるべく早い時期、できれば首相が訪米する前に訪米したい」 
との意向を小泉首相に示したようで、この点でもやれやれといった感じですね。 

気をつけなくてはいけないのは、伝わってくる情報が「日本のマスコミ」といったフィルターを通しているということですね。 
マスコミの悪い癖ですが、最初は思いっきり持ち上げておきながら、次にはとにかく揚げ足をとってこき下ろす。とくに 
著名人、芸能人などなど・・・有名な人に対してほどその傾向が強くなるようです。今回の場合は驚異的な支持率を 
誇る小泉内閣の目玉大臣です。その風当たりは強くなるでしょう。(しかも野党がこの内閣を切り崩すためには、相手の 
揚げ足をとらざるをえないので、攻撃しまくるでしょうし) 

日本の国民としては、マスコミの報道をそのまま鵜呑みにすることなく、一定期間は見守る必要があるでしょうね。 
そして果実をみてから判断をくだすべきでしょう。まずは3ヶ月、まぁ半年くらいは様子をみたいですね。これで 
なんらかの結果がだせなければ、小泉内閣が何かをなしとげるのは難しいかもしれません。小泉さんはやる気満々 
のようですので期待はできそうですけどね。(^^) 

住民投票と地方交付税 2001年05月28日(月)

 

ここ数年、あちこちで住民投票が大ハヤリって感じでしょうか。 
27日に新潟の刈羽電力発電所でのプルサーマル計画(核燃料サイクル政策の柱)の実施の是非を問う 
住民投票が刈羽村で行われました。 

結果は反対が賛成を上回ることとなりました。まぁ、当然といえば当然でしょうか。反対材料にするために 
住民投票を実施するのでしょうから。(ただ賛成意見もかなりの割合にのぼった様子。これをもって刈羽村 
の総意といえるのかどうか・・・) 

この発電所で作られた電力は首都圏に送られ、東京電力管内の2割をまかなっているとか。原子力は完全 
に制御できる代物ではありませんし、100%安全とはいえないのが現状ですので、村民としてはできれば近く 
にあって欲しくないものであることに間違いありません。 

反面、いわゆる迷惑施設があることによってメリットを享受していないかといえばそうとはいえないハズです。 
国から地方交付税という形で多額の税金がこの地方に投入されてきたでしょう。(とくに新潟ですし・・・) 
都市が稼ぎ収めた税金がこの地方にかなり回ってきているのではないでしょうか。 

大都市の住民も、地方の住民も、両方が考えなくてはいけない時期にきているのかもしれません。 
大都市の住民は「自分たちの利用する迷惑施設は大都市圏に置くが、そのかわり大都市圏で稼いだお金は 
その地域で使う」、そして地方の住民は「首都圏の迷惑施設は引き受けない。その代わり自分たちのことは自分 
たちでやるから国からの補助はいらない」と。いいとこ取りだけはできないでしょうねぇ。 

小泉内閣では税制改革もかなり進みそうです。地方交付税のあり方に関してもいろいろと議論されていきそうですね。 
小さな政府、自助努力と自己責任・・・こういう言葉が21世紀のキーワードになってきそうですので、小泉内閣には 
しっかりした舵取りをお願いしたいものです。 

首都圏鉄道網整備 2001年05月29日(火)

 

日本に来る外国人にとって、成田空港というのはとても不便な空港のようですよねぇ。 
これは当然日本人にとっても同じ事で、成田空港までの移動の時間と飛行機に乗っている時間が同じくらい、 
という笑えない話もよく耳にします。 

このほど、国土交通省が成田、羽田両空港と東京都心を30分台でつなぐ鉄道網の整備を柱とした「空港アク 
セス改善緊急対策」をまとめたとか。成田と都心をほぼ直線で結ぶ新たな高速鉄道の建設に2002年度にも着 
手するほか、両空港とつながる現在の都営浅草線を東京駅まで延ばす事業を早期に実施するそうです。 

まぁ、まず一歩前進、といったところでしょうか。 
これにより多少は、大きな荷物を持って成田から東京まで移動するのも楽になるのでしょうか。 
まぁ、もっともっと話を進めて、羽田空港の国際化もどんどん進めて欲しいモノです。 
国内線、国際線と分けるのではなくて、それぞれ両方の路線を持って、地域住民が近い方を利用できるように 
システムを見直す必要もあるのではないでしょうか。 

また、東京以外の地域に用事のある人々のことも考えなくてはいけないでしょうねぇ。 
いちいち東京駅あたりまで行ってから新幹線に乗って、さらに何時間も移動・・・というのも重労働ですしね。 
国際便の地方空港の発着を認めないのなら、こちらも空の交通網を整備して各空港間のシャトル便を飛ばす 
などの工夫が欲しいところです。 

21世紀、「時間の質を高める」ということが重要視されてきそうです。ネット社会がいかに発達しようとも、人とモノの 
流れがなくなることはありません。むしろ活発になることも考えられます。そういう世の中に対応したシステムの構築 
を早期に実現することも、リーディングカンパニーとしては必要になると思いますねぇ。 

ワールドカップとボランティアと英会話 2001年05月30日(水)

 

ワールドカップ開催が近づくにつれて、ニュース等でもとりあげられることが多くなってきましたね。 

少し前ですが新聞に、「大会のボランティアをそれぞれ韓国も日本も募集し始めたが、韓国では応募者が殺到 
しているにもかかわらず、日本では募集人員の一割にも満たない自治体もあり、対応に苦慮している」といった 
内容の記事が載りました。日本人にはボランティア精神が足りない、みたいな解説でしたが、私は韓国の人々に 
くらべて日本の人々は相手国に対して関心が低いのかなぁ・・・とか考えていました。 

そういう要因もあるのかもしれませんが、もっと根本的な原因がありそうなことを雑誌で読む機会がありました。 
どうやら日本人の一番のネックは『英会話力』のようです。ボランティアに要求される語学力のレベルがかなり 
高いため、横浜市をのぞき各自治体の応募者数はお寒い限りのよう。 

しかし、ボランティアになっていないからといって私達に無関係かといえばそうではないと思います。 
ひょっとするとオリンピックよりも世界的イベントと言えるワールドカップです。ものすごい数の観光客が押し寄せる 
ことが予想されます。当然街を歩く外国人も多くなるでしょう。道を尋ねられたりすることもあると思いますねぇ。 
とくに商売をしている方々には切実な問題になるでしょうね。 

ワールドカップのことだけではなく、今後はどんどん外国人が日本国内に流入してくるでしょう。日本人が海外に 
行く機会もグーンと増えることになるかと思います。そういう時、やはりコミュニケーションの手段としての語学の 
習得(とりあえず英語ですね)は大切になってきます。 

苦手、とばかり言っていられません。とくにこれからの社会で活躍しようと考えているのならば・・・必須条件でしょう 
ねぇ。語学が上達する人は自分の思想をきちんと持っている人、つまり自分の考えを母国語でしっかり語れる人であると 
いいます。英会話を上達させる方法に関してはハウツー本がそれこそ山ほど出版されていますし、このコラムでも 
紹介してきたと思いますのでそれらを参考にされるのが早道でしょうか。 

語学と言うのは異文化の勉強かなぁと私自身の経験からはそう感じています。ですので会話をしていてちょっと単語とか 
分からなくても、相手の文化に対する知識や理解があれば結構見当がついて続けられるものかと。(以心伝心は基本的に 
通用しないと覚悟しておいた方がいいですねぇ) また、言い古されたことですが、「反復」が大切ということですね。 

せっかく世界的イベントが開催されるのです。良いチャンスと思って再チャレンジしてみませんか?(^-^) 

パフォーマンスは大事 2001年05月31日(木)

 

小泉内閣が誕生してからというもの、国民の関心が一挙に政治経済に向いた感じがします。 
普段なら国会中継よりも大相撲中継をのぞむ声の方が多いのに、ここのところ国会中継の方が人気が出ている 
とか。それだけでもこの内閣の果たした功績は大きいかもしれません。人を煙に巻くような答弁ではなくて、 
生き生きしたやりとりが観られるようになったからでしょうか。 

とくに目立つのはやはりこの人、小泉総理ですね。大相撲の総理大臣杯の授与のとき、「カンドーしたっ!よく頑張った!」 
と大声で叫んで賜杯を貴乃花関に手渡しているシーン。ニュースでも大きく取り上げられました。 
これでますます小泉総理の株が上がったと思われますねぇ。 

こういうシーンを観て、「不真面目だ」と眉をひそめる方もいるかもしれませんが、国民に対するアピール、パフォーマンス 
というモノも大切です。今までの政治家がそういう事を軽視しすぎていたようにも思えます。国民は正直です。 
政治が面白ければ注目し、面白くなければ無関心になります。大衆迎合になりすぎてはいけませんけど、ある程度 
「魅せる」政治も必要なのではないでしょうか。 

ただ、問題はこれからかもしれかもしれません。政治家の仕事は国民の生命と財産の安全をはかること。 
長引く不況をなんとか打破していかなくてはなりません。そのためには国民にとっても耳障りなこともをきちんと 
訴え、その政策を実行していかなくてはならないでしょう。それによって高い支持率も急落するやもしれませんし、 
国民から罵倒されまくるかもしれません。 

ですが、その必要性をまっすぐ訴えれば、日本人はそれを理解し受け入れるだけの民度の高い国民だと思います。 
後は小泉総理がホントの本気を出すか否かなのかも。小泉総理の「本気」に期待したいです。(^-^) 


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