社会の風おこし 2001年01月04日(木)

 

明けましておめでとうございます。(^-^) 
無事、新しい年&新しい世紀を迎えることができました。本年も『本日のひとこと』をよろしくお願いいたします。 

ここ数年、なんとなくお正月らしさをあまり感じない年明けですが(元旦から社会が動いているせいでしょうか?) 
まぁ、テレビ番組を観るとさすがに気分はお正月、といったところでしょうか。 
いろいろな特番がありましたが、新春から石原都知事が登場していましたねぇ。(^^) 
『新春大売出し!さんまのまんま』という番組でしたが、ご覧になった方もいらっしゃることと思います。 

この番組のお正月特番では時の話題の人を呼ぶことが多いので、結構楽しみにしています。 
かなり前のことになりますが、大リーガーの野茂英雄投手がまだ近鉄バッファローズに在籍していたころ出演して、 
楽しいトーク・・・といったら変になりますが、興味深い話を聞かせてくれたことを記憶しています。 
今回の石原都知事ですが・・・ちゃーんと肩書きは「東京都知事」。番組制作側も、その肩書きで招いていましたね。 
で、ご本人もちゃーんと都知事としての構想やら愚痴やら文句やら(笑)・・・いろいろ述べていかれました。 

ここで強調されていたのはやはり「環境問題」。石原さんが心配されているのは「21世紀の終わり頃には、人類は 
滅亡されているのではないか」ということでした。 
私としてはそこまで心配していません。これに関しては、日本の技術力によって、かなりカバーできるのではないかと 
思っていますし。 
ただ当面の現実問題として、東京という街がかなりの大気汚染に見舞われているのは確かです。私も幹線道路沿い 
の事務所に現在勤めているのですが・・・とにかくひどい。空気は汚いし、埃はひどいし、騒音もかなりなモノ。 
郊外の事務所から昨年異動してきたわけですが、都知事が強調されている「煤入り空気」を実体験してしまいました。 
石原さんのすごいところは、「環境汚染」という言葉を全国民にビジュアル化して見せたことだと思います。ペットボトル 
入りの煤をテレビカメラの前で振っている都知事を、目撃された方も多いハズ。これにより、早急に取り組まなければ 
次世代を担う子供達の健康が脅かされることを、多くの方々が認識することになったのではないでしょうか? 

最近話題になっている地方自治体の長は何人かおられるようですが、石原都知事の強みは、長年国会議員を務められ、 
環境行政や運輸行政にも大臣として取り組んだ経験があること。そして、各界に友人が多いことかと思います。 
よく「東京から国を動かす」とおっしゃっていますが、言葉に重みがありますねぇ。 

テレビに登場したりするとよく、「そのうち総理大臣にという声がかかると思いますが・・・」とか質問するキャスターが 
いますが、なんとなくマスコミの人間は不勉強なのだなぁと感じます。石原さんは実際に世の中を動かせる方法を、今現在 
試してるのですから。 

まぁ過激な発言も飛び出す都知事ですが、生き生きといろいろなことに取り組んでらっしゃるご様子。 
それがある程度の形になるまで、頑張っていただきたいものですねぇ。(^▽^)


教育改革 2001年01月05日(金)

 

教師の指導力の低下が指摘されて久しいですが、このほど文部省は子供たちとのコミュニケーションが上手く 
とれず授業が成り立たない・・・といった指導力不足の教員への対策として、教育現場から外して事務職等に配置 
転換することを決めたようです。今年はその調査を行う予定とのこと。 

今までは他の職種に配置転換することが事実上不可能だったらしいのですが、それを改めていくようですね。 
教育現場もやっと当たり前の社会になっていきそうです。 
去年あたりから、例えば授業は自習にして自分はパチンコに行く、長期に学校へ出てこない、また組合活動に熱心(?)
な余りか勤務時間内に活動をおこなったり、研修と称して実際は休暇えを取っていたり、休暇をとっても 
後で届け出の書類を処分してなかったことにしたり・・・ 
先生たちの問題行動が数多く取り上げられた2000年でもありました。 

もちろんきちんとお勤めされたり、子供たちのために熱心にやってらっしゃる先生も多いことと思いますが、 
どうもそういう先生たちが活躍できる状況にないように感じています。これは地域差がかなりあるようで、私としては 
教員組合の力がやたらに大きい地域が存在していることに不安を覚えています。 
例えば、職員会議が学校の意思決定の最高機関になってしまっており、学校の管理を任されている校長や、教育委員会 
の決定したことには従わない傾向がある様子。(これは入学式や卒業式などで、国旗掲揚や国歌斉唱の実施の時に問題に 
なったりしてますね) 
これはやはりおかしいですよね。一般の会社であったら会社の方針に従わない社員は「クビ」になりえますしね。 
たとえ反感があっても上層部の意思決定には従うのが社会人というもの。それが嫌なら出世して意思決定に参画するか、 
自営業につくべきでしょうね。(まぁ、上司が明らかに勘違いや間違いを起こしている場合もありますが、それは置いておいて) 

教育現場も今の混乱状況を正すべく動き出しそうですね。一番手っ取り早いのは競争原理を入れることだとは思うのですが、 
(つまり教育の自由化、現在ある学校以外の教育機関も正式な教育の場として認めること)なかなかそうはいかないですね。 

ただ教員の側の対策だけで、現在の状況を打破するのは難しいでしょうねぇ。 
能力不足や問題行動の多い教師を辞めさせるだけではなくて、やはり、問題行動の多い子供をやめさせることができないのは 
片手落ちかと。この場合、「子供の教育の機会を奪うのか?!」と言い出す人もいそうですが、そこは転校する、塾に通う、親が 
教育する(海外では例もあるし、日本も戦前は可能だったよう)など教育のやり方や機会はいろいろとあるハズ。 
一人の問題児の人権とやらを重視する余り、他の多くの子供たちの教育の機会を奪うことがいいこととは思えません。 
それに子供の側も、自分で選んだことならきちんとやるのではないでしょうか。 

先生を選ぶ権利と、生徒・学生を選ぶ権利・・・この両輪があって、教育現場もきちんと回っていくのではないでしょうか?


省庁再編 2001年01月06日(土)

 

6日付で中央省庁が、一府二十二省庁から一府十二省庁に再編されました。 
霞ヶ関は民族大移動のようでしたが・・・。 
今まで官僚主導と言われてきた日本の体制を、首相の権限や内閣の機能強化をはかって、政治主導にするのが 
大きな目的でありますね。 
これからしばらくの間、混乱もあるかと思いますが、この時にこそ各大臣がきっちりリーダーシップを発揮して 
いただきたいものですねぇ。 

これで政治家、そして官僚の意識改革が促進されるきっかけになることかと思いますが、国民の方も意識改革が 
必要になってきますね。 
日本人ってなにか苦情があると、まずお役所に文句を言いますが、これはあまり効果が上がらない方法かもしれません。 
役所っていうところは決められた範囲で仕事をするところだからです。まぁ要するに、法律で決められたことしか基本的には 
手を出せないということですね。 
ある意味これは健全なことなのでしょうね。役人の裁量でいろいろなことができてしまったら・・・それは法治国家ではなくって、 
人治国家でのことになるのでしょう。 

逆にいえば、お膳立てさえしてしまえば役人はやらざるをえないので、どーっと動き出すということです。 
(ここら辺は石原慎太郎さんや、中曽根康弘さんあたりが指摘していることですけど) 
だからまず、政治家に仕事をしてもらうように国民も働きかけていくことでしょうね。 
大抵、苦情になるのって、法的な不備を突いてくるような事件や事柄が多いようですので。 
そしてきちんと動いてくれた政治家を、きちんと評価していくことも大切でしょう。 
誉められれば政治家も人の子です。それが励みとなってさらに良い仕事をしていくでしょう。 

政治家の方々も「よっしゃー」と支持者からの苦情を受けたあと、「なんとかしろ!」って役所に丸投げするのではなくって、 
役所が動けるように法改正などをおこなって(これができるのは政治家だけですし)、本当の意味での解決をはかるように 
努力していって欲しいモノです。 

そして国民も。基本的には自分のことは自分で解決する姿勢は必要ですよね。 
なんでもかんでも、例えば「隣のうちの庭の木が邪魔で困っている」なんて問題まで、政治家や役所に持ち込むようでは、 
何名、人がいても間に合いませんし。 

この省庁再編をきっかけとして、政治家も役所も(そしてある意味国民も)、忙しくなれば成功なのかもしれませんねぇ。(^-^)


20世紀の宿題 2001年01月07日(日)

 

テレビはまだまだお正月気分のよう。日曜日朝、各テレビ局で政治経済番組が放映されますが・・・ 
某番組では、新春&新世紀第一弾として、石原慎太郎氏と中曽根康弘氏が出演されていました。 
21世紀の展望を語ってもらうという意味合いもあったようですが・・・。 

2人の共通点を竹村健一氏が指摘されていましたが、両方とも他国でも名前が知られているということ。 
石原氏は『Noと言える日本人』などの著書もあり、これが物議を醸した時にアメリカできっちり講演も行った 
と聞いたような記憶も。 
一方の中曽根氏も、レーガン元大統領と「ロン」「ヤス」と呼び合い、当時の日米関係は(安保を含め) 
かなり進展したと思います。また例えばフランスを訪問すればフランス語で挨拶してきたりと、国際派 
といえるのでしょうね。 

話題になっていたのは集団的自衛権の行使に関して。 
なぜか日本の法制局は、「集団的自衛権を持っているが、行使することはできない」などという解釈を 
示しています。竹村さんいわく、「これは、『お金をもっているけれどそれを使ってはいけない』と言っている 
ようなものだ」とのことです。 
石原氏も中曽根氏も、集団的自衛権は当然あり、使用できないならできるように法改正していくべきとの 
お考えでした。そして問題になるのは日米安保にからんで、例えばアメリカが他国の紛争解決に介入した 
際にそこで攻撃を受けた場合、日本が援護等できるのかどうかとういう点。この場合、その紛争が日本の 
安全保障上重要かどうか、きっちり決めておく必要があると中曽根さんが述べられていました。 

集団的自衛権の行使、そして日米安保を含む安全保障問題・・・20世紀にやり残した宿題なのでしょうね。 
日本も普通の国へ。きっちり歩んでいくことを期待しますねぇ。


成人の日 2001年01月08日(月)

 

いつもは15日の成人の日が、今年からハッピーマンデーとやらで8日になってしまいました。 

これに関しては、祝祭日にはそれぞれ意味があるのだから、ただ単に連休にするために日をずらすことは 
感心しないと以前書いたことがあります。たとえば民族の独立を記念する日とか、歴史的出来事を祝う日 
だとか・・・「その日」に意味があるわけですので。 
また、たとえば体育の日。去年は一日ずれて10月9日になりましたが、結果、大雨になってしまい、各地で 
予定されていた体育関連の行事は軒並み中止となったことでしょう。もともと体育の日は東京オリンピックの 
開催日を記念したもので、この日になったのは統計的に晴れる確立のものすごく高い日だったから。 
それを示すかのように10日は秋晴れでしたね。 
  
全国の自治体で、成人の日を祝う式典が開催されたようですが・・・出席した若者の態度が悪いということで 
怒る知事やら市長などが続出した模様。まぁそれなら開催するのを止めてしまえばいいと思うのですが、 
とあるテレビキャスターが去年そういう意見を述べたところ、某業界からものすごい抗議が殺到したとか。 
一年の売上げのかなりの部分をその時期に稼いでいるからのようで、なんだかんだ言っても若者のための 
お祝いというよりは、自治体や某業界など既に成人している人たちのためのイベントと成り果てているのかも 
しれませんね。テレビに映っていた一部若者たちの態度もひどいモノでしたが、こういう若者たちを退出も 
させられないのですねぇ。大騒ぎしても何のおとがめもなく、テレビに映って全国ネットで流してもらえるのだから、 
ああいう態度が『かっこいい』と勘違いしているのかもしれません。 

もともと子供から大人への「けじめ」をつけるための日。大人たちにけじめがなくなっているため、こんな風に 
なってしまっているのかも。自治体で成人の日の式典を行うようになったのは、おそらく戦後の貧しい時期に 
若者たちを激励しようという意味合いが強かったのでしょう。これだけ豊かになった現代、惰性で続けるのではなく 
こういったところにも見直しが必要なのかもしれませんね。


アフリカ支援とダボス会議参加 2001年01月09日(火)

 

年明けからいろいろな動きを見せている森総理。インパク、そして今はアフリカ諸国を訪問しているようですね。 
なんか国連と一緒になって、アフリカ開発支援に乗り出すとか言っているようですが・・・。 
「アフリカの問題の解決なくして21世紀の世界の安定と繁栄はない」 
ですかぁ、うーむ。 

まぁそうかもしれませんが、これってアフリカ諸国から見れば、「お金を出しましょう!」と言っているように受け取られて 
しまうかも。どこかの国に乗せられたのかなぁ・・・とか勘ぐっちゃうのは私だけでしょうか? 
日本が世界に貢献するためには、まず、自国の経済を立て直すこと。そして大市場として世界各国の商品を購入 
していくとか、また旅行したりレジャーしたりと経済活動を活発化し、お金が世界中に回っていくようにすることかと。 
お金は天下の回り者。日本経済の活性化は、かならず世界の活性化へとつながっていくでしょう。 
ただ単に援助を出すだけでは、日本のためにもアフリカ諸国のためにもならないような気が。 

そして自国の建て直しが出来たら次は、基本的には日本はアジアのことに責任を持つべきかと。 
もちろんアフリカ諸国の支援が悪いと言っているわけではないのです。物事には優先順位があるかなぁと思うのです。 
それに何度も書いていますが、かの地を植民地化し、人々から土地と資源と教育の機会を奪い、経済発展を遅らせた 
原因は欧米諸国の方にあるのですから、あの地域に関してまず責任を負わなくてはならないのは日本ではないと 
考えます。 
ちょっと文句をグダグダ書いてしまいましたが、「日本」という船が沈没してしまったら・・・援助どころではないですしね。 

そういえば、今度ダボス会議(だったかな?)への参加表明を森総理がした様子。これはよいことですねぇ。 
ダボス会議というのは、世界中の財界の実力者たちが集う、ある意味サミットなんかよりずーっと力のある会議で、 
マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、ソフトバンクの孫正義氏など、各国から経済界のリーダーたちが参加するものすごい 
催しのようです。 
これほど重要な会議にもかかわらず、日本から閣僚が参加することは今までなかったとのこと。(もったいない・・・) 
アメリカやアジア各国は閣僚級の人材をどんどん行かせていたと聞きます。ここら辺でもやっと日本も「普通の国」に 
なりつつあるのかなぁと安心しました。(竹村健一さんとか堺屋太一さんあたりのアドバイスでしょうか?) 

とにかく今現在、首相は森さんなわけです。物事を大きく進めていける、そして進めていかなくてはいけない立場に 
あるのは森総理です。マスコミからはざんざんな事を言われてきましたが・・・とにかく頑張って欲しいモノです。 
後で周囲の評価が間違っていたと思い知らせるくらいに。(^-^)


味の素と宗教問題 2001年01月10日(水)

 

インドネシアで、「味の素」の製品に豚肉から抽出した酵素を使っている問題で、 
アジノモト社幹部が逮捕されたことは、日本でも大きく報道されているので 
ご存知の方も多いとは思いますが・・・。 
現代の日本人にはあまりなじみのない宗教上の戒律の問題。びっくりされた方も 
いらしゃるのではないでしょうか。 

直接製品に豚肉を使っているわけではないし、インドネシア国内ででまわる製品に 
関しては、イスラム教の戒律にのっとった「ハラル」マークという政府認可がもともと 
いることから、今回の件は宗教的問題というより、政治的問題のようですねぇ。 

今回問題を提起したのは、イスラム団体の「ウラマ評議会」というところだそうですが、 
政府はここの推薦も受けて認可を実施しているとのこと。ただこの団体はスハルト派 
の影響下にあるとのことで、現ワヒド政権との対立が波及したという見方が強いようです。 

結局、「味の素」がターゲットにされたのは、巨額の投資を行っている日本の信用を失墜させ 
現政権にダメージを与えるためでしょう。また、そういうターゲットにされてしまうのは、 
普段から「宗教」に関しては無頓着で、諸外国の政府や企業に比べて、ワキが甘いのかも 
しれませんねぇ。 

ワヒド大統領はジャカルタ訪問中の高村法相に、「製品はイスラム教徒が口にすることができる」 
と語り、問題が決着したことを強調したとのこと。 
諸外国との付き合いでは、「宗教」というのも大きなポイントになるのでしょうねぇ。日本人も 
日本政府も心しないといけないですね。


新しい流れ 2001年01月11日(木)

 

マイクロソフト社がなんか新機種をひっさげて、ゲーム市場に参入の様子。ビル・ゲイツがプレゼンテーションを 
やっているのをニュースなどでご覧になった方も多いことと思います。さすがにWindowsだけでは、やっていけなく 
なったということでしょうか。 

ここ数年、Windowsが世界のOSのデファクトスタンダードの地位を獲得していましたが、これも不動のものでは 
なく、一般ユーザーならともかく、プロの間ではUnixが発展して出来たLinaxの利用が進んでいるようです。 
もともとネット上でプログラムが公開され、世界中の利用者に手直しされて、すぐまた発表されるというもの。 
ヘビーユーザーにはこちらの方がいいのかもしれません。 

まぁとにかく新しいゲーム機ですが、スペック的にはプレステ2よりも上のよう。ハードディスクの容量がかなり大きい 
(8ギガとか)ため、一度インストールしてしまえば後はソフトを入れる必要がないとのこと。そして最終的にはインターネット 
を通じて、ゲームの配信を行うつもりのようです。 
便利といえば便利ですが、問題はソフトの方ですよねぇ。ゲームに関してはいくらハードが良くてもソフトがお粗末では 
ユーザーも納得しないでしょうし。ソフトに関しては、日本の業界にかなり分がありそうですね。 
さてさて、どうなることか。 

それ以外にもMacユーザーでもある私としては、新しく発表されたPowerBook(ノートパソコン)にものすごい魅力を 
感じました。ボディーがチタニウム製で、大きさの割にかなり軽量、しかもかなり高性能、そしてカッコいい! 
またこれでMacユーザーも増えるかも。(もともとOSはMacOSの方が使いやすいと思うし) 

21世紀のパソコン・ゲーム業界はどうなっていくのでしょうか? 
コンパクトで高機能、そしてネットにつながっているのは当たり前で、回線を通じていろいろとやりとりするように 
なるのでしょうね。コタツ型パソコン・ゲーム機なんて登場しちゃったりして。楽しみかも。


アニメ産業のバックアップ 2001年01月13日(土)

 

楽しいニュースを聞きました。(^-^) 

日本が誇る文化といっていい「アニメ」。このほど杉並区はアニメーション産業を地場産業に位置付け、 
振興に乗り出す事を決定したとのこと。なんでも、ここはアニメーションの会社が集まる日本でも有数の 
地区だそうで、ここを拠点にするアニメ制作会社約50社を中心に、事業基盤や経営支援体制の整備や、 
関連企業と関係者のネットワーク化などに取り組むのだそうです。 

なんか頼もしい話ですねぇ。行政がアニメを日本の文化、そして重要な産業として認めたということでしょうから。 
昔からアニメの製作現場が、人的にも予算的にもかなり苦しくて、現場の人々の情熱によって支えられている 
ようにも聞いていましたし。だから才能のある人はもっと稼ぎのいいゲーム業界などに行ってしまうとも聞いて 
います。 

技術的には昔よりも格段に進歩したアニメ業界ですが、いくらCGとかの技術が進んでも最終的には 
人のアイデアの問題になると思います。資金的・技術的バックアップが進められ、優秀な人材がアニメ業界に 
集まって、ますます発展していくことでしょう。(^^) 

それにしても・・・(自治体にしては)杉並区も思い切ったことを打ち出しましたねぇ。アニメで育った世代が上に 
立つようになったのでしょうか。これからが楽しみです。こういう地域ができることで、世界中から才能が集まる 
ようになれば、また素晴らしい作品が生み出されていくことになるでしょうねぇ。(^▽^)


省庁再編の余波でしょうか 2001年01月14日(日)

 

今月6日から、中央官庁が再編されて新しく12省庁としてスタートを切りました。 
通勤途中にある某省の寮なんかも、名前の看板をつけかえたりしているので、こんなところからも 
変わったことが実感されます。(やぁ、それにしても結構立派な看板かも) 

この余波というかこの流れを利用する向きもあるようですね。 
少し前の話になりますが、教科書検定時にある特定の教科書を不合格にさせようと、外務省出身の 
検定委員が他の委員に働きかけていたことが問題となりましたよね。「新しい歴史教科書をつくる会」 
のメンバーが執筆者に加わっている教科書をターゲットに多数派工作を行っていた様子。 
今回の再編で、いったん審議委員全員が任期満了となった際、再任されなかったわけですが・・・ 
もう一人いた外務省OBも再任されなかったため、外務省出身者はいなくなったようです。 

どうやら、省庁再編をきっかけとした外務省はずしのようですが・・・。 
「外交的配慮」とやらを求める勢力に対して、文部科学省がNOと言った形になったわけですね。 
ただまだまだ裏で、「外務省が首相官邸を通じてさらに文部科学省に圧力をかけている」という話も 
聞こえているみたいで、まだまだどうなるかわからないようです。 

教科書というのは、自国の青少年を教育していく大切な道具です。 
自国に誇りをもてなくするような内容を、子供たちに教えることは大問題です。 
自分の親や祖先、祖国を否定された子供たちは、自己否定されたのも同じような状態です。 
これですこやかに育てと要求するのも、無理というもの。 
今回の出来事をきっかけとして、正常な状態に戻ることを期待しますねぇ。


友人を増やしていこう 2001年01月15日(月)

 

一ヶ月近く紆余曲折した結果、誕生したブッシュ米次期政権。 
今までのどちらかといえば中国重視のクリントン外交路線を転換して、日本重視の政権になりそうだ 
というのは以前書いたかと思います。 

だんだんその人事の内容が明らかにされてきていますが・・・ 
このほど国家安全保障会議アジア上級部長に、日本の専門家として知られるパターソン氏が任命 
されたようです。このポストはアメリカの対アジア政策で中枢立場にあるのだそうで、近年は中国の 
専門家が選ばれることが多かったとのこと。 

これはまぁ日本にとっていい傾向ですよね。実際問題、近年中国が軍備を増強しており、周辺諸国の 
脅威となっていますし、朝鮮半島の問題もあります。極東地域はまだまだ安定していないのが現状でしょう。 
ただこれも、日本とアメリカがきちんと手を結んで事にあたれば、描かれるシナリオはかなり絞られてくると 
いう話を聞いたことがあります。 

とにかくアメリカが日本に期待をしてくれているわけです。日本としてはきっちりそれに応えなければいけません。 
そしてここが重要ですが、アメリカに盲従するのではなくって、きっちり日本としてのスタンスを打ち出して、 
自主的に行動することが必要です。その場しのぎの政策ではなくて、日本がどのような行動理念のもとに動いて 
いくのか。キッチリ示すことができればアメリカも、そして他の国も安心できるでしょうし、筋を通せばアメリカも 
無茶な要求はできなくなってくるでしょう。 

日本は、今までの顔のみえない外交を転換していく必要があります。 
日本と付き合うことで、その国も得をする。日本の発展・繁栄が、日本と親しくしている国々の幸福につながっていく。 
21世紀の社会を動かしていく新しい理念を示し、ホントの意味での友好国を増やし、そういう国々を日本も大切に 
していく・・・そういう未来社会が到来することを夢みています。


『世界の動き これだけ知っていればいい』 2001年01月16日(火)

 

新しい本を読みました。 
竹村健一著『2001年版世界の動き これだけ知っていればいい』です。 
このシリーズはいつ頃から続いているのでしょうか、毎年年初めに一冊づつ購入しています。 

やはり新世紀一冊目ということで、21世紀の新しい動きについて多く述べられています。 
ITに関すること、あと最近何回かご紹介した「ダボス会議」のこと・・・各界に幅広い人脈を 
お持ちの竹村氏ならではの話題の豊富さです。 

今回、話題が豊富な種明かしも少ししていましたが、まずは精力的に地方で講演を行い、 
その地域を実際に眺めて、地域の識者と交わってくること。東京にいては見えない動きや 
話などに触れる機会が多いのだとか。そして、普段のニュースソースは外国の新聞や雑誌 
なのだそう。『フィナンシャルタイムス』や『ロンドンエコノミスト』から情報を得ることが多い 
のだとか。よく周囲の人から「竹村さんの言うことはよくあたりますね」と言われるようですが、 
世界中の識者へ影響を与え、その行動を決定づけている雑誌を購読していれば当然、 
という話でした。 

このからみもあって英語の必要性も訴えられています。日本人全員が英語を完全に理解する 
ことはできないだろうが、リーダーになるような人間は、やはり英語はできないとダメだろうと 
のことです。他国のリーダー達と親交を深めたり、情報をいち早く入手するためには必須条件 
なのでしょうねぇ。竹村さんは日本の英語教育や英会話教室に通うことに対しては否定的 
ですね。理由は・・・この本を読んでみてください。 

竹村さんの予測というのは、「こうなればいい」というご自分の願望も入っているようなので、 
外れることもありますが、大抵の場合、ユニークな指摘も多く参考になります。 
興味のある方は、ぜひご一読を。


『金持ち父さん 貧乏父さん』 2001年01月17日(水)

 

昨日に引き続き、本の紹介を。(^-^) 
ロバート・キヨサキ著、『金持ち父さん 貧乏父さん』です。 
まだ最後まで読み終えてないのですが、いい本なので紹介しちゃいます。 
この本はベストセラーランキングなどにも顔をだしているので、題名だけはご存知の方もいらっしゃることと 
思います。 
  
何がかかれているかといえば、ずばり「お金持ちになるにはどうしたらよいか」ということです。 
題名もその通りで、キヨサキ氏は2人の父親から、お金に関することを教わったり、学んだりしたので 
このような題名になったようです。 
一人は実の父親(貧乏父さん)で、もう一人は友人の父親(金持ち父さん)。 
たまたまお金持ちが多く通う学校に入ることになって、自分がお金持ちではないことを実感したキヨサキ氏は 
「お金をかせぐにはどうしたらよいか」 
それを学びたいと思うわけです。(それだけでも非凡な気がします)ただ、自分の父親からは学べそうになかった 
キヨサキ氏は、友人の父親からそれを学ぶことになります。 
どのようにして学んでいくかは、本の内容を参照されてくださいませ。 

まぁ印象に残ったのは、「学校はお金に使われる人材を作るところ」と述べられていた部分でしょうか。 
必ずしも学校教育を否定するものではないのですが、確かにその通りかなと思いました。 
(ただ、それを知った上で、さらに目的をもって技術を身に付けにいくことまでは否定していませんでしたね) 
そして、資産と負債の違い。ここがポイントでしょうか。 
どのように違うのか。これもかなりのページをさいて書かれていますので、本の内容を読まれてください。 

この本を読んでいて思い出したのだ、渡部昇一先生が本田静六博士について書かれた本のことでした。 
経済的自立をきちんと果たしてこそ、人は誇りを持って行動できるというような指摘でしたか。 
この本の内容に通じるものがあると感じました。 

日系アメリカ人の著者が書いたものなので、ストレートに日本に当てはまるかということはあるかと思いますが、 
参考になることばかりだったですねぇ。 
お勧めです。ぜひ一度読んでみてくださいませ。


自衛隊への協力 2001年01月18日(木)

 

防衛庁が、災害活動を効率化する目的で、災害時に自衛隊に出動を要請する自治体に対して、 
自衛隊への「協力義務」を負わせる方向で、関連法令の整備を始めたとか。 
なんかちょっとびっくりです。物事を頼んだ以上、それがやりやすいように協力をするのは当たり前の 
ことかと思うのですが、そうではなかったのですねぇ。こういうところからもかなり日本って変な国で 
あったんだなぁと実感。 

ただこの動きについては、自治体側を「義務」という形で拘束するのが可能かどうか検討する必要がある、 
との慎重論もある様子。住民に一定のの権利制限を強いるモノになりかねないからとか。 
これも変な話ですねぇ。こういう場合、非常事態宣言がだされている時でしょうから、個人の権利よりは 
公共の福祉優先といいますか・・・命あっての物だねですしね。 
まぁ、法律できちんと明記しておいた方が、実際にことが起こったときに便利かと思います。人権侵害 
だとかいいだす人が出て来る可能性大ですから。(非常事態にもかかわらずね) 

まだ阪神大震災の記憶が薄れないうちに(といっても既に6周年ですか・・・)、いろいろと整備しておかなく 
てはいけないこと、多いようです。 
5千人以上の死者を出したのは、ある意味人災です。また同じ過ちを繰り返さないように、政治家の方々 
にも頑張っていただきたいですねぇ。


自治体の合併 2001年01月21日(日)

 

ここ数年、各地で市町村の合併が行われていますね。 
21日も東京で、田無市と保谷市が合併して西東京市が誕生しました。 

自治体が合併することのメリットはいろいろとありますよね。 
国にとっては地方交付税を交付する団体の数が減るので、支出を減らせることになるし、 
(地方交付税をもらっていない自治体は、東京都とあと数箇所くらいのハズです) 
当の自治体にとっては、合併することによって規模が大きくなるので、財政規模も大きくなり 
今までできなかったような事業も実施することが可能となります。 

私のHPで描いているNeoTokioシリーズも、設定としては自治体の再編がかなり進んでいて、 
現在の47都道府県ではなく、これも近頃話題に登っている道州制に近い状態でしょうか、 
全国を58個くらいのエリアに分けられた感じで想定しています。 

自治体の規模が大きくなると、行政サービスが低下することを懸念する向きもありますが、 
自治体の数が増えれば、それだけ人も場所も仕事も増えることになり税金が余分にいることに 
なります。どちらかですよね、高い税金を払ってもいいからきめ細かいサービスを要求するか、 
税率は低くおさえてなるべく自分のことは自分でやるか・・・。 
物事を進めるときによくあるのが、総論賛成各論反対。基本的にはやることは賛成だが、 
自分達が得ていた利益がなくなるのはいやだという。そういうことでは社会の改革も進んでいきませんよね。 

まぁ、これだけ交通網が発達し、通信網も発達してきている世の中です。 
これからもインターネットもさらに普及して、超高度情報化時代に突入していくのでしょう。 
すべての人にいろいろなチャンスが訪れますが、アメリカなどで懸念されている情報格差も進み、 
そこから貧富の差が拡大していく心配はありますよね。これから自治体が目をくばっていかなくては 
ならないのはそういう部分かもしれません。(ただし必要最低限のサポートということですよね、基本的には 
やるやらないは本人の自由なのですから)


日本の底力 2001年01月22日(月)

 

フジテレビ系列で、竹村健一さんがホストの特別番組が放送されました。 
ゲストは石原慎太郎都知事とマレーシアのマハティール首相。 
どちらも世界的に名の通った政治家ということが共通点になりましょうか。そして一本筋の通った、強力なリーダーシップ 
を発揮できる政治家という点でも似通っていますね。 

番組の内容としてはアジア、そして日本の現在そして未来への選択について語る・・・といった感じでしたか。 
日米安保、マレーシアやシンガポールで推進されているIT革命、朝鮮半島問題、中国や北朝鮮の動向、 
アメリカとアジア諸国の経済政策上のかけひき等々・・・いろいろなテーマについて語られました。 

技術畑出身のマハティール首相ですが、もともと日本に対してはとても好意的な方だと思います。 
「ルックイースト政策」(つまり「日本を見よ」っていうことですね)を掲げて、マレーシアの振興につとめてこられました。 
日本に来られた時も、秋葉原や大田区の製造業などを精力的に見て回られた様子。 
なぜ大田区に足を運ばれたかといえば、この地域には企業の規模からいえば中小企業なのですが、 
その作っている製品や部品が世界シェアの大部分を占めているという、ある意味超優良企業が数多く存在している地域なのです。 
これだけ長期にわたって株価が低迷してきたのに日本という国がもっているのは、これらのスーパー企業が頑張って黒字を出して 
くれていたからだという話を耳にしたことがあります。 

とにかく、日本という国にはアジアをどうしていきたいかという大きなビジョンがない、その場しのぎの対応に終始している、という 
点で石原さんとマハティールさんの意見は一致していました。ただ意見の違うところも当然ありまして、やはりすぐ近くに独裁国家 
があるかないかかの違いでしょう、安全保障問題に関してはスタンスが違うようでしたね。 
ただ、日本という国の底力、簡単にマネの出来ない技術力の高さを誇る製造業の存在が、これからの日本そしてアジアを支える 
という力強い話を聞くことができました。21世紀は日本の、そしてアジアの世紀になるでしょう、きっと。


『明治維新人物学 国のつくり方』 2001年01月23日(火)

 

ここのところ続けて本を読んでいますので、またまた本を紹介しちゃいます。 
渡部昇一・岡崎久彦著『明治維新人物学 国のつくり方』(致知出版社)です。 
もともと渡部先生の本はよく読んでいるのですが、この本では岡崎さんとの対談形式になっていて、 
2人の博識ぶりがよく分かりますねぇ。 

内容は題名のとおり。日本の歴史上そして世界史上、とてもユニーク且つ重要な出来事であった明治維新のこと。 
戦後の日本をすべて悪としてきた戦後教育では、その出発点となった明治維新も悪く教えられてきました。 
ですが他の、かって欧米の帝国主義に苦しめられた経験を持つ国々にとっては、重要なポイントとして捉えられ 
羨望の的であるようです。 
もし、明治維新がなかったら・・・こういう想定でも話されていますが、いまだに世界中がアパルトヘイトのままで 
あったろうと渡部先生が指摘されてましたね。(他の著書でも繰り返しのべられています) 

今回はその時代に活躍した人物を何人もあげて語られています。西郷隆盛、勝海舟、伊藤博文、陸奥宗光・・・等々。 
最近は日本でもいろいろな分野で制度改革などが進んでいるせいもあって、明治維新が見直されてきているとか、 
ただその見方は、司馬遼太郎氏が数多くの小説でのべられてきている見方にしばられているので、日清・日露戦争までは 
善でそれ以降の日本は悪である、という描き方になっているがそれもおかしいと指摘されています。 
(この点は私も「坂の上の雲」などが好きなので、ちょっとびっくりしました) 

2人の各人物の捉え方にはかなり違いも見られましたが、だからと言って相手の意見を全面否定することなく、 
それぞれのスタンスを持ってキッチリ述べられていました。そういう点はお2人とも尊敬しますねぇ。 
お互いに根っこの部分では考え方が同じだからだろうとのこと。昭和一けた生まれのお2人ですが、 
年をとってからこういう仲間がいるというのはうらやましいことですねぇ。 

明治維新で活躍した人物たちのことに興味をお持ちの方にはお勧めの一冊です。ぜひご一読を。


アジアの動き 2001年01月24日(水)

 

中国や台湾でいろいろな動きがある様子。日本で普通にニュースを見ている限りではなかなか伝わって 
きませんが・・・。 

中国の江沢民主席は国連のアナン事務総長を会談して、国連重視の姿勢を打ち出したとのこと。 
アメリカで国連の働きについて疑問視する声があがるなか、また興味深いことです。アメリカでそのような 
動きがでてきているのは、国連の動きがアメリカの国益にあわなくなってきたと、議会も世論も思われて 
きたのが原因のよう。アメリカも必ずしも単純に世界平和のために活動してきたわけではないということでしょう。 
まぁ、中国首脳部で反対の動きがみられるということは、こちらも中国(というか中国共産党政権)にとって利益 
になるように動くと思うので、国連の存在が中国の利益になると判断しているのかもしれませんね。 

かたや日本。多額の分担金を供出しているにもかかわらずその発言力は小さく、結局は常任理事国のいいように 
やられているのが現状かもしれません。日本が律儀に分担金を支払い続けなければ、国連はとっくの昔に機能 
停止していたかも。(先立つモノがなければ動けませんしね) 
そろそろ日本も、国連信仰を見直した方がよい時期にきているのかもしれませんねぇ。 

そして台湾。なんでも陳総統がイージス艦4隻を売却してくれるように、ブッシュ大統領に新書を送ったとか送らなかったとか。 
イージス艦はミサイル迎撃システムを搭載した艦とのこと。中国からの圧力がかなり厳しい状況なのかもしれませんね。 

いろいろな動きがでてきた極東地域ですが、日本もオタオタせずにきっちり対応していかないと。(というより国内で 
手一杯の状況でしょうか、今は(^_^;)) まぁ基本的に日米安保を軸にした体制を維持できれば、中国が選べるシナリオ 
は自ずから決まってくると岡崎久彦さんも指摘されていますし、世間からいろいろ叩かれようと舵取りはしっかり頼みます 
よぉ、森さん!


イネゲノム 2001年01月26日(金)

 

ここ数年、バイオテクノロジー分野で注目されているのは「ゲノム」。まぁ、遺伝子の塩基配列の解読ですね。 
これが進むことで、植物でしたら品種改良に、動物でしたら病気の原因解明に役立つと言われています。 
特にアメリカでは国家プロジェクトとして何年も前からとりくんでおり、世界でも最先端をいっているでしょう。 

で、わが日本。ヒトゲノム解読においてはアメリカからかなり遅れをとってしまった感がありますが、 
イネゲノムの解読においては世界最先端を行こうと、年頭に森総理が打ち出したばかりだと思うのですが・・・ 
なんでもスイスの農業関連会社シンジェンタが、イネゲノムの完全解読に成功したと発表したとのこと。 
うーん、これはって感じです。イネゲノムに関しては、日本やアメリカの政府がその解読を推進していたものです。 
解読が事実なら、ヒトのゲノム解読に続き、米国のベンチャー企業が政府機関とのゲノム解読競争を制した 
ことになるようで・・・。 

まぁ今回の解読結果は、発展途上国の農業を支援する目的に限り、無償で提供するつもりのようですね。 
日本のバイテク分野の研究レベルもなかなかのものだとは思うのですが、予算・人員規模が全然違うの 
でしょう。簡単には勝てませんねぇ。 

日本でもアメリカでも年明けからずっと株価が低迷していますが、そういう時期でもすべての企業が悪いわけでは 
ありませんよね。こういうアメリカのベンチャー企業には、まだまだ元気いっぱいのところというか、これから誕生し 
てくるベンチャー企業が活躍していくのでしょう。 
日本の経済界も、早くこのように活気がでてくるといいですねぇ。 


電子投票システム 2001年01月27日(土)

 

アメリカ大統領選挙で、集計方法をめぐってトラブルとなったことは記憶に新しいと思います。 
紙に書いて投票したモノを手作業もしくはもう一度機械で集計する方法を取ると、間違いが起こる機会が多くなります。 
それに時間も場所も余分にかかることになりますね。多くの職員が真夜中まで集計にかかるためにかかるお金はかなり 
なものでしょう。 

これらの問題を解決する方法が、実は日本で生み出されているとのこと。(以前書いた記憶がありますが・・・) 
IT技術を駆使した電子投票システムのモデル。もう実用化されているようですが、日本ではなかなか導入されませんね。 
なぜかといえば「自書式」の投票様式にこだわる議員が多いからとのこと。(世界でも珍しい方式だとのこと) 
もったいないことですね。投票された瞬時にカウントされ、集計作業にかかる人件費も大幅削減できる方法なのですが。 
かわりにイギリスで昨年試験的に導入され、集計時間は3分だったとか。 

日本ってこういう話が多いですよね。各界に優れた技術を持ちながら、古い法律によって又は政治家によって導入がはばまれたり。 
国内で日の目をみない最先端技術は外国に向かいます。その時に優秀な技術者も出て行ってしまいますねぇ。 
例えば超高層ビルの建築技術。これに関しては地震大国でもある日本は、世界随一の技術を誇っています。 
ですが法的制限があるためにその技術はアジアの国へ。マレーシアだったかシンガポールだったか、森ビルが超高層ビルの建築 
に取り組んでいるハズです。(何階建のビルでしたでしょうか?) 

東京という街は平屋が多いですよね。空間をムダにしているということです。超高層ビルに関しては否定的な意見もありますが、 
それによって東京の住宅面積を大幅に増やすことができます。それにともなって公園などの「緑」を増やすことも。 
一戸辺りの面積も大きくなりますし、上下の移動だけになるので通勤時間の短縮もできます。 
ここら辺が解決されれば少子化対策にもなるでしょうねぇ。 

よい技術も活用されなければ意味がありません。せっかくの技術力です。自国のためにも有効活用したいものです。 


『チーズはどこへ消えた?』 2001年01月28日(日)

 

本のご紹介を。(^-^) 
スペンサー・ジョンソン作『チーズはどこへ消えた?』です。 
この本はベストセラーランキングの1位に登場していたと思いますので、ご存知の方もいらっしゃると 
思います。帯をみると「この人生があなたの人生をかえる!」との文字。なんでもアメリカで2年間に 
わたってベストセラー・トップを独走だそう。 

私がこの本を買うきっかけになったのは、知り合いから「企業の研修に利用されている」と聞いて興味を 
もったからです。予想に反して絵本のような表紙で、イメージは童話でしょうか。 
でも童話といっても大人も読むに足る童話ですねぇ、これは。 
人はどのように行動していったらいいか。 
それを2人の小人と2匹のネズミの行動を通して描いています。 
この本に関しては多く語る必要はないと思いました。人生で出くわす問題を解くのに応用できる本ですね。 

作者スペンサー・ジョンソンは、他にもビジネス書や寓話を多く書いている方のようです。 
短い中にハッと気付かせてくれる言葉が満載という感じでしょうか。 
扶桑社から出版されています。お勧めの一冊です、ぜひご一読を。 


ダボス会議参加 2001年01月29日(月)

 

今、スイスのダボスという街で、政界財界から大物がこぞって参加している世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議) 
が開催されていますね。日本からも森総理、堺屋太一氏、鳩山由紀夫氏、石原都知事、ソフトバンクの孫正義氏、 
SONYの出井伸之氏、他国からはシンガポールのリー・クワン・ユー氏、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏等々・・・ 
そうそうたるメンバーが顔を揃えている様子。 

この期間中にあちこちで決められたことが、世界の政界、財界の動きを左右していくことが多いとか。 
ニュースなどでビル・ゲイツ氏と出井会長が議論しているところなども流れており、なんかすごいなぁと思うばかり。 
そんな中で森総理もスピーチを行った様子。日本の経済再生に関して、相当強気の発言をしてきたようですねぇ。 
うーん、これがどのように評価されたのでしょうか?ちゃーんと海外の新聞とかに目を通さないとダメなんだろうなぁ。 
スラスラ読めないのでついついおっくぅになってしまいます・・・。 
ただ株価は安定というか値上がりもみせているようですし、あのスピーチが少なくとも市場をがっかりはさせていない 
ようで安心しました。(無視されていることは・・・ないとは思うのですけど(^_^;)) 

ビル・ゲイツ氏は、エイズの拡大阻止のために1億円の資金提供を発表したとのこと。ワクチン開発の支援を行うようです。 
うーん、大金持ちはやることの規模が違いますねぇ。 

石原慎太郎氏は・・・あちこちのセッションに参加して、自らもどんどん発言してきている様子。 
相変わらずの石原節健在といった感じで、「単なるお祭り騒ぎだ」とか「会議の進行が悪い」とか「テーマをもっと絞らないとダメだ」 
とか。いろいろ文句(笑)を言っていた様子。自らがパネリストとして参加したセッションでも、東京という街の現状を話すとともに 
アメリカの金融政策を批判してきていますね。「日本のお金を日本人のために使えないのはおかしい」と。 
実際、長引くゼロ金利政策はアメリカからの圧力による部分も大きいわけです。日本の預金者は本来受け取るべきお金を吸いとら 
れている状況がずーっと続いていたともいえますね。金融機関にはお金を預けているのではなくって本来は貸しているのです。 
貸したら相応の見返りがあってしかるべきなわけです。まぁ長くなるのでここでは詳しくのべませんが・・・。 

まぁとにかく、日本の首相がダボス会議に出席してきた意義は大きいですね。(滞在時間5〜6時間だそうですが・・・) 
これをきっかけに、日本の経済も大きく動き出すことを願いますねぇ。 


乗車率250% 2001年01月30日(火)

 

時間的な余裕があったこの日、いつもより1時間ちょい遅く家を出ました。 
某ターミナル駅までの電車で出勤したところ、いつもよりかなりひどいラッシュに出くわしました。 
まさに寿し詰状態・・・というより隙間もないくらの、あの混み具合はまさに乗車率250%の世界って感じでした。 
足でふんばることも出来ず、もう回りに体ごと預けるしかありませんね、ああなると。 
ホント、行くまでにバテバテになってしまいますねぇ、これでは。 

乗車率というのは正確には覚えていないのですが・・・ 
新聞が読めるくらいの混み具合が確か、150%、その隙間もなくなるのが200%だと思ったので、 
今日のはきっと250%くらいなのでしょう。 
アメリカあたりでは150%くらいでも、「人権侵害」とか宣伝しまくっている市民団体があるようで、 
日本あたりだったら、「お、今日は空いているなぁ」とか嬉しくなっちゃいますねぇ、きっと。 
でも普通の感覚でしたら、不満に感じて当然のことなのでしょう。日本人が異常な状態に慣れすぎて 
しまってるのかも。 

ここ数年少子高齢化が問題視されていますが、とにかく日本の社会は、これだけ世の中が動いているのに 
昔のまんま。男性ばかりが勤めにいっていた何十年か前ならこれでも耐えられるかもしれませんが、 
妊婦や小さな子供を抱えた女性が耐えられるような状態ではありませんよね。これでは仕事と子供、どちらかを 
選択するしかなくなってしまいます。パッと目キャリアウーマンの方がかっこ良く見えますから、仕事を選択する 
女性が増えても不思議ではありません。 

日本はなんでも後手後手に回ってますね。問題が大きくなる前に対処しておけば、かかるお金や労力も 
少なくて済むと思うのに。例えば電車なら2階建て車両を走らせて輸送力を増強するとか、グリーン車とかも 
もっともっと増やすとか。そして通勤時間そのものを減らすために、都心に安くて広い住宅を多く建設するとか。 
「街づくり」のビジョンというものが必要ですよねぇ。 
これに関しても、大きなビジョンを描くことのできる力のある政治家が出てきて欲しいと思います。それを可能に 
する経済力や技術力はあるハズですしね。 


経済の専門家と経済学の専門家 2001年01月31日(水)

 

ここ数年、日本の財政赤字が問題視されていますよね。 
これに対処するのに、財政出動するのと財政再建するのと・・・両方意見がみられます。 
現政権だと財政出動することが大切だと考えているようで、ブレーンにそういう意見の人がついているのでしょうか。 
財政出動は要するに国債を発行して借金をすることですよね。日本の財政赤字はすでに666兆円にも登るとのこと。 
これ以上赤字が増えると、日本という国事態が破産してしまう可能性もでてくるでしょう。 
「みんなお金を使わないから政府がお金を使う。それが景気回復へとつながる」 
それが財政再建派の言い分ですが・・・ 
この考え方には正直不安を覚えます。しょせん借金は借金です。しかも小出しで財政出動しつづけた結果の大赤字。 
これ以上の出血は日本という船の沈没へとつながりかねません。少し前に読んだ『金持ち父さん、貧乏父さん』に 
「お金持ちになるには、資産を増やして負債を減らすこと」 
と単純ながら明快な言葉が載っていました。これは個人レベルだけでなく国レベルでも通用することだと思うのです。 
確かに借金大国であるアメリカが最大の貸し手である日本に対して強気であり、この世の春を謳歌しているようにも 
見えますが・・・そう長くは続かないでしょうねぇ。 
日本政府が財政出動にこだわるのは、ブレーンが経済学の専門家だからでしょう。私としてはできれば戦前のように、 
経済の専門家に蔵相を任せて欲しいなぁと思います。ようするに実際に経済活動を行ってきて、かなりの成果をあげている 
人。お金の威力、性質などをよく知っている人物に日本の経済政策を任せて欲しいなぁと思うのです。 
戦前は高橋是清みたいな人物が蔵相をつとめたりしていたわけですよね。一時期宮沢さんが高橋是清に例えられていましたが、 
官僚出身の宮沢さんは高橋氏とは違いますね、経済「学」の専門家でしょうから。 
財界から探せば適任者は結構いるとは思うのですが・・・。 
実際に経済活動をしてきた人、してきた経験のある人を蔵相に。そして日本の財政赤字をなくしていくことを願いますね。 


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