BSデジタル放送 2000年12月2日(土)

 

あと一ヶ月で20世紀も終わるという12月、BSデジタル放送が開始されました。 
うーん、正直な感想。あんまり興味ないなぁというところでしょうか。 
(WOWWOWすら視聴してませんし) 

地上波でのBSデジタル開始記念番組で、「メリット」と銘打って説明していましたが・・・ 
デジタル、要するに数字化して情報を送るため、今までよりもクリアーな映像が送れるとか、 
大量のデータが送れるため多チャンネル化が可能になるとか。 
まぁ、普段からパソコンをいじっている人間なら、私程度でもよく耳にするようなことばかりで、 
とくに目新しいことはないように感じました。当然、双方向性についての指摘もありましたが、 
今のところ、そういう番組作りはしていないでしょうから、メリットにはなっていませんよね。 

メリットとして挙げられていた点って、すでにインターネットとかではある程度実現されている 
ことで、そうやって考えると、今後のメディアの発展していく方向はパソコンとテレビの合体したモノ 
ということになりそうです。ですからテレビを改良していくよりは、パソコンをそれ用に高機能化して 
行くほうが早いような・・・もちろん、操作に関しては簡便化していく必要はありますけどね。 
(今のキーボード操作では、ビデオ予約も満足にできない人たちにはきついでしょうしね) 

そのうちコタツ型パソコン・テレビ機能付き、なんてのが登場したりして。(^-^) 

テレビ局側としては問題になるのはコンテンツ作りということでしょうか。 
チャンネルが増えたからといって、良質のコンテンツ(と作り手)が増えたわけではありませんしね。 
ハードが先行している今、チャンネルの企業や一般人への貸し出し事業なんか始まったりして。 
本格的な個人の情報発信時代に突入して、新しいビジネスや有名人なんかが登場してくるようになるのかも。 

なんか、あんまりBSデジタル放送に関して周知されていないのか、どうすれば見れるのかも分からない人から 
の問い合わせが殺到したとのこと。BSデジタル用機器もまだまだ高価ですし、まずコンテンツ作りの方を工夫 
しないと、そのままダメになっちゃう可能性もありえますよね。(NHKがあれだけこだわっていたハイビジョンも 
ダメそうですしね) 

ちょっと辛口になっちゃいましたが、私自身、ネットで日々情報発信している人間としては、そういう機会がさらに 
増える可能性もあるなと、ちょっと楽しみかもしれませんねぇ。(^o^)


税制上の優遇措置 2000年12月3日(日)

 

シドニーオリンピックの後、障害者の祭典といえるパラリンピックが開催されましたよねぇ。 
今まで知らなかったのですが、通常のオリンピックと違ってパラリンピックの場合、エントリー費用みたいな 
お金がかかるとか聞きました。これが結構負担になるため、出場自体を断念するケースがあるとか。 
ふむぅ、って感じです。 

まぁ、健常者のオリンピックも単なるスポーツの祭典ではなくって、国と国の威信をかけた闘いであったり、 
スポンサーからすれば、自分の商品の売り上げや知名度をアップさせる格好の舞台でもあります。 
必ずしも慈善事業でやっているわけではないのですよねぇ。 

記録上も健常者に及ばないパラリンピックに、マスコミの関心もスポンサーも集まりづらいのは当然のこと。 
これを受けてか今度、自民党の税制調査会は、日本障害者スポーツ協会への寄付金について、優遇措置が 
受けられるようにするとのこと。寄付をおこなった個人や法人が、所得税や法人税の控除を受けられるように 
同協会を特定公益増進法人に指定するようです。 

まぁ、税金からお金を出してどうこうするよりも、個人の才幹によっては多額の活動資金が得られる可能性も 
でてきたわけです。また一歩、普通の国に近づいたようですね。 
これで満足せず、将来は税制全般にこのやり方を導入していって欲しいものです。 
税金として徴収した多額のお金を、政府が使い方を決めてばら撒くような今のシステムでは、なかなか 
無駄遣いはなくなりませんよね。そうなると特定の政治家や官庁に媚を売った企業や地方に、税金が 
流れる傾向は収まりません。(こういうことはあって欲しくないのですけど) 

それよりは逆に、文化振興やスポーツ振興のためにお金を出した個人や企業がその分、税制上の優遇措置を 
受けられるような仕組みに変えていくとか、環境保全のために役立つ仕事をしている等々、社会の発展や繁栄 
のために貢献している企業の税金を一定の割合で免除するとか・・・みんなのやる気が起きるような、そういう 
未来社会にしていく必要がありますね。『自助努力』や『奉仕』の精神を持つ個人や企業を尊ぶような、そんな 
社会にです。 

今はさまざまな分野で、ターニングポイントを迎えているのでしょうけど、税制も見直すべき時期にきています。 
小さな政府を作り、個人や企業の努力がもっともっと正当に評価されるような、そんな21世紀社会にしていきたい 
ものですねぇ。

電子名刺 2000年12月4日(月)

 

どんどんアナログからデジタルへと、時代が移っていく今日この頃ですが、このほど、 
ソニーが企業向けに、ネット上で電子名刺や電子掲示板を利用できるサービスを始めるとのこと。 
営業担当者が自分の顔写真入りの電子名刺をネット上で配ったり、情報交換の場として電子掲 
示板を利用できるようになるようです。 
電子名刺には、顔写真のほかに電子メールアドレス、会社情報、映像など様々な情報を添付でき、 
顧客のニーズに合わせて商品やサービスの情報を送ることが可能。こんな点が売りのようです。 

ビジネスにおけるアナログ文化の風物詩のような名刺交換においても、デジタル化が押し寄せてきた 
ということでしょうか。(^_^) 
こうなると、パーティとかで大量の名刺を持ち歩くなんて必要はなくなりますね。そのうち実際に会った 
ときにでも、小型の端末同士をやりとりして電子名刺のやりとりをすることになるのかも。 

逆にいえば、相手のパソコンなどにアクセスできなければ、「名刺」を受け取ってももらえないわけで、 
ボタン一つでデータを消去できてしまうので、無理やりねじ込んでも、知らないうちにすぐに捨てられて 
しまうかもしれませんね。しかも、ネット上のやりとりだと相手の反応が分からないだけに余計・・・。 
こういう時代にはかえって、情報量が少なくてもアナログの「紙名刺」のインパクトの方が強いかも。 

まぁ、名刺はあくまでもツールです。最終的にはそのビジネスマンの能力がものを言うことになるのでしょうか。 
特にサイバースペース上のやりとりが増える未来社会においては、かえって最後に武器になるのは、 
「人間の知恵と勇気」・・・なのかもしれませんね。

国家にも誠意が必要 2000年12月5日(火)

 

日本がODAという形で、他国に多額の援助を行っていることは、何回か書いています。 
そこで問題として指摘してきたのは、そのやり方です。 
援助の効果を確かめないバラマキ型で、特に中国に対しては、そのやり方はずさんです。 

中国は今まで、日本からODA等で6兆円に登る援助を受けていながら、一方で他途上国 
に対して援助大国の役割を果たしていることが分かってきました。 
アフリカ諸国にはすでに供与した援助の一千三百億円あまりの債権放棄も発表したとの 
ことです。 
また本来、自国のインフラ整備等に利用されるべきモノが、民間企業に投入されたり、 
軍備拡張に利用されたりしていることも、すでに述べてきたとおり。 

さすがの日本政府も、この事実に気が付いてきたのか、やっとODAの見直しに着手した 
ようですが、どうも中国びいきの政治家の勢力が強いのか、せっかく見直しをしても、 
すぐ骨抜きにしたり、新たな援助を決めたり・・・。 

バブルの頃ならいざしらず、ODAは税金から捻出されています。日本全体が我慢を強いられている 
現在、本来自国のために使われるべきお金を、無駄に使っているようです。 

お金は生きた使い方をすべきで、そういう使い方をしてくれる場所求めています。 
やはり、日本のためにもなり、世界の発展・繁栄に役立つ使われ方をしていかなくては、そのうち 
お金の方が愛想をつかして、日本から出て行ってしまうかもしれません。 

相手の善意を期待しているだけではダメでしょう。それは単なるお人よしにすぎません。 
国家間にも誠意が必要だと思います。日本に対して好意的な国は他にありますし、ホントの意味で 
援助を必要としている国々は、数多く存在しているでしょう。 
誠意をもって行動してくれる国に対して、生きた援助を、政治家の方々にはお願いしたいものです。

理数科ばなれ 2000年12月6日(水)

 

理数科目の国際比較調査が行われたようですが、日本の中学生はテストの点数はそれなりによいものの、 
理数科目好きな生徒は、だんだん減っていっているとのこと。(順位も下がっているようですが・・・) 

技術大国日本にとっては、これはゆゆしき問題かも。技術開発の基礎的学問である数学や理科が嫌いな 
子供が増えているとは。そのうち、日本のメーカーの現場は、優秀な外国人技術者によって、切り盛りされて 
いくことに・・・。(まぁ、それはそれでいいのかもしれませんけど) 

まぁ、学力テストだけでは計り知れないところもありますので、たとえ苦手てでも好きであれば、そのうち才能が 
花開くこともあるでしょうが、初めから『嫌い』ということでは、それ望み薄かも。 

私の場合、それほど得意でもありませんでしたが、理科は好きな科目でしたね。 
大宇宙の神秘、世の中をつかさどる法則、様々な実験、世の中を便利にする新しい技術・・・等々。 
なんとなくワクワクするような情報が満載だったように感じていました。 

今の子供たちは夢を見づらくなってしまったのでしょうか。 
テストで点を取りやすい科目に力を入れ、時間のかかる科目は切り捨てる・・・。 
変な結果平等主義も悪いのかもしれません。テストの成績が良いことだけを大人も子供も重視し、 
例えば、走るのが速い子、音楽が得意な子、絵が得意な子、まぁ、とび抜けて数学や理科ができる子供。 
そういった才能を認め尊ぶ精神が、今の日本の教育現場にはなくなってしまってるのでしょうか。 

もちろん基本的な学力をつけさせることが、学校教育にとっては大きな目標であるでしょう。 
ですが日本が21世紀にもう一つスケールの大きな国になるためには、様々な才能を愛する心を 
子供たちに植え付けていくことも、大切なことではないでしょうか。

レインボー繭 2000年12月7日(木)

 

楽しい記事を読みました。(^-^) 

群馬県の養蚕試験場で、カラフルな『レインボー繭』が開発されたそう。 
蚕の種類が違うわけではなくて、桑の葉をすりつぶして作るペースト状の人工飼料に、色素を混ぜて 
これを蚕に与えると、同色の糸を吐き出すのでカラフルな繭になるようです。 
現在は10種類くらいのカラー繭が完成しており、色の組み合わせ次第ではどんな色でも可能だとのこと。 

人工飼料の研究がきっかけで、カラー繭の製造は考えられたとの話ですが、遊び心満載で嬉しいですねぇ。 
6日の「理数科ばなれ」ではないですが、科学技術は人の生活を彩るモノであって欲しいですよね。(^^) 

従来のやり方では作り出せないような、パステルカラーや色に変化をつけたような、独特の生地も作れるため、 
ファッション業界も注目しているそうな。 
絹には他の合成繊維にはみられないような、独特の手触りや光沢がありますから、さまざまな色が楽しめるなら 
ちょっと高価でもブームになる可能性はありますね。 

やっぱり新しい技術には、わくわくしますねぇ。 
日本の技術者・研究者の方々には、「夢」をいっぱい実現化していって欲しいです。

羽田空港の国際化 2000年12月9日(土)

 

日本が21世紀に地球を代表する都市となるためには、首都東京へのアクセスの良いハブ空港を持つ必要が 
あることは、何回か書いてきていると思います。現在のところ日本の玄関口は、千葉県にある成田空港なわけですが、 
滑走路の数も少なく既にパンク状態。しかも、東京へのアクセスが悪いため、外国人からの評判は悪いですね。 

石原都知事になってから東京都では、羽田空港への国際便の乗り入れを国に提案したりしてきましたが、 
今まで事業を進めてきた千葉県などへの配慮のためか、良い返事はもらえませんでした。 
ところが、ついに千葉県側が、「深夜に千葉県上空を飛行しない」という条件付ながら、羽田の国際化を 
認めることを運輸省に打診してきた様子。 

うーん、一歩も二歩も前進ですね。 
多分、かなり前から千葉県側もその重要性には気が付いていたのだと思いますが、成田空港に関しては様々な 
しがらみが存在するのでしょう。なかなか了承できなかったのかもしれません。 

現在の羽田空港を拡張することも一つの方法ですが、その場合は東京都と大田区との調整が必要になるなど、 
またまた問題が出てきます。まぁ、てっとり早いのは羽田沖、東京湾上に、『メガフロート式空港』を建設すること 
でしょうか。そして羽田から各日本国内の空港にシャトル便を運行させれば・・・日本国内のアクセスは格段に 
向上しますね。これは日本が地球を代表する都市になるためには不可欠な条件でしょう。 

NeoTokio21cで描いているような世界が、だんだん現実化してきて、なんか嬉しい限りです。(^-^)

盗難防止システム 2000年12月10日(日)

 

『60セカンド』などという映画が作られたりしていますが・・・ 
アジアあたりからの窃盗団による、大掛かりな車やバイクの窃盗事件が世間をにぎわせていますよね。 
全くもって、相手国の政府には、もっとまともなモノや人材を送ってくれと文句もいいたくなりますが・・・。 
(大体、日本の窃盗犯に比べて、荒っぽすぎるし凶悪なので、危険きわまりない!) 

まぁ、日本の場合、路上とかに良い自動車がゴロゴロ停めてあったりするわけで、泥棒にとっては 
「盗ってください」と言わんばかりに見えてしまうのかもしれませんが・・・。 
もっとも、駐車場に入れておいただけでは、堂々と持っていかれているようです。 

やはり自己防衛が大事ということで、車の盗難防止システムの売上が伸びているとか。 
『イモビライザー』と呼ばれるシステムで、正規のキー以外では動かないように、キーと車のエンジン制御用の 
コンピューターに登録されたIDコードが一致した時のみ動くようになっているとか。 
しかも最新式のタイプは、キーを抜くたびにIDが変更されるようです。 

ところが、こういうのは犯罪者とのイタチゴッコになるようで、この方法についても、システム全体を交換して 
しまうという頭脳犯もでてきているとか。やれやれです。 

今、一番有力な方法といわれているのが、人工衛星を使ったGPS(全方位システム)を利用した車両追跡システム 
だそうです。車内への不法侵入を感知し、警備会社に通報、追跡もGPSを使って行えるため、盗難車両が現在 
どこの居るのかをつきとめることができるとのこと。 

ある意味泥棒天国日本ではありますが、まぁ、国際化に伴ってはそういう問題も起きてくるということですね。 
そうやって考えると、基本的に日本人って人がいいんだなぁと、改めて感心してしまいました。 

21世紀は安全性を高める商品が売れそうです。 
こういう分野でも、日本のテクノロジーやアイデアが大活躍する時代になるやもしれませんね。

民主主義の手続きとハブ空港 2000年12月15日(金)

 

ちょっと所用で、「ひとこと」をさぼってしまいましたが・・・申し訳ありませんでした。 
また、頑張って続けて生きたいと思いますので、皆様、お付き合いのほどを。<(__)> 

長々と続いていたアメリカ大統領選挙。昨日辺りようやっと決着がついて、ブッシュ氏が勝利宣言しましたね。 
今回の選挙戦で、民主主義の総本山であるアメリカ合衆国にも、制度上の欠陥があることが明らかにされて 
きました。 
アメリカの大統領戦では、各州選出の選挙人による投票がおこなわれます。これの勝ち負けによって大統領が 
決定するわけですが・・・圧勝の場合は問題がないのですが、今回のように接戦になったときに大変なようです。 
得票数はゴア氏の方が多かったわけで、これで民主主義なのか?!という意見が噴出しました。 
結果、訴訟合戦になってしまったのですが・・・これも妙な話です。 
確かに制度上の不備はあったでしょうが、それを承知の上で、大統領選に望んでいるハズです。 
投票が終わってから、「その制度はおかしい」と文句をつけるのは、間違っているのではないでしょうか? 
機械集計があてにならない・・・てのも変な話で、間違いは手作業でも生じるモノ。かえって人為的工作 
がしやすくなる面もあると思うのです。まぁ、どのやり方でもリスクはあるということですね。 
次回の大統領選挙は、今回の教訓を生かして取り組んで欲しいものです。 
(ブッシュ新大統領は出だしが大変でしょうねぇ・・・国民の信頼を得られるように頑張っていただきたいです) 

また、ここ数日話題になっている、羽田空港の国際化。 
賛否両論といいますか、賛成意見が多いように感じました。やはり、日本全体の利益を考えたら、 
羽田から国際便やシャトル便を飛ばした方が、絶対便利ですしね。(^^) 
それにしても日本のマスコミは取り上げるのが遅いです。 
アジア各国は、世界の人と物の流れを自国に持ってくるためにハブ空港を重要視し、何年も前から建設に取り組んで 
きていました。それが実現化し、いよいよ日本が世界の田舎になる危険性が出てきてからやっと、 
「ハブ空港が必要」とか「羽田の国際化が必要」とか、声高に叫び始めました。 
これに関しては、これも何年も前から竹村健一さんをはじめとするする識者が、何度も指摘してきているのもかかわらず 
です。重要な情報に関するアンテナの感度が鈍っているようです。 
まぁなんにせよ、やっと「羽田空港国際化」の議論ができるようになったのは、喜ばしいことです。 
21世紀、日本が世界をリードするためには不可欠なインフラ要件ですので、早い実現化を望みますね。

子供とプロ野球 2000年12月16日(土)

 

一昔前、男の子たちの遊びといえば、「野球」だったのではないでしょうか。 
近所の子供たち同士でプレイしたり、父親とキャッチボールをしたり・・・。 
今はなかなかそんな場面にお目にかからなくなりました。 

オフシーズンに突入したプロ野球ですが、イチローくんが大リーグ行きを決めてから、 
他の選手の動きも慌しくなりましたね。選択肢のひとつとして、『大リーグ』が入った感じで。 
日本のプロ野球がだんだん面白くなくなっていくようで、ファンとしては寂しいかぎり。 
そんなに選手にとっては魅力のない場所になってしまったのでしょうか。 
大リーグもホイホイ日本人プレーヤーをやとい始めて、あちらのレベルも落ちたのかなぁとか 
思ったりもします。 
(野茂、イチローあたりだと納得しますが、「えー」と思うような選手の名前も見えますので) 

選手の流出の一方、未来の選手層も薄くなっていきそうですね。 
清原・桑田を輩出した、大阪のリトルリーグ・・・こちらでも入団する子供を集めるのに難儀している 
とのこと。プロ野球や高校野球のヒーローを出している名門チームでさえ、この状況なのですから、 
他のチームはもっと深刻でしょうねぇ。 

まぁ、これも時代の流れなのでしょうねぇ。 
サッカーもプロリーグができ、子供たちの遊び道具が他にたくさん存在する今、黙っていても 
素質のある子供が集まってくる時代でも、なくなったようです。 
高校野球でもその傾向はみられるようで、昔なら一シーズンに5人くらいはプロに通用するような 
選手がいたそうですが、今はいて2人くらいとのこと。 

大リーグの試合って、いろいろな楽しげなイベントがあったりして、かなりファンも楽しんでいるみたい 
ですよねぇ。日本のプロ野球も、今までの状況にあぐらをかいているのではなく、ファンのための 
プロ野球という視点をしっかりもって、様々な工夫をしていく必要がありますねぇ。 
これから淘汰され健全化されていくのかもしれません。頑張れプロ野球! 
(子供たちに「夢」をあげられるように・・・)

物申す政治家 2000年12月17日(日)

 

日曜日の朝には、各テレビ局で政治経済問題を中心にとりあげる、報道版番組が放映されますよねぇ。 
こういう時って、名前を見るとついついチャンネルを回したくなる人物っています。 

自民党の政調会長の亀井静香氏なんか、そういう政治家の一人だったりします。 
話が不明瞭な政治家が多い中で、かなりハッキリ物申す方なので。 
政治家は言葉が武器。そういう意味で、時々荒っぽいことをいうけれども、なんとなく好感を持つ人物だったり 
します。 

加藤紘一氏による叛乱劇などがあったせいでしょうか。結構、久しぶりのテレビ出演のようでしたね。 
また、いろいろはっきりと物を述べられていきました。 

最近話題になった、羽田空港の国際化についても述べられており、口火を切った扇さんがトーンダウンする中、 
早期の国際線定期便化の必要性をきっちり訴えられました。石原都知事とすでにこの問題については話し合い 
をもった亀井氏ですが、これに対して、千葉県出身の元衆議院議員、浜田幸一氏からも一言。 
「あなたは、まず千葉県知事のところに行くべきではなかったのか?」 
これに対し、 
「羽田を国際化するといっても、だからといって成田に関して手を抜こうというわけではない。 
成田空港に対する考えは変わっていないのだから、その必要性は今のところない」 
ということでした。 
(これに関しては竹村健一氏も、政治家は大きな道を示せばよく物事が進展しなくなるので、細かい調整は官僚 
に任せればよいと亀井さんにアドバイスされていました) 

また、加藤氏が首相になる可能性についても「5・6年先にはそれもありうる」と述べられた模様。 
まぁ、国民による直接選挙ではないので、十分その可能性はありますよねぇ。 
加藤氏にその気があるのなら、もっともっと政略的で、胆力のある政治家へと自分を鍛えておいて欲しいものです。 

こうやってマスコミにはっきり語られたからには、実現する可能性は「大」ですね。 
とくに羽田空港国際化は、きっちり実現させたいですよねぇ。亀井さん、頼みますよぉ。

望ましい方向へ 2000年12月18日(月)

 

大もめにもめた、アメリカ大統領選挙でしたが、ようやく新政権が動きだしましたね。 
今度のブッシュ氏は親日派だと聞いていたので、日本にとっては好ましい結果が出たと、正直安堵しました。 

次期ブッシュ政権を担う人事が、次々と発表されていますが、国務長官として湾岸戦争の時にその名を全世界に 
知らしめた、コリン・パウエル氏を指名しました。 
パウエル氏はアフリカ系米国人としては初の国務長官となるわけで、能力的には高い人物でしょうし、国民にも 
人気があるということですので、なかなか期待できそうです。 

そのパウエル氏は会見で中国やロシアを、「戦略的パートナー」とは見なさないと発言。クリントン外交には完全に 
別れをつげて、中・露外交を転換するようです。 
逆にいえばこれは、「日本を戦略的パートナーとして見なす」ことを意味するので、日本にとっては望ましい傾向です。 
ただ同時に、日本の日米安保に置ける役割とか、アジアの安定とかに関して、責任が重くなるということでもあるので、 
日本自身にもさまざまな転換が求められることとなりますね。覚悟してかからないと。 

アメリカという国は面白いもので、一時期中国に肩入れして日本の力をそぎにかかるわけですが、一定時期をすぎると 
今度は日本よりになって中国に対抗しようとするようです。バランスをとっているわけですねぇ。 
まぁ、アメリカにとって一番好ましい状態を作り出そうとしているのでしょうから、当然といえば当然のこと。 

日本もアメリカのそういう姿勢は見習うべき部分もあろうかと思います。 
ですが、もっとスケールアップさせて、日本と付き合えば得をするといいますか、国が繁栄し、同時に社会情勢が安定 
するのだということが示せれば・・・アメリカも揺れることはないでしょうし、多くの国々が味方となるでしょう。 
(実際、台湾や韓国といった日本に縁の深い国々は、それぞれ大発展していますしね) 

とりあえず、21世紀のスタートは、さいさきが良さそうです。(^-^)

きっかけは何気ないこと 2000年12月19日(火)

 

テレビでちょっと変わったモノを研究、発明している研究者を特集している番組を観ました。 

印象に残ったのは、味覚測定器です。 
味覚というのは確かなようでいながら、実は同じ物を食べても、人によって感じ方がかなり違います。 
これを常に一定の結果として測定できないか・・・と考えた大学の研究者がいました。 
きっかけはささいなこと。 
この人はニンジンが大嫌いだったのだそうで、奥様がなんとか食べてもらおうと工夫して、ニンジンのすりおろしを 
ハンバーグにたっぷり入れました。これを「美味しい、美味しい」と食べたあとで種明かしされ、 
「人の味覚は当てにならないものだなぁ」 
と痛感、このことが研究へとつながっていきました。 

これが何の役にたつのか・・・そう思われる方もいらしゃるかもしれませんが、この技術は食品会社で活用されています。 
例えば某コーヒーメーカー。 
一定の品質を保つことがコーヒー製造にとっては大事になりますが、味もその要素のひとつですよねぇ。 
正確に一年前の「味」を記憶しているこの測定器を使えば、1年前と同じ味を作り出すことが可能となります。 
科学的データに裏打ちされて、常に一定の品質の製品を提供することができるようになったわけです。 

この間の白川教授といい、研究のきっかけはささいなことが多いようです。 
ただその中に、キラリと光るモノを発見することができるかできないか・・・科学者の才能の一つなのかもしれませんね。 
日本でも多くの研究者が頑張っていることと思います。 
世の中を便利にするために、ますます良いモノを生み出していって欲しいですねぇ。(^^)

外交文書公開 2000年12月20日(水)

 

このほど外務省が、終戦直後から昭和30年代を中心とする外交文書を公開したとのこと。 
そのなかに、シベリア抑留に関する記述があったよう。 

シベリア抑留は、瀬島龍三氏が著書「幾山河」でも書かれていますが、一方的に日ソ不可侵条約を破棄し日本に侵攻した旧ソ連が、 
第二次世界大戦終了後、日本軍の兵士を捕虜としてシベリア送りとし、劣悪な環境下で強制労働に駆り立てました。 
そのせいで多くの日本人が犠牲になりました。(旧ソ連は戦争終結後に、このような暴挙に出たわけです) 
  
このときの未帰還者の人数に関して、日本政府とGHQの調査した数字に大きな開きがみられ(日本:約18万、GHQ:46万9千人) 
最終的にGHQの数字を日本の数字として発表させられていたようです。 

なぜ水増しされたかというと、冷戦下GHQ側が数字を過大に報告することで、日本を「反ソ宣伝」に巻き込むのが目的だったとのこと。 
第2次世界大戦が、民主主義VSファシズム、という図式で語られることがありますが、これは間違いですね。 
ファシズムと社会・共産主義とは相反するもののように見えて、その実、同じものです。独裁者が人民を粛清するか、 
一部の上層部が組織的に人民を粛清するか・・・。右翼と左翼が激突するのは、結局のところ同じパイを奪い合っているからなのでしょう。 
ですから、社会主義の総本山であったソ連をメンバーにしている連合国側が、民主主義を代弁しているわけがないのです。 
まぁ、そんなこんなで戦争末期くらいから、とくにアメリカとソ連は反発しあうようになっていたわけです。 

そうやって考えると、戦後50年、ずっと常識とされてきたことのどれほどがホントのことなのでしょうねぇ。 
国のトップに立つような人々は、真実に触れる機会はあるのでしょうけど、末端に生きる人々にその機会が与えられるのは、 
それが50年、場合によっては1世紀以上たってからのことになるやもしれません。 
何が真実なのか・・・物事を的確に認識し、判断する力が欲しいなぁと願いますねぇ。

新しい通信サービス 2000年12月21日(木)

 

私がISDNを使い出したのは夏ごろ。今まで使わなかったのは、特に必要性を感じなかったからなのですが・・・ 
NTTでもフレッツアイ(常時定額接続サービス)が開始され、うちの地域にも広がってきたので、 
いい機会かなぁと申し込んだわけです。まぁ、フレッツアイのサービスは、申し込みから2ヶ月もかかってしまい 
ましたが・・・。 

普通の民間企業がそんな仕事っぷりでは、顧客を失いかねないでしょうねぇ。 
でも大丈夫なのは、市内電話の末端部分をNTTが独占してきたからでしょう。 
このほど公正取引委員会がNTT東日本に、独占禁止法違反の恐れがあると警告。改善措置を求めた様子。 
ISDNよりも最大で30倍高速な通信が可能といわれている、DSL事業への他企業の新規参入を阻害した疑いがあるとのこと。 

ほとんどの人がインターネットの存在に注意すら払っていない時期から、ずっとネットを経験している知り合いが、 
「日本でネットが普及しない諸悪の権現は、NTTだ」 
と、言っていたのはもう45年は前のことでしょうか。 

アメリカや韓国では、従来の電話回線をそのまま活用し、工事費や通信費を安く抑えられるDSLを促進しており、 
すでに利用者が百万世帯を突破しているようです。私もなかなかISDNにしなかったのは、DSLの名前は知っていたので、 
これが普及するまで待とうかなぁ・・・と考えていたせいもあります。 
(でもうちの地域にくるのは、あと何年後か?!) 

『IT革命』なんて声高に叫ばれていますが、実態はまだまだこの程度。 
この革命の基本となる、低価格&高速のネットワークの構築が全然できていない感じです。 
日本は技術的には高いので、今のうちならまだまだ追いつけそう。 
政府がやらなくてはいけないのは、21世紀の日本の姿のモデル作りでしょうか。 
高度通信社会を実現化させたいのなら、何を今なしていくべきかは分かるハズ。 
はやい的確な対応を、政府にはお願いしたいですね。

一票の格差 2000年12月23日(土)

 

自治省はこのほど、国勢調査の速報値をもとにした国政選挙区の試算結果を発表した様子。 
それによると、いわゆる一票の格差は衆院小選挙区で、最大2.5倍以上の開きがあるとのこと。 
以前から『一票の格差』として問題視されてきましたが、さすがにここに来て大幅見直しが図られる 
ことになりそうです。 
裁判等でも何度も取り上げられてきている、この『格差』ですが、なぜかこのくらいは合法という判決が 
下されおり、なかなか是正されるにはいたりませんでした。 

ところが、さすがに格差が2倍を超える地域が95選挙区にのぼり、無視もできなくなってきたのでしょう。 
今後は、衆院選挙区の定数配分は、各都道府県ごとにまず一議席づつ振り分けた後、残りの253議席を 
人口に応じて比例配分されることになりそうです。 
やれやれ、ようやっとという感じです。 

今までおかしいと言われながら、なかなか是正されなかったのは、やはり過疎化が進む農村地帯にとっては 
有利な(というか、不利にならない)状況であったからでしょう。 
ちゃんと投票所に足を運んでくれる農家の人たちの票の価値が大きい方が、とくにそこを票田としている 
自民党あたりの有力政治家にとっても都合がよかったことも考えられます。 
でも、これを「政治家が悪い」とばかりいえないと思います。きちんと選挙のときに一票を投じ、自分達の 
意思表示をおこなってこなかった、都市部の有権者の責任もあるでしょう。 

まぁ、この部分でも日本が、「普通の国」に近づきつつあることは喜ばしいことです。 
あとは国民一人一人が、自分の一票の大切さを認識できればいいのかと思います。 
(国によっては、選挙権があるのが当たり前、ってこともないのが現実ですから)

国連分担金 2000年12月24日(日)

 

国連には、日本やアメリカをはじめとして、多くの国々が参加しています。 
一応、国際紛争などが起きたときに、この組織を中心として様々な活動がおこなわれることになるわけですが・・・。 
(紛争解決能力が高いかというと、必ずしもそうではないようですけども) 

当然、組織を運営していくためには資金が必要で、各国がそれぞれ負担しています。 
最大の負担国はアメリカ合衆国で、日本もそれに次ぐくらいの分担金は出しているハズです。 

このほど国連総会で、この分担金の比率を見直そうという動きがあった様子。 
アメリカが現行の25%から22%に。そして日本も20.573%から19.528%に、それぞれ引き下げられるとのこと。 
この話だけを聞くと、「アメリカってすごい」と感じるかもしれませんが、実際、アメリカはこの分担金を納めていないことが 
多いようです。その点日本は人が好いのか、きちんと納めているとのこと。ですから、もし日本が分担金を払わなかったら、 
国連は活動自体がかなり制限されてしまうこととなりますね。 

ところで、国連憲章には敵国条項というのがあります。さてさて、これがなにかといえば、第2次世界大戦時の敗戦国を 
国連は『敵国』と見なしているわけですね。つまり、ドイツと日本です。ドイツもかなりの額を納めていると思ったので、 
『敵国』によってこの組織は支えられているわけです。 
日本政府は常任理事国になことを切望しているようですが、現常任理事国の一部からでしょうか反対意見もあるようで、 
なかなか実現されないようです。(活動資金のかなりの部分を提供しているにもかかわらず) 

紛争解決等に必ずしも万能な機関ではなく、多額の資金提供をしているにもかかわらず、その組織での発言権も小さい 
のですから、日本もちょっと国連信仰を見直した方がよいのかも。 
いろいろなテーマで語っていることですが、有用なお金の使い方を日本政府には考えて欲しいモノです。 
このお金は、私達の税金から払われるのですから。

CMの効用 2000年12月26日(火)

 

日本では、いろいろと面白いCMが続々と作られていますよねぇ。 
これも一つの文化と言えるのでしょうか。 

最近、政府の制作したCMを目撃しました。森総理が出演しているモノですけど・・・。 
ハッキリ言って目を惹きませんねぇ、あの作りでは。インパクトもないし。 
森総理がノートパソコンの前に座って、キーボードを叩きながら(手元はみえない)、 
「あー、いろいろなことが分かるんだなぁ」(・・・とか言ってたような) 
と感心しているCMでした。 

キャッチフレーズである『IT革命』推進の目的で作られたようですけど・・・ 
もっと若者の目に止まるような、かっこ良いCMを制作するとか、森総理自身が、もっといろいろと 
自分の言葉で熱く語ってくれるとか・・・ん?、せっかく作ったのになんかもったいない。 
やっぱり、「アメリカの真似をすれば何とかなる」という意識レベルなのかもしれません。21世紀社会への壮大な 
展望というのはお持ちではないのかも。 

CMを活用するということはいいですよね。あとはただ単に作るだけでなく、その効果についても考えて 
いただきたいですね。(^^)

13デイズ 2000年12月27日(水)

 

20世紀の最後を締めくくる映画として、『13デイズ』を観てきました。 

これは、1962年に起きたキューバ危機を題材にしたものです。 
アメリカ合衆国の目と鼻の先に出来た社会主義国・キューバ。ここにミサイル基地が建設され、ソ連の中距離ミサイルが 
設置されているのを、アメリカの偵察機が発見します。(射程距離はほぼアメリカ全域!) 

この一大事に、時のアメリカ大統領・J・F・ケネディ、司法長官のロバート・ケネディ、特別補佐官のケネス・オドネルを 
中心とするアメリカの上層部は対応に苦慮します。シラを切りとおすソ連の態度に、軍部を中心に強硬派が空爆を 
大統領に迫ります。これをはねつけるJ・F・ケネディ。対応を誤まれば第3次世界大戦勃発。そして核戦争が起きる危機 
に見舞われたアメリカ首脳部は、この事態を打開すべく必死で道を探るのでした。(しかも極秘裏に) 
残された時間は十数日のみ・・・。 

キューバ危機に関しては、ほとんど知識をもっていなかった私ですが、よく描きこまれた脚本だったと思います。 
映画を観れば大体この「恐怖の13日間」について分かるでしょう。 

この映画を観ていて、なんとなくダブったのが第2次世界大戦のこと。 
戦争というのは、双方に戦争を行う意思が存在して勃発するモノかと思います。太平洋戦争は、日本の奇襲攻撃に 
よってアメリカが戦争に巻き込まれたように宣伝されていますが、そうではないでしょうねぇ。アメリカの側にも戦争を 
起こしたいという「意思」が存在していたハズです。(そしてそれは大統領近辺であったのでは・・・) 
この当時も、戦争を回避しようと必死な努力を続けた人々が日米双方に存在していたでしょう。ですが、この人々の 
努力を踏みにじる形でハル・ノートが提出され、戦争へと突入していくのです・・・。 
(これに関しては、また別の機会に書くことにします) 

とにかく、ケネディ一族に反発を抱く一派や軍部を抑えながら、若き3人の男達(30代40代)をはじめとするブレーン達 
が、「戦争を避けなければ」という一心で全力でことにあたっていきます。 
結果として「危機」は回避されたことを歴史の教科書で知っているものの、緊迫感あふれる2時間半でした。 
よくこの短時間で、あれだけのことを書ききったものだなぁと感心しました。 

途中、泣けてしまったシーンがありました。軍部に戦争突入の口実を与えないために、偵察機パイロットに直接電話をし、 
「頼む、撃墜だけはされないでくれ」と頼むオドネル。それぞれ大統領の意思を了解し飛び立っていきますが、 
U2機が一機、撃墜されてしまいます。あのときの大統領や側近の沈痛な思い。なんかずっしりと伝わってきました。 

そして国連でのアメリカ大使とソ連大使との激しいやりとり。自らの正当性を世界中に訴えるソ連大使。自らの首をかけて 
スチーブンソン大使は論戦を挑み、ソ連大使を追い詰め、決定的な証拠を突きつけます。 
ホントに身内をも欺く形で、極秘裏に事を進めていたのでしょう。不意をつかれたソ連大使はうろたえるばかりでした。 

そして危機を乗り切った後の、パーティーでのケネディ大統領のセリフが印象に残りました。 
「これで終わりではない。これはソ連にとっても勝利なのだ」と。 
これからまだ20年は続く、アメリカとソ連の対立の歴史を踏まえたセリフですねぇ。 

とにかく見ごたえがあります。2時間半、緊張しまくりでした。 
普段はあまり感じないことなのですが、アカデミー賞をとってもおかしくない映画ですねぇ、これは。 
20世紀最後を飾る映画として、ふさわしい映画を観れたと大満足の私でした。 
超おすすめです。(^-^)b

憲法改正案 2000年12月28日(木)

 

このテーマでも、何回か書いてきていますね。(^^) 

発布されてから半世紀以上、全くいじられることがなかった日本国憲法。 
どこの国でも時代が変わって、不都合が生じれば、きちんと法律を改正して対応するのが当たり前の 
国際社会で、ほんとに特異な存在でありました。 

まぁ、序文では日本国民の総意に基づくような記述がありますが、その実そうではなく、GHQ(つまりアメリカ) 
が民主化の名目で日本を骨抜きにするために作った法律といえましょう。 
なぜそんなことをしたかといえば、やはり日本という国を恐れていたのでしょう。国土も狭く、資源も乏しく、 
圧倒的な国力の差があったアメリカを相手にし、苦しめ、あそこまで闘った国は他にはありませんでした。 
「国を支えているのは何か」、これをGHQで検討した結果、『日本神道』が日本人の気骨の源と判断したようです。 
そこで教育現場から宗教(つまり神道)を排除し、自分達の政策にそった発言をする言論人を重用し、 
マスコミをコントロールし・・・。 

この政策は大成功を収め、その影響は今、もろに出てきています。 
凶悪犯罪の増加と低年齢化、未来に夢を持てぬ子供達、アメリカに追随するばかりの国際外交・・・。 
物事の善悪を教えるのに、宗教というのは必須アイテムでしょう。(外国では当たり前のこと) 
そしてその戦後教育を受けた世代が政治家になり、骨のある政治家はホントに少なくなりました。 

ですが、アメリカのせいばかりにするのもいけないと思います。 
これを受け入れてしまった日本人自身の責任もあります。 
ただ、ここ数年、確実に世の中は動いてきています。 
このほど、自民党・橋本派が憲法改正案をまとめた様子。内容は・・・ 

○自衛のための軍隊保持 
○集団的自衛権を行使 
○天皇を「元首」と明記  等々。 

35年以内に改正実現を目指すとのこと。 
今まで語るのもタブーだった憲法改正。ようやっと日本も、普通の国になってきたようで嬉しい限り。 
一方、まず憲法改正に関する手続き自体を改正すべき、という意見もあります。 
あまりにも改正へのハードルが高すぎて(3分の2の賛成多数でしたっけ?)、実現が難しいと、 
真剣な議論ができない可能性があるからとのこと。 

いずれにせよ、きちんとした議論を。そして新しい時代にあった憲法にして欲しいものですねぇ。

新しい世紀へ 2000年12月31日(土)

 

20世紀も残すところあと一日。いよいよNeoTokioシリーズの舞台となっている時代へと突入していきます。 
90年代中ごろには、日本、そして東京の未来に対し、かなりの危機感をもっておりましたが、(そしてそれが 
漫画を描きだすきっかけでした)その後、石原都知事の登場などでかなり展望が開け、様々な分野で確実に 
世の中が動き出しているのを感じています。そういう意味では悲観していません。 

ただ短期的に見ると、まだまだ悲観的にならざるをえません。 
21世紀に日本、そして東京が世界の牽引役、リーディングカントリーになるためには、クリアーしていかなくては 
ならない課題が山積みです。そして意識変革も必要です。 

戦後50年以上、日本はアメリカ追随型でずっとやってきました。そしてそれはある意味大成功を納めてきました。 
なまじ大成功してしまったがために、すでに限界が見えてきているアメリカ型システムに、未だにしがみついています。 
ここのところ森総理があちこちで連呼している『IT革命』。ここにも「アメリカに追随すれば何とかなる」というような意識 
が見え隠れしているように感じます。 
世界中の国々が日本に求めているのは、そのようなことではありません。新しい時代を担う、新しい精神文化なのだと 
思います。なぜ日本みたいな国土も小さく、資源もない国が、ここまで発展したのか・・・。この国を支えているモノは何 
なのか・・・。それを示すことを望んでいるのだと思います。アメリカのような大型な国はあまり存在しませんし、むしろ 
日本みたいな国が世界の国々のモデルケースとなるのでしょう。 

20世紀は戦争の時代、そして科学偏重の時代ともいえるかもしれません。 
ですが時代は進みました。いよいよ地球規模の文明を打ち立てることのできるレベルに、地球人類も達しつつある 
と感じています。(まだまだ民族問題とか、人種問題とかありますが・・・) 
21世紀、精神文化と科学文化のバランスのとれた、素晴らしい文明が打ち立てられることを。 
そしてそれは、やはり日本発の文明となるのでは。そのようにも感じてますねぇ。(^_^)


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