学問の自由、大学の自主、国際関係 2000年8月1日(火)

 

日本の某大学の国際経済学部で、中国人留学生からのクレームにより、非常勤講師がその講義を大学に打ち切られる 
ということが起きています。 
内容としては、中国を「シナ」と呼んだが、それは侮蔑の言葉である、ということ。 
また、南京大虐殺を否定しているのはおかしい、ということです。 
大学側は留学生の講義を受けて講師に対し、国際関係に十分配慮した講義をしていくことを要求したようですが、 
講師側がそれを受け入れず、大学側は来年で講義を打ち切ることを通告したとのこと。 

この話を聞いて、なんとなく教科書問題に通じるものがあると感じました。 
いちいち周辺諸国(まぁ、隣の国々のことでしょうけど)にお伺いを立てなければ、自国の子供達を教えていく 
大切な教材すら作れなくなってしまったことと似ているように思いました。 
(ここ数年は、教科書に関しては大分まともになってきたようですが・・・) 

国際関係に配慮して・・・なんて、政治家や役人みたいなことを言っていますよねぇ。 
ひょっとして、文部省あたりに対応を相談したのかなぁ・・・なーんて勘ぐってしまったり。 
物事には諸説いろいろ存在していて、それについて様々な研究活動がなされるからこそ、学問は発展していくのだと 
思うのですけど・・・。 

この大学は、ある意味では無責任かもしれません。この講師の主義主張は、採用する前から分かっているハズ。 
一旦受け入れて講義をもたせたからには、きちんと擁護してしかるべきではないのでしょうか。 
また、留学生の方も学問を志すのならば、自分との異説も聞く耳を持っていてもよいのでは。 
(「シナ」という言葉は、英語の「チャイナ」と同じものですし) 

とくに大学側のプライドを全然感じなかったという点で、残念なできごとでありました。

新しいメディア 2000年8月2日(水)

 

音楽の発信方法として、インターネットを利用したMP3が出てきてからしばらくたちます。 
さらに、ネット上で音楽ファイルを簡単にやりとりできるソフトも登場し、パソコンと電話回線があれば 
ネット上から簡単に自分の好きな音楽を手に入れられるようになった、今日この頃。 

新しいメディアが登場するたびに、たいてい問題になるのが著作権のことです。 
この場合も例にもれず、でしょうか。 

テープが登場した時も、CDが登場したときも、MDが登場したときも・・・それぞれこのことが問題になったハズ。 
ちょっと大げさですけど、歴史は繰り返す、と言ったところでしょうか。 

知的所有権・・・日本では、形のない知的労働に対する社会的評価は、まだまだ低いようですが、 
これは改めていかないといけないでしょうね。文化大国になるためにも必要ですし、 
自国発の文化を守るためにも必要でしょう。 
(きちんとしておかないと、逆に権利を犯されたときにも正当性を主張できないし) 
文化の受け手ばかりで、発信する人がいなくなってしまったら、それこそつまらないですよねぇ。 

ただどの技術も、出てきたときには混乱がつきもの。 
いずれかの段階で、しかるべき報酬が得られればいいのでしょうね。 
人間同士の折り合いと、技術の進歩・・・これによって解決していくのでしょう。 

時代のサイクルが短くなっているのか、次から次へと問題が起きてきますねぇ。(^_^;) 
それだけ密度の濃い時代に生きているのでしょう。実感。

事故の再発を防ぐために 2000年8月3日(木)

 

ちょっとまえの話になりますが、コンコルドが墜落しました。機体に亀裂が入っていたとかいないとか・・・。 
まぁ、きちんと原因は究明されていきそうですけど。 

今回の件に関して、東海大学の唐津一さんがコメントを述べられていました。 
産業界のさまざまな技術に精通されている方ですが、事故の原因をきちんと特定するために、 
日本にも免責制度を導入する必要があると、以前から主張されています。 
(たしか、原発の事故のときもそうでしたか) 

免責・・・事故発生時、本当のことを言ってくれた人間の責任は問わない、という制度です。 
日本人には、「嘘をついて罪を逃れるのは悪いこと」という意識が強すぎるから導入されないとのご指摘。 
まぁ、そうかもしれませんねぇ。 

このこと自体は日本人の美徳として誇っていいかもしれませんよね。 
ただ、唐津さんは、場合分けして考えるように提案されています。 
強盗や殺人事件の犯人は、また犯罪をおかす可能性があるが、この手の事故の当事者(パイロットなど) 
がまた事故をおこす可能性はないので、今後の事故発生を防止するためにも取り入れるようにと。 

どんなに気をつけていても事故は起こるもの。 
事故の再発により、さらに犠牲者が出るのを防ぐために、産業界に関しては、免責の制度の導入を 
真剣に検討した方がよいのかも。

ボランティア活動 2000年8月5日(土)

 

教育改革国民会議により教育改革案が示されましたが、その中に、満18歳の国民全員に 
1年間の奉仕活動を義務付ける内容が含まれています。 
これに関して、反対意見をいくつか目にしました。 

まず、奉仕活動に利用される現場サイドからの反対意見ですが・・・ 
受け入れる方として困ることは、そういう未経験者は足手まといになるということ。 
つまり、受け入れる方に奉仕精神が必要とされるので、本末転倒である。 
そのように指摘されているのは、作家の上坂冬子氏です。 

また、この「奉仕活動の義務付け」は、中国の「下放政策」(文革当時の思想改革運動のひとつ)と同じで、 
国民の知的自己表現の自由を奪うという意味で、時代錯誤的である。 
そう、雑誌リバティーでは指摘されています。 
若者にとっての1年というのは、大人のそれとは比べ物にならないほど重いもので、子供達が18歳までに 
築き上げたものが一年間強制的に奪われることの悪影響を危惧しています。 
中国はこの政策をとった結果、知的エリート層の消滅につながり、国民に大打撃を与えることになったよう。 

まず、「個」を確立させた上での奉仕活動。それが大切なのかも。 
素人ではなくって、プロがその技術を無償で提供するからこその、ボランティアなのでしょうねぇ。 
もう一度熟考を、首相にはお願いしたいものです。

アジアの留学生と日本のアニメ 2000年8月6日(日)

 

また新しい本を読みました。 
『僕らはそう考えない』・・・日下公人、渡部昇一、竹村健一、3氏の対談本です。 
この対談集はシリーズもので、太陽企画出版から出されています。 
三人とも生き生きと語られているところが、とても楽しい本ですねぇ。 
この中から・・・。 

日本のアニメは世界一。 
日下公人さんが自身の著書でよく指摘されていますし、私も常々、そう感じています。 

留学生に接することの多い日下さんですが、アジアの留学生について、こんな話を披露してくれました。 
まずお互いの出身地を紹介し、初対面の挨拶をすませた後、次に選ばれる話題は日本のアニメや漫画なのだそう。 
ちょっと前は、「ドラえもん」が話題に登ることが多かったようです。 
(なんでもタイでは、「ドラえもん」知らないと読んでいなければ大学生の顔をできないとか) 

日本人はあまり自覚してないようですが、経済面ばかりでなく文化面でも、日本の影響力はすでに大きくなっているのですね。 
なんせ、次世代を担う若者・子供たちに大受けしているわけですから。 
英語文化でないので不利といわれている日本ですけど、そう捨てたものでもないかもしれません。 
自動翻訳機などの技術も発達するでしょうし、漫画から日本語を学んでくれるかも。 
アメリカでもポケモンカードは、英語バージョンではなくって日本語バージョンの方が人気があるとのこと。 
書かれているカタカナを読めることが「クール」なんだそうで。 

21世紀はアジア、そして日本の時代がくるのかも。(^-^)

日本人と英語 2000年8月7日(月)

 

昨日の続きを。(^-^) 

日下さん、渡部さん、竹村さん、3人ともそれぞれ英語が堪能な方々だと思いますが、 
『僕らはそう考えない』では、日本人が英語を苦手とする理由についても語られています。 

まず独立国であるということ。大国であるということ。そして、翻訳大国であらゆる外国の本が 
日本語で読めてしまうこと。等々があげられていました。 
話す必要がないので、当然うまくもならないというわけです。 

本当にうまくなるためには、「第二次英語ショック」を体験しなくてはならないとのこと。 
第一次英語ショック(簡単な英語も話したり聞いたりすることが出来ないことに、ショックを感じる) 
の後に、長期間外国にいると、ある日突然、現地の言葉がわかるようになるそうなのですが・・・ 
これが「第二次英語ショック」なのだそう。 
第一次英語ショックを体験しただけの人間が、英語教育改革を考えると、レベルが低下していくだけ。 
そう手厳しく指摘もされています。 

ただ、英語の重要性はきちんと語られています。 
全員が完全な英語を話す必要はないけれど、今後日本をしょって立つ人材は、苛酷な英語教育を受けるべきだと。 
私も、もっともっと英語の勉強をしなくちゃいけないなぁ。 

他にもいろいろなテーマで語られている対談集です。ぜひ一度、読んでみてください。

平和への貢献 2000年8月8日(火)

 

8月は原爆の日、そして終戦の日のある月ですねぇ。 
この時期になると、さまざまなメディアで「戦争」そして「平和」が、話題に登ります。 
ちょっと気になる記事を目にしました。 

広島市を訪れた外国人へのアンケート調査の結果、半数以上が 
「広島の訴えは世界平和に貢献していない」 
と平和運動に関しては否定的な回答をしたということですが・・・。 

平和とは・・・難しいテーマかも。 
広島や長崎の記念式典も、原爆投下という歴史を忘れない、という意味合いはあるものの、 
それだけで終わってしまっているのかもしれません。 

日本で核兵器廃絶を訴えてみても、実際、核兵器を配備している国・配備しようとしている国があり、 
その周辺で平和を脅かされている国々ありと、一筋縄ではいかない状況でしょうか。 
それぞれの国の利害がぶつかりあい、せめぎあう・・・まだまだパワーゲームは終わっていませんね。 

ただ日本には、世界平和を訴える資格はあると思います。 
某国家のように軍事兵器の売買で潤っていることは、ないですしね。 
(まぁ、もちろん、部品は供給しているのでしょうけど) 

世界平和に必要なもの・・・地球規模の文明を打ち立てることのできる、精神文化でしょうか。 
今のところ地球上の国々の政治・経済・文化のレベルはバラバラで、簡単にはまとまらないでしょう。 
ですが、インターネット等の技術の普及により、地球レベルの文明を築くことは夢物語ではなくなってきたと思います。 
本当の意味で、日本が世界平和に貢献するということは、それを支えるテクノロジーと精神文化を提供することかもしれません。 
(そして、それが出来る可能性は大だと思っています(^-^))

DVDの時代到来かな? 2000年8月9日(水)

 

プレステ2が世間をにぎわせてから、しばらくなりますが・・・どれくらいの人がゲットしたのでしょうか。 
また、レンタル屋さんに足を運べば、DVDコーナーも作られている様子。 
「マトリックス」「シュリ」「シックス・センス」等々、どんどん大作のDVD化も進んでいますねぇ。(^▽^) 

TSUTAYAさんの調べによると、この7月のDVDソフトのレンタル・販売ともに過去最高だとのこと。 
うん、時代はDVDに突入か? 

なんでも「東京裁判」のDVD版が15日に発売されるようです。 
DVDの機能を生かして、劇場版より詳しい字幕や、英語のナレーションを楽しめるらしく、 
不要なら字幕も消せるとのこと。なかなか楽しめそう。(^-^) 

少し前になりますが、某家電&PCショップに足を運んだところ、ビデオ化されていないテレビアニメの 
DVDソフトが大量にならんでいて、アニメファンの私としては、思わず 
「おお〜〜〜っ!」 
と喜んでしまいました。(^o^) 

ひとつ気になるのは、規格がどうなるのかな?ということ。 
一昔まえのベータvsVHSのようにならないといいのですけど・・・。 
まぁ、もっとも、技術もかなり進んだ現在、規格の差を埋める技術もすぐ産まれてくるのかも。 

私自身がDVDを導入するのは、もう少し先になるのかな?

ゼロ金利政策の解除なるか? 2000年8月10日(木)

 

ゼロ金利政策については、何度か取り上げてきていますが・・・。 

昨年2月に導入されたゼロ金利政策ですが、もともと景気回復策として始められたモノのハズ。 
ですが、この政策の効果が上がっていないことは、政府としても大分前から分かっていると思います。 

ここ数日、日銀が解除にむけての動きを見せており、それに対して、政府から圧力がかけられています。 
まだ時期尚早である、と。 
確かに、いいタイミングで「そごう」の倒産があったりしましたが、だからと言って株価が大暴落はしなかったようですし、 
効果の上がらない政策ならば、早くやめるべきなのではないでしょうか。 

今の不景気・・・日本人はお金を持っていないわけではありません。 
ただ、お金の大部分を持っている高齢者層が、先行きに対する不安があるため、消費を控えていることが 
大きな要因だといわれています。なにせ、100万円金融機関にあずけていても1000円くらいしか利息がつかないのですから。 

また、長引くゼロ金利政策は、日本のためというよりアメリカ経済の下支えのためにやっているともいえます。 
今回も政府からかかっている圧力は、その実、アメリカからの圧力なのかも。 
そして、お金を運用する能力のない、日本の金融機関を救済するためもあるのでしょう。 
(預金者から、ほぼ「タダ」でお金を集めていますし) 

アメリカ経済と日本の銀行のために、日本人が犠牲になっているこの状況、何かおかしいです。 
石原都知事が導入しようとしている外課標準課税(でしたっけ?)も、このことを指摘されてのこと。 

さらに日銀に対し、政府が「議決延期請求権」なるものを発動させる用意があると、宮沢大蔵大臣が述べている様子。 
そうなれば、また消費は伸びず、不景気は長引くことになるでしょう。 

日本社会が疲労しきる前に、きちんとした対応を、政治家の方々にはお願いしたいものです。

立川中華街 2000年8月12日(土)

 

昨日、立川に足を運びました。 
お目当ては駅ビル7Fを陣取っている、立川中華街。 
このフロアには陳健一の麻婆豆腐のお店を始めとして、十件近くの中華料理店が軒を並べています。 
中華街としては、横浜とか神戸とかが有名でしょうけど、ここも新名所のひとつかも。(^.^) 
ま、コンパクトではありますけどね。 
駅のすぐ近くだし、中国の物産も売っているし、占いの館なんぞもあったりして。 
ちょっと楽しめると思います。 
金曜日の夜だけあって、結構人がごった返していましたね。 

この日は中華にこだわりを持つお人(笑)お勧めのお店へ。 
コース料理プラスαと紹興酒っていう感じで楽しみました。 

えびチリソース炒め・・・プリプリのエビがとっても美味。 
麻婆豆腐・・・ふんわりのお豆腐と、あっさり風味がグッ。 
蟹と野菜の餡かけ・・・レタスと餡かけソースを一緒に食べるのが良いです。 
おこげ・・・これ、好きですねぇ。カリカリのおこげに目の前でソースを「ジュっ」とかけるのが特に。(^_^) 

一昔前は、あんまり開けてなかった立川駅周辺ですが、多摩モノレールも開通し、駅前の整備がどんどん進められています。 
ジョージ・ルーカスご推奨のTHXシステムを備えた「シネマシティー」も、駅からちょっと歩いたところにあります。 
次に行った時は点心がいいかなぁ。 

ちょっとした美味しいもの報告でした。(^-^)

お盆 2000年8月13日(日)

 

お盆の民族大移動、始まりましたねぇ。 

私自身の仕事はカレンダーどおりなので、あんまり関係ないのですけど。 
電車も飛行機も高速道路も混みこみになっちゃいますね。 

この時期は通勤は楽ちんなので、あえて休みをとることはしなかったり。 
だって、もったいないじゃないですか。電車で座れちゃったりしますしね。(^-^) 
お客対応に追われることがちょっと少なくなるので、普段やれない仕事などこなしたりしています。 

こういう現象をみると、日本人っておんなじ行動をとるのがすきなんだなぁ・・・と思うし、 
また、普段無関心なようでいても、伝統や宗教行事を大切にしているのだなぁとも感心します。 
そうじゃなきゃ、いちいち疲れるのにお里帰りしたりしませんよねぇ。 
ホントに無宗教っていうのなら、盆も正月も無視すればいいのですから。 

私ももうすぐしたら、お休みを取る予定です。 
皆様も気をつけてお里帰りされてくださいね。

靖国神社 2000年8月16日(水)

 

8月15日になると、毎年話題になる靖国神社の参拝。 
いつの頃からか、政治家が参拝する立場が「公人」か「私人」かが問題視されるようになりました。 

今年も例にもれず、大臣級の政治家を中心に、マスコミがインタビューをしまくりましたね。 
やはり今年も、総理大臣は参拝せず。なんでも諸外国の感情に配慮してとのこと。 
よその国を訪問した際には、その国の戦没者墓地を訪れたりしているのに、変な話です。 
もし、小渕さんがまだ生きていらしたら・・・今年こそは参拝されたのではとも思うので、 
そういう意味では残念です。 

また今年は、石原慎太郎都知事も足を運んだ様子。 
マスコミに取りかこまれ、「公人」「私人」の質問を受けていました。 
応えていわく「公人だ。当然、公人にも信教の自由も基本的人権もある」 
マスコミに対しては「そういうことをいつまでも聞いてくるのがおかしい」と、一言チクリ。 

普通の国では、国を守って散っていった英霊に対し、敬意を払うことは常識とのこと。 
ですから諸外国では、元首クラスの政治家がきちんと記念日等にお参りしているようです。 
省みて日本の状況は心もとない限りかも。 
国を守る仕事をしている人たちに敬意を払わない国・・・こんな国を誰が守りたいと思うのでしょうねぇ。 

第2次世界大戦時に日本は侵略戦争をしたから、その責任者の祭られているところを参拝するのはおかしい。 
そのような意見もありますけど、戦争に関しては一方的にどちらが良い・悪いはないと思うのです。 
勝てば官軍、といったところではないでしょうか。 

自分達の手で自分達の国を守れない国・・・そういう国は独立国とはいえないかも。 
「米軍は日本を守るために日本に駐留しているのではない。」 
そのようにアメリカ内部からの発言もみられるようになったこの頃。 
でも、それは当然のことですよねぇ。まず自国の国益のために動くのは当然のことですし、 
それをいけないこととは言えないでしょう。 

戦後50年、そろそろいろいろなことに、ケリをつけていかなければいけないのでしょうねぇ。

大物二人 2000年8月17日(木)

 

中曽根康弘元総理と、石原慎太郎東京都知事。二人とも日本を代表する政治家だと思います。 
お二人の対談を紙面で読む機会がありました。 

「21世紀の日本のかたち」というテーマで語られたようですが、さまざまな事について意見されていました。 

ODAについて・・・戦略的にお金を使っていない。現状では役人の仕事を増やすためにつかっているよう。 
憲法について・・・3年くらいで各党に改正試案と国民投票法を作らせて、5年くらいで憲法改正を。 
教育について・・・歴史教育は必須にすべき。近代史(明治)から教えて、中世に遡るとよい。 
子供について・・・我慢を強いられない子供は、脳幹(中枢で生命活動を維持する部分)がぜい弱な大人になってから 
           非常に不幸になる。 

等々。いろいろなことが述べられていました。 
お二人ともさすがに教育問題には関心が高い様子。 
まぁ、当然ですか。これを失敗するとその影響は一世代にでて、場合によっては国の衰退に結びつくこともあるのですから。 
また、30代、40代の若手政治家には期待をよせておられるよう。日本の改革は若手に託せ、とのこと。 

まだまだ心もとない日本の状況。 
骨のある政治家には、まだまだ頑張っていただきたいです。


電気の使い方 2000年8月18日(金)

 

いつの間にやら高校野球も決勝戦。今年は残念ながら、テレビ観戦もする余裕はなさそう。 
ですが暑い時期の熱〜い戦い。やはりいいものですねぇ。(^-^) 

この時期に同時に気になるのが、うなぎのぼりになる電力消費量。 
なんてったって、真夏の昼下がり、全国の家庭のテレビがいっせいにつけられ、エアコンのスイッチが 
入れられてしまうのですから。この電気の消費たるや、ものすごいものになるのでしょうねぇ。 

日本の電力供給・・・この状況下では、いろいろ問題があるにせよ原子力発電ははずせないでしょう。 

ただ、日本の電力供給というのは、この時期の消費量を目標になされていると聞いたことがあります。 
まぁ、高校野球の決勝戦のために対応しているといったところでしょうか。 

電気はためておくことができません。ですから、無駄になっているエネルギーがかなりあるでしょう。 
これではもったいないですよねぇ。 

日本人が今の贅沢な生活を改めることは望み薄でしょう。一度なれてしまってるのですし。 
じゃあ、どうしたらよいのか。率先してやれるように、目に見える形にしてあげればよいのかも。 
いつ、どれだけ使っても料金は同じ・・・これを変えていけばいいのでしょうね、きっと。 

皆が使っている時期・時間帯の料金を高くして、そうでないときは安く設定する。 
こうすれば、日本人も一人一人の責任において、節約生活をおくるか、快適な生活をおくるか、 
ライフスタイルを決めることができるのでは。 
今は自分から進んで契約しなければ、みんな同じ料金ですしね。 

昔はエアコンなしで過ごしていたのですよねぇ。 
様々な機械が省エネ設計になってはいますけど、ライフスタイルの見直し、そして街の構造をかえる 
(樹や土の部分を増やせれば、それだけで温度を下げられるハズ)などなど、やれることはいろいろ 
ありそうです。

「太陽系最大の水族館」 2000年8月23日(水)

 

ちょっと夏休みを取りました。(^-^) 
動物好きの私。今回は鳥羽水族館に足を運びました。 

鳥羽水族館・・・なんでもキャッチフレーズは「太陽系最大の水族館」とか。 
なんですかねぇ。(笑) 
まぁ、入場料は2400円と少々お高いですが、それなりの規模と動物の種類の多さを誇っていますね。 

ジュゴン・・・人魚のモデルといわれている海獣ですが、元気に泳いでいました。 
       一時期話題になった、海亀も同じ水槽に入れられていましたね。 
マナティ・・・なんかイメージは牛かも。 
       行ったときはお昼ね中だったので、まるで岩の塊でした。(背中にコケがはえてるし) 
       2匹が仲良く並んでいる姿は、微笑ましいものがありましたね。 
スナメリ・・・いるかの嘴の短い子達です。 
       笑ったような顔が、なんとも愛らしいです。 
イロワケ・・・通称パンダイルカ。白黒のツートンカラーがとてもよろしいです。 
イルカ   ちょうど子供がいて、母親に懸命について泳ぐ様子がかわいらしかったです。 

ラッコ・・・・腹の上で貝を割って食べることで有名な海獣です。 
      おそらく餌箱のフタなのでしょうが、それをお腹に抱え込んで、ぷかぷか浮かんでいました。 

とまぁこんな感じでいろいろな海獣がいました。 
あ、そういえば、海の妖精「クリオネ」も目撃しましたね。すごく小さい生物でした。 
(貝の一種なんですよね、たしか) 

夏休みのせいもあって、親子連れで満員でした。 
他にアシカショーとかもあって、ノンビリと長時間楽しめるかも。 
(構造的にはちょっと歩きづらいですけどね) 

海獣って、見ているとなんとなく和めます。 
みなさま、一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。(^▽^) 
ちょっとした水族館報告記でした。

電子投票とネット博  2000年8月24日(木)

 

日常生活の一部になりつつあるインターネット。不景気といわれる昨今ですが、光熱費を節約する一方、 
通信費の家計に占める割合は、着実に増加しています。 
うちも遅ればせながら、やっとISDNに切り替えた次第。フレッツアイが導入されたのを良い機会だと思いまして。 
確かに速いかも。でもケーブルテレビとか、さらに高速な通信手段も現在もあることですし、もっともっと発展する 
のでしょうねぇ。 

ネットの活用ということで、前々から注目されているのが「電子投票」。 
すでにアメリカの一部やオランダ、ベルギーなどで導入されているとか。 
いずれもボタンを押すだけの簡単なモノのようです。 
先の沖縄サミットでは、音声ガイドにしたがって投票する日本型システムが公開されたとのこと。 
でも、まだまだ日本での導入・・・とはいかないようです。 
ここでネックになっているのは、人間の意識の方。投票する側には便利なシステムなのでしょうが、 
投票される側に、「自分の名前を書いてもらいたい」というこだわりをもつ方がいらっしゃるようで・・・。 

また、少し前から話題になっているネット博(インパク)。東京都が参加するかどうかで問題になっていました。 
この博覧会の主旨は「ITやネット技術を一般家庭や企業などに広め、新たに楽しいコンテンツを作ろう」とのもの。 
この「新たに」という部分で、東京都の提案(既存の東京都関連HPのリンク集での参加)がはねられたよう。 
まぁ財政難のおり、新しいコンテンツを作って維持していくのは難しいようで。 
東京都が参加しないのは、ちょっとインパクトが弱いかもしれませんが・・・税金を使ってやることになるのですから、 
地方交付税をもらっていない都としては、いた仕方ないかもしれません。他に課題は山積みでしょうし。 
「お金が無いのなら知恵と工夫で新たなサイトを作れ」、って言われてもねぇ。どうしてもお金はかかるでしょう。 
(これでまた、嫌がらせを受けなければいいのですけど・・・ちょっと心配) 
こういう時こそ、ベンチャー企業などにとっては売り込むチャンス。無理に国や自治体が主役になる必要はないとは思うのですけど。 

結局、技術はそれを使う者次第。技術はどんどん進歩しても、人の意識のレベルがそれに対応していないようです。 
普通の人はそれでいいかもしれませんが、国を動かしていく方々には、もっともっと大きな視野を持っていただいきたいものです。 
10年後、20年後の日本の、そして世界の姿を思い浮かべてね。

藍色回廊殺人事件 2000年8月26日(土)

 

今日は劇団銅鑼のお芝居を観に足を運びました。題名は「藍色回廊殺人事件」(内田康夫著)です。 
ご存知の方も多いと思いますが、浅見光彦シリーズの比較的最近のモノですか。 

去年あたりから何本かお芝居を観てきましたが、推理小説を題材にしたのは初めてでしたので、 
そういう意味では興味シンシンでした。 

実はちょっとアクシデントがあって、遅刻してしまいました・・・。(我ながら情けないかも・・・) 
まぁ、結果としてかなりいい位置に座ることにはなったのですけども。(^_^;) 

内容は原作を読んでいただいたほうが早いので、ここではあまり触れません。 

舞台装置がおもしろいです。観客席が舞台の両側に作られているのに、まずビックリ。 
ですから役者は、前後左右を意識した演技を要求されるでしょうねぇ。 
私はちょうど真中の一番前という、絶好のポジションでしたが・・・他からはどのように見えてたのかなぁ。 
演出の平石耕一さんは、いつもなにか実験されているようで、面白いです。 

主人公・浅見光彦役はダブルキャストで、私は1人の役者さんしか観なかったのですが、 
なかなか熱演で私のイメージには合っていたと思います。(割と自然で) 
ちょっと女性陣の演技が噛み合ってない感じを受けたのが残念でしたけど。 
演出の仕方なのかなぁ。まぁ、原作を読んでみれば分かるかな。(^.^) 

と、いう訳で、原作本を購入してきました。(講談社刊 1500円) 
平石耕一さんが、おそらく環境問題とかに関心をもたれて選ばれた題材だと思いますので、 
これからきっちり検証してみます。 

今回のお芝居は明日までですが、今後もどんどん、面白いお芝居を演っていきそう。 
とりあえず劇団のHPのご紹介もしておきます。興味のある方は一度ご覧になってはいかがでしょう。 

http://www.tmsystems.co.jp/dora/index.html

教育と環境問題 2000年8月27日(日)

 

近頃の小学校での教育内容について、話を聞く機会がありました。 
時代とともに教育も変化していくのですねぇ。とくにこんなに変化の激しい時代には。 

今は環境問題を中心に教える傾向があるのだとか。 
酸性雨、地球温暖化、原子力発電、ゴミ処理・・・等々。自然を守ることの大切さを重要視しているようです。 
もともと日本人は、自然崇拝とか、自然と共存するとか、そういう文化をもっています。(アニミズムといいますが) 
これが行き過ぎているのが現状なのではないか、との話でした。 

「環境保護」を重視するあまり、現在の科学文明を否定する方向に進みがちとの指摘でした。 
今、若者の理工系ばなれが問題になっていますが、こういうところにも原因があるのかも。 
小さい頃から、「文明の発達は、自然を破壊するのでよくない」みたいな刷り込みを受けつづければ、 
当然、それを支える理工系の学問を嫌うようになっても、おかしくはありませんよね。 
  
科学とは人々を幸せにするためのモノです。 
たしかにそこから生み出された技術のよって、人々が不幸になることもあります。 
ですが、それはその技術を使う人間が未熟だからではないでしょうか。 

原始の時代の生活がよいとは言えないでしょう。 
生活するのに精一杯では、より高度な文化は生み出せないと思います。 
人間は智慧をふりしぼって、出てくる問題に取り組み続けなくてはいけないのでしょう。

わくわくする運動部 2000年8月28日(月)

 

学生時代のクラブ活動・・・結構、よい思い出です。 
近頃の学校では指導する先生が足りなかったりで、不活発になりつつあるとか。 

そこで今度文部省では、地域のスポーツエキスパートに指導をお願いしたりとか、 
オリンピック選手を学校に招いて話をしてもらったりとか、部活動の活性化をはかるつもりのよう。 
これはいいプランではないかと思いますねぇ。 

私自身、それなりに運動とかしましたが、「根性」重視の教え方だったと記憶していますので、 
そのスポーツの魅力、楽しさなんかを知らないまま、終わってしまいました。 
もし当時、スポーツというのは頭を使って、工夫して、楽しんでやること・・・そう分かっていたら。 
もっともっと有意義な時間をすごせたのかも。 

ただ、これは日本の悪いクセなのでしょうか。全国の中・高校で画一的に一斉に取り組むつもりでもあるのでしょうねぇ。 
プランを練るのは結構ですが、各学校にもっと自由にやらせてはどうかと思います。 
高度成長時代は終わりました。教育の大量生産時代もとっくに終わっています。 
各学校で特色を出していけるように、そして子供達がそれをみて、好きな学校、好きな先生、好きな活動内容を 
選べるような、そんな仕組みに変えていけたらとも思うのです。 
(自分で選んだ限り、自分の責任において学校に通うでしょうから) 

あ、絵や音楽の好きな私からすれば、このプランに「芸術」分野も含まれるといいなぁ。(^-^)

オリンピック開催 2000年8月29日(火)

 

いつの間にやら、オリンピックが近づいて参りました。日本の選手団もシドニーに向けて出発しましたし。 
毎回行く時に話題になるのが、メダルをいくつ取るか、ということですが・・・。 
今度は8個が目標とのこと。んーどうなんでしょ、謙遜なのか、そうではないのか。 

私的にはあんまり盛り上がってはいないのですが、それでも気になるのは柔ちゃんこと田村亮子選手。 
あのキレのいい一本背負いあたりで、ズバっと決めて欲しいです。 
(長い間、世界の女王として君臨しているあの素晴らしい動き。ぜひ頑張っていただきたいですねぇ) 

さて、すでに次回、2008年の開催候補地が決定されました。 
大阪、北京、パリ、トロント、イスタンブール・・・の5つの都市が選ばれています。 
大阪なんかはここのところ、ずっと立候補しつづけだと思いましたが・・・。 

オリンピック開催には、巨額のお金が動きます。 
世界的スポンサーからも、国からも、いろいろな名目でお金が動くことになるのでしょうねぇ。 
誘致合戦自体にも巨額のお金がかかりますし。 

いつも思うのですけど、こういうイベントは国を挙げて取り組みたいところに任せるの方がよいのでは? 
日本みたいに様々な分野で最先端技術や文化を誇り、豊かな国が改めてやる必要もないのかも。 
途上国から嫉妬されるだけでしょうし、インフラの整備が進むというより環境汚染&環境破壊が進んでしまうおそれもあります。 
まぁ、何回開催されても未開発地域の残っているアメリカなんて国もありますけどね。(^_^;) 

いろいろなところで、意識改革をはかっていく必要があるのかもしれません。

模倣 2000年8月30日(水)

 

知的所有権の大切さ・・・これは何回か書いてきていると思いますが、工業製品で大切になるのは当然のことですが 
映画、歌謡曲、ゲーム等々、娯楽・芸術分野でも大事なのはいうまでもありません。 

お隣の中国では、知的所有権は軽視される傾向にあるとのこと。 
一応、中国政府も取締りを強化しているらしいのですけど、その罰則も軽く、あまり効果が出ていないよう。 
なんでも麻薬販売よりも偽造品製造の方が利益が多く、リスクが少ないからだとか。 

欧米諸国や日本も、かなり被害にあっている様子。CDやカセットの偽造なんかは頻繁に行われているようです。 
中国政府はWTOへの加盟を強く希望していますが、この状況ではしてもらっては困りますよねぇ。 
加盟国になりたいのならまず、「フェアな取引」ができるような成熟した市場をつくりあげないと。 

もっとも、その悪影響というか報いは中国人自身もかぶることになるわけで、 
被害にあった企業は2度と中国市場を相手にはしなくなるでしょうし、 
外国のアーティストたちも反感を抱き、中国相手の活動が鈍るでしょう。 
これは中国人アーティストにとっても深刻な問題。中国国内でしかるべき報酬を受けられない芸術家たちは 
活動の意欲を失ってしまうと、中国人アーティスト自体も危機感を抱いてるようです。 

自分で努力すること、自助努力の姿勢・・・国際社会できちんと認められるため、中国にとって必要な精神かも。 
(そしてそれは、日本人にも当てはまることですけど)


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