『クロスファイア』 2000年7月1日(土)

 

今日は「クロスファイア」を観てきました。(^-^) 
いきなり思い立って行ってきたのですが、たまたまサービスデイでラッキー。(^.^)v 

この映画の原作は小説なので、読まれた方もいらっしゃるのではないかと思いますが・・・。 

自分の意志で周囲に炎をおこす能力を持つ主人公、青木淳子。 
小さい頃からその力はひた隠しにして暮らしてきたのでした。 
ある時、思いを寄せる男性の妹が、不良少年グループの快楽殺人の犠牲になります。 
日本の少年法では極刑にはできない現状。記者会見などをして開き直る犯人の少年の姿を観て、 
兄の代わりに「力」を使っての復讐を誓いますが・・・。 

実は裏ではいろいろな陰謀がうごめいているのですが・・・詳しくは、小説または映画館で。 

監督が金子修介氏。「ガメラ」を彷彿とさせるような、炎のシーンが迫力でした。 
また、ここ数年問題になってきている少年法改正についても、考えさせられました。 
未成年である自分達が極刑に処されることはないことを認識して犯罪にのぞむ少年達。そして被害者の家族の無念。 
日本は法治国家ではありますが、こうなってくると法律の方が現状に全然そぐわなくなっているのでしょう。 
何回も改正法案が国会に上っては、人権擁護派につぶされることを繰り返してきたわけですが・・・。 

また、刑事役の桃井かおりが、すごくいい味出していましたね。 
さすがです。 

悲しい話でしたが、なかなか見ごたえがありました。 
ただ残念ながら日本映画の現状でしょうか、土曜日にもかかわらず客の入りがすくないこと。 
一緒に上映されていた、「グラディエイター」なんかは大入りでしたのに。 
かくいう私も、アニメ以外で邦画を観たのは久しぶりだったのでした。 

でもお勧めです。興味のある方はぜひ、ご覧になってくださいませ。

最後は人の問題 2000年7月2日(日)

 

ここのところ、2件の食中毒関連の出来事が世間をにぎわせています。(暑いですしね) 

1件はO157。埼玉県の某企業が製造したハムの抜き取り検査を、埼玉県がしたところ 
O157が検出されたため、出荷停止や回収などの処置をとった後で、検査ミスが発覚。 
損害賠償問題に発展しそうです。 

また、関西では大手乳製品製造メーカーの製品に、黄色ぶどう球菌が混入。 
(実際には、菌の産生した毒素が検出されたのですけど) 
早めに分かっていたにもかかわらず、メーカーの対応が遅れ、 
行政側もメーカーに対応を任せたため、被害が拡大したもの。 
なんでも株主総会に追われ、上層部が迅速な対応をとれなかったようです。 

どちらもおそらく、HACCPといわれる製造手法を取り入れた、認定工場なのではと思います。 
HACCP・・・アメリカのNASAで宇宙食を作る手法として開発された方法で、 
原材料の製造・仕入れ段階から流通にいたるまで、たとえば細菌汚染などをポイントポイントで防ぎ、 
不良品率をさげようというものです。結果、コストダウンにもつながります。 

2件とも内容は全然異なりますが、人為的ミスによるものと言えましょう。 
きちんとしたシステムも、それを確実に実行しなければ仕方ありません。 
なぁなぁでやってきたツケを払わされた、ということでしょうか。 

場合によっては人の命にもかかわることなら、なおのこと、慎重にならねば。 
自分も気をつけねば。改めて気の引き締まる思いがしました。

自主管理 2000年7月3日(月)

 

昨日も書きましたが、大手乳製品製造会社の食中毒騒動ですが、製造元の工場を無期限の営業禁止処分としました。 
これだけの厳しい処分は、日本では珍しいことです。 

今回の食中毒の原因菌は黄色ぶどう球菌といわれるもので、嘔吐や下痢などが特徴です。 
検査結果から、製品から菌は検出されなかったけれども、エンテロトキシンAという黄色ぶどう球菌が産生する毒素が検出されたとのこと。 
ということは、加熱殺菌処理工程以前に汚染されたことになります。 
(エンテロトキシンは熱に強い毒素なのです) 

こういうところからも、この工場のずさんな衛生管理体制が追求されることになるでしょう。 

この会社のこの製品は結構飲んでいるので、パッケージを眺めてみました。 
しっかり「HACCP」の文字が書いてありました。 
HACCP・・・もともとはアメリカで自主管理の手法として始められた、食品製造の衛生管理方法です。 
あくまでも「自主管理」をするのが目的なので、本来、認定するようなモノではないとは思うのですが、 
なぜか日本では厚生省が音頭をとって、数年前に承認制度をスタートさせました。 

結局、自主とはいえない欠点が出てしまったのかもしれません。 
一度承認を得てしまえば後はどうとでもなる・・・そんな姿勢が事故を招いたように感じます。 
この工場のHACCP承認は当然取り消しです。管理ができていなかったばかりか、承認された以外の設備まで作ってあったのですから。 

なんとなく今回の件からも、日本人のお上への依存体質がかいま見えたような気がしました。 
なにかというと、「国はなにもしてくれない」とか「役所はなにもしれくれないとか」・・・ 
自分がまずすべき努力をしないで不平不満だけ言う・・・。 

21世紀に向けて、日本人がクリアーしていかなくてはならない課題なのかも。

健康に歳を重ねる 2000年7月4日(火)

 

このテーマで、何回か書いてきています。(^-^) 

厚生省が生活習慣病対策として、その原因になるといわれている喫煙・高血圧などの予防策として、 
40歳以上の成人を対象に生活改善指導をする新しい健康教育の導入を決めた様子。 
今後5年間で全市町村で実施するみこみとのこと。 

ターゲットとなるのは、喫煙、高脂血症、高血圧、糖尿病など。 
これらを予防するには、禁煙や運動など、生活習慣を改めなくてはいけません。 
これは個人個人では、強い意志を必要とするでしょうから、なかなか大変です。 
これを個別対応していくとのこと。 

健康に歳を重ねる・・・とても大切なことですね。 
これから本格的な高齢化社会に突入していくのですから、最後まで元気よく生活できることは 
重要なことです。一歩前進ですね。 

ですが、さらに進めて欲しいですね。 
このやり方では、不健康な生活をしている人々に対して、税金を使って行政サービスをしていくことに 
なるのですから。私としては逆に、健康に歳を重ねている人に対して保険料を安くするとか、 
どのような生活をすれば健康に歳を重ねられるか、モデルケースを示すとか・・・ 
そういった前向きなやり方を導入してほしいと思います。 

多分日本の超高齢化社会は、のちのち、世界中の国々が手本にすることになるでしょうから。

THE PRINCE OF EGYPT 2000年7月7日(金)

 

日本のアニメを観ることの多い私ですが、たまには外国のアニメも観ます。(^-^) 

「プリンス オブ エジプト」・・・かの名作「十戒」のアニメ版といったところでしょうか。 
実写版では、モーゼよりもユル・ブリナー演じるファラオ・ラメセスの方が印象的でしたけど。 

小さい頃、ミッション系の幼稚園に通っていたせいか、この手の話に割と親しんでいました。 
ただ、旧約聖書と新約聖書の物語がごちゃごちゃになって、のちのち困りました。(^_^;) 

ファラオの絶大な権力を誇示する、強国エジプト。 
あるとき、一大勢力となりつつあったヘブライ人の弾圧行われます。 
生まれたばかりの赤ん坊を皆殺しにしたのです。 
(ここら辺は話がはしょられているのですけど、赤ん坊の中から王が出現するという 
予言のためと聞いた記憶があります) 

ある母親が葦の舟に乗せて、生まれたばかりの我が子を川に流します。 
その子はエジプト王妃によって保護され、エジプトの王子として育てられます。 
これがのちのモーゼとなります。 

王子として何一つ不自由ない生活を送ってきたモーゼでしたが、ひょんなことから自分の生い立ちをしります。 
奴隷としてきつい労働に借り出される同胞たち。悩んだ末、王子の地位を捨てて出奔します。 
砂漠の民の間で羊飼いをしながら生活するモーゼに、ある日、砂漠の神から啓示が下ります。 
「私の民を救え」と。 

エジプトに舞い戻ったモーゼは、兄弟として育ったファラオ・ラメセスを説得しようと試みます。 
ラメセスは当然のことながら聞く耳をもちません。ヘブライ人たちもモーゼを中傷します。 
そんなエジプトに砂漠の神の怒りによって、災厄がもたらされます。子供が全員死んでしまったのです。 
ただモーゼの言うことを聞いた人々は平気でした。砂漠の神のおつげにより、 
扉に羊の血で印をした家を、災厄は避けて通ったからでした。 

エジプトの脱出をはかるヘブライ人たち。その後をエジプトの軍隊が追いかけてきます。 
行く手を紅海に阻まれた人々でしたが、モーゼが海に杖を突き立てるとそこから海が真っ二つに裂かれました。 
(十戒でもっとも有名なシーンですよね) 
ヘブライ人たちが海の底を無事歩いて渡り終えると、海は追手もろとも飲み込み、元通りになります。 
そして彼らは「約束の地」へと。 

神話とかって、荒唐無稽って思われる方もいらしゃるかもしれませんが、 
何千年も語り継がれきたモノです。基になるような出来事があったのだと思います。 
現代と違って、大勢の人間を動かすには、このような奇跡が必要だったのかも。 
人間は今よりもっと、神様と交流することが出来た時代だったのでしょうか。 

日本人が普段忘れていることを思い出させてくれる映画かもしれません。 
機会があれば、ぜひ、ご覧くださいませ。

自国の意思を持って 2000年7月8日(土)

 

沖縄サミットに向けて、様々な動きがでてきましたね。(^-^) 

故・小渕前首相が小室哲哉に依頼していたサミットの曲、「Never End」も完成披露と相成りました。 
アムロちゃんが熱唱しています。 

アメリカのサマーズ財務長官でしたか、すでに宮沢大蔵大臣と会談した様子。 
日銀が長かったゼロ金利政策を近く解除するという観測に対し、時期尚早と意見したとのこと。 
まぁ、具体的には言及していないですが、事実上のゼロ金利政策による景気下支えを求められたわけですが・・・。 

ゼロ金利政策を始めてから何年になるのでしょうか。 
もはやその政策に効果がないことは、ずいぶん前から指摘されてきました。 
海外では56%の利子がつくことが普通のようです。 
日本の銀行は本来預金者に支払うべきお金を払わずに、利益を出して株主への配当までしています。 
(これは、国民に増税しているのと同じことになります) 

アメリカ合衆国は、「世界のため」といつも言ってきますが、まずは自国の国益にかなった意見をしてくる国です。 
(そしてそれは当然のこと) 
日本政府も、いつもいつもアメリカの意見にばかり左右されず、ホントの意味で自国の、そして他の国々のためになる 
経済政策とはどういうモノか。真剣に考えて舵取りをしていって欲しいものです。 
(むやみに借金を棒引きすることがいいこととも思えませんしね)

天の意思と天災 2000年7月9日(日)

 

8日、出かけている間に、一度は避難解除された三宅島が噴火してしまいました。 

うーん、自然の脅威。地震や火山の予知は難しいですねぇ。 
こういうところ、やはり地球という星は一つの巨大な生命体だと感じます。 
ものすごいダイナミックな動き。その反面、日本の四季や様々な気候といった繊細さも持ち合わせています。 

 とはいうものの、山頂付近の水蒸気爆発の可能性は指摘されていたため、とくに住民の間には混乱も 
なかった様子。予知連の意見、きちんと役にたっているようですね。 

前回の避難・・・無駄なことだったとお考えになる方もいるかもしれませんが、それは結果論。 
緊急時には、最悪の事態に備えて準備して、いざ事が起こったら楽観的に対処する。 
それがいいやり方だと、危機管理のスペシャリスト・佐々淳行さんがおっしゃってました。 
今回は避難勧告について、ガタガタ文句をいうマスコミもいない様子。よいことよいこと。 
日本もだんだん普通の国に近づいていますね。うむうむ。 

それにしても・・・大雨、雷、雹、台風そして火山噴火等々、次から次へ襲いくる自然ってかんじです。 
ホントに新内閣の任命式にあわせたかのような、天災の数々。 
やはり「天の声」なのかも。 
新内閣閣僚には、単なる偶然とは考えないで、しっかりお役目を果たしていただきたいものです。

情報革命 2000年7月10日(月)

 

ITという言葉が去年あたりから多用されていますね。 
これさえあれば21世紀は大丈夫と、でもいうようなもてはやされ方ですけど。 
実際、IT関連企業の株価は他業種に比べて、かなりの高値をつけています。 
(ここのところ、大分落ち着いてはきました) 

マスコミ等で言われているように、インターネットの普及でホントに世の中がバラ色になるのか。 
ちょっと疑わしいところはあります。 
インターネットというのはあくまでも道具。しかも情報のやり取りをするモノです。 
もちろん、高度情報化社会です。いち早い情報の収集・解析がさまざまな利益に結びつきます。 
それにはインターネットというのは強力な武器になります。 

ですが、人々の生活というのはそれだけではありません。 
生活には物資が必要だし、人同士のふれあいも大切でしょう。 
それはネットオンリーでは得られないものです。 

また皆がみな、インターネットを使いこなせるかといえば、そうではないでしょうねぇ。 
インターネット内は情報の洪水です。情報の玉石混交状態でしょうか。 
その中から重要な情報を選別する能力があるかないか・・・。 

21世紀に超高度情報社会が訪れるのは間違いありません。 
そうであるからこそ、ツールやテクノロジーに振り回されないために、今一度、人には何が必要か、大切か。 
きちんと考える必要があろうかと思います。

雪印の事故で思うこと 2000年7月11日(火)

 

1万4千人にものぼる被害者を出した、雪印の食中毒騒動。 
調査が進むにつれ、だんだんとずさんな管理体制が明らかになってきました。 
それとともに各スーパーなどの店頭から、雪印の製品の撤去が進んでいる様子。 
まぁ、大丈夫と思われていたチーズやバターまで危ないようですので、仕方ありませんね。 
雪印は消費者の絶大とも言える人気を裏切ったのですから・・・。 

ただ、ここでまた、日本人の悪いクセが出てきているように感じます。 
両極端な反応をする傾向があるのですよねぇ。 
変化を好まない割には、変わる時は国民全体でブームのようにワッと動き出す・・・。 
今回もそういう感じを受けますね。 

雪印のみならず、他同業者の製品にまで影響が出そうな雰囲気があります。 
乳製品全般の売上が落ちるかもしれません。 
そうなると、原乳を生産している酪農への打撃も出てくるかも。 
マスコミもなんか、ワッとそればかり取り上げていますしね。 

ここは消費者も賢くなって、もっと落ち着く必要がありますね。 
そして他同業企業も、今こそ脇をしめなおして自社の体制の再点検をし、 
安全宣言をお客に対してしていただきたいです。 
そしてマスコミも、そういうきちんとした企業に対して、バックアップしていって欲しいと思います。 

きちんとやっている企業に利益が上がる・・・そのようなまっとうな社会にしていきたいものです。

大手の倒産 2000年7月13日(木)

 

前々からうわさにはなっていた、大手百貨店の経営破たん。 
一度は公的資金の導入が決定しながら、いきなりの大どんでんがえしで、 
突然の倒産と相成りました。 

相変わらず不透明なやり方で、安易に大金の投入を決めたのか、 
ちょっと横槍が入ったために、また簡単に決定を覆してしまった感じをうけます。 
まぁ、この間の選挙の結果を自民党の幹部の方々も、重く受け止めているということでしょうか。 

うーん、これに関しては、どういう形が一番よかったのか、判断するのが難しい・・・。 
バブルの時代、ある意味では政府の政策によって、皆が不動産に投資しまくったという面も、 
あると思いますし。(というか、莫大なお金の適当な投資先が、他になかったというか) 

この大手百貨店の一部店舗は、すでに今日、閉店されてしまったところもあるとか。 
私も結構利用していたデパートなので、なくなってしまうのは悲しいかも。 
横浜や千葉の店舗なんか、美術館が充実していたりと、好きだったのですけど。 

これも時代の流れなのでしょうか。 
すでに百貨店という商売は、時代遅れなのかもしれません。 
古いものが消えていくのに対して、新しいモノが誕生してきているのでしょう。 
1999年から2000年にかけて、ものすごい勢いで世の中が動いています。 
なにが発展していくのか、楽しみではありますねぇ。(^-^)

社会の外科手術 2000年7月15日(土)

 

雪印乳業の1件、いろいろなところに影響が出ているようですね。 
「スノーホワイト」のブランド・・・やはりその存在は大きいようです。 

最大大手の不祥事によって、乳製品そのものへ消費者が不信感を持ったのか、 
(それとも販売店側が先手を打って、取り扱いをやめたのか・・・) 
たとえば乳製品を使ったメニューが、レストランやファーストフード店から姿を消していました。 
他メーカー品で代用することもできるでしょうに、あえてそれをしないのは・・・ 
食品業界にとって、もっとも大切な「信用」「イメージ」に傷をつけた責任は、とても重いでしょう。 

雪印乳業が信用回復に力を尽くすのは当然のことですが、今回の事故で有名になった 
HACCPの認証制度自体も、見直すべきではないかと感じました。 
厚生省は年1回の立ち入り検査を実施する意向のようですが、実際に立ち入りをするのは 
各自治体の職員ということになるでしょう。現場のことは詳しくないと思いますね。 

本来、HACCPは自主衛生管理の方法として、アメリカのNASAで開発されたものです。 
国から認証されてそれでオッケーという性質のものではなく、その仕組みを作ったあと、 
どのようにきちんと実行していくか。それがポイントとなります。 
(マクドナルドなどでは専門の検査官がいて、抜き打ちの検査を実施している様子) 

まぁ雪印のことだけでなく、そごうの倒産等々、今これでもかこれでもか、というように 
さまざまな事件・事故が起きてきます。 
一見暗い出来事続きですが、日本社会の大々的な外科手術が進んでいるとも言えるのかも。 
災い転じて福となす。これをきっかけに良い方向へ進むように願いますねぇ。

きちんとお金に執着する 2000年7月16日(日)

 

日下公人著『学校で教えないお金の本。』を読みました。 
相変わらずユニークな題名とテーマのご本をだされる方です。 
たしかに、日本じゃお金について、まともに義務教育では取り上げませんからねぇ。 

この中で、鉄鋼王カーネギーについてのエピソード紹介がありました。 
カーネギーが少年のころ、写真が普及し始めたとのこと。 
このとき一軒の写真屋をたずね、そこの主人に、こう持ちかけました。 
「私を倍の時給でやとえば、この店の売上を倍にしてみせます」 

さてどうしたか。 
このころ深夜に働く習慣がなく、現像液が貴重品だったため、 
1週間分をまとめて写真を現像しており、お客の手にわたるまで時間がかかっていました。 
お客は写真を受け取って帰っていくときの方が、嬉しそうな顔をしているのに気が付いていたカーネギー少年は、 
そこで写真を一晩で仕上げることを思いついたわけです。 

結果、店は大繁盛。店の主人は、少年に共同経営者にならないか、と持ちかけます。 
でも彼は断ります。「写真屋の主人で終わる気はないから」と。 
カーネギー少年は、常に周囲の物事に目を配り、お金儲けのネタにならないか、 
考え続けていたようです。これって、お金持ちになる秘訣なのでしょう。 

日下氏はこう指摘されています。 
「お金を欲しい欲しいという人は大勢いるが、本気でお金を欲しがっている人には、 
ほとんどお目にかかったことはない。」 
とのこと。お金にもっと執着し自ら行動することが、お金持ちへの道であると。 

まず思いありき。真剣に願うこと。それが大事なのでしょうねぇ。

日本人は中流ではない 2000年7月17日(月)

 

昨日の続きを。(^-^) 

日本人に、自分を上流・中流・下流のうちのどれか?と質問すれば、 
ほとんどの人が「中流」と答えると思います。 

これに対し、ホントにそうなのか・・・そのように日下氏は疑問を投げかけています。 

中流とは、上流であることも下流であることも恥ずかしいと考え、人に頼らず、 
また決して人に情けを乞わない。収入は必ずしも高くないが、やる気を出して仕事に 
取り組む。上流にも下流にも属さないことを誇りと感じ、これが人間最高の生き方であると 
信じる。 

このように「中流」を定義されています。 
さて、みなさんはどうでしょうか? 

なにかトラブルが起きれば、まず自分で解決しようとう努力をせずに、すぐ役所に電話して 
「なんとかしろ」と文句をいう。(自分の家のことは自分でやるのが基本。それがいやなら 
持ち家なんかもたない方がよいかも) 
自分の近所で自然災害や環境汚染などが起きれば、行政の怠慢だと文句をいう。(そこに住むことを強制されている 
人は普通いないハズ。事前に調べるなどできたのでは) 
景気が良くならないのは、政治が悪いから、と思っている。(政治を行う政治家を、自分達で選出 
しているのだという責任には、思いがいたらないよう) 

経済的に自立すること。そして精神的に自立すること。(この二つはイコールではない) 
これがポイントになるのでしょうか。

「THE MASK OF ZORRO」 2000年7月18日(火)

 

スピルバーグ演出のこの作品、観てみました。(^-^) 
その昔、アラン・ドロンが演じた「ゾロ」を観た方も多いかと思いますが・・・。 

アントニオ・バンデラス演じるゾロがなかなかセクシーですね。 
昔のゾロよりも、かなりコミカルな感じは受けました。 
チャンバラシーンも盛りだくさんで、彼の魅力が満載っとこでしょうか。 

初代ゾロをアンソニー・ホプキンス。 
バンデラスを特訓するシーンなんか、剣さばきもなかなかで、それなりの歳だろうに 
頑張ってるなぁと思いました。 

キャサリン・セタ・ジョーンズ・・・初代ゾロの娘役でしたが、ものすごく美しかったですねぇ。 
この人までも殺陣シーンに挑戦してました。 

殺陣シーンがものすごくリズミカルなところがカッコよかったです。 
また、ラテンの情熱的なダンスなんかもすごかった。 

ま、ストーリー自体は勧善懲悪で、そう凝ったものでありませんが、 
主役を張る俳優さんたちの魅力と、華麗なアクションシーンが見ものでしょうか。 
バンデラスは、今上映している「グラディエーター」にも出ていたかな? 
こちらもなんか惹かれますね。 

気楽に、スカッとしたい方にお勧めの作品です。 
あ、そういえば、最初に初代ゾロの娘が出てきたのですけど・・・ものすごーく可愛らしい赤ん坊でした。 
あんな子なら欲しくなっちゃいますねぇ。(^▽^)

政府によるバックアップ 2000年7月19日(水)

 

ここ数日、アマチュア野球連盟がセ・リーグに対し、ヤクルトスワローズの古田敦也捕手のオリンピック出場を 
正式要請する、ということが話題になっています。 
(オリンピック出場をさせない選手リストに、載っているにも関わらずです) 

プロ野球ファン、しかもヤクルトファンの私としてはとても複雑な気持ちです。 
これってヤクルトに、ペナントレースを諦めろ、と言っているのに等しいことですから。 
でも、ペナントの勝敗って、選手達の年俸の査定に響いてきます。 
選手達の生活がかかっているのです。 

アマ側の気持ちも解らないではないです。 
古田さんの捕手としての能力は、日本野球界ぴか一。(野村IDの申し子ですしね(^-^)) 
しかもオリンピック経験者でもありますしね。 

こういうのって、この間の千葉すず選手の選考漏れに、通じるような気がしました。 
決め方がシンプルではないのですよねぇ。選考方法を決めても、すぐにそれを覆す。 
よくない傾向かも。 

こういう時、日本の政府って冷たいというか、やることが中途半端というのか・・・ 
オリンピック。日本チームに勝たせたいと思うのなら、きちんとバックアップすればいいのですよねぇ。 
行く時だけ激励会みたいなものを催して、ただ「頑張って来てください」では・・・。 
まぁおそらく、プロが参加できるようになった野球に関しては、国を挙げて取り組んでくる 
台湾や韓国には勝てないでしょう。あちらはペナントを中断させるようですし。 

普段はお上風を吹かせるわりには、肝心なところで「民間のことは民間で」、と突き放すことが多いようです。 
今回の出来事でふと思い出したのは、中国に進出した日本企業が、軒並み大損させられて帰ってきたのにも関わらず、 
その企業が日本政府に訴えても、何もバックアップしなかったという話でした。 
だからドンドン日本はなめられます。向こうにしたら「騙される方が悪い」という発想ですから。 
(ま、もっとも、その報いは日本企業の進出拒否という形で、受けることになるでしょうけど) 

欧米諸国が全部いいとは言いませんが、こういう場合、あちらの政府は自国の国民の生命や財産の権利を不当に脅かされた時、 
きちんと抗議したり報復手段に出たり・・・きちんと動くのがあたりまえのようです。 
結果、相手になめられることは少なくなります。 

日本人も、政府の役割というものに、もっともっと思いをはせる必要がありそうです。

「七色いんこ」 2000年7月20日(木)

 

久しぶりに、新しい漫画に挑戦しました。 
といっても、読んだことがない、という意味ですけど。 

「七色いんこ」・・・故・手塚治虫さんの作品です。 
「火の鳥」や「ブラック・ジャック」に比べると、あまり知名度の高いモノではありませんが、 
隠れた名作ではないかと思いました。 

最近、どんどん出版されている文庫版コミックで5巻まとめて購入し、一挙に読んでしまいましたね。 

主人公は七色いんこと名乗る人物。 
表の顔は代役専門の舞台俳優。あらゆる役をこなし、その演技は観客を圧倒してしまう。 
しかし一方で、ギャラはもらわない代わりに、観客から金品を巻き上げるという泥棒でもあります。 
ブラック・ジャックの役者版、といったところでしょうか。 
ただ、ブラック・ジャックに比べると、なんともカッコ悪いところも多いし、ドジも結構踏む。 
かなり人間くさい部分がありますねぇ。ま、そこが魅力でもあるのでしょう。 


私自身、去年あたりからお芝居を観るようになったせいもありますが、興味深い話でした。 
七色いんこがお芝居を愛する気持ちはホンモノであり、また泥棒をするのにも彼なりの理由が存在しています。 
ここら辺は、ぜひコミックを読んで確認してみてください。 

それにしても、あらためて手塚治虫という漫画家のものすごさを痛感した、って感じです。 
漫画というジャンルを超えて、素晴らしいクリエイターですよねぇ。本当に。 
もっともっと、いろいろな作品を生み出してから逝って欲しかったですが・・・。 

20年くらい前の作品になりますが、ぜんぜんかび臭くなく、今でも十分通用する話です。 
漫画はどうも、という人もぜひぜひトライしてみてください。 
シリアスなストーリーのなかにも、手塚さん独特のギャグ満載で、楽しめますよ。(^▽^)

サミットの成果 2000年7月22日(土)

 

沖縄サミット、終わりましたね。 
結果といえば・・・日本にとってはあんまり成果のない、といってもいいのかも。(主催国なのに) 
中東和平のための支援・・・日本がかなりの費用を負担させられてしまいそうです。 
途上国(とくにアフリカ諸国)の債務帳消し・・・最大の負担者は日本です。 

日本って、世界各国からその外交姿勢を甘く見られているのでしょうねぇ。 
脅したりすかしたり・・・とくに外交に哲学がないから、貧乏くじを引かせても大丈夫って感じで。 
だいたい途上国への支援だって、アフリカ諸国が経済的に発展していない責任の多くは、 
あの地を植民地化し、人々から土地と資源を奪い、教育の機会を奪った、ヨーロッパ諸国にあるハズ。 
そこら辺のことは棚上げにして、何故、日本が一番責任を負わなくてはならないのか。 
大体、なぜ日本政府はそこのところをはっきり指摘しないのか。 
もし指摘できないのだとしたら、日本の政治家は不勉強すぎるのではないでしょうか。 

言うべきことはきちんといい、主張する。 
そうしないのなら、他の国々から尊敬されるのは難しいでしょうねぇ。

押し売り 2000年7月23日(日)

 

数日前、帰宅後にいきなりの訪問者。 
「上下水道の切り替えにきましたー。お願いします」 
なんてわけの分からないことを口走っている様子。仕方がないので対応したら、 
作業服姿のお兄さんが上がりこんできて、いきなり水道の残留塩素濃度を測りだしました。 
(しかも、こちらから借りたコップに、適当に試薬をぶちこんで) 
そして、「塩素濃度がこいでしょう。」とか「近所の人からカルキ臭いという苦情が出ているんですよ」とか、 
いろいろまくし立てた後、「お試しで×××・・・」とか何か取りにいこうとしていたので、 
そこでお引取り願いました。 

まぁ、多分、浄水器かなんかのセールスだったのでしょうねぇ。 
取り付けたあとで、なんやかんやとお金を取るつもりだったのかも。 
あいにくと水道や水質検査に関しては、それなりの知識があったため、冷たい反応をしてしまったかも。 
(だって、知ってることばかりベラベラまくしたてるんですもの) 

皆、こんな感じで騙されたりしてるのなぁ・・・となんか実感。 
ニュースとかで詐欺の話はよく聞く機会がありますけど、それって騙される人が後をたたないからなのでしょう。 
やはり様々なことに対して、きちんとした知識を持ってることが、惑わされないコツなのかも。 

人を疑ってかかるのは楽しくはないですけど、そういう人間もいるという現実は、きちんと把握しておかなくては 
いけないのでしょう。 
「騙される方が悪い」 そのように考える輩も存在するということですね。 
自分の身は自分で守る。これがまず基本でしょうか。

サミット、その後 2000年7月24日(月)

 

サミットの後、それに費やされたお金のことが話題になっている様子。 

総額810億円・・・前回、前々回の100倍のお金が使われたことに、外国のメディアが反発しているとのこと。 
そのうちわけとして、プレスセンターの設置分や、宮崎外相会議や福岡の蔵相会議分も入っているようなので、 
簡単に比較は出来ないと思いますが・・・。 

まぁ、今回は沖縄という、東京からはある程度距離のある場所での開催であったため、 
警備体制を整えるのに、全国の警察官を動員したことも費用を押し上げた一因でしょう。 
それはそれで仕方なかったとは思うのですが・・・。 

それならば「沖縄」という地で開催した意味があったのか・・・残念ながら、そうは言えないでしょう。 
一番のポイントとなるのは沖縄の米軍基地問題。 
そこに他国の軍隊が駐留している意味について、きちんと議論されるよい機会だったのですけどねぇ。 

日本のマスコミの多くの報道の仕方を見ていると、「沖縄の米軍は必要なし」という論調ばかりが目に付きました。 
うーん、本当に単純にそう言ってしまってよいのでしょうか。 
米軍にお引取り願うのはいいとして、その後、極東地域の安定を図るために、日本人は自分達で汗を流す覚悟があるのか否か。 
21世紀、火種を抱えている極東地域の一角を占める経済大国日本。 
アジア各国から、そのイニシアチブを発揮することを期待されていることでしょう。 
また、大事な中台問題・・・全然、触れられることがなかったようです。 

平和というのは、その言葉をお題目のように唱えていれば達成されるものではありません。 
きっちりやることはやっていかないと。 
今回のサミット・・・成果はあったのでしょうか。

ゼロ金利解除 2000年7月25日(火)

 

ゼロ金利解除・・・この見出しが新聞を飾りました。 
どうやら来月あたりにも実現しそうな様子。なんかやれやれです。 
景気の下支えということで続けられていたのですが、結果は、国民にとっては増税と同じ状態で、 
(懐に入るべき金利が入ってこなかったのですから)長期に消費が冷え込む要因のひとつになった 
ような気がします。 

もっと早くに解除になりそうだったのに、アメリカから横槍が入ったり、そごうの経営破たん問題があったりと 
なかなか話が進まず。またのびのびになってしまうのかとがっかりしていたのですが・・・。 

あとは、また政府あたりから「時期尚早」とかクレームがつきそうなので、日銀が自分のところの判断で 
解除できるかというところ。8月11日の会合でどうなるか・・・きっちり見守りたいところです。 
(これで日本のお金が、きちんと回りだすきっかけになればいいのですけど・・・)

「グラディエイター」 2000年7月26日(水)

 

やっと観てきました「グラディエイター」。 
オーストラリア人が、「ストーリー展開が良く、ファンタスティックだ」と言っていましたので。 

昨日はサービスデー&夏休みということもあって、映画館はかなりの混雑ぶり。 
でも、早めにならんだため、きちんと真中あたりに座れました。 
(ちょっと前の方でしたけど) 

さて映画ですが・・・ローマ帝国の五賢帝時代の後期のお話でしょうか。最初の戦闘シーンが圧巻。 
(ここら辺はCGは駆使していないとは思うのですけど・・・) 
周辺民族をどんどん制服して、巨大な帝国を築いていくローマ。 
大人数、広大な敷地、そして大掛かりな仕掛け。どれをとってもすごかったかも。 
また、作品全体によくみられたのですけど、動きをわざとスローにして、場面の印象を強くしていました。 
(監督はエイリアンなどで有名なリドリー・スコット氏) 

主演のラッセル・クロウもすごかったけど、皇帝を演じていた俳優もなんか印象深かったです。 
イメージはナポレオンって感じで。(彼はリバー・フェニックスの弟だそうです) 

後半では、ローマ帝国のコロシアムが大迫力。(ここは多分CGでしょうねぇ) 
そして、コロシアムで興奮し叫ぶローマの民衆たち。 

観ていて感じたこと。これはアメリカの姿のような気がしました。 
古代と現代の違いはありますけど、世論を味方につければ例え奴隷でも勝てる、といったようなところとか、 
お祭り(ここではコロシアムでの殺人ゲームになりますけど)に熱狂しまくる様子とか・・・。 
ここら辺は正直、見ていてゾッとしてしまいました。 

超大作です。ホントに大画面でみるとド迫力でした。 
ただ刺激が強すぎるかもしれないので、万人にお勧めとはいえないかなぁ。(^_^;) 
(2度はいいかも)

警察の改革 2000年7月27日(木)

 

神奈川県警の不祥事に始まって、ぞくぞくと明らかにされてきた警察内部のゴタゴタ。 
それに対し、警察刷新会議の緊急提言が13日に発表になった様子。 
これに関してさらに、元内閣安全保障室長の佐々淳行氏が自分のご意見を述べられていました。 

「すぐやる課」の設置・・・さまざまな訴えに対して、すぐに対応できるように初動措置を強化する 

他国に比べて不足する都市部の警察官の数を増やし、3K職場の待遇改善をはかり、やる気を起こさせる。 

交通局を廃止(駐車違反は民間へ)。交通安全運動などは帰って交通渋滞をまねいたりと問題が多いため、 
交通警察を改善していく。 

などなど。とくに交通局に関しては、なるほどなぁと思いました。 
国民が警察にもとめていることは、自分達の生命や財産の安全を守ってくれることでしょう。 
ですから、膨大な事務処理に時間を取られ、こまごましたことに気を配る・・・そういう負担を減らしていく必要がありますよね。 
民間に任せられるところは任せ、コンピューター化などで書類事務を減らし、本来の仕事に精励できるように。 
警察の改革もきちんと進んでいくことを願います。

領土問題 2000年7月29日(土)

 

ここのところ、サミットがあったり、ロシア高官と対談したりと、いろいろな動きがありますね。 
ロシアのプーチン大統領は、サミットで大分点数をかせいだようですが・・・。 

ロシアとの間には、ソ連時代からの懸案事項の北方領土問題があります。 
これに関して、日露双方の政治家が意見を述べていました。 
日本は野中氏、ロシアは外務省のガルジン・アジア第2局次長。 

野中氏は「日露関係の進展のためには、領土問題を棚上げしてもいたしかたない」 
ガルジン氏は「クラスノヤルスク合意を破棄すべき。北方四島における日本の主権は認めてはならない」 
そのように話していたとのこと。 
(クラスノヤルスク合意・・・97年に当時のエリツィン大統領と橋本首相との会談で、北方領土の問題解決も含め、 
2000年までに平和条約締結に全力をつくすことで合意したもの) 

ガルジン氏の態度はまぁ当然として、野中氏の場合は、かなり問題がありますよねぇ。 
日露平和条約締結と北方領土問題を切り離して考える、なんて発言は。 
まぁ実際問題として、北方四島が返還されればいろいろ面倒もあり、メリットばかりではないとは思いますが・・・ 

ロシア側としては、領土問題をネタにして、日本からお金を引き出しつづければ御の字、といったところかも。 
相手の善意をあてにした甘い対応をすれば、そのままつけこまれるだけでしょうねぇ。 

でも、それが国際外交というもの。 
領土問題で一度ゆずってしまえば、他の国からもいくらでも難題をふっかけられるかも。 
それが日本のため、そして周囲の国のためになるとは思えません。 
日本の政治家の方々には、きちんとした対応をお願いしたいものです。

販売再開  2000年7月30日(日)

 

全国で1千人を超える被害者を出した、雪印乳業の食中毒問題。 
それにより、全国のスーパー、デパート、コンビニ、ファーストフード店等々・・・雪印の商品および 
乳製品を使ったメニューが姿を消しました。 

スーパーの棚はなんとなく閑散としているし、食事をしようとはいったハンバーガー屋さんのメニューが 
一部中止されていたり・・・この事件を通して、改めて「雪印」のブランドの強さを実感。 
それだけに消費者の信頼を裏切った責任は、とても重かったと思います。 

今回の事件は、「安全より効率重視」の姿勢や、お上からお墨付きをもらえば後はオッケーといった姿勢が 
招いたものかもしれません。ここでも「自己責任」という言葉がキーワードになってくるかも。 
これをきっかけに有名になった「HACCP」・・・これも結局は自主管理の方法なわけで、厚生省の承認を得た 
からといって、自分達できちんと運営しなければ意味はありませんですよねぇ。 

今日、全国の各店舗で、雪印製品の販売が再開された様子。売れ行きは好調とのこと。 
30年をかけて築かれたブランドに対する信頼は、やはり強かったのですね。 
優れた食材である乳製品を、消費者に安全に提供すること・・・雪印乳業には、しっかりお願いしたいところです。 
(まだまだ油断はできませんしね)

相変わらずの密室政治かも  2000年7月31日(月)

 

日本が世界各国に巨額のODA(政府開発援助)を行っていることは、何度も書いてきたと思います。 
その中で、中国に対する援助について問題が多いことも述べてきました。 
援助を援助と認めない。自国は日本から援助をうけながら、他国に援助をしている。本来自国の費用でおこなうべき 
インフラの整備に他国のお金を当てにして、軍備増強を行っている・・・等々。 

さすがに、日本の世論も問題多しと盛り上がってきた結果、対中ODAの見直しを図ることになり、 
やっとこれで少しはまともな国になっていくと思ったのですが・・・。 
なんでも新たに170億円以上もの援助を内定したとのこと。 
経済危機に見舞われた、東南アジア援助のためのお金から援助するとのこと。 
いったい、どうなっているのでしょう。 

しかも、今回はなんと日本側から申し出たとの話です。 
ある自民党の大物政治家の後押しがあって、通産省が話を進めている様子。 
この人の名前をぜひ、マスコミには公表していただきたいですねぇ。 

援助は日本のためにもなり、そして周辺諸国のためにもなるように、行っていかなくてはいけないと思います。 
こんなやり方をしていては、相手になめられるだけではないでしょうか。 
(当人たちは、よかれと考えてやっているのかもしれませんけど) 

生きた援助を。せっかく税金を使って行うことですから、生きたお金の使い方をして欲しいものですねぇ。


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