8日め(12月30日)
 クイーンズタウンで、一応ドライブ旅行は終了です。ホテルにチェックインした後、ハーツへレンタカーを帰しに行きました。ほんの数日だったけど、旅のおともの車と別れるのは少し寂しい気分でした。窓ガラスが、知らない間にひび割れてたのも問題なくて(もちろん正直に申告しました)ホッとしました。その後早速蒸気船アーンスロー号に乗ってウォルターピーク牧場に向かいました。ただ、蒸気船に乗るだけでなく、牧場に行って、羊の毛がりをみたり、お茶を飲むのもツアーに入っています。そこの羊の本当におとなしいこと!! 毎日人が来て触られるのに慣れているのか、娘も残酷な程、上に乗ったり、ひっぱったりしていました。それでも嫌がる様子もなく、ジーっとしている羊さんです。


ウォルターピーク牧場にて

 その後その牧場の人のお家みたいな所でアフタヌーンティを楽しみました。手作りのスコーンやケーキなんかあってどれもおいしくて、いくらでも食べていいのです。夜は隣のレストランで夕食を食べるツアーもあるみたいです。番犬が羊を追って、集めて小屋に入れるショーや、毛狩りなど十分に楽しんだ後、戻ります。そこで、気をつけないといけないことが牧場ということで、虫が多いことです。何とかという虫に刺されると結構腫れるらしく、娘の場合も日本人のガイドの方に”今おでこにとまってましたよ”と言われてびっくり。持っていったアロエの化粧水をすぐに塗ったためか、あまり腫れなくてホッとしました。
 夜は「地球の歩き方」にも載ってた"Dragon Place Restaurant"という中華料理屋に入りました。そこのお店の中国人のおばさんが1人で忙しそうにしており、私達が「取り皿下さい」とか何かいうたび「ハイ、ハイ、ハイ、ハイハイ!!!」とせわしく返事しながら走り回って申し訳ない位でしたが、なかなかリアクションが独特のユニークな方でした。しかし、帰りに勘定を支払う時にトラベラーズチェックは何故か使えませんでした。

9日め(12月31日)
 朝食を食べた後、私達のベッドの上に娘が眠ってしまったので、夫の嫌いな免税店に私1人で出かけることになりました。もし、娘が起きたら、「ホテルの前を出たところの湖畔で待ってて」と言い残し、ウキウキと出かけました。しかし、あいにく免税店はまだ、開いておらず、せっかくだと思って1人ウィンドウショッピングを1時間程楽しみました。可愛い子供服のお店がセールしていたので、いったん戻って娘と夫を連れて来ようと、ホテルへ急いで戻りました。するとホテルの前に夫の姿を発見。「娘ももう起きたんだ」と思って見ると娘の姿は見当たらず、夫1人カメラを持ってウロウロしてるではありませんか!私は頭にきて走り出した瞬間、夫も急いで、私には気付く様子もなく、必死でホテルに戻ろうとしました。結局エレベーターに乗りそこねた私が30秒位の差で戻り部屋の戸をノックして、開けた時の夫の顔のおどろきとその後の私の怒りについては語るすべもありません・・・。まあ娘も眠り続けてたので何事もなく良かったのですが、ベッドの上から落ちたら大変なところです。それにしても、追いかけっこは結構途中で笑えてきておかしかったのですが。
 子供服のお店でたっぷりお買い物した後は、ゴンドラに乗ってボブズヒル山頂に登りました。ここの山頂にあるレストランはバイキング形式で中でも、そこにあった"hand made ice"は絶品で生まれてから食べたアイスの中でのベスト1でした。後に甘さが残らないので、何個も食べてしまいました。山頂から見る景色は晴れてると、もちろん最高に眺めがいいです。バンジージャンプもそこでしてる人がいました。(やっぱり、こわそう。)そのあとゴンドラを下りた場所に小さい動物園 "Kiwi&Birdlife Park"があります。その名の通りニュージーランドの国鳥キーゥイを観ることが出来ます。夜行性のため、暗い部屋のなかでジーっと息をひそめてキーゥイの姿を探します。真っ暗な部屋な上、キーゥイも丸まって木の陰に隠れて眠ってたりすると、なかなかその姿を見つけるのは困難です。みんな思い思いに「これだ、これだ!」と指差してたりするのが、なんでもない葉っぱだったり。外に出てからもオリの中にそれぞれ、姿を見つけにくい”ふくろう”や変わった鳥が入っていて、そのうち、少し前にはやった3Dの絵の「見える!見える!!」のノリになってきて。(あれも1人だけ見えなくて寂しい気持ちになりませんでしたか?)そんな所にまた”鳥探しの名人”みたいな地元の少年がなぜかいて。親切に”探し方のコツ”を教えてくれるんです。「ほら、あそこに木の枝があって、その右から2つ目のところにいるよ」とかいう風に。それなのに何故かいつまでたっても、発見できないのはわが夫。最初は私も「ほーら、ほーらあそこ!」 と必死に教えてあげてたんですが、みんなが次のオリの方まで行ってもしつこく、「えっ?どこ?どこ?」といつまでも探してるので呆れて、そのうち腹が立ってきました。 なんでもない動物園なんですが、そういう意味では結構笑えました。
 街に戻ると、大晦日ということで、夜のライブのため特設ステージが組み立てられ、警察も厳重に警備していました。ホテルに戻るのも道が通行止めになってたりで、ちょっと遠まわりしました。夫と「晩ご飯どうしよう」との話しのなかで、そろそろ子供と一緒の外食にも疲れがでてきていた私達は”ベビーシッターに子供を預けてゆっくり食事しよう”という勝手な結論に至りました。ホテルのサービス係に電話して聞いたところやはり、すぐには無理ということなのであきらめました。しかし、これをいままで読んでくださった皆さんは「おたくの娘さんはおりこうさんで、外での食事でも何も困ることなくて、うらやまし〜い」と誤解されてる方がいると困りますので、言っておきますが、これぐらいの子供は誰でも一緒で毎回「立つな!こぼすな!騒ぐな!」なんですね。もう外でイライラ食事をする気力がなくなってきたので、結局ルームサービスでのんびりと食事しました。多少割高ですが思ってた以上にゆっくり食事することができ、つぎの日の朝もルームサービスにしました。夜はホテルのすぐそばで延々とロックバンドのライブをやってて、もちろん日本のようにしんみり過ぎ去る年の余韻に浸ることはありません。バンドはサビをず〜っと繰り返し、カウントダウンから「Happy New Year!!!」で、同時に花火がバンバンと上がりました。おかげでビックリした娘は起きて泣き出しました。それだけで、次の日も何事もなかったかの様に普段と変わりなく、お店も営業しているし、お正月はあっさりしたものです。