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Plamo Linuxの導入、インストール編

■■■ 目次 ■■■
1.Linuxとは?
2.ディストリビューションの選択
3.Linuxの情報を探す
4.Linuxをノート・パソコンへインストールする
5.Linuxをデスクトップ・パソコンへインストールする
6.LinuxをCD-ROM内臓のノート・パソコンへインストールする
7.X-Windowをインストールする



 Linux
今まで「UNIX」と聞けば、私には遠い世界の話であって無縁のことと思っていましたが
「Linux」はPCで動作するUNIXである・・・と聞いて是非とも体験してみたくなりました。

2000年9月号の「トランジスタ技術」には「Linuxによるハードウェア設計・製作」と題して
特集記事が掲載されました。
この特集の中で小島三弘氏は次のようにLinuxを紹介しています。

LinuxはLinus Torvalds氏が1991年、ヘルシンキ大学の学生だった頃に自分のIBM PC互換機上で
大学のワークステーションと同じ環境を使うために作ったUNIX互換のカーネルである。
(カーネルとはOSの核となる重要なプログラム)
また、Richard Stallman氏は1983年にフリーソフトだけでOSを構築しようとしてGNUプロジェクトを
開始します。(GNUはGNU is NOT UNIXの略)
Linus氏がLinuxの開発を始めた頃にはGNUプロジェクトによって、コンピュータを操作する為に
必要なコマンド(ユーティリティ・プログラム)の大部分が用意されていたと言います。
こうして現在、完全にフリーなソフトウェアだけでUNIX互換のOS環境が実現されました。

優秀なユーザー達がソフトウェアを共有し、より良いものに成長させた結果できたOSが
Free PC−UNIX! 実に素晴らしいですね。




 ディストリビューションの選択

   系列                 ディストリビューション
Red Hat Red Hat Linux, Vine Linux, Kondara MNU/Linux, Laser5 Linux, etc.
Turbo Linux Turbo Linux
Debian Debian GNU/Linux, Omoikane GNU/Linux, etc.
Slackware Slackware Linux, Plamo Linux, etc.
その他 MLD Linux, Caldera Open Linux, Serioware, Blue Frog Linux, etc.

上記のようにディストリビューションは沢山あって選択に困ってしまいます。
数多くのディストリビューションの中からを1つを選択するのは初心者にとって至難の業。
そこで私は前述の雑誌「トランジスタ技術」に付録CD-ROMとしてついてきた
PLAMO Linuxの安定版1.4.6を試しに使ってみることにしました。

Plamo Linuxの情報はこちら http://www.linet.gr.jp/~kojima/Plamo/




 情報を得る
Linuxに関する情報はインターネットで検索すると溢れんばかりにヒットします。
インストール方法など、Linuxの情報はインターネットで十分に得られます。

調べてみると、インストールからアプリケーションの使い方までを完璧に網羅した
マニュアルを備えているディストリビューションもあります。
ディストリビューションの選択には迷ってしまいますが最初はディストリビューションに
あまりこだわらず、Linuxに慣れることを最優先に、まずはインストールに挑戦です。




 ノート・パソコンへのインストール
いよいよPlamo Linux1.4.6のインストールを開始するのだが、これが上手くいかない
Panasonicのノートパソコン(Let’s Note/CS−F21)にインストールしようと挑戦。

先ずはLinuxをインストールするPartitionの確保はOK。
PCMCIAにATAPIカードを介して接続するCD−ROMを使用しているが、ブートが不可なので
PCMCIA/BootDskを作成してFDからのインストールを開始した。

Fdisk、Swapの認識までは良いのだが肝心のPlamo Linuxのインストールまで進んだところで
インストール元のCD−ROMが認識されずにやむなくインストール中断。

Plamo Linux2.2のインストールにも挑戦するも同じようになってしまう。
種々のBootDskをいろいろ替えて試しても同じだった。

問題点:外付けCD−ROMをLinuxが認識できない。




 デスクトップ・パソコンへのインストール
ノートパソコンへのインストールが上手くいかないのでデスクトップで試してみる。
IBMのAptiva−TAE、 CPUは上記ノートパソコンと同じMMX Pentium220Mhz
なんといってもデスクトップはCD−ROMが内臓だから期待が持てる。

BootDskをDESKTOPで作りなおして、いざインストール。
期待どおりインストール元のCD−ROMを認識してくれて初めてLinuxのインストールに成功。

トラ技の記事に従って rootでログインし、passwdコマンドでパスワードを設定。
adduserコマンドを実行してユーザー登録を済ます。

ところがここからが難問で、XF86confgって何だかさっぱり理解できずにとても厚い壁に遭遇。
とりあえず動作確認をしようと「Linuxの参考書」を片手に、lsコマンド等をいくつか試してみる。
使用感は以前のMS−DOSみたいな感じ。けれどもDOSとも違う奇妙な感じ、とても難しそう。
「Linuxって難しい、これは大変だな・・・」というのが最初の感想でした。


 インストール手順書を探す
もっとLinuxのことを調べて、最低限の知識は吸収しておかないとインストールさえも
上手くいかないことが良くわかりました。
インターネットで調べてみるとMOUE氏によるPlamo Linux2.0のインストール手順書
を見つけました。「Plamo Linux インストール&種々設定あれこれ」です。

この解説書を読みながら何度も失敗するうちに、少しずつですが解ってきました?。
(解った気がしました)MOUEさんに感謝です。




 CD−ROMを内臓したノートパソコンにインストール再挑戦
デスクトップへのインストールは成功したが、デスクトップでは外出中に使用できなくて不便。
そこでちょっと古いがSotecのオールインワン・タイプのノートパソコンにインストールを試みた。

PC型式: R5P133MT
CPU:   MMX Pentium133Mhz
HDD:   1.35GB
Memory: 48Mb
CD−ROM:最大12倍速内臓

HDDサイズは小さく少々心細いがPartitionを縮小し、Linux NativeとSwapに700Mbほど
を割り付けた新規Partitionを作成しインストールした。

インストールは無事終了。
Panasonicのノートパソコン(Let’s Note/CS−F21)では外付けCD−ROMが認識されず
インストールに失敗したが、今回は内臓CD−ROMであり大成功。

インストール後の問題点:
Linuxを立ち上げてユーザー登録、日本語環境もチェックして大成功したかに思えたのもつかの間
デュアルブートの確認のためLinuxをログアウトしてWin95を再起動したらCD−ROMが使えない。
コントロールパネルで見てみると、D:にあった筈のCD−ROMアイコンが消えている。唖然

インストール前HDDはC:、CD−ROMはD:
CD−ROMのドライブネームを変更せずにパーテーションを追加し、Linuxをインストールしたからだ。
結局、Win95の再インストールからやり直す事となった。お疲れさま・・・である。
皆さんもこの点には十分注意して下さい。Linuxをインストールする前にCD-ROMのドライブネームを
D:からE:に変更しておかなくてはなりません。



 気を取り直して再々挑戦、先ずはWin95の再インストール
Win95を上書きインストールによって修復しようとしたがネットワークカードのインストール中に
エラー発生、ハングアップしてしまった。

ここは焦らず・・・急がば回れである。
後ろ向きの作業だがC:のフォーマットを決断して、Win95のインストール作業を終了。

パソコンを健康であった時点に一瞬で戻す方法があるといいんですが・・・・リカバリCDを作成
しておく方法があるらしいのですが、私はやったことがありません。

******Win95再インストール状態***********************
@マニュアルに添ってWin95のOSと各種ドライバをインストール
ACD-ROMドライブネームをD:からG:に変更
Bプリンタの追加(プリンタ・ドライバ)
CNICネットワークカードのインストール
Dネットワーク設定
 NetBuei+TCP/IP
Eプリンタサーバ・プロトコルの追加(ネットワークプリンタ:LSP)
FIE5.5のインストール
注:MS−IMEのver.はMS−IME95
****************************************************


CD−ROM内臓のノート・パソコンにインストール再々トライ(成功編)

パソコンはSotecのWinBook Quattro/R 
PC型式: R5P133MT
CPU:   MMX Pentium133Mhz
HDD:   1.35GB
Memory: 48Mb
CD−ROM:最大12倍速内臓

HardDisk configuration
begin start end block ID system
/dev/hda1 1 1 254 512032 b Win95
/dev/hda2 255 255 630 758016 83 Linux Native
/dev/hda3 631 631 657 54432 82 Linux Swap

Fdiskで上記のようにLinuxパーテーションを追加した。
パーテーションマネージャーとマルチブート管理にはSYSTEM SELECTOR(SMI SOFT)を
使用した。

Plamo Linux 1.4.6 インストール中の各種設定。
・辞書はNote用の「Canna」を選択
・Modem設定は「しない(NO)」でパス。
(モデム設定はインストール後に/etc/rc.d/rc.serialを修正する事で可能と書かれている。)
・マウスは「PS/2」選択
・LILOは 自動インストール/「simple」選択で「Root」(Linux Partitionの先頭に置くを選択)
・ネットワーク設定は「しない(NO)」でパス。
・時間帯の設定は「JAPAN」選択

インストール手順はMOUE氏によるPlamo Linux2.0のインストール手順書
「Plamo Linux インストール&種々設定あれこれ」に添って進めました。




X−Windowをインストールする(Apr.21.2003)

GUI環境を得るにはX−Windowをインストールする必要があります。
X-Windowをインストールするにはパソコンの画面仕様を明確にしておかねばなりません。
次の操作をしてビデオタイプやチップセットの型式を調べメモしておきます。

1.Win95での確認
@画面のプロパティをチェックすると。
画面サイズ: 800*600ピクセル

Aシステムのプロパティ→デバイスマネージャー→ディスプレイアダプターとたどると
Chips and Tech 65550 PCI と記されています。

2.Linuxによる確認
SuperProbeを実行すると次のように表示されました。

First video: Super-VGA
Chipset: Chips & Tech F65550 (port probed)
Memory: 1024 kbytes
RAMDAC: Generic 8-bit pseudo-color DAC(with 6-bit wide lookup tables (or in 6-bit mode))


上記の調査後、X-Windowのインストールを開始。
無事X-Windowが立ち上がりました。
下の写真がLinuxをインストールしたSotecのWinBook Quattro/R

WinBook Quattro/R