雑感目次へ戻る

雑感

99年11月21日 オリンピック代表争い

 今日は遅く起きた。午前中はだらだら過ごし、午後は東京国際女子マラソンを見る。

 それにしても優勝した山口衛里選手、すごい。終盤にきつい上り坂のある東京のコースで、2時間22分台とは!しかもこのレースに備えて、大好きな甘味を断ってきたというのがすごい。やはり意志の力って偉大だ。

 ところで、これで山口選手のシドニーオリンピック行きはほぼ確定だろうから、女子マラソンのシドニーオリンピック出場枠は事実上あと1つということになる。選考レースは来年の大阪と名古屋の2回。競い合う有力選手としては、高橋尚子、有森裕子、浅利純子、小幡佳代子・・。思いつくだけでもこれだけいる。

 このように考えてくると、今の日本の女子マラソン界には、世界レベルでもかなり高いところにいける選手がかなりいることが分かる。それなのに、出場枠は国ごとに割り当てられているため、3人しか出場できない。何か納得できない気がする。

 そもそも、何で国ごとに枠が設けられているのか?競技に参加するのは個人なのだから、個人の最近のタイムで上から順に出場選手を決めればいいのではなかろうか。

 まあ、オリンピックというのは所詮政治的、金満的イベントであるから、国ごとに出場枠が定められるのも仕方ない面はある。

 そこで、オリンピックとは別に、純粋にここ数年の最高タイムの上位等の者が出場するレースを設け、「世界最強マラソンランナー決定選手権」などと銘打って実施してはどうだろうか。そこでの優勝はオリンピックの金メダルに勝るとも劣らない名誉となるようにするのである。このようなレースを実施に移すためには、優秀な選手が多数出席するのが前提であるから、その前提を満たすような仕組みが必要となる。とりあえずは優勝賞金を高くするとともに、記録が出やすいコースで、いわゆるマラソンシーズンに開催するのがいいだろう。そのレースには、ここ3年間で2時間28分以下の記録を出した者が全て出場できることとする。そうするとたくさんの者が出過ぎるおそれがあるが、まあ仕方がないだろう。マラソンの場合、多くの選手が一度に走れるというところもあるし。

 このような大会を設けてもオリンピック代表選手の枠が限定されている事実には変わりない。でも、オリンピックに改革を求めることができないのなら、オリンピックについての過大な評価をなくすような方向、少なくともオリンピックの相対的地位を低くする方向に持っていくことが必要なのではないかと考えて提案してみた次第である。


雑感目次トップページ