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雑感

99年6月7日 大阪へ行く、弁護士事務所訪問記

 先週の土日、実務修習地である大阪の住まいを探しに大阪に行ってきた。裁判所あっせんの不動産屋に物件をいくつか案内してもらった中から決めた。ほんとうはほかの不動産屋も回った方がよかったかも知れないが、まあ1年間の住まいだし、どうせ家には寝に帰るだけだろうということで、案内された物件のうちから選んで借りることとした。

 それにしても、大阪で賃貸住宅を探す際にネックとなるのが保証金だ。家賃の5か月から8か月分くらいする。しかもそのうち3分の2から4分の3が敷き引きといって、差し引かれてしまうのだ。つまり退去時に返ってくるのはせいぜい3分の1から4分の1程度ということになる。本当に高い。まあ商慣習といえばそれまでなのかも知れないが・・。

 大阪に行ったついでに、知人のやっている立ち呑み屋に行ってみる。なんばの繁華街にあり、なかなか便利な店だ。立ちのみなのであまり長居はできない(体力に自信があればやってみてもいいけど・・)が、店の主人とお客さんがほとんど皆顔馴染みのようで、和気藹々とした雰囲気の漂う店である。大阪に転勤したら入り浸りになりそうだ。今度は、前の職場の人に、ウマイたこ焼きの店を聞いて行ってみたいと思う。


 今日は刑事弁護教官の事務所に、同じ組の者10名でうかがった。都下に事務所を構えておられる方である。

 教官と、その事務所の弁護士の方にいろいろなお話を伺えたのはホント面白かった。事務所訪問のいいところは、弁護士の方々の実際の体験談の率直なところを伺えるところである。

 ところで、私と同期の司法修習生たちは、今の時期からかなり積極的に法律事務所への訪問を行っている。それは、以下のような事情による。

 我々の時から修習が1年半に短縮され、修習終了が前の期の人たちと半年しか違わなくなった。つまり、西暦2000年には4月と10月の2度、修習生が修習所から吐き出されるわけである。その数、合計1550名。出てくる修習生にとってはもちろん、受け入れる側にとっても初めての経験というわけで、法曹界の2000年問題と言われている。修習を終了する人間が2倍になるからといって採用が2倍になるというものでもないだろうから、就職が大変なものになることが予想される。ということで、みんな前期から法律事務所回りに精を出しているのだ。

 もっとも、今の時期から採用段階に入ろうというのは渉外事務所がほとんどで、一般民事を主とする事務所は採用活動はまだ先だと言われている。

 私は割とのほほんとしていたが、関東で就職することを第一希望として考えているので、どこも回らないのはどうか、今しかいろんな事務所を見る機会は無いし、と考え、いくつかの事務所に伺っている。ちなみに、この時期に修習生の訪問を受け入れているのは渉外事務所が多いのだが、私は渉外事務所はまだ1つしか訪れていない。

 事務所の雰囲気については本当に事務所ごとに違う。1人でやられているところ、20人程度で消費者問題を中心にされている事務所、個人事務所の寄り集まりみたいなところ・・・。いろんなところを回れているのは、クラスの事務所訪問の方の尽力に負うところが大きい。この点は本当に感謝に堪えないくらいだ。

 今までに7、8カ所の事務所に伺ったが、どこもそれぞれ魅力的なところである。でも、こちらがいくら望んでも相手方がこちらを気に入るかどうかは別の話なので、どうなるかはまだまだ分からないという状況である。


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