SVA東京市民ネットワークNEWS LETTER「里程標」第14号

新宿アジア祭まであとわずか

プログラム一挙公開

プログラム会場への地図イベント詳細

 いよいよ“新宿アジア祭”までひと月をきった今、実行委員会の動きもあわただしくなってきた。そこで今回は、その内容と見どころをご紹介しよう。

 前号でもお伝えしたとおり、天龍寺と東長寺の2会場で、2日間にわたり同時開催という無謀とも思えるこのイベントは、「まつり」という形をとおして、タイ、カンボジア、ラオスなど、アジア地域の文化や、そこに携わるSVAをはじめとするNGOの活動への理解を促進することを目的としているわけだが、“アジア”というやや漠としたくくりは、コンサート、舞踏、バザー、屋台、ワークショップにあれもこれもの盛り沢山な企画を提供することとなった。

 ことに、第一会場の東長寺で行われる各ワークショップには、特徴的な企画が多数盛り込まれている。

 21日の14:30から1時間半にわたって行われる「舞踊」のワークショップは、バリ舞踊、南インド古典舞踊、タイ古典舞踊のそれぞれを体験できるというもの。3つの舞踊の基本ステップを比較検討することにより、それぞれの国の文化を身体を使って体験できるというこのイベントならではの企画である。

 22日の15:00から行われる楽器造りのワークショップでは、“水カンリンバ”なるものを製作する。丸山祐一郎さんが考案したこの楽器は、缶コーヒーなどのスチール製の空き缶を250CCのものを2本、200CCのものを2本と、計4本必要とする。この缶は、口の部分のくびれが1段になっているものが作りやすく、また、プルトップは付けたままにしておかなければいけないそうだ。

 材料になるのが「空き缶」というのを聞いて、大したものじゃなさそうだと思われる方も多いこととと思う(私もそうだった)。しかし、これがなかなかあなどれない。実際私が見たものは、構造的には長い筒のようなもので、空き缶をつなげたものらしいが中がどうなっているのかはわからなかった。その筒からなんとも不思議な音が聞こえてくるのである。周囲には綺麗な和紙が貼り付けてあり、さながら音の万華鏡といった感じであった。これは子供でも作れるそうなので(但し、小学校低学年のお子さんは保護者同伴)世代を越えて楽しめるワークショップである。

 ワークショップ以外で見逃せないのは東長寺の食堂(じきどう)に常設される“アジアのビール広場”である。ここではスリランカ、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、シンガポール、カンボジア、中国、台湾、韓国、ラオスの12カ国のビールを飲み比べることが出来るのである。また、ここには“アジアのお茶コーナー”も併設されるのでアルコールがダメな人でもアジアを満喫できる。

 そして、2会場に配される屋台は、中国、台湾、韓国、ベトナム、カンボジア、タイ、ビルマ、シンガポール、パキスタン、スリランカ、フィリピン、インドネシアなどから出店されにぎわう予定。ただし、1日目に東長寺に出店した屋台は2日目には天龍寺に出店するというようにローテーションが組まれているので、全ての屋台を制覇したい人には注意が必要だ。

 このように2会場にわたって行われることが、全てのイベントを味わいたい人には少々不満かもしれないが、散歩がてらに歩いて行ける距離なので、かけもち参加することをお勧めする。

いわた

会場別プログラム

東長寺

天龍寺

21日

12:00 〜 ヨーガワークショップ 11:00 〜 タイ舞踊(ワラポーンロイヤルタイ舞踊)
13:00 〜 SVA「おはなし」・講談・俗曲
(講談:室井琴調、俗曲:春風亭美由紀)
13:00 〜 中国舞踊(高秀華)
14:30 〜 舞踊ワークショップ 14:00 〜 ネパール舞踊
16:30 〜 バリ影絵芝居ワヤンクリ 15:00 〜 カンボジア古典舞踊(山中ひとみ)
  16:00 〜 バリ舞踊(プスパラトナ)

22日

11:00 〜 中国音楽 11:00 〜 インド古典舞踊
11:00 〜 SVA「おはなし」・講談・南京玉簾(講談:室井琴調) 13:00 〜 ミャンマー舞踊
13:00 〜 大工哲弘LIVE 14:00 〜 バングラディシュ村芝居
13:00 〜 フルーツカービングワークショップ 15:00 〜 カンボジア舞踊
15:00 〜 楽器造りワークショップ 16:00 〜 バリガムラン
16:30 〜 福引き抽選会
※2日間を通じて屋台による販売と、やべみつのり展、絵本展示、アジアのお茶&ビール広場が開催される。 ※2日間を通じて屋台による販売とバザー、民族衣装の着付けが行われる。

会場への地図
アジア祭会場への地図

ページ冒頭に戻る


里程標内容SVA東京市民ネットワークトップページ