保険屋こぼれ話 |
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21、2005年6月21日 最近の僕は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)というものにはまっている。そして、その中のmixiというものに登録して、自分なりの参加の仕方をし始めたところだ。 SNS、あるいはmixiについてはいわくいいがたしのところがあるが、今は簡単に、そう報告しておくことにとどめます。 ぼくはこれを機会に、自分のかかわっているHPやグループやいろいろなことを、再構築しようかなぁ、と考え始まったところです。 mixiに興味のある方は、下記にアクセスしてみてください。 もし、自分でも参加してみようと思ったら、僕まで、メールください。
SNSついては、下記の二冊をよめば、大体のことはわかります。
20、某月某日 5月になると、各種団体で総会が行われ、損害保険会社も決算報告をだしているが、軒並み赤字になっているらしい。しかし、これは、近年の天災が続く状況を考えると、当たり前のことだ。むしろ、保険会社が儲かるというのは変な話だと思う。 損害率が保険料率に反映されて、掛け金が決定されるのだから、収支トントンになるのが、当りまえだと思う。むしろ、保険会社は、もうからなくてもいいから、つぶれないで存続して安定した存在であることが必要だろう。 総会といえば、先日、松島で、損害保険代理店協会の県の総会があった。県内におよそ専業代理店がおおよそ1000軒あり、そのうちの20%の204代理店が加盟している。そのうちの80店が、ホテルでの一泊総会に、会費一万円で参加した。協会が設立されてから57年目にして、初めての一泊総会だそうだ。 最近は、保険会社の、代理店に対する姿勢もなかなかシビヤなものがある。かつては、会社主導で、代理店の交流をはかるチャンスはいくらでもあったのだが、金融ビックバンが決行されて以来、代理店に対する風当たりは厳しい。 どうかすると、代理店同士のM&Aで心が動いたり、代理店どうしのいがみ合いになることもないとはいえない。そんな中、代理店が保険会社を乗り越えて、情報交換する機会を持つことは、とても大切なものになっている。 そういった意味では、今回の一泊総会は正解だったといえる。
--------------------------------------------- 19、某月某日 4月になって、お花見のニュースもちらほら、こちらでも気温が20度代半ばというポカポカ陽気だった昨日、親戚の農家で火事があった。車で駆けつけた時には、もうすでに鎮火した後で、消防&警察の現場検証が行われていた。 幸い全焼は免れたが、大きな農家造りの2階の二部屋の内部が、ほぼ焼き切られていた。壁、柱、屋根は残っていたが、部屋としての形を残していなかった。家族である20代の青年の火の不始末と見られているが、まだ、確かなことはわからない。 通常、近所で火事があれば、すぐ駆けつけても、鎮火すれば、すぐ自分の業務に戻るのが普通だが、今回は親戚とあって、部屋の中にたまった消化水をかきだしたり、屋根にブルーシートを掛けたり、瓦礫を片付けたりして、数時間、作業に駆り出された。 担当の保険会社も駆けつけて、今後の対策を家族と軽く打ち合わせていたようだ。今回の火事の場合は、一部半焼となるから、保険金がいくらでるか、ちょっと難しいところだろう。約、築30年経っているとはいえ、まだまだがっちりした建物だし、焼けたのは、二階の二部屋だけ。 でも、家族としては、消防水で水浸しになった一階部分で、焼けたにおいを嗅ぎながら、今後生きていくのは、つらいだろうなぁ。家族の経済力から考えて、ここは、多分、建て替えることになるだろう、と思われる。 その時、やはり保険屋としては気になるのは、きちんと火災保険に入ってくれていたかなぁ、ということ。新価調達価格を付保しておけば、建て替える新築の費用のほとんどが担保されるが、万が一、時価額しか契約していないと、ほんの片付け費用だけしか出ない場合さえある。 偉そうに言っているが、保険屋として、火事で保険金を支払ったことは実はまだない。風災や水災その他、賠償事故当はありふれているが、他の代理店に聞いても、そうそう体験はしていないようだ。それだけに、契約時はともかくとして、保険金支払い時になって、契約者の思い違いに愕然とすることが多いという。 私も代理店として、お客様の生命と財産を守るお手伝いをする立場から、もう一度、真剣に火災保険の説明をし、誤解にないようにして、万が一の時の場合のリスクに対応してもらるよう、心構えを新たにしたことだった。 ---------------------------------------- 18、某月某日 交通事故のニュースが流れれば、ひょっとすると関係者が係わっているのではないかと、とりあえずチェックするのは、保険屋としては、習い性になってしまっている。 先日の中央通りアーケード街のトラックの爆走事件、とにかく外出中の我子が巻き込まれておらず、被害者にも加害者にも、わが保険代理店の被保険者が関わっていなければ、とりあえず、ほっと一安心と思っていた。 17、某月某日 最近は、ほりえもんニュースにおおいに関心をもっている。問題のテーマはいっぱいあるが、まとめれば、@起業家サクセスストーリー、Aマスメディア対IT、B金融社会のありかた、C世代論、となるだろう。 保険屋も金融業の端くれゆえ、ファイナンス・ビジネスの面からも関心があるが、どうも、株については、元手はないし、インサイダー情報もないしで、とても、もうけるところはいかないだろう。 その証拠に、野村のバーチャル取引でこの5年くらい、100万円を元手に、3ヶ月間、頑張ってはみるが、毎回、損している。もっと、情報をいれて、パソコンとにらめっこしていれば、もっと儲かるかもしれないが、それだけのエネルギーを使うのであれば、本業のほうが、利益があがる。 さて、ホリエモンのlivedoorをポータルサイトにしてみたが、やはり、ヤフーのほうがつかいやすいなぁ。でも、ブログを始めてみた。いまのところは様子見で、少し成果があがったら、報告します。その前に、誰かにみつかるかな? で、まぁ、ホリエモンの問題は、まだまだこれからもつづくのであるが、一段落したところで、思うことは、おいらはもう、おじいちゃんだなぁ、ということ。もう若くはないです。あの32歳という若さだからこそできることがいっぱいあるんだなぁ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 16、某月某日 ひさしぶりの書き込み。この間、いろいろありましたよ。いちばんのおおきなことは、なだろうなぁ。まぁ保険屋としては、代理店協会の理事になり、資格を二つとったことだろうか。それと、保険会社が合併して、看板やパンフレットを総入れ替えしたのもおおきかったなぁ。 それと、我が家のおくさんが外のパート仕事を減らして、代理店の仕事を本格的に手伝ってくれることになったことも大きかった。パソコンの使い方も、最初は教えるのも面倒だったけれど、最近では、オフィス・ソフトも使いこなすし、仕事専用のサイトも結構、慣れてきた。見忘れていた仕事の連絡メールなどのチェックもしてくれるので、最近では、おくさんは「なくてはならないものになってきた。(もともとそういうものだがね) それと、保険屋としては特筆しておくことは「超保険」がいよいよ本格化してきたということだ。損害保険と生命保険が一体化した、某保険会社のいわゆる「プロジェクトX」だ。売り方革命、業界一新、いろいろいわれている。コンサルティング能力とIT技術がなければ、扱うことができない。もっとも、理解してくれるお客さんがいないことには、どうしようもないが。 ほかにもいろいろあるが、本日はここまで。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 15、某月某日 「パパはなんでも知っている」というテレビ番組をご存知だろうか?昭和40年前後に日本で放映されたから、見た人も多いだろう。かくいう私は、なぜかタイトルは知っていたが、番組を一度も見たことはない。原題「Fater Knows Best」。 第二次世界大戦中、戦後の、アメリカの懐かしき良き時代のマイホーム文化の典型と言っていいのかもしれない。 この数年、この番組が気になっていたのは、理由がある。つまり、このパパ(Father)は、保険代理店に勤務しているらしいと知ったからだ。らしい、というのは、番組の中で、パパはほとんど仕事をしないし、仕事の話をしないらしい。ただ、朝になるとウィークディは、ネクタイを締めて仕事にいくらしい ということ。週末は家族と過ごす。 代理店ではなく、保険会社ではないか、という話もある。しかし、日本の保険会社勤務のパパなら、ウィークディは、これほど家庭に存在感を示すことができないから、これは 、きっと自宅の庭か近所に事務所を持っている代理店の経営者ではないか、という話。どちらにせよ、これはおTV番組のお話だから、まあ、こちらの想像は自由ということ。 で、保険代理店を経営し始めてから、どこか、このTV番組の中の家庭が、自分のある種の理想のイメージだったのではないか、と思う。子供達の成長の過程の中で、ある種の 「幸せな家庭つくり」をする。よき父親像を演じることによって、自分としては、かなりの満足感を得ていた筈だ。そういった意味で、家庭が中心にあり、そこそこ収入があって (実際はかなり足らないが)、毎日なにかかにかのドラマがあるという、この見たこともないTV番組の家庭が、この過去20年ほど、自分の追い求めていた姿だったのかもしれない。 しかし、この懐かしき良き時代のアメリカは、ある意味、すでに失われている。この家庭は、1960年代のカウンターカルチャー、ヒッピー文化などの大きな波をかぶる前の時代 の家庭だ。そして、それこそ日本においては、戦後の高度成長期のマイホームが理想とした幻想の家族だ。21世紀になって、核家族から、個族の時代に突入するにあたって、幸せな人間が 暮らすもっと根源的なライフスタイルが模索する必要があるのではなかろうか?。 個族時代の進む時代にあって、私は、どんなライフスタイルをとるのだろう。子供達も成長し、すでに巣立ち初めている。これからも、「パパはなんでも知っている」スタイルの保険代理店を続けるだろうか? あるいは、もっと別な何かを求め始まるだろうか? 答えは後者であるはずだ。 リアリティのある、人間存在に深く立ち入るような、もっと血湧き肉踊る感動がほしい。(←この表現も古いがね) -------------------------------------------------- 14、某月某日 損害保険協会、とは、損害保険会社の集まりの協会だが、その代理店があつまっているのが日本損害保険代理業協会だ。全国1万店前後が集まっている。その全国組織の下に各都道府県の支部がある。**県損害保険代理業会というが、さらにその中には、各地域の6〜7に分かれた孫支部がある。 私はその孫支部の企画環境委員会の委員長という立場だが、早い話が、新入りの会員はなにかかにかの役を引き受けてて、雑巾がけをさせられる、ということである。孫支部には20名以上の会員がいるが、ほとんど、3分の2は休眠会員で、年会費(1〜2万)を払ってくれるだけ、ましか、と思われている。 先日、その企画環境委員会の勉強会があった。参加者6名。近くの市民センターの和室を借りての午後の2時間。眠気が誘うが、これだけ少人数のあつまりだと、居眠りはできない。まして、この会は私が主催者。ま、内容については先輩会員に任せて、こちらは場所取りとコピーの準備とかで、終わり。適当に自分の意見をいう、というくらいの参加は必要だが。 テーマは、1、乗り合い問題と、2、代理店合併問題。ひとつめについては、競業避止義務、というやや面倒な法律問題。つまりは、代理店は、ひとつの保険会社だけと取引して、他の保険会社とはナカヨクして駄目よ、という風に解釈されている法律である。この問題は、独占禁止法とか他の法律とのからみがあって、一筋縄ではいかないが、現場においては、なにかと感情論になりやすい部分である。 二つ目は、代理店合併問題。これは前にも書いたが、そのうちまとめてくわしく書くこともあるだろう。いろいろ業界では模索が続いている。しかし、なんだかんだ言っても、勇気ある人が勇気ある行動をとっていかないと、仕事は成り立たないし、面白くもない。正直、代理店もイロイロ言っているが、ぐずぐず言っているのは、勇気がない証拠だな、と、自分を含めて、そう思う。 ---------------------------------------------- 13、某月某日 本日、TLTソフトを申し込んだ。これって、雑誌ニュートン関連が特許持ってる勉強法で、いろいろ資格試験に挑戦しようという通信講座だ。前々から、気にはなっていたが、なかなか受講するチャンスがなかった。今回、思い切って申し込んだのは、いくつか理由がある。コースはもちろん社会保険労務士。 このソフトのいいところは、すべてパソコンで行う勉強法で、紙ベースの勉強はあきてしまう自分でも、パソコンをいじくっているうちに勉強できる、というのは、魅力的だ、というところ。それに、一定のレベルに達したのにもし本試験に落ちてしまったら、受講料をすべて返却してくれる、というから、うれしい。 しかし、逆に言えば、講座料が、普通の通学コースと同じくらい高額であり、また、全額返却といっても、その一定のレベルまで勉強すること自体が極めて難しそうだ。それに社労士資格自体が、合格率8%前後、という極めて難関だから、一日3〜4時間の受験勉強の日々に耐えることができるかというと、まったく自信がない。 ではなぜ、今回、思い切ってこのソフトを申し込んだか、というと、つまりは安かったから。いつもは20万前後していたのに、今回はなんと77000円。しかも、二年がかりの講座だ。今年から初めて、来年の受験に備えるという、自分には、一応、ぴったりのスケジュールになっている。 はっきり言って、合格に自信はない。むしろ、その受験勉強を貫徹すること自体、無理かも知れない。でも、昔から気になっていた資格である。これ以上、馬齢を重ねると、受験する気力さえなくなるだろう。これがラストチャンスになるだろう、という読みがある。 もちろん、合格すれば、保険の「販売」という業態から、保険を絡めた「コンサルテング」という業態へ、と大きく仕事の内容を変革するきっかけにしよう、という夢がある。このソフト、うまく行きはじめたら、それだけでコラムにしようかな、とさえ思うが、それこそ三日坊主で終わってしまうかもしれないという、いや〜な予感 も・・・・。 ------------------------------------------------ 12、某月某日 個人情報保護法は、現在どうなっているのかな。来年17年度4月に全面施行ということらしいが、論点は3つあって、ひとつは、情報の収集方法であり、二つ目は、その情報の使い方であり、さらに三つ目は、その情報を個人に開示するかどうか、という問題であるらしい。このテーマは身近な問題でありながら、まだ、実感としては、どうしたらいいか、わからないことが多い。 当然、オレオレ詐欺は、個人情報のもっとも悪質な使用方法だから、取り締まってもらわなくてはならない。あるいは、現在、新聞をにぎわせている進学高校から予備校への情報提供という問題も、個人情報の扱い方では大変な過ちをおかすことになる。この問題は、PTAの役員でもあり、県教育委員会のあるプロジェクトの外部評価員を引き受けている自分としても、無関心ではいられない。 子供が大学受験に失敗して落ち込んでいるのに、予備校から入学案内が来ると、腹ただしくも思うが、捨てるわけもいかない。どこからどう調べているのかな、と思ったら、学校の先生方が協力していたのね、では、やはり、洒落にはならない。学校の先生方も予備校の情報なくしては、子供の受験校決定の判断基準にまよう、というのも、わからんではない。 先ごろ、行政における全国ネットの個人データがどうした、という問題があって、長野の田中知事がその回線はあぶない、ということを証明しようとしてハッカーの協力をもらった、なんて話もあったが、とにかく、この問題は極めて今日的な課題であるようだ。無関心ではいられない。かといって、まだ、キチンとしたルール作りが終わっていないような分野でもあるので、広く、みんなの意見を聞いてみなくてはならない。 保険屋における個人情報の管理は極めて課題の多い分野ではある。ひとつには、どのようにして個人情報を集めるか、ということだが、例えば、商工会や同窓会の名簿から優良顧客を探そうとするには、誰でも考えつくことではないか。自衛隊退職者名簿なんてのコピーを会社から渡されたり、住宅金融公庫契約者の火災保険満期データをもとに研修生達が営業を始めるが、あれは個人情報保護の観点から考えると、どうなるのかね。 あるいは、長年営業活動していて、代理店としては、自分の所有物だと思っているお得意さんについての情報の所有権は、実は、保険会社にある、と突然言われたら、やはりびっくりしてしまうだろう。でも、今後はこういう問題が多発してくることになるだろう。個人とはなにか、情報とはなにか、保護とはなにか、法とはなにか、ひとつひとつ、再点検する必要がありそうだ。 例えば、保険申し込み用紙を書き損じたからゴミ箱に捨てました、では、保険屋としては失格なのである。そこにはお客様の住所、電話番号はいうに及ばず、誕生日や銀行口座番号も書いてある可能性が高い。家族環境、勤務実態、年収、結婚離婚歴、はては病歴や学歴や国籍や、なんでもかんでも、保険屋は知る立場にある。書き損じた申込書はシュレッダーにかけましょう、が正解。 しかし、紙ならそれでいいけど、今はすべての業務がオンライン化している保険業務に、万が一セキュリティが破られるようなことがあったら、いったいどうなるのか。保険会社としても戦々恐々としている。逆に、巨大地震が来て、ホストコンピュータが破損して、契約データが失われてしまったらどうなるか、という心配もある。いずれにせよ、一筋縄ではいかない、奥深いテーマではある。 ------------------------------------------------ 11、某月某日 M&Aとは、なんの略称か、よく知らないが、つまりは企業同士の合併&吸収のことだろうと思う。バブル崩壊後の日本経済は、デフレスパイラルと言われ、長期低迷といわれ、構造改革の失敗ともいわれるが、結局は、こういう状態が続く時でも、なんとかかんとか知恵を働かせて生き延びていくしかないのであろう。 バブル当時は、THE SEIHO とまで言われて世界金融世界を闊歩した日本の生保業界のみならず、長期安泰業界と見られていた損保業界も、1997年の自由化開始から、M&Aの嵐が吹いていて、すでに、10指にあまる中堅保険会社が姿を消し、外資に売却されたり、他の会社に吸収されたりして、今はなく、生き残りをかけているところも、複数社で合併して、経営を強化している。 かくいう私が属している保険会社もその荒波を体験中である。10数年になる生保は、契約当時はアメリカの保険会社であったのに、いまは、純日本資本になったという、普通とは逆コースをたどった会社だ。そして、その日本の会社もM&Aしているので、めまぐるしい動きをしている。この数年で、名前が4回も変わったのだから、あきれる。 かたや損保のほうは、私の属しているのは、損保の雄たる大会社ではあるが、こちらもこの10月に中堅他社と合併して名前がかわる。事務所の看板もせっかく気に入っていたのに、また金かけて直さなくてはならない。こんな変動は、本当に50年ぶりくらいの大変動なのだろう。 損害保険代理店は、ほとんど、独立した個人が地域で営んでいる業態だが、その代理店経営もまたM&Aの波に洗われようとしている。だが、様子をみていると、いくつかの現象がでてきている。@年配の代理店などは、業務のパソコン・オンライン化やM&Aで、業界に見切りをつけはじめている。A研修生卒業生を中心として、会社誘導でM&Aに移行している。B他のほとんどの多くの代理店は、状況をみながら判断を先伸ばししている。 私個人は、いろいろ考えるが、結局はBだ。将来を考えれば、Aがいちばん妥当そうだ。しかし、あんまりひどい業界になるなら、いっそ廃業して、別な新天地を、なんて思わなくもないのだから、@ともいえる。ま、そうはいいつつ、資格も追加して体力も増強し、事務助手(家内のこと)の能力も開発しつつも、他の代理店とのお見合いや合コンなりに出かけてみる、日々である。 ----------------------------------------------- 10、某月某日 立春も過ぎて、いよいよ春が近づくと、あちらこちらで新人達が若葉マークをつけて、路上を走り出す姿を見ることが多くなる。仕事柄、あそこもここも、そうか、あの子供がそんなに大きくなったか、と驚くことが多い。いままで35歳以上不担保条件になっていた自動車保険が、急に、全年齢担保に変わる。 どういうわけか、若葉マークがついている間は事故は割合少ないのだが、免許も2年目となると、事故が多くなる。経験上、まず全年齢になって、2年間で、保険屋として、一度も呼ばれなかった、という経験は、覚えていない。ほとんどがなんらかの事故を起こしている。 小は、公園でバックしていて、ゴミ箱を倒した、とか、大は雪道で運転を間違って、田んぼに落ち、買ったばかりの新車がお釈迦様になりましたとか、いろいろ悲喜劇を見てきた。幸い、大きな人身事故がなかっただけ、ましと思うしかない。できれば、若年層の自動車保険は担当したくない。 などと言っているうちに、わが息子が今週、免許を取得した。通学用にバイクも買って、いよいよ、春に備えている。車もわが愛車(トヨタのプラッツ)に若葉マークをつけて走り出した。なんとも怖い。あわてて、我が家の自動車保険も全年齢担保に直した。(紺屋の白袴) ところで、親戚から息子が、10年も使ってなかったホンダのミニバイク、モンキーをもらってきた。走行距離は500キロも行っていないが、全然手入れしていなかったので、とても走れたものではない。ところがいろいろネットやら見ていると、このモンキーをいじって遊ぶ趣味もあるようだ。 本屋に行っていろいろ本もめくってみたが、これがなかなか興味深いところがある。若いときに、バイクで2回ほど転んで、とんとバイクには縁がなかった自分ではあるが、ひょっとすると、これから、 このモンキーをきっかけとして、二輪道はまるかもしれない、なんて予感がしてきた。 ------------------------------------------------ 9、某月某日 学生時代に、勉強という勉強、試験という試験から逃げ切ってきたから、社会にでてから、その分、勉強をしなくてはならなくなったことが多かった。保険屋になって、この10余年、おいらもずいぶん勉強してきたなぁ、と思うくらい、いろいろな資格試験を経験してきた。 直接は、仕事に関わりはないこともあるし、その資格がないと業務に携わることのできない大事な資格もある。その時々は、とにかく土日返上して勉強して、なんとかひとつひとつクリアしてきた。難しかったといえば、どれも難しかったが、やればやれるもんだ、といえば、ま、それなりに簡単だったのかなぁ、ともいえる。 現在、勉強中なのは、保険代理士とAFPとLPI。保険代理士は、損害保険代理業協会が主催する2年がかりの講座を受けたあと、受験する。これはもうすでに1年半経過したから、順当にいけば、今年の5月に試験があり、ことし後半に合格判定があり、来年早々に認定される予定。いっしょに勉強しているのは、それぞれの損害保険会社の代理店だが、そこそこ10年以上のキャリアをもつ人物がほとんど。ま、代理店でも、もうひとつグレードアップしたい、という人たちがチャレンジしていると言える。 AFPは、いちおう社会的認知を受けたファイナンシャル・プランナーの公的資格。最近は、国家資格として2級FP技能士としての側面を持つようになった。金融機関に勤める業界人の技能を証明するとともに、自己研鑽する意欲のある人たちが勉強しているといえるだろう。FPは米国はともかくとして、日本では、一枚看板で仕事をしている人はいないだろう。これは、今年より通信教育の講座を受講中で、ビディオで勉強して、レポートを書いて、ことしの9月に試験がある。 LPIは、リナックス・プロフェッショナル・インステチュートの略称で、パソコンの基本ソフトであるリナックスをつかいこなす力がどれだけあるか、という資格試験だ。保険コンサルタントとしての業務には直接関係ないが、コンピュータの基本的な部分に関わってくるので、勉強するには、手ごろな資格だ。くわしい内容はまだ研究中で、よくわからないが、なかなか興味深々、趣味としてはなかなか楽しい。いまのところ、受験のめどは立っていないが、受験するくらいまで、勉強してみようと思っている。 その他、現在関心ある資格としては、AFPの上級資格としてのCFP、最近、お休み中のカウンセリング関係として、中級産業カウンセラー(初級は91年に取得済み)、あるいは、社会保険労務士(社労士)がある。いずれも、時間も経費もかかる難しい試験だが、それぞれに社会的認知も高く、チャレンジするには、手ごろな距離にあるといえる。社労士はこの数年勉強はしてきたが、なぜか年一回の試験日が、他の用事とかさなり受験ができなかった。 ま、今のところは、今年の代理士とAFPを無事突破して、来年は、社労士に挑戦、というところではある。 -------------------------------------------------- 8、某月某日 最近、身近なところでオレオレ詐欺が猛威を奮っている。
-------------------------------------------------- 7、某月某日 最近、またまた下手の横好きでPC環境をいじっている。ご存知のように、現在では、保険業界も常時接続のオンラインシステムがあることが大前提になっている。このITの波にうまく乗れない代理店は、早々と他の代理店に飲み込まれたり、顧客に見放されたりしているわけである。 かくいう私は、まあまあITにおいては気後れすることなく業務を推進している。むしろ、業界の足並みが遅すぎるとさえ思っている。なにせ、全国生損保合わせて合計100万代理店にもなろうという業界だけに、トップの頂上も高いが、底辺もそうとうな広さを持っている。今、ITについてこれない代理店を全部切ってしまえば、業態が成立しなくなってしまう。 通常のパソコンに代理店システムが対応したのは、ごくごう最近のことだ。昨年2003年までは、専用のリースパソコンしか使用できなかったのである。個人情報を扱うため、高いセキュリティが求められるとはいうものの、どこかで、誰かがサボっているような気がする。現在は、まだウィンドウズに対応しただけだ。MacやUNIXには、対応していない。 我が家では、子供達はWinXPをそれぞれ使っているが、私は多分、将来的にはWinは使わないようになるだろうと思う。現在は98seと2000だが、バージョンアップはここまでで、あとは、「自由」を求めて、GNU/Linuxを中心に使っていくことになるだろうと思う。 現在はVineを使っている。オフィス環境も、OpenOffice.orgに移行中である。ほぼ日常的なことに関しては、Linuxで十分間にあうようになった。というか、もっとコマンドラインを学んで、さらに細かいをことをしてみたいと思っている。このへんに関しては、さらにこまかいことをレポートしようと思うが、本日はここまで。 ------------------------------------------------- 6、某月某日 正月そうそう、というか、正月だからこそ、いくつかの新年会に顔をだすことになった。毎年のことだが、賀詞交換会という奴である。ほとんどは業界の顔なじみさん達との新年の挨拶だが、毎年、すこしづつ顔ぶれが変わっていくので興味深い。 周りを見ていて、だんだんオジンが増えていくのは、自分がオジンに近づいているから仕方ないのかもしれないが、オバンが減っていっているのは、すこし問題あるかもしれない。PTA関係だと、ほとんどオバン(失礼)なのだが、保険屋、まして損害保険中心の場合、どうしてもオジン・ワールドになる傾向があるようだ。 30年ぶりに高校時代の同級生と再会したり、初対面の15歳も下の同窓生から、先輩呼ばわりされるのも、ちょっと面映い感じがする。みんな、それぞれに、町内会長や同級会などの幹事もやっているようだ。いろいろな社会に横のつながりがあるのも、この業界の特徴のひとつだろう。そうそう、もともとこの業界で働いていて今は県会議員をしている人物も静かに参加していた。 ま、とにかく新年を迎えることができたのだから、おめでたいことではある。 閑話休題 高校PTAの会報にのせる文章を依頼されたので、40数行という短い文章だが、書いておいた。PTA会報原稿 ------------------------------------------------- 5、某月某日 先日、京都の全国高校駅伝で、隣の家のS君が最終ランナーとして出場し、見事、新記録のスピードで優勝し、ゴールのテープを切った。もともと体は強い子ではなかったが、持って生まれた素質というか、黙々と練習して、見事なランナーに成長した。 父親、母親は、現地まで行って応援していたが、おじいちゃん、おばあちゃん、妹は、自宅でテレビを見ながら、応援していた。おじいちゃんは、この10年くらいほとんど寝たきりで、ほぼ毎日民間の介護サービスをうけていた。おじいちゃんは、孫が、全国大会で、しかも最終ランナーで優勝した雄姿を見て、感動し、胸を詰まらせて、危篤になった。 長い手厚い看護を受けながらのおじいちゃんの長距離レースも、ついにゴールまでたどり着いてしまった。冬至で新月の夜、静かに息を引き取った。頑張るだけ頑張った人の冥界への旅たちにはふさわしい日だった。 おじいちゃんは、S君の雄姿をみたい、とここまで頑張ってきたのだろう。S君もおじいちゃんに褒めてほしくって、走り続けてきたではなかったろうか? 愛につつまれたお隣 さんのことを考えていると、ほのぼのとした気分になる。 S君、これからも頑張れ! そして、おじいちゃんの冥福をお祈りいたします。 ------------------------------------------------ 4、某月某日 保険屋になるのは比較的簡単なことだが、保険屋であり続けることはなかなか難しいことだ。数ヶ月、あるいは1〜2年でいなくなる人達が圧倒的に多い。それぞれの部署が変わったり、兼業で開業している人が とても多いからだ。 もちろん保険屋専業を志す人も多いが、独立して安定的な営業を続けることはこれもなかなか困難。しかし、安定的経営の時代になると、これほどのんびり自由にできる業種もない、とも言われたりする。(ほんとかな) かつては、主婦のアルバイトや、退職者のボケ防止、不動産業や金融業の兼業などでも、なんとか営業できた時代もあったようだが、今はとてもとても・・・。まずは今は顧客の目が肥えている。保険 の仕組みははもともと非常に入り組んでいるものだが、いっぱしの保険コンサルタント並みの知識をもっている顧客も増えている。 かくいう自分も開業10年くらいまでは、資格、テスト、研修で、なにがないやらわからんうちにいろいろな知識を押し込まれてきた。それでも、最近は、だいぶ余裕をもって全体をみれるようになってきた。そんな自分が最近思うことは年金問題だ。 このごろは、テレビを見ても新聞や雑誌を見ても、年金改革問題で騒がしい。 年金問題は、金の分捕り合戦と考えると、あまり面白い話ではないのだけど、国家が国民をどう考えているのか、あるいは考えてきたのか、 という視点からみると、興味深いことが多い。国民年金受給予定者の自分としては、一生働き続けなければ、食べていけないのは覚悟しているが、年金の仕組みを考えることで、人間の本質とまではいかないまでも、どこか 人間のあり方の深いところまで、考えるきっかけになりそうな気がする。 ------------------------------------------------ 3、某月某日 3連休を利用して、ホームページを更新した。更新したといっても、通常のHP作成とは違い、業界特有のコンプライアンス上の規制が多く、もともとアナーキーな自分にはいちいち検閲を受けるようで、あまり業務上のHP作成は心惹かれる作業ではない。 しかし、保険会社が提供する雛形はほとんど完璧にできており、そこに限られた範囲で、代理店としての自己情報を記入するだけなので、更新作業自体は極めて簡単ともいえる。そこがそこ、隠れた表現者たる自覚をもつ人間にとっては、ちと面白くないところでもある。 いづれにせよ、この業界はかつては、一番OA化が送れている業界と言われていたが、今や、ほとんど常時接続で高速度のオンラインがつかえないことには、業務はまったく成立しない、という状況になっている。 一時は、インターネット上で契約が完了するから、代理店は必要なくなるのでは、なんて極端な予測もあったが、予想よりは、ネット上の通販はごくごく限られた範囲にとどまっているようだ。 ------------------------------------------------- 2、某月某日 年老いたお客さんから、保険を解約したいと、連絡があった。保険屋にとって解約されるということはイタイことだが、このデフレ時代に家計を見直し、保険をリストラしようとするのは当然のことだから、私はどんな相談でも受けることにしている。 しかし、もともと必要な保障を無理なく続けられるようにプランニングしてあるので、解約は私の場合はほとんどないのだが、今回も、おやっと思って相談を受けた。するとやはり、保障内容うんぬんの話ではなかった 知人の勧めにより、某・無認可共済のエージエントの仕事を始めることにしたから、既契約は解約する予定だという。最近ちょくちょく聞いたネットワーク・ビジネスだ。 われわれ保険コンサルティングにたずさわる立場としては、最近とくにコンプライアンスの問題で、他社との比較などは厳しく取り締まらている。だが、正しい情報は、大事なお客様にはキチンと伝わらなくてはならない。 自分の知っている情報を、先年のオレンジ共済事件との兼ね合いで説明すると、お客様は、自分が無知だったことを恥じて、いままでどおりの契約で続けてほしい、と逆に頼まれてしまった。 実態はよくわからないことも多い。契約者ひとりひとりにただしい情報がつたわり、ご本人が自己責任で判断する必要がある、という時代だ。が、それを自力でできる人は、ほんのわずかしかいないように感じる。 ------------------------------------------------ 1、某月某日 原稿を募集したが、集まりが悪いので、編集子みずからが書き下ろしの記事を書くことになった。といっても、ことさらとっておきのストーリーもないので、気分にまかせて、最近あったネタばなしをストックしていくことにしよう。 考えて見れば、どうして自分は保険屋になったのか、自分でもよくわからないところもあるのだが、先年、会社の研修で、その辺を顧客向けに書くトレーニングがあったので、その文章をアップ。 ------------------------------------------------- |
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トラック暴走事件で亡くなった高橋和香子さん
「Father Knows Best」
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マイストーリー |