ピー・タ・コーン 祭りの日...


 ピー・タ・コーンが、人びとの目前に現れた。派手な原色で塗られた仮面をつけ、一所懸命稽古をつんだのだろう、見事に揃った舞を舞う。それぞれの集落ごとに異なった振りつけだ。何百ものピー・タ・コーンは踊りながら寺を目指し練り歩く。しかし、進むにつけ刺すような日差しのせいもあるのだろう、踊り疲れ次第に行列はばらけてくる。小さいピー・タ・コーン(仮面をかぶっているもの)は、店先にならんだ果物やお菓子を奪ったりする。主人は一応は怒るが、しかたないという表情だ。ある程度の悪さは、許されるのだ。なにせ相手はお化けなのである。

 そしてそのお化けたちは、手に木製の剣や男性器を型どった物を持っている。剣型のものも、杖の部分はやはりいちもつの形だ。特に男根型のものは、赤く色づけされた先端の亀頭部分が手元の操作でピコピコと動くようになっている。踊りに飽きてきた?ピー・タ・コーンたちは、道の両脇を一杯にうめた観客(女性)に、押しつけふざけまくる。少女たちはキャーキャーと顔を赤くして騒ぎ逃げまわるが、真剣に嫌がっている様子はない。五穀豊穣、子孫繁栄を願う、この祭りの本質的な要素の一つであることは疑う余地がないだろう。


よみもの

 ピー・タ・コーンには、子供たちの演じる「小さなピー・タ・コーン」と大人たちの「大きなピー・タ・コーン」がある。朝8時半頃からピー・タ・コーンたちは、それぞれの家から村の中心にある学校へと集まって来る。

 

 仕事そっちのけ


 

 

昼11:00 まだちっちゃな女の子たちのピー・タ・コーンのパレード。


 

  


 

緊張は隠しきれない...。

この後、彼はトイレに駆けていったのでした。

 


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