(出演順)
時折小雨のぱらつく梅雨の谷間の本日、METROTRON RECORDSのミュージシャン
達が一堂に会する、メトロトロン ワークスが行われた。今回は、設立10周年と
いうこともあって大々的にホール(九段会館)である。ただ、満員札止めという
わけにはいかなかったようで(そんなもんかね。ちょっとさみしい)、当日売り
もしていたけれども最終的には8割くらい(目測)の入りだったのではないだろ
うか。
さて、今回のLIVEについては、全アーティストをコメントしていたらえら
いことになってしまうので、とりあえずみわこさんのレポートのみを掲載するこ
とにする。
みわこさんの出番は、Dr.Kプロジェクトの後にやってきた。相変わらずの凄す
ぎる演奏の直後なので、この余韻を引きずったままはじまってしまうと、みわこ
さんのペースに影響がでるのではないかとさすがに心配になってしまった。
などと考えているうちに、みわこさん登場。今日は、黄色系の(レモン色に近
い?)ワンピといういでたち。いつもカジュアルな「東京の人」のときと比べて
、ぐっと大人っぽさを強調している。スカート丈も今回は長めであるし。ちなみ
に、前回の
「20世紀の涙」完成披露LIVE
(相変わらず勝手な言い回しをしている)のときはピンク系のミニのワンピ
であった。だがしかし、左肩にTATOO発見!この前の HOY-HOY!でGRATEFUL DEADの特集などやっていたものだから、
それの影響であろうか。さすがみわこさん、ワンポイントのアクセサリーとして
なかなかきいている。
1・2曲目は予想通り、新譜「20世紀の涙」からで、「土曜日のトースト」と
「さりげない奇蹟」を披露した。本日はピアノ1本がバックの、ミニマム編成で
ある(p.伊藤隆博)。久々のホールLIVEであると思われるが(実際いつ以来な
んだろう?)、それほど緊張しているような素振りは感じられなかった。2曲目
の曲紹介をトチった(また「土曜日の〜」と言ってしまった)ときはちょっとヤ
バイかなと笑いながら思ってたのだが、実際には結構冷静に周りを観察していた
ことが後で私は身をもって知ることになった(痛ってー)。
3曲めが、本日の全パフォーマンス(当然他アーティスト全てを含む)のなか
でも白眉の逸品、「桃郷シンデレラ」である。
もう一度、冷静に考える。13年ぶりとは確実にタンゴ・ヨーロッパ以来とい
うことである。また、この日のMCによれば、今後もあまりうたう機会はないだ
ろうとのことである。ということはどういうことか。今日この場に居合わせたフ
ァンは、その幸運を神に感謝せずにはいられないだろう。次にこの曲がLIVE演奏
される日まで、地球が無事であるという保証はないのだから(^^;
冗談はさておき、この曲では青木孝明さんがアコースティック12弦を抱えて
助っ人として登場。曲のアレンジも、現在3?歳時点のみわこさん解釈のしっと
りとした「桃郷シンデレラ」に仕上がっていた。いままで好きだったのは、「歌
謡美の女」での'一緒に死んでっ'バージョンだったが、今後は本日の'失楽園'バ
ージョン(単なる思いつきのネーミングですけど・・・怒っちゃいます?)が取
って代わると思われます。
「桃郷シンデレラ」について、もう一言。J-ROCK/POPSにおける'不倫'ソング
のはしりというのはこの曲ではないのか、ということ。歌謡曲〜演歌界では定番
?であるとはいえ、このようなテーマってそれまで取り上げられたことはあった
のだろうか(私が思いつかないだけかな?)。そういう意味で、画期的な曲だっ
たんじゃないかと思ってしまう。この曲については他にもまだ書きたいことがあ
るのだが、長くなるのでそれらは次の機会とする。
最後の曲は、引き続き応援の青木孝明さんとのツイン・ヴォーカルになる、そ
う「KISS...」である。ここではさらにベースの助っ人として、鈴木博文御大が
登場。青木さんもエレキに持ち替え、一転して切れのいいロックンロールをみせ
てくれた。いやーかっこいいわ。青木さんギターうまいっす。たまりません(だ
んだん情緒的な表現になってきた。疲れたかな)。さいごにきっちり見せ場をつ
くって本日のメニューを終了した。
(1997.7.20)