”METROTRON WORKS 10th anniversary”LIVEレポート

1997年7月13日(日)PM4:30〜 東京・九段会館

出演者:下記参照


(出演順)


時折小雨のぱらつく梅雨の谷間の本日、METROTRON RECORDSのミュージシャン 達が一堂に会する、メトロトロン ワークスが行われた。今回は、設立10周年と いうこともあって大々的にホール(九段会館)である。ただ、満員札止めという わけにはいかなかったようで(そんなもんかね。ちょっとさみしい)、当日売り もしていたけれども最終的には8割くらい(目測)の入りだったのではないだろ うか。
さて、今回のLIVEについては、全アーティストをコメントしていたらえら いことになってしまうので、とりあえずみわこさんのレポートのみを掲載するこ とにする。

みわこさんの出番は、Dr.Kプロジェクトの後にやってきた。相変わらずの凄す ぎる演奏の直後なので、この余韻を引きずったままはじまってしまうと、みわこ さんのペースに影響がでるのではないかとさすがに心配になってしまった。
などと考えているうちに、みわこさん登場。今日は、黄色系の(レモン色に近 い?)ワンピといういでたち。いつもカジュアルな「東京の人」のときと比べて 、ぐっと大人っぽさを強調している。スカート丈も今回は長めであるし。ちなみ に、前回の 「20世紀の涙」完成披露LIVE (相変わらず勝手な言い回しをしている)のときはピンク系のミニのワンピ であった。だがしかし、左肩にTATOO発見!この前の HOY-HOY!でGRATEFUL DEADの特集などやっていたものだから、 それの影響であろうか。さすがみわこさん、ワンポイントのアクセサリーとして なかなかきいている。

1・2曲目は予想通り、新譜「20世紀の涙」からで、「土曜日のトースト」と 「さりげない奇蹟」を披露した。本日はピアノ1本がバックの、ミニマム編成で ある(p.伊藤隆博)。久々のホールLIVEであると思われるが(実際いつ以来な んだろう?)、それほど緊張しているような素振りは感じられなかった。2曲目 の曲紹介をトチった(また「土曜日の〜」と言ってしまった)ときはちょっとヤ バイかなと笑いながら思ってたのだが、実際には結構冷静に周りを観察していた ことが後で私は身をもって知ることになった(痛ってー)。

3曲めが、本日の全パフォーマンス(当然他アーティスト全てを含む)のなか でも白眉の逸品、「桃郷シンデレラ」である。
もう一度、冷静に考える。13年ぶりとは確実にタンゴ・ヨーロッパ以来とい うことである。また、この日のMCによれば、今後もあまりうたう機会はないだ ろうとのことである。ということはどういうことか。今日この場に居合わせたフ ァンは、その幸運を神に感謝せずにはいられないだろう。次にこの曲がLIVE演奏 される日まで、地球が無事であるという保証はないのだから(^^;
冗談はさておき、この曲では青木孝明さんがアコースティック12弦を抱えて 助っ人として登場。曲のアレンジも、現在3?歳時点のみわこさん解釈のしっと りとした「桃郷シンデレラ」に仕上がっていた。いままで好きだったのは、「歌 謡美の女」での'一緒に死んでっ'バージョンだったが、今後は本日の'失楽園'バ ージョン(単なる思いつきのネーミングですけど・・・怒っちゃいます?)が取 って代わると思われます。
「桃郷シンデレラ」について、もう一言。J-ROCK/POPSにおける'不倫'ソング のはしりというのはこの曲ではないのか、ということ。歌謡曲〜演歌界では定番 ?であるとはいえ、このようなテーマってそれまで取り上げられたことはあった のだろうか(私が思いつかないだけかな?)。そういう意味で、画期的な曲だっ たんじゃないかと思ってしまう。この曲については他にもまだ書きたいことがあ るのだが、長くなるのでそれらは次の機会とする。

最後の曲は、引き続き応援の青木孝明さんとのツイン・ヴォーカルになる、そ う「KISS...」である。ここではさらにベースの助っ人として、鈴木博文御大が 登場。青木さんもエレキに持ち替え、一転して切れのいいロックンロールをみせ てくれた。いやーかっこいいわ。青木さんギターうまいっす。たまりません(だ んだん情緒的な表現になってきた。疲れたかな)。さいごにきっちり見せ場をつ くって本日のメニューを終了した。

(1997.7.20)

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