プレイボーイ ★★☆
(Boys' Night Out)

1962 US
監督:マイケル・ゴードン
出演:ジェームズ・ガーナー、キム・ノバク、トニー・ランダール、パティ・ページ


<一口プロット解説>
ジェームズ・ガーナー、トニー・ランダール等4人の妻子持ちボーイズが、ダウンタウンに密かなプレイルームをオープンする。
<雷小僧のコメント>
我ながら、こういう超ドマイナーなしかもコメディ映画を取上げるとは勇敢だなと思うのですが、それをこのホームページの持ち味にしたいということもあってここに挙げました。インターネット上でこの映画のレビューなどまず存在しないだろうななどと、一人で悦に入っています。でもそれは別としても、なかなか面白いですよこの映画は。確かにこの種の映画が傑作だと言われるようなことはまずあり得ないのですが、何も考えずに見ていられるこういう映画は、日曜日に一人侘びしく自宅にいるというような時見ると程よい元気回復剤になると言えましょう。得手して、傑作といわれるような作品は、そうしばしば繰返して見られるようなものがそう多くはないように思うのですが、こういう気軽なコメディは必然的にしょっちゅう見るということに私目の場合はなりますね。
ところで、バラエティ紙のこの映画の評には、「観客は、この映画にコメディ要素を無理矢理捜す必要があるでしょう。何故なら、この種のコメディには必須のストーリーの意外性がほとんどないからです。この映画は、どうやら見るに値しないように思えます。」(雷小僧どん訳)とあり、要するに酷評されています。しかし、まず第一に、私目はこの種のコメディにストーリーの意外性が必要だというような意見は初めて聞きました。どちらかというと、コメディはコメディアンが何をするかが事前に予想出来たにも係わらずそれでも可笑しいというのが、コメディであると私目は思いますので、このコメントには全く同意出来ないところです。要するに、意外性や新規性がコメディを構成する絶対不可欠な要素であるようには思えないのですが、いかがなものでしょうか。第二に、この映画を見て無理矢理コメディ要素を捜した覚えは一度もないですね。そもそも、この手のコメディは、ボブ・ホープやジェリー・ルイス等の映画のように誰がどう見ても分かるようなあからさまなコメディにしようという意図が最初からあるとも思えないので、無理矢理コメディ要素を捜してまでも、コメディであることを確認する必要があるとはとても思えないですね。
この映画の主演は、ジェームズ・ガーナーなのですが、いつも人当たりがよさそうでこういうコメディには向いているように思いますが、やはりどこか何かが欠けている印象がありますね。けれども、その隙間をトニー・ランダールがうまく埋めているように思います。それから、ガールズもなかなかチャーミングで、特にパティ・ページが「Go and scratch her (Novak's) eyes out(ノバクの目玉をくりぬいてやるというような意味)」という台詞を5回程映画の中で繰返すのですが、これが意味もなく妙に気に入っています。但し、フランク・デボールの演技の動作に合わせた音響効果は、今から見ると(というか聞くと)ちょっと古臭い感じがしますね。

1999/04/10 by 雷小僧
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