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天才的なコンピュータプログラマー(ピーター・ユスティノフ)が、会社のコンピュータを巧みに操って、架空の海外支社と売上アカウントをでっちあげ、会社からおゼゼを騙し取ろうとするストーリーが展開されます。どこかで聞いたような話であり、コンピュータ社会の到来を前にして、テクノロジーに依存する社会のあり方を皮肉る側面があるかもしれません。この作品にはオチがあり、それは、この天才コンピュータプログラマーよりも一見して無知と分かる奥さん(マギー・スミス)の方が、実利面においては実はうわ手だったというものです。その点でもテクノロジー批判的な側面が垣間見られますが、当作品は基本的にコメディなので、あまりややこしいことを考えないで見る方が正解なのでしょう。カール・マルデン、ボブ・ニューハート、ロバート・モーレーなどの脇役陣も魅力的です。