ご存知の方も多いはずですが、彼女は、アクターズ・スタジオを主催し、演劇界で絶大なパワーを発揮していたリー・ストラスバーグの娘です。リー・ストラスバーグは、映画俳優としても、アル・パチーノ扮するドン・コルレオーネの適役のボスとして「ゴッドファーザーPARTII」(1974)に出演していたこともあり、アクターズ・スタジオの件は別としても、彼を知っている映画ファンは少なくないはずです。かくして、娘のスーザン・ストラスバーグは、幼い頃から女優志願であったようです。また、そのような邦題を持つシドニー・ルメットの監督作にも出演しています。とはいえ、演劇界の大物を父に持ちながら、個性と決定力に欠け、どうやら女優としてはいまひとつに終ってしまったようです。雰囲気から言っても清廉なタイプに属し、トップスターになるための当たり役である、街頭に立つお姉さんやらアル中やらを演じてもまったく似合いそうにない女優さんであったことは確かです。 |
|