アラン・レネの「去年マリエンバードで」(1961)、フランソワ・トリュフォーの「夜霧の恋人たち」(1968)、ルイス・ブニュエルの「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(1972)などのフランス映画で知られるフランスの女優さんですが、生まれはレバノンのベイルートのようです。いかにもエレガントでヨーロピアンな雰囲気を持ち、英語作品にも5作ほど出演していますが、ほとんどはイギリス映画です。しかしながら、意外なことに彼女の映画デビュー作は「Pull My Daisy」(1958)という16mmのアメリカ映画であり、それ以前にもアメリカのTVに出演しているようです。というのも、彼女は、パリで舞台デビューした後アメリカに渡り、アクターズスタジオに所属していた経歴を持つからです。いずれにしても、ハリウッド女優には見出せない優雅で高貴な雰囲気を持つ女優さんでした。 |
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