共同通信社の「外国映画 女優 女優名鑑419人」には、「テクニカラーの時代、華やかな[総天然色美人]がつぎつぎに現れたが、その[色っぽさ]で傑出していたのがメイヨ。濡れた赤い唇には[悩殺]の2文字が浮かぶ。」と書かれています。総天然色美人とは良く言ったもので、確かに彼女にはカラーが映え、従って50年代には、海洋アドベンチャーものを含めた冒険ものに多く出演していました。上掲画像中の「艦長ホレーショ」や「南海の黒真珠」などがそうです。「悩殺」という点では、妖艶というよりは健康美人的なイメージの方が個人的には強いような印象を受けます。但し、彼女、気のせいか右目の方が左目より寄り目気味に見えることが多く、視線にアンバランスというべきか不安定なところがあり、その点で悩殺光線を放射しているようなイメージを与えるのかもしれませんね。1940年代はダニー・ケイやボブ・ホープといったコメディアンとの共演が多く、50年代前半は前述の通り冒険もの、50年代後半からは斜陽化しつつあった西部劇への出演が多くなります。あねご的なパワフルさも持ち合わせる彼女には、50年代前半の冒険ものが彼女には一番あっていたような気がします。さすがに40才が足音をたてて近付きつつあった50年代後半になると当時斜陽化しつつあった西部劇それもBクラス作品に出演することが多くなってしまったのは致し方のないところでしょう。 |
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