60年代の初頭の青春映画の中でしばしば見かけ、男優バージョンの青春映画スペシャリストともいうべきトロイ・ドナヒューとは、「二十歳の火遊び」(1961)、「スーザンの恋」(1961)、「パームスプリングの週末」(1963)において、3度に渡り共演しています。殊に、主演格で出演した「スーザンの恋」では、何と!世間の目を誤魔化すために、自分の生んだ子を、自分の母親の生んだ子に見せかけるという超ウルトラCを演じてくれます。現在では未婚の母など大して珍しくはないとはいえ、60年代初頭にあっては大問題であったことがよく分かります。いずれにしても、キュートで愛らしいキャラクターを持ち、隣のお姉さんタイプの女優さんと評されていたようです。近付きやすいパーソナリティを持っていた点において、いわば現在のアイドルスターのはしりのような存在だったのかもしれません。彼女は、また歌手でもありました。 |
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