手塚治虫研究・伝言板 2002年3月



ブラック・ジャックになりたくて

佐藤和美 (2002/03/30 10:29)

医者で『ブラック・ジャック』が好きな人はけっこう多いかも。
こんな本が出てます。


岩平佳子『ブラック・ジャックになりたくて 形成外科医26の物語』(日本放送出版協会)

七五歳で乳房再建を決心した老人の心意気。出張先の美容外科で遭遇した奇妙な事件。健気に治療に耐える子どもたちの明るさ。知られざる手術室の中の実際と、それをとりまく人間たちの悲喜こもごものドラマを気鋭の女性形成外科医が綴る。涙と笑いのドキュメンタリー。



いしかわじゅんファンクラブ掲示板

佐藤和美 (2002/03/26 12:44)

いしかわじゅんファンクラブ掲示板
http://www.kameria.jp/j-i/yybbs.cgi

アッチョンブリケ・しーうーのー関連の書き込みで、こっちの掲示板の七四式さんの書き込みのことがほんのちょっと出てます。

いしかわじゅんさんの書き込みもあり。



ヒョウタンツギ

佐藤和美 (2002/03/26 12:44)

『手塚治虫小説集』(講談社全集)に「妖蕈譚(ようじんたん)」という短編小説が載ってます。
妖(あや)しい蕈(きのこ)の譚(はなし)
これってヒョウタンツギの話だったんですね。



メルモとか

七四式 (2002/03/24 20:30)

昭和23年というときわめて初期ですねぇ。
博士論文の「タニシの精子」の研究で性について考えるようになったというより、性が好きだったから、「タニシの精子」の研究を始めた、というのが本当のようですね。昆虫観察からスタートしたのでしょうか、そういう興味は。

ところで「ふしぎなメルモ」のリニューアル版を見ていた気づいたのは(記憶違いでなければ)「蛙になった弟を救うため、へそのある蛙のいる島へ行く」話が再収録されていました。たしか、レンタル版ではカットされていたのでは?今回初めてみたのですが、「臍のある蛙は実は某国が産業廃棄物を捨てたため出現した」という解説でした。これってもしかしたら放映時に「放射線物質を捨てたため出現した」となっていて、そのためビデオ化が見送られたのではないでしょうか(あくまでも推測)。リニューアル版で台詞を再吹き込むした結果、ヤバイ文章をカットできて再収録できた?のかな。



性教育マンガ

佐藤和美 (2002/03/23 16:06)

『手塚治虫対談集3』(講談社版全集)に石ノ森章太郎との対談が載ってます。
この179ページに昭和23年に性教育マンガを単行本で出そうとしたことが語られています。でも出版社が見つからず挫折。
のち、「「漫画少年」の『大自然と空想』というシリーズのなかに、ちょっとだけ描いたんです。」
それが182-183に載ってます。
手塚作品の性教育マンガはずいぶん古い時代から構想されてたんですね。



「ふしぎなメルモ」のふしぎ

七四式 (2002/03/21 23:02)

2月にDVD版「ふしぎなメルモ(リニューアル版)」が発売になりました。これには22ページにわたる小冊子が付属しています。興味深かったのは製作までのいろいろ。まとめると・・・。

(1)少年キングに「アポロの歌」連載開始(70年4月号)
(2)小学一年に「ママァちゃん」連載開始(70年9月号)
(3)「アポロの歌」のパイロットフィルム完成(70年秋)
(4)なかよしに「ママァちゃん」連載開始(71年5月号)
(5)性教育まんが「12(いちに)のチュンコ」製作開始と発表(71年7月)
(6)小学一年「ママァちゃん」に「テレビになるのよ」と発表(71年8月号)
(7)連載のタイトルが「ふしぎなメルモ」となり、メルモちゃんがカバーで「あたしね、ママァちゃんからメルモちゃんになまえをかえたのよ」と主人公が異例の発表をする(71年10月号)。同じく10月号のなかよしも「ふしぎなメルモ」にタイトル変更(説明はなし)。
(8)「ふしぎなメルモ」放映開始(テレビになるのよ)と
1年10月)

こうしてみるとタイトルは「アポロの歌」→「ママァちゃん」→「12のチュンコ」→「ふしぎなメルモ」と変わったようですね。

「ママァちゃん」は母親が交通事故で死ぬという設定がなかったため母親が一度登場しています=「全集版」の「運動会の巻」に登場する「隣のおばちゃん(寝ている)」です。



ラサール石井

佐藤和美 (2002/03/18 12:55)

ラサール石井って手塚ファンだったんですね。

「ずっと勉強ばかりしてたから、マンガとか読まなかったのでは?」
ラ「いえいえ、子供の頃から大好き! 『少年サンデー』『少年マガジン』は創刊号から買ってたし。
ボクね、「鉄腕アトムクラブ」に入会してたんですよ。
入会するとアトムやウランのバッヂがもらえてね。
ボクにとって手塚治虫は神様です。」
「あ、じゃあ手塚治虫記念館は?」
ラ「もちもん! 2回行きました。」
(今週号の「ビッグコミックスピリッツ」「おごってジャンケン隊」より)



Re:アトムの曲

佐藤和美 (2002/03/18 12:54)

調べたんですが、どうもよくわからないですねぇ。



「アトム」のターニング・ポイント

七四式 (2002/03/17 10:32)

よく手塚先生が「アトムは脚を長くすると人気がなくなり、ちんちくりんにすると人気が出た」と書いているのをみたことがありますが、ずーっとアトムを見ると、「十字架島(大陸)」の第一回と第二回で背の高さが低くなったような印象をうけます。次のエピソードからは長靴姿が増えます。絵の背景もあっさりし始め、構図の工夫も少なくなっています。「十字架島」の第一回から別冊附録が増えているので、ページ数の増加→人気はでたけど、内容(特に絵)が低下傾向または子供向きになってしまったのではないかな〜、と最近考えるようになりました。別冊が増えれば人気が出るのは当然ですから、「背が低くなる」=「人気がでる」は直接の関係というより他の要因も大きく影響しているのでは?と思います。「少年」の人気投票ではずーっと第二位を続けていたので、何をもって手塚先生が「人気が出た」と思ったのかはわかりませんが・・・。



文藝春秋4月号

佐藤和美 (2002/03/17 09:07)

文藝春秋4月号に藤子不二雄Aの「幻のアニメ「鉄腕アトム」秘話」というのが掲載されているようです。
「ミドロが沼」の話かな?



アトムの曲

うっは (2002/03/17 07:40)

はじめまして、アトムの研究をしようとしてるのですが
みなさんに教えて欲しい情報があります

アニメのアトムで(昭和38年版)
挿入歌にウランちゃんとお茶の水博士というのがあるそうですが
これはインストなんですか?
だとしたら作曲者名を教えて欲しいのです。
他の曲に関してはすべて高井達雄さんがつくってるとわかったのですが
この挿入歌についてだけどこにも情報がないのです。


あと、サイトによってロボットマーチを
挿入歌としてるところもあれば、エンディング曲として
扱ってるところもありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

昭和アニメソングデータベースを構築しょうと思ってるのですが
いきなりアトムでこけちゃいました(^^;)

確実な情報が欲しいです。



エコロジー

佐藤和美 (2002/03/15 12:10)

「エコロジー」(2002/01/29 11:55)のエコロジー関連作品に追加します。

『ミクロイドS』
『マンションOBA』



『三つ目がとおる』の未収録

佐藤和美 (2002/03/14 12:59)

『三つ目がとおる』の未収録にはどんなのがあるかな?

倉田さんのHP
http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/t-osamu.html

全集未収録作品リスト
http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/osamu_4.html

こんなのがありました。

文福登場 75/02/02・09,75/02/16
七蛇寺の七ふしぎ 76/04/11
カオスの壺 76/05/23
給食 76/06/13
猪鹿中学 76/06/27
長耳族 76/07/04
舌をだすな! 77/01/02
メダルの謎 78/02/12
スキャンダル 78/02/19

いつものように単行本収録時に変更されたのもあるでしょう。
「グリーブの秘密」って、KCコミックスと全集版でだいぶページ数が違うし、全集版でもまだカット部分があるそうですね。



ジェットキング

佐藤和美 (2002/03/13 12:52)

『ジェットキング』が秋田文庫の新刊で出てますね。
好きな手塚作品をあげろと言われたら、この作品をあげる人はまずいないんじゃないでしょうか。
でも私は小学校の頃『ジェットキング』が大好きでした。
どうして好きなのか考えてみたら、どうも私自身も『ジェットキング』の主人公のように夢と現実が区別つかないような子供だったようです。
思い入れのある一品です。



Re:「ああ許すまじ」

佐藤和美 (2002/03/09 11:56)

蛭川さん、はじめまして。

『火の鳥・ヤマト編』には
「あーあ許すまじ殉死のならわしよ」
としかありません。

蛭川さん紹介のページでは
「ああ許すまじ原爆を」
ですね。

かなり似てますね。ただ引用部分が短いので、断定まではできないかと思います。



長耳族

猫侍 (2002/03/08 20:46)

大変ご無沙汰しております。猫侍です。

先日、三つ目が通るの『長耳族』という話が収録されているマガジンを入手したのですが
これに出て来る長耳族の少年がイースター島航海編のパンドラの弟だというのを何かで
読みました(ファンクラブの会報か何かだったような気がします)。
このキャラクターは結構いいキャラクターだと思ったのですが、どうしてカットになって
しまったのでしょう?どなたか詳しく知ってる方いらっしゃいますか?



「ああ許すまじ」

蛭川 (2002/03/07 23:05)

はじめまして。蛭川といいます。
「ブラックジャック」をリアルタイムで読んで手塚ファンになった世代です。
最近「きりひと賛歌」を読み直して何度目かの手塚熱がぶり返し、ネットでいろいろ検索しているうちに
佐藤さんのページにたどり着きました。よろしくお願いします。

さて、古い話題で恐縮なのですが、伝言板の昨年11月分、エイイチさんが提示した疑問、
「あーあ許すまじ殉死のならわしよ」の元歌なのですが、私は反戦歌の「原爆を許すまじ」ではないかと思います。
下記のリンク先、「エーちゃん」さんのページで歌詞とメロディが分りますので、確認してみて下さい。
(手元に「火の鳥」がないもんで、自分で比較できません、申し訳ない)

http://village.infoweb.ne.jp/~fwgc6260/genbaku.html



「手塚治虫研究」伝言板2月分

佐藤和美 (2002/03/07 16:46)

 「「手塚治虫研究」伝言板2月分」を追加しました。



謎の言葉(その四)

佐藤和美 (2002/03/05 12:41)

『プライム・ローズ』少年チャンピオンコミックスエクストラ第3巻P38、海人族の村での言葉です。(このあたりの雑誌連載は1982年)

「ワマヌ ギィッコケキ」
「チァ キルイ トケハ!!」


『有尾人』(1949年)
「ワマヌギ イッコ ケキョ」
「コル キイカ パパッ」
「ミル クラマ バッサリニ」

『来るべき世界』(1951年)
「チアキルイ トケハ ワマヌ ギイツコ ケキコル モチカ パパ……」

『黄金のトランク』(1957年)。
「ミルク……ラマ……バッサリニ……コル……モノカ……パパ……」

『三つ目がとおる』(1976年)
「チア・キイル トケハ ワマヌ・ギイッ コケキ!!」

この謎の言葉は手塚治虫本人にとっては、なにかしら意味があったのかもしれません。
昔、書いた作品から転記しただけとは思えませんので。



謎の言葉(その三)

佐藤和美 (2002/03/04 12:03)

『来るべき世界』(1951年)の「北氷洋上異常あり」の章の冒頭で爆発があり、世界各地からニュースが流れます。
その中でピラミッドを背景にしての黒人のアナウンスです。

「チアキルイ トケハ ワマヌ ギイツコ ケキコル モチカ パパ……」

『有尾人』(1949年)
「ワマヌギ イッコ ケキョ」
「コル キイカ パパッ」
「ミル クラマ バッサリニ」

『黄金のトランク』(1957年)。
「ミルク……ラマ……バッサリニ……コル……モノカ……パパ……」

『三つ目がとおる』(1976年)
「チア・キイル トケハ ワマヌ・ギイッ コケキ!!」

謎の言葉の輪はますます広がります。



謎の言葉の謎

七四式 (2002/03/03 21:50)

「チア・キイル トケハ ワマヌ・ギイッ コケキ!!」

ぜんぜんわかりませんね〜。暗号かな・・。
よく見る外国語ではないようですね。でも全く意味がないということも考えられないし・・。
「アッチョンブリケ」も含めて永遠の謎になるかも。



謎の言葉(その二)

佐藤和美 (2002/03/02 13:34)

『三つ目がとおる』のイースター島への航海の話の第6章でポゴが処刑されそうになるシーンがあります。講談社全集版で言うと第2巻の初めのほうですね。(このあたりの雑誌連載は1976年)

講談社全集版第2巻P26あたり、
「ネポカ・ルア!」
「ブラア〜」
「ト・プジェ〜」
「ノール スニナ メヤオ!!」
このあたりは逆から読めばすぐ意味がわかります。

そのP35、突然あの言葉が出てきます。
「チア・キイル トケハ ワマヌ・ギイッ コケキ!!」

『有尾人』(1949年)の
「ワマヌギ イッコ ケキョ」
「コル キイカ パパッ」
「ミル クラマ バッサリニ」
と重なる部分があります。

「ワマヌギ イッコ ケキョ」と「ワマヌ・ギイッ コケキ」、
似てますねぇ。



謎の言葉(その一)

佐藤和美 (2002/03/01 12:11)

野口文雄さんが『有尾人』の解説で次のように書いています。
(手塚治虫初期漫画館別巻『手塚治虫のはじまり』収録)
「蛮人の発する「ミルクラマバッサリニ」(八十八頁)という言葉は、語源は解らないが、『黄金のトランク』の中で、ゾリア人の円盤に向かって小野寺教授の話しかけた言葉と同じ。」

さて、『有尾人』(1949年)の「蛮人」の言葉を見てみましょう。
「ワマヌギ イッコ ケキョ」
「コル キイカ パパッ」
「ミル クラマ バッサリニ」

次は『黄金のトランク』講談社全集P189(1957年)から。
「ミルク……ラマ……バッサリニ……コル……モノカ……パパ……」

意味は不明ですが、同じ系統の言葉ではあるようです。



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