クンビラ

 恵比寿駅の西口、駅前の道をちょこっと入ったところにあるお店。クンビラってのはヒマラヤの山の名前だそうで、漢字で書くと金比羅となるのだそうだ。
 ネパール料理のお店で、カレーは全体にインドよりもまろやかなようである。それでもしっかりスパイスが効いてる丁寧な味なので、辛いの苦手な僕にはちょうどいい。土日のランチコースなんてのを頼むと前菜からカレーまで料理をいろいろ選べて1500円ってのも嬉しいし、複数で食事する場合はカレーの器と別に人数分のご飯をでーんと出してくれるのがいい感じである。

ムルギー

 初めて食べた時は変な味のカレーだなあと思ったのに、何故か何度も行きたくなって通ってしまったお店。──渋谷の道玄坂を上ってって怪しげな通りを何度か曲がってったところにある店で、立地条件や店構えからして何となく怪しい。
 中に入ってもちょっと薄暗い感じで、机の上においてある付け合わせは何故か紅ショウガとタクアン。──しかし、その付け合わせがカレーとぴったりとマッチするんだな、どういうわけだか。
 僕は見たことないんだけれど、以前はムチャクチャゆっくり動く老人がやってきて、客に有無をいわせず「卵入りムルギーですね」と決めつけてオーダーをとっていったらしい。どうやらその老人がムルギーカレーの創始者らしく、戦争中か何かにビルマで教わった味を日本で再現したんだってな話を聞いたことがある。

ピキヌー

 京王線・世田谷線の下高井戸駅近くにあったんだけど、駒沢に越したんだそうだ。
 ここはとにかく辛いカレーで有名なお店。一番オーソドックスなチキンカレーでも相当辛いのだが、その上に激辛カレーなんてのもある。辛いのが不得意な僕には知るべくもないが、一体どんな辛さなんだろう?
 チキンカレーの中にはジャガイモと茹で卵も入ってる。カレーと共に煮込まれたもんじゃないので卵と芋は辛くなく、ひいひいいいつつ食べてる時には一服の清涼剤みたいな感じである。まあもちろんルウもチキンもおいしいんだけど。
 つけあわせにナンプラーがあって、これをご飯にさっとかけるとなかなかうまい。だけど中に漬け込まれてる青唐辛子はうまいことよけとくのが重要。これもかなり辛いのである。

共栄堂

 神保町の交差点から靖国通りでお茶の水に向かう途中にあるお店。どっかからひょこっと地下におりていった右側にお店がある。スマトラカレーの店なんだそうだけど、どのへんがスマトラなのかなあ。
 20種類以上のスパイスがブレンドされていて、それがほどよく焦がしてあるので香ばしい。そこに生クリームのまろやかさが加わり、独特のうまさに繋がっている。
 個人的にはポークカレーがおすすめ。ちょいと後に残る辛さなんだけど、そこは名物デザートの焼きリンゴでカバーするのが基本。──周りのお客さんも結構な割合でこの焼きリンゴをオーダーしているので、頼まずに食事を終えちゃったりするときっと後悔するに違いない。

馬来西亜

 この字で合ってたかな。「マレーシア」と読む。祖師谷大蔵商店街の端にあるセイフーというスーパーんとこで脇道に入ってったところにあるお店。雑貨屋さんがマレーシア料理の店を始めたというなんとも不思議なお店で、華僑料理のバクテーっていうのが看板メニュー。もちろんそれも美味しいし、店内に飾られた植物やオブジェを眺めてると飽きずに和めちゃう空間である。
 カレーはというと、マレー風のタイカレーが食べられる。レッドカレーとグリーンカレーの、チキンとエビとタケノコとピーマンのハーモニーはなかなかのもの。珍しいとこではプタイカレーってのがあって、東南アジアのプタイという豆の苦味がカレーの味を引き立てる。タンドリーチキンも美味しい。
 最近は北海道ではやってるスープカレーってのをヒントに、イスパハーニカレーっていう新メニューが登場した。夜しか出ないメニューなんだけど、これも絶品なのでお試しあれ。

カンナカンナ

 下北沢にあるスリランカカレーのお店。おしゃれなバーみたいな空間で、日本語も堪能なスリランカ人シェフが腕をふるっている。  僕は馬来西亜のご夫婦にすすめられて行ってみたんだけど、確かに美味かった。ランチタイムには2種類のカレーと飲み物がついたセットがあって、チキン&日替わり肉カレーと、豆カレー&日替わり野菜カレーを食べられるようになっている。ごはんがお替わり自由なのも嬉しいところ。
 初めて入った時には日替わり野菜カレーでキャベツのカレーってのを食べたんだけど、これがまろやかでご飯にもよく合ってて良かったなあ。

コートロッジ

 スリランカカレーのお店。スリランカカレーの特徴なのかたまたま頼んだメニューがそうだったのか、以前数人で入っていろいろ注文したら全てスープっぽいカレーであった。
 味の方はスパイシーなのからマイルドなのまでいろいろと揃っていて、とっかえひっかえ楽しむのはなかなかいいものであった。──インド料理屋では基本的におめにかかれないビーフのカレーも、まろやかなコクがあっておいしい。

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