茶豆

 笹塚にあるお店。コーヒーを出す喫茶店のようでもあるし夜はバーになるようでもあるが、僕はカレーを食べる店としてしか把握してない。
 ここのおすすめはキーマカレー。挽き肉の食べ応えも充分だし、スパイシーな中にも甘い感じもあって僕好みなのだ。メース(ナツメグを被ってる果皮の部分のスパイス)を使ってるというから、その香りだろうか。刻みピクルスがのってんのもいい感じである。
 昼時にしかいったことないんだけど、食後にはサービスで日替わりドリップのコーヒーが出てくる。──ゆっくり落ち着く雰囲気の店だし、スパイスの刺激を楽しんだ後、コーヒーでゆっくり落ち着く感覚っていうのはなかなか悪くない。

ALAN CHAN TEA ROOM 茶語

 新宿高島屋タイムズスクエアにあるティールーム。内装や店員さんの制服のデザインも凝っていて、明るく品良く美しくってな感じで高島屋で買い物した奥様達の姿が目立つ。──高島屋の隣は東急ハンズなんだけど、お客さんを眺めてるとあの人はハンズであの人は高島屋だろうなーってのがすぐ分かるのが面白い(当たってるかは知らないが)。  ここではココナツミルクと茶葉で煮込んだチキンカレーが食べられる。ココナツの甘みの奥にコクがあるのだが、これが恐らくお茶の風味なのだろう。スパイスも品よく効いてるって感じの食べやすいカレーである。食後に中国茶でほっと一息、なんてのもいい。



 神保町にある、いかにも和風な居酒屋。夜は見た目通りの飲み屋なのだが、ランチタイムにはインド人だかバングラディシュ人だかの作ったカレーが食べられる。居酒屋の店員さんが作ってんだか、それとも昼時だけ別の人に貸してるんだか、なんだか不思議な感覚で面白い。
 最初にキーマカレーを食べてみたら辛いけど美味かったので、次はチキンカレーを頼んだ。どっちも美味だが、辛口が苦手な僕としてはチキンの方がまろやかで食べやすいかな。
 カレーのメニューは数種類あって、サラダとデザートがついていた気がする。

Sand CAFE

 房総半島東南部の千倉という町にあるお店。ヨットハーバーを思わせる木調の店内に、海やヘミングウェイの写真やカジキマグロの模型がかざってある。──写真家の浅井慎平氏が命名し、イラストレーターの安西水丸氏が推薦してるという、ちょっとかっこいいカフェなのだ。
 さざえカレーが美味いときいて旅行の折りに食べにいってみたのだが、予想以上に美味くてサイクリングの疲れもふっとんだ。ルウの中にさざえのコクが広がり、あとからじわじわスパイスの辛みがきいてくる。具としてのさざえのボリューム感も嬉しいし、さざえとタマネギの歯応えも実にいい。

木っ子

 下北沢駅の、井の頭線の出口(西口だっけ?)を出、ひょこっと路地を入ったところにあるお店。チキンカレーとビーフカレーがあって、甘辛いルウがなかなかいける。
 店名の通り、お店のインテリアも木調で統一されてるし、いろんな木製品が販売されてたり植物関係の本がずらっとそろってたりするのも面白い。中央の大きなテーブルの上には木のパズルなんかもあるので、カレー食いつつそのパズルで遊ぶのも楽しいものである。

レモンの木

 井の頭線の浜田山駅にある喫茶店。何度も自転車で前を走ったことあったのだが、うかつながらノーチェックだった。とある本で泉麻人さんが推薦してるのを見て寄ってみたところ、なるほどそこらの喫茶店とは違った。
 肉や野菜がとろとろに崩れるまで煮込んだ辛口カレーで、頼めば生卵や茹で卵がつくらしい。僕はあんまりカレーに卵はかけない方だけど、この店のカレーだったら合うだろうなあと思う。大盛りも無料らしいので大食い派にも嬉しいかもしれない。

カフェ・ハイチ

 新宿の、靖国通りあたりの地下街にあるお店。挽肉ベースのドライカレー(汁気のないカレーを白飯にかけるやつね)の有名店。たまたま近くを通りかかった際に入ってみたら確かに美味かった。
 店の雰囲気も独特だし、コーヒーを頼むとラムがついてきてラム入りコーヒーにできるのも嬉しい。たしかレトルトパックも売ってるので、それを買ってけば家でも作れるようである。味自体はわりにオーソドックスなスタイルなので、いろいろアレンジしてみるのも楽しいだろうなあ。

亀鶴

 荏原中延にある定食屋さん。──TVチャンピオンのカレー王、金子さんのお勧め店。彼と番組で知り合った後、カレー王ご本人に連れてってもらった。
 ごく普通の街角の定食屋って感じのお店なのだが、カレー王お勧めカレーはラーメンスープのダシを使って作っているのだそうで、確かにコクがあって美味かった。家庭風というか食堂風というか、懐かしくもほっとする味である。
 おすすめはカツカレー。薄めにからっと揚がった香ばしいトンカツがポークカレーによく合っている。

喫茶ぴあ

 世田谷の粕谷図書館が入ってる建物の1階にある喫茶店。図書館に行ったついでによく使っている。
 ドリンクとデザートとトーストばかりのメニューの中で、唯一しっかりした食事っぽいのがビーフカレー。カレー自体はちょっと甘めのオーソドックスな味だが、一緒についてくるヨーグルトソースがミソ。──ミルクピッチャーに入ってるんだけど、これをかけると爽やかな酸味がぐぐっと味をひきたてる。調理段階でヨーグルトを使うカレーは結構あるけれど、こんな風に好みに応じて使えるってのもいいもんだなあと思う。

はんばぁぐはうす・ぐずぐず

 京王線の明大前駅で下り、ほんとに明大前まで行った所にあるお店。2000冊の蔵書を誇るまんが喫茶としても有名みたいで、壁の棚にずらっと漫画本が並んだ雑然たる店内は妙に落ち着く雰囲気である。
 カレーはすごく辛くて、わざわざ「甘いカレー」なんてメニューがあるほどである。注文すると「辛いけどいいですか?」なんて確認されたりするのだ。
 だけど辛いだけじゃなくて香ばしいので、激辛の苦手な僕でも結構食べられる。他の料理もおいしそうなので、今後いろいろ食べてみたいもんである。

まんぼう

 常磐線の金町駅北口のお店。“カレーの店”ってな看板が出てるわりにはカジュアルなバーか喫茶店みたいな雰囲気で、カレー以外のメニューも多い。ビルの1階にある店内に入るとまず地下に通されるのも妙な感じである。
 だけどカレーはなかなかおいしくて、有名なまんぼうカレー(オムライスのカレー)の他にもドライカレーがおすすめ。ランチタイムにもいくつかカレーメニューがあり、値段が手頃なのが嬉しい。
 普通、ドライカレーというとカレー炒飯のようなものか、白飯に汁けのないペースト状のカレーをかけたもののどっちかである。だけどこの店は、その両方を楽しむことができる。
 ベーコンやソーセージや野菜などの具がたっぷり入ったカレーピラフに、ケチャップの程よくきいた挽肉のカレーがかかっているのだ。もちろんピラフだけでもおいしいし、混ぜて食べてもなおうまい。──カレーを食べててご飯だけ余ってしまい、わびしい思いをすることがあるけれど、これならそんな心配はいらないわけである。

武蔵野文庫

 吉祥寺の喫茶店。ジャガイモがどかんとのっかったチキンカレーで、見た感じはそうでもないのに結構辛くて、なんかこー、カレーくったなあという気分になれる。
 あくまで喫茶店なので、カレーだけをオーダーするのはちと肩身が狭い。まあそんな人のためにドリンク付きのカレーセットというメニューもあるんだけど。

くぐつ草

 こちらも吉祥寺の喫茶店。商店街の一角にちょっと不気味な地下への入り口があって、そこを下りてくと細長い店内である。
 その筋ではコーヒーのおいしい店として有名らしいのだが、僕は当然カレーを食べる。コリアンダーがきいたスパイシーな味なのだが、仕込みでタマネギをどっさり使ってるとかで後味はまろやか。食後にコーヒーでしめるセットメニューがおすすめかな。

シェルブルー

 こちらはカレーのおいしいステーキハウス。横浜の港の見える丘公園のあたりに用事があって石川町の駅前を歩いてて、ふっと目についたお店でランチタイムのカレーを食べたらやけにうまかった。タマネギのやわらかい甘味が生きてる感じの正統派ビーフカレーである。──デミグラス風のレトルトっぽいビーフカレーが多い昨今、こういうビーフカレーは貴重だ。
 いい店に当たったなーと思ってたのだが、後で調べたらその筋では結構有名なお店らしい。──偶然そういう店と遭遇するってのも、なかなかいいもんだよね。

川合

 下北沢北口のごちゃごちゃした市場の一角、駅のすぐそばにあるお店。小さな飲み屋さんなのだが、昼間はカレーを出してるんだそうで、夜の時間にカレーだけ食べにくる客も多いそうだ。
 ムルギーカレーは結構本格的なカレーで、鳥の骨つき肉や月桂樹の葉がぐずぐずになるまで煮込まれている。なかなか辛いのだが後味に甘みがあって(シナモンかな?)食べやすい。ナンを頼むとナンとライスを一緒に出してくれるのもなかなか嬉しい。

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