ポートランド日記                                     スズキメディア

11月21日(水)──113日目


 朝、レンタカーを返してから、PCC(大学)へ。

 今日のスピーチの授業は、説得のスピーチの最終の五人。十五人の学生が、何度もスピーチを繰り返していると、それぞれの性格とスピーチの形もだんだんわかってくる。
 スピーチの善し悪しには、性格も影響するようだ。人によっては、最初からみんなに話しかけて和やかな雰囲気を作って、注目を集めるのが上手だ。これだけで、聴衆の注目を集めること、アイコンタクトは達成していることになる。得だなと思う。僕は、緊張してしまって、なかなか「聴衆に話しかける」ことができない。
 日本でも、大学や高校にスピーチの授業があればよかった。練習によって、ある程度上手くなることは間違いない。僕も今回は、英語力の向上という以上に、スピーチの授業というのを初めて体験したことから得るものが多いような気がする。

 これでみんな説得のスピーチが終わって、明日からサンクスギビング(感謝祭)の休み。みんなほっとして楽しそうな表情。
 ただ、月曜日には、ファイナルスピーチのアウトラインを出さないといけない。
 大学の授業も、あと三週間。終わりが近づいてきた。

 料理学校のレストラン「The Western Culinary Institute」に行ってみるが(二度目)、昼も予約がなければダメらしい。予約して、Cと出かけてみよう。
 店の人に、「隣に、店があるから」と言われたので、前回も見かけた「シェフズコーナー」という店に行った。ここも、料理学校の経営するテイクアウトの店で、店内で食べることもできる。
 ケースに、サラダやスパゲッティ、鶏肉の料理、魚料理などが並んでいる。みんないろいろな組み合わせで注文している。店で食べる人は、電子レンジで暖めてもらって食べるようだ。
 持って帰ることにして、ケイジャンふうの鶏肉とスパゲッティと肉団子を入れてもらった。これで六ドルと安い。二人分は優にありそうだ。
 寮に帰ったら、ちょうとCが帰ってきたので、一緒に食べた。


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