英語サイトニュース                    はじめてみようインターネット英語サイト


◆インターネットと英語に関する書籍ガイド

『メール チャットで英語!』(ガブリエル・マンダー編著 学習研究社 952円)
インターネットのメールやチャットで使われる英語の省略語や絵文字のガイドブック。THNQ=Thank you. wan2=want to IDK=I don't know. RUOK?=Are you OK? など短いものから、長いものまで多数収録。省略の法則も説明されているので、これを読めば、新しい省略語を見ても、何とか理解できるようになりそうだ。
英語初心者のうちは、メールにこうした省略語を使ったり、チャットに参加したりするのは難しそうだが、もらったメールにわからないところがあったり、チャットを眺めているときには、参考になりそう。カラーで見やすく手際よくまとめられている。

『Webサイト英語ハンドブッック』(公望亮治・湯浅章正共著 エムディエヌコーポレーション 1800円)
英語のウェブサイトを作りたいと考えている人のための入門書。実際に英語のウェブサイトで使われている生きた英語表現を紹介している。ウェブで使う表現というのは決まり文句も多い。「こういうときにはサイトでどんな英語を使うのがいいだろう」と悩んでしまう人には参考になりそうだ。僕も、最初に英語のページを作ったときは、いくつも英語のウェブサイトを見て、決まり文句や表現を参考にした。日本企業の英語サイトの弱点も指摘されている。基本的に企業のサイトが対象だが、最近は個人でも通販サイトを運営するなど、ビジネス関連のものも増えている。英語サイトを立ち上げようと思う人には必読の書だ。

『海外ネット通販百科』(上野陽子著 日経BP社 1200円)
前半で、食料品、日曜吟、衣料品、ペット用品、宝石、キッチン用品、バッグ、アウトドア用品などのオンラインショップを紹介。著者は、海外ネット通販の経験だけでなく、海外ショッピングの経験も豊富。それをもとに、具体的に書かれているので、読んでいるだけでも楽しい。
アメリカやヨーロッパだけでなく、インド、パキスタン、オーストラリア、中国などの店も掲載。生鮮食料品で問題になる検疫についても、自らの体験から細かく解説している。
後半では、ネット通販のテクニック、英文メール文例集、英単語集、定番&特選ショップリストを掲載。ピンクを基調とした装幀がいかにも女性向けだが、男性でも楽しめるグッズの通販も多数紹介されている。海外ネット通販をやってみたい人には、必読の一冊。


『最新インターネット用語 語源で納得!』(藤田英時著 ナツメ社 780円)
これ一冊で、インターネット関係の用語のエキスパートになれる本。「サーバー」については、レストランやバーにある、ビールをサービスするビールサーバーを例に出したり、説明もわかりやすい。UNIXやYahooの語源など、他の用語集では説明されていないことにも触れている。用語の意味だけでなく、読んでいくと、インターネットの仕組みもよく理解できる。姉妹編の『最新パソコン用語 語源で納得!』も参考になる。
ちなみに、電子メールの返信に使う「Re」はReplyやResponseの略ではなく、ラテン語から来た「〜について、〜に関して」という言葉だそうだ。「Re」のあとのコロン「:」は「すなわち」の意味。以前はビジネス文書やテレックスで使われていたのが、電子メールに流用された。恥ずかしながら、僕も、『はじめてみようインターネット英語サイト』の用語解説(P.200)で、「Re」は「Reply」の略と書いている。どうも失礼しました。お詫びして訂正します。

『すぐ使えるネット英語』(見海・マクドゥエル・友美著 工学社 1500円)
 この本はちょっと不思議な本だ。“すぐ使えるネット英語”を網羅しているが、特にいろんなシチュエーションやジャンルに分けてはいない。著者の発想のおもむくままに、日常生活のいろんな側面から、出てくるネット英語について面白く解説している。「インターネットでよく使う「生きた英語」を、インターネットの常識やアメリカの感覚・ものの考え方も話題に織り交ぜながら、分かりやすく解説」とあるが、まさにそのとおり。ネットの話題がさまざまに書き込まれているから、英語の勉強するつもりはなくても、ただ読んでいるだけでも面白い。冒頭にも、「最初は流し読み、次は英単語に注意しながら読んで」と書いてある。

『インターネット英語学習帳』(吉村俊子・巳波義典・西田廣和・中田辰也著 北大路書房 1900円)
 『すぐ使えるネット英語』がある意味エッセイふうなのに対して、この本は勉強のための本という傾向が強い。章末には練習問題もついていて、読むだけでなく、しっかり勉強しなければいけない作りになっている。読解については、サイトなどを紹介しつつ、さらりと触れ、メインは英文を書くこと。メールの書き方はもちろん、パワーポイントを使った英語でのプレゼンテーションについても詳細に解説している。



参考:インターネットと英語に関する書籍リスト

小林則子『この英語がわかればインターネットがもっと面白くなる』KKベストセラーズ、2000.12
中山幸男・島野研『インターネットで英語力アップ!』宝島新書、2001.2
ジョナサン・ルイス『ブロードバンドで学ぶ英語』光文社新書、2002.1
松田健生『インターネットの英語がよくわかる本』祥伝社、1996.3
小林順『インターネット英語入門』岩波ジュニア新書、2000.7
夏野清三郎『パソコン活用超「英語学習」』宝島新書、2001.12
山岸勝榮・関根紳太郎『海外インターネット活用辞典』小学館、2000.10

伊賀勝巳『インターネットで学ぶ外国語』芸林書房、2001.11
BIGLOBE監修『海外サイトなんか怖くない』学習研究社、2000.11
安藤進『インターネット英語の読み方&書き方&調べ方』共立出版、1997.3
『インターネットで英語を学ぼう・実践編』ジオス出版、2000.7
望月美英子『インターネットは買い物天国'97』BNN、1997.9
eトラベラーズ『旅のネタホームページ300・アメリカ編』オデッセウス、2000.4
eトラベラーズ『旅のネタホームページ300・アジア編』オデッセウス、2000.5
阪口健三『得する!海外ネットショッピング&オークション』ソーテック社、2000.7
鐸木能光『インターネット時代の英語術』SCC、1999.12
Kevin Ryan・永綱浩二『ビジネスで使う英文電子メール』日本経済新聞社、1997.8
小田眞幸『インターネット英語ホームページ攻略ガイド』朝日出版社、1997.8
阿部一『Eメール&チャットの英語ハンドブック』研究社出版、2000.8
山内豊『インターネット英語の速読速解』創育、1997.5
スーザン・マクデーミド『インターネット・Eメールにすぐ使える英語の短文816例』朝日出版社、1996.8


インターネット英語サイト表紙