神戸旅行(2003年7月)


7月の中旬、神戸を訪れました。 幸い雨にもほとんど降られず、暑くもなく寒くもなく心地よい旅になりました。
異人館、中華街、布引ハーブ園の写真をご紹介します。

1日目の夜、異人館通りのお洒落なフレンチレストランでディナーを頂きました。
外観も中も瀟洒な洋館で、それだけでも大変雰囲気がよい上に、お料理も前菜からデザートまですべてが芸術品のように美しく、どのお料理もとてもおいしくて大満足でした。

レストランの方達も気さくな方達で心のこもったおもてなしをしてくださいました。
この建物も阪神大震災の時に傾いてしまったそうです。
そんな大変なことを乗り越えてこられたからこそ、あんなに優しい心遣いでもてなしてくださったのだろうと感動しました。

このレストランでは結婚式もできるようです。

フレンチレストラン・
グラシアニ
の夜景です。
イルミネーション
も美しく良い雰囲気です。
真っ白な洋館に蔦の絡まる
オシャレなレストランです。
お味もおもてなしも最高でした。
神戸で有名なにしむら珈琲店の入り口です。 異人館通りにマッチした外観です。

異人館街

1858年、日米修好通商条約にともない、1867年に神戸港が開港され、外国人居留地が港近くに設けられました。
外国人技師によって西洋商館が建てられはじめ、(神戸の初代県知事の伊藤博文と、イギリス人技師J.W.ハート氏との協議で、居留地の基本的な設計が作成されたそうです。)1873年には区画整理も終わり、ヨーロッパそのものの街が再現されたそうです。
1887年以降には経済的に安定した外国人達は見晴らしの良い山の手へと住居を移したので、居留地の建物と違って山の手の洋館は専用住居として建てられたものだそうです。当時100棟以上あった異人館も現在20数棟が残っているだけだそうです。

異人館街の地図です。異人館9館のうち、5館に入ることができる2000円のチケットを買いました。

英国館

旧フデセック邸、明治40年築。英国館は、ビクトリア朝からエドワード朝のイギリスが再現されています。

正面入り口です。 マイセン?と思うのですが、美しい絵皿のセットと大きな食器棚です。 バカラのグラスです。カットが美しい! ガレのガラスの器です。
さりげなく飾られた楽譜の額です。オシャレです。 大きな窓から木々の緑が見えて涼やかな
たたずまいです。
裏庭です。こんなお庭でくつろげたら幸せです。

仏蘭西館

旧ボシー邸、明治37年築。(洋館長屋)外国人向けのアパートだったそうです。
シャガールや藤田嗣治の絵画や、バカラ、ガレの作品がありました。

アールヌーボーの作家ガレの
花瓶のある居間です。
いかにもフランス調の調度品です。 アジア調の調度品の部屋です。
オリエンタルな雰囲気です。

うろこの家、うろこ美術館

旧ハリヤー邸、明治38年築。外壁に貼られたスレートがうろこのように見えることから名付けられたそうです。
蔦で埋もれそうな塔は美術館です。
ユトリロ、トロワイヨン、ビュッフェ、キスリングや、ロシアの現代絵画が展示してあります。

うろこの塔の異人館です。
スレートが人魚姫の尾ひれ
のようでした。
異人館隣の美術館です。
3階の円筒形の展望台から
神戸の街並みと神戸港が一望できます。
階段の手すりまでオシャレです。
左奥は美術館です。
中庭のイノシシの像の前で。主人が、「さて、餌でもあげてくるかな」と言って立ち上がった時に、隣のカップルがピクンと体を動かして、実際に餌をあげるポーズをとった瞬間、体をねじって笑っていました。
リビングの暖炉の写真。
異人館は居住用の住居なので、家族のくつろぎのための心配りが随所に見られます。
貴族用の橇。 重厚な家具 アールヌーボー調のランプです。

旧中国領事館

旧チン邸、明治後期築で、昭和の初期には中国領事館として使われていました。
明朝から清朝の時代の美術品、調度品や家具などを、各部屋ごとに配して、中国モダニズムを再現しています。
エキゾチックでオリエンタルな雰囲気です。

暖炉もエキゾチックな感じです。 鳥かごのようなランプシェード 割れそうなほど薄いガラスのランプ 細工の細かい中国独特の壺
オリエンタル情緒が溢れています 中国では最も高貴な花が梅です。
見事な芸術品です。
細かい細工が美しい彫刻
水墨の山水画と壺がエキゾチックです このようなシャンデリアは初めて見ました。

風見鶏の館と中華街

先頭に風見鶏が立つ北野のシンボル的な異人館。旧トーマス邸で、国の重要文化財です。
この界隈に残る唯一の煉瓦作りの建物です。
南京町は東西200m南北100mほどの神戸の中華街です。
それほど広くありませんが、1歩足を踏み入れるとまるで中国に来たような感じです。

重厚なドイツの建築様式に、
アールヌーボー調の装飾が
調和しています。
南京町の入り口の門 南京町の地図
後ろに少し主人が半身、写っています。

2日目の夜は韓国風焼き肉屋さんへ行きました。骨付きカルビが格別でした。

布引ハーブ園

布引ハーブ園は、山の中腹から山頂まで、広大な敷地面積でした。
山頂までロープウエーで登ると、見渡す限りあらゆる種類のハーブが美しく咲き誇っていました。
空気は澄み、風もローズマリー、ミント、ラベンダー、ばら、など多種のハーブの薫りに満ちていて、
別世界に来たように幻想的な雰囲気でした。

山頂のオープンカフェ。ロボット
のようなテナコッタがかわいい。
香水館の中。 かぐわしい香りが部屋中に
満ちています。
世界の香水が詰まっています。
香水館前のバラの庭園。
霧の中の山頂のレストハウス。 中腹近くの温室。 「風の丘」の風車。
勝手に「空中庭園」と命名しました。
霧と小雨の中に浮かび上がるように
若緑色の庭園がありました。

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