ルグラン嬢


ルグラン嬢−1875年
油絵
フィラデルフィア美術館、フィラデルフィア

先日ブリヂストン美術館でのルノワール展に行って来ました。実は、ルノワールはあまり好きではありませんでした。ですが、新聞や駅のポスターで見かけた少女の何とも言えない愛らしさに惹かれました。ルグラン嬢というそうです。この1枚の絵を見るだけで充分価値がありました。当時13歳だそうです。抜けるような白い肌にバラ色の頬、幸せそうで一点の曇りもない澄んだ美しい瞳。絵全体の色調は暗めですが、清楚な輝きがあります。さりげなく巻かれたブルーのスカーフが、このモノトーンの色調を引き締めています。

オーギュスト・ルノワール
(1841−1919)
印象派初期のフランスの画家。彼の初期の作品は、典型的な印象派の絵で、風景や人物を多彩な色と光で描いていた。しかしながら、1880年代の中頃から印象派の動きから離れ、よりフォーマルな画風へと変わっていった。(例:Bathers,1884-87)
[Encyclopaedia Britannica, 1994]

**** 前回の1枚の絵 ****

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