映画のリスト−トップ200 No.4

トップ200のうち、101位から140位の紹介です。


映画のリスト−トップ200
(101位〜110位)
順位
タイトル
コメント
101 ショーシャンクの空に
(1994)
モーガン・フリーマンとティム・ロビンスの名作です。刑務所に入ったティム・ロビンスが変態グループと闘いながら、刑務所の経理をやるようになって、結局脱走して大金持ちになります。何年もしてから仮出所したモーガン・フリーマンと再会するシーンは感動します。
102 いちご白書
(1970)
学生運動の映画です。ほろ苦い気持ちになります。「いちご白書をもう一度」という歌もあって、ふた昔くらい前の世代の若者が酔っぱらうとこの歌を歌っていました。たまにこの歌をハモれる人がいて、尊敬してしまいます。
103 愛と死の間で
(1991)
ケネス・ブラナーとエマ・トンプソンのサスペンスです。エマ・トンプソン演ずる女性がある夢を繰り返し見て、その原因をケネス・ブラナーと共に探るというものです。「生まれ変わり」がテーマになっていて、良くできたストーリーで最後まで緊張が続きます。(当時二人は夫婦だったのですね。最近分かれたようですが。)
104 1900年
(1976)
ベルトリッチの3時間を超える名作です。(4・5時間あるかもしれません。)かなりスマートな若き日のロバート・デニーロと当時絶世の美女と信じていたドミニク・サンダが出ています。ともかく長く、見る前に気合いを入れないといけませんが、名作です。この映画は、知り合いのNさんにビデオを借りてみました。映画館で上映したときは、2週間に分けて前編と後編を上映したそうです。
105 気狂いピエロ
(1965)
ゴダールの傑作です。彼の1960年の作品「勝手にしやがれ」も説明しにくい映画ですが、これもどう説明していいかわかりません。映像と言葉と音を瞬間瞬間でとらえていく映画でしょう。
106 結婚しない女
(1978)
これも良い作品です。主人公の女性がつきあう相手が画家で、大きなキャンバスを傾けながら絵の具を流して描いていきます。最後に彼女は、やはり結婚しないことにして、その相手から大きな絵をもらって、よろよろしながらも自分自信で抱えてニューヨークの街を歩いていきます。
107 フィラデルフィア
(1993)
トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンの名作です。トム・ハンクスの映画では、この作品が一番好きです。エイズの偏見と闘う映画です。
108 地獄の黙示録
(1979)
「ゴッド・ファーザー」で巨万の富を得たコッポラが全財産をつぎ込んで制作して、破産してしまった映画(らしい)です。主演はスティーブ・マックィーンにしたかったそうです。(フィリピンでの長期のロケがいやだったそうです。彼の主役も見てみたかった。)ベトナムの奥地に王国を作ったマーロン・ブランドも雰囲気が出ています。ワーグナーのワルキューレをかけながらナパーム弾を発射していくところが何とも言えず美的でした。
109 天国から来たチャンピオン
(1978)
確か感動の名作です。どうしても内容は思い出せませんが、いたく感動したのを覚えています。ウォーレン・ビーティ主演。彼はプレイ・ボーイという風に言われていますが、彼の映画では、「レッズ」にこの映画と名作系が印象に残っているので、とてもそうとは思えません。
110 羊たちの沈黙
(1991)
ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスのサスペンスです。これまた良くできた作品で、全編緊張感にあふれています。

(111位〜120位)
順位
タイトル
コメント
111 ひまわり
(1969)
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの名作です。新婚のわりにはふたりともちょっと老けていると思いました。新婚の朝、マストロヤンニがでっかいオムレツを作ります。その日彼は戦争に行って、行方不明になってしまいます。彼を捜してロシアまで出かけて、ソフィア・ローレンが身の丈ほどもあるひまわり畑の中を歩く様は、映画の歴史に残る情景です。
不条理の物語です。また、「ひまわりのテーマ」が映画の雰囲気をよく現している、これまた名曲です。
112 市民ケーン
(1941)
オーソン・ウェルズ監督・主演の一大傑作、と言われているものです。当時26歳だったそうです。映画撮影の多くの斬新な技法が使われているそうです。
ある探偵が「バラの蕾」の謎を探る物語です。ウェルズは、実在の人物の権力と財力を追求する生き様を描いています。で、その人物の一族の怒りを買い、圧力を受けてアカデミー賞は逃すし、興行的にも失敗したそうです。(というような、一族の創始者の物語です。)
113 タクシードライバー
(1976)
ロバート・デニーロ主演、当時14歳のジョディー・フォスターが娼婦の役で出ています。狂気がかった役のロバート・デニーロは本当に迫力があります。
114 風と共に去りぬ
(1939)
4時間近い大作です。南北戦争時代の物語。主人公のスカーレットは今でも根強い人気があるようです。特に女性に人気があって、妻も、わがままを押し通す自由奔放な生き方に惹かれると申しております。ところが、アメリカの友人は一言、「甘やかされている」と言っていました。
スカーレットを演じたビビアン・リーは輝く美しさです。一度は見てみる映画でしょう。
115 恋する惑星
(1994)
二つの物語からできていますが、この映画を見たとき最後のキャスティングを見るまで全く気づかず、麻薬の取引をしていた金髪の女性が、カツラを捨てて逃げ、「夢のカリフォルニア」を聞きながら食堂でアルバイトをして、最後はスチュワーデスになって、無事逃げおおせる、というストーリーだと思っていました。
テンポのよいお洒落な映画です。原題は、「重慶エクスプレス」と言うようなタイトルでしたが、日本語の題は意味不明です。この映画の撮影現場を紹介するホームページがあります。
116 プレンティー
(1985)
この映画の主人公は、スカーレットを越えるわがままな女性で、狂気に近いものがあります。第2次大戦当時レジスタンス活動をしていて、その頃の出来事や自分にとらわれて、その後の人生を破滅的に送ってしまった女性をメリル・ストリープが熱演しています。スティングもちょっとだけ出演しています。
117 ナインハーフ
(1986)
ニューヨークを舞台に証券会社か何かで働くミッキー・ロークと画廊で働くキム・ベイシンガーの9+1/2週間のお洒落なラブ・ストーリーです。が、見方によっては、ちょっと変わった変態的なラブ・ストーリーでしょう。氷で愛撫するシーンが有名です。
映画の出だしで、ブライアン・フェリーのSlave to Loveだったかがかかるし、画廊のパーティのシーンでは、ちらりとロン・ウッドとティナ・ターナーが出てきたりします。
118 エイリアン
(1979)
なんと言っても、シガニー・ウィーバー演ずるリプリーがかっこいい。常に一人冷静に事態に対応していきます。これでもかこれでもか、と襲いかかってくるエイリアンと最後まであきらめずに戦います。ちなみに、リプリーが戦う相手というのは、性的メタファーのような気がします。
監督はリドリー・スコットで一風変わった未来像です。舞台となる宇宙船は、水漏れしていて壊れそうな感じです。画面全体も暗く、独自の世界を描いています。
なお、このシリーズは4くらいまであって、どれもこの作品を越えることはないとしても、高いレベルの作品です。
119 エクソシスト
(1973)
原作が好きで5・6回は読みました。ある少女が異常な行動を起こし、治療を受けますが、原因は分からず、結局悪魔払いを受けさせようとします。医学を専攻した神父が呼ばれますが、「16世紀に精神病理学が発達して以来、悪魔払いは行われていない。医者にかかる方がよい。」というスタンスです。少女の行動に対し、最後まで病理学的分析を行います。科学で説明できないことも起こり、論理を越えた超自然現象と科学の間で苦闘します。(スカリーとモルダーのようです。)医学用語がたくさん出てくるし、猥雑な描写も多いですが、ともかく力作です。
映画では、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」が使われています。
120 エレファントマン
(1980)
感動的な作品です。「僕は人間だ」という叫びを今でも覚えています。アンソニー・ホプキンスとウィリアム・ハートの名演が光ります。(ウィリアム・ハートの顔は見えません。)
初めて見たリンチの映画で、彼はヒューマン・ドラマが好きなのかと思っていましたが、その後の作品を考えると、単なるオカルトに興味があったようです。(彼の作品で唯一好きなのが「ツイン・ピークス」です。TV向けの編集を4時間くらいにまとめると、すごい作品になるかもしれません。)

(121位〜140位)
順位
タイトル
コメント
121 街の灯
(1931)
チャップリンのサイレント映画で、チャップリン自身が作曲した音楽がバックに流れます。「独裁者」がイデオロギーという点での傑作とすると、この作品は彼のもう一つのテーマである「笑いと涙」という点で独裁者と対極にある傑作です。
浮浪者のチャップリンが盲目の花売り娘のために、手術費用を工面して、花売り娘は目が見えるようになります。ラストシーンで、ふたりがもう一度出会い、花売り娘がチャップリンに触れたとき、「YOU」と字幕に出てきます。天才というか何というか、なんというか、すごいラストです。
122 クレオパトラ
(1963)
エリザベス・テーラー主演。まばゆいばかりの美しさでした。映画も力作です。一度は見てみる映画でしょう。
123 予告された殺人の記録
(1987)
ノーベル賞作家ガルシア・マルケス原作。マルケスは好きな作家の一人ですが、原作は読んでいません。(彼の作品の中では、「百年の孤独」が最高です。)中学校か高校の頃ファンだった女優さんが乙女の役で出ていました。確か南米のアラン・ドロンといわれる2枚目の俳優さんが出ていました。マルケスらしい重たい雰囲気で映画は進みますが、最後の手紙のシーンで救われたような気持ちになります。
124 バグダッド・カフェ
(1988)
ドイツ人の夫婦が砂漠で喧嘩して、ご主人はいなくなって、奥さんが砂漠にぽつんとあるバグダッド・カフェに住み着いてしまいます。この奥さんとバグダッド・カフェの女主人が主人公です。カフェと言っても1階がレストランになっているホテルのような感じです。奥さんはマジックが得意で、レストランで披露したりします。
真っ青な空にカフェの看板が見えている風景が印象的です。音楽も良い。ほのぼのとした良い映画でした。
125 恋に落ちたシェークスピア
(1998)
実は昨日見ました。シェークスピアはあまり読んでいなくてよく知りませんが、多分会話がシェークスピアのセリフであふれているようです。シェークスピア物はあまり得意ではなく、途中で寝ることが多いのですが、これは、なかなか感動的でした。劇中劇でロミオとジュリエットをやっています。当時の舞台が土俵みたいなものだとは、初めて知りました。
女優さんが私の好きなエマ・トンプソンに似ています。主人公のシェークスピアはプリンスみたいで、ちょっとイメージが違う気がしました。
126 燃えよドラゴン
(1973)
この映画を見てブルース・リーのファンになって、少林寺拳法を始めました。突きや蹴りの練習よりも準備運動がたいへんでした。裸足で体育館のまわりの路上を走ったり(運が悪ければガラスが刺さっています。)、腕立て伏せ、腹筋など1時間以上やります。一番たいへんだったのは兎歩きです。しゃがんで足首を持って、道場の周りを何周も回りますが、最後は足がつっぱて動かなくなります。次の日からだが痛くて、仕事がたいへんでした。会社に入社したての頃でしたが、すぐ忙しくなって、やめてしまいました。
127 ゴッドファーザー
(1972)
有名な作品ですね。アメリカで人気投票をすると、たいていこの映画が1位になるそうです。家族愛の物語と言われています。重厚な作品です。
128 イマジン
(1988)
ジョン・レノンのドキュメンタリーです。広い部屋でレノンがピアノを弾いていて、洋子がカーテンを開けていくシーンが印象的でした。ふたりの息子のショーンも出てきます。レノンがとてもかわいがっている様子が分かります。
129 真実の行方
(1996)
リチャード・ギアの裁判ものです。リチャード・ギアは被告側の弁護人で、検事側はローラ・リニーがやっています。スリリングな裁判シーンのあとのどんでん返しは、なかなかのものです。
130 チャップリンの独裁者
(1940)
最後の演説のシーンが有名です。感動します。が、一番印象に残っているのは、風船のシーンです。
チャップリンというと喜劇というイメージがありますが、よく考えてみると思想的な作品がたくさんあります。なんと、人生の後半は赤狩りの対象になって苦労したそうです。その頃はアメリカでは映画は芸術ではなかったのですね。
131 ジョニーは戦場へ行った
(1971)
ジョニーが戦場に行って、帰って来るという映画です。ちょっと悲惨な反戦映画です。高校の頃見に行って、衝撃を受けたのを覚えています。
132 プライベートベンジャミン
(1980)
タイトルはベンジャミン二等兵です。ゴールディ・ホーン演ずるベンジャミンが結婚直後だんなに死なれて軍隊にはいる、という物語です。基本的にコメディですが、最後に、ベンジャミンは自立した女になります。名作です。
妻はこの映画を見て以来、電動歯ブラシにずっと憧れていました。手に入れたときは嬉しかったらしく、ずっと磨いていて歯茎から血を出していました。
133 ローズマリーの赤ちゃん
(1968)
ポランスキーの監督でミア・ファーロー主演。撮影は、ニューヨークのダコタ・ハウスです。ある一族と売れない俳優とその妻の物語です。全編緊張感が漂う、スリリングな映画です。一番最後の字幕がよけいです。
134 フィッシャー・キング
(1991)
ロビン・ウィリアムスが元気いっぱいです。味のある映画ですが、中身を詰め込みすぎた感があります。あまり話題にならなかったかもしれませんが、なかなか良い映画です。
135 パリ、テキサス
(1984)
家出した妻を捜しに行くロード・ムービーです。音楽はライ・クーダーです。普通のロード・ムービーですね。ナスターシャ・キンスキーが妻の役です。最後に夫が妻を見つけて、鏡越しというかガラス越しに話をします。(夫からは妻が見えるが、妻からは相手の声しか聞こえない。)そのシーンは、なんだか不自然な感じがしました。(インターネットで偶然この映画の感想を見つけましたが、「直接会話をすることに違和感のある人々を題材とした映画である。」とありました。奥が深かったのですね。)
136 ミッション
(1986)
南米の壮大な滝を舞台にした物語です。ロバート・デニーロが出ています。スクリーンいっぱいにひろがる滝は、すごい迫力です。
137 グレートレース
(1965)
良く覚えていませんが、ハリウッドのスターたちが共演している、クラシックカー・レースの映画です。子供の頃見たときは結構楽しめました。非常に若いピーター・フォークも出ています。
138 シザーハンズ
(1990)
両手がハサミになった少年の物語です。監督がバットマンの監督で、ジョニー・デップ主演。不思議な感じの味のある映画です。
139 セブン
(1995)
猟奇殺人が起こり、現場に七つの大罪の文字が1ヶずつ残されます。5人死んだところで、犯人が自首します。登場人物は刑事ふたりと一人の刑事の妻と犯人くらいで、その後の展開がスリリングです。犯人をケビン・スペーシー、刑事をモーガン・フリーマンとブラッド・ピットがやっていて、その妻をブラッド・ピットの実の妻がやっているそうです。
殺人現場の気色悪さは、エンジェル・ハート以上でしょう。
140 メジャーリーグ
(1989)
野球ものの普通のコメディーですが、最後のシーンで85年の阪神の優勝を思い出して、ジーンとなってしまいます。

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