1日目 4月29日(土) 夜7時頃有明を出港するフェリーに乗っていざ、徳島へ。7年ぐらい前に徳島から帰ってきたルートの逆。さすがにツーリングのメッカ、ライダーの数は多い。特にオフ車が。

2日目 4月30日(日) 甲板で荻窪に住んでいるというバルカン乗りと話しているうちに、午後1時、徳島に到着。曇ってはいたけど、船から降りたとたんに雨が。幸先悪すぎ。以後、この日は雨降りっぱなし。徳島から高松に抜け、フェリーで瀬戸内海を渡った。安いのと、瀬戸大橋が見えるかな〜なんて思ったんだけど、全然見えず。岡山側で当てにしていたキャンプ場は全く使えず、さまよいまくり。夜になってしまった。この頃からバイクの調子が悪くなり出した。メーターの針が時々落ちる。オドメーターの液晶も消えたり。ウィンカーもすぐ消えたり。どうやら電気系統が悪くなったらしい。東京にいるときは何でもなかったのに・・・ 電子制御されてるエンジンの爆発のタイミングもおかしくなって、非常に走りづらい。そうこうしているうちにガソリンも尽きようとしていた。地方のスタンドは終業が早い。うろうろしてる間にどこの店も終わってしまって、どこにも行けなくなった。雨、バイクの不調、ねぐらナシ、ガス欠寸前の4重苦。しょうがないのでビジネスホテルに泊。岡山県は高梁(たかはし)という、それまで全く知らなかった街で。超ローな気分で寝た。

3日目 5月1日(月) 朝起きてつけたTVの予報によると、以降の天気はおおむねいいらしい。助かったーと胸をなで下ろし出発。本日の目的地は鳥取は境港市あたり。しんじさんと合流するのは3日だけど、早めについといて明日は周辺をウロウロしようというつもり。とりあえず国道313号を北上し、大山・蒜山高原を目指した。相変わらずバイクの調子は悪かった。アクセルを開けてエンジンの力を使っているときはいいんだけど、流す体勢に入って回転が少し落ちると変なタイミングの爆発を起こす。メーター死にかけ、ウィンカーも調子悪い。しかし道と周りの景色は最高で、GWとはいえ平日の空いている高原を調子よく走る。この頃には空は晴れ渡っていた。大山の周りの道は本当に気持ちよかった。景色もでかいし、道もよくて走りやすい。右はよく写真に出てくるアングルですね。鍵掛峠。

大山の土産もの街の店で大山蕎麦という名のいかにも観光地然とした昼食をとり、米子の街へ。ハーレーの店に行って様子を見てもらう。とりあえず走れるので東京に戻ってから本格的に直すってことで、店を出た。これが実は大きな間違いであったことが後に分かったのだが・・・(大事に至らず済んでよかったが) 今夜は天気も良さそうだし、いざキャンプ場へ。境港市の公共マリーナという施設内のキャンプ場。なんと無料。感動。すぐそばに温泉もあってラッキー。ここで一緒になった広島から来たという、3人のライダーと一緒に夕食を食べて酒盛り。やっぱこれが旅の醍醐味だよねえ〜。初めてあったのにバイク乗りってだけでもう、楽しく飲めちゃうんだから。前日がかなりローテンションな夜だったのもあって、ゴキゲンだった。

4日目 5月2日(火) 若干酒の残る頭をフラフラさせながらテントからはい出ると、曇り。なんとか降らずにいて欲しい。もう雨はゴメンだ。本日は昨日の広島からの3人、DUCATI 900SSの安東さん・XJR1200の新山さん・ZZR1100の井上さん達と出雲に行くことに。3人はそこから広島へ帰り、オレはテント張りっぱなしでここに戻ってくる予定。 まずは昨日入れなかった公共マリーナの展望台に登ってみた。空気が霞んで大山は見えないものの、弓ヶ浜が一望できてよろしい。その後、境港駅前の「水木しげるロード」へ。水木先生の出身地だそうで、80体もの大小さまざまの妖怪のブロンズ像が商店街に設置されているのだ。マンガ好きのオレにはこたえられないスポットだ。けっこうゆっくり時間をかけて、一通り見た。(右の写真、左が安東さん、右が井上さん) その後は大根島〜松江を通って出雲へ。天気のせいか、けっこう寒い。途中でよった道の駅が休みだったのは笑えた。ゴールデンウィークに休むなよ。

最近48m(だっけ?)の神殿の足が発掘されたニュースで盛り上がってる出雲大社には、けっこう観光客がいた。出雲そばを食って腹ごしらえしてから、お参り。出雲大社や宍道湖あたりは安彦良和のマンガ「ナムジ大國主」の舞台なので、来てみたかった。日本の神話時代の舞台だ。出雲大社は縁結びの神様らしいが、東京まで無事に帰れることを祈願した(10円で)。 その後、出雲大社のすぐ西にある日御碕(ひのみさき)へ。はじける波と白い灯台が美しいなかなかよい場所だった。国道9号まで3人と一緒に南下して、そこでお別れ。自分でもちょうど出雲に行きたかったので一緒に行けてよかった。 楽しい時間が終わり、キャンプ場へ戻る。風が冷たい。コインランドリーで洗濯してキャンプ場へ戻ると、すっかり暗くなっていた。テントに戻るととたんに、すぐ隣のかまどで何か焼いていたオッサン2人組が声をかけてきた。「焼酎あるよ!コップ持ってる?」えっ?なに、オレもう一緒に飲むことになってんの? ちょっとその前に風呂に入ってきていいッスか?それから合流。なんでも車で埼玉から下関までいっきに走って、徐々に戻っていく計画らしい。焼酎やらソーセージやらもらいながら、色々話した。バイクの人だけじゃなくそんな人とも笑って酒飲んじゃったりするのも、キャンプ旅の面白みだね。2人の地元はオレが一時期住んでいた埼玉と近かったので、言葉が似ててなつかしかった。 明日の朝はいよいよしんじさんとの待ち合わせである。早めに寝た。

To be continued...