Massy's Selection Sangyo Rare Item   

2. こんなのあるんですか?(笑) 世界の産業ロック

 世界中のあちこちで、産業ロックテイストのアルバムはリリースされていました。
未CD化ながら評価の高い名盤の数々を、あくまで私の好みで紹介します(笑)。
でも、ここでしか見られないアルバムばっかりだぁ.....何て物好きなんでしょ(爆)。




Fury / Fury ('85 The New York Music)  *LP
Robbie & Brian という LaBlance Bros. が Felix Cavaliere のプロデュースで作ったオンリーワンアルバム (だと思います... 笑)。Vo. はポップでキャッチーですが、サウンドはハードでアンサンブルとハーモニーが産業テイストをかもし出しています。「泣きのパラード」有りの、「ノリのいいアップチューン」有り〜のでまさに産業ファン必聴の1枚なのですよ。楽曲もかなり練れていて、この時代のアルバムにありがちなチープさはほとんど感じられません。年代からいっても「アメリカ最後の産業」でしょうか.... 。

De 5 / De5 ('85 Mercury)  *LP
米国でメロディアスハードロックが衰退していった80年代中頃からは欧州、特に北欧でこの手のサウンドが盛り上がっていきました。中でも私の一番のお気に入りがこのグループです。デンマークの5人組で、Michael Elo (Vo), Torben Johansen (G), Lars Danielsson (B), Frede Ewert (Key), Magnus Persson (Ds) という編成。サウンドテイストは、ずはり「Toto をバックにした Steve Perry」.. 隙間のない緻密なバンドアンサンブルはまさに全盛期の Toto Sound そのもので、ギターのフレーズなどは Luke そのまんまです。彼らがいかに影響を受けたかが容易に想像できますね。加えてキャッチーなメロディーをドライブ感溢れるリズムやパワーバラードに乗せたボーカル .. あなどれませんよ。

De 5 / De 5 ('? Drive)  *LP
さて、引き続いても De 5 のアルバムです。タイトルは2枚とも Same Title なので、ファンの間ではこのアルバムを「ホワイトアルバム」、上のアルバムを「ブラックアルバム」という通称で呼んでいる様です。欧州リリースものらしくリリース年がクレジットされていないのでどちらが先かも判りませんが、こちらの方が多少ハードめな味付けをされていると思います。バンドの構成は変わっていませんがキーボードが Kaare Barkov になっている事もサウンドの変化に関係しているのかもしれません。どちらのアルバムも全曲素晴らしい出来ですので AOR ファンも産業ファンも要チェックですね。そこいらにあるモノではないと思いますので気になる方は是非ご一報くださいませ。「みんなに聴いて欲しい!!」