Massy's Selection Christian Hard Item   


4. 「産業」ファンならクリスチャン・ハードロック

 Christian Music は A.O.R. やブラコン・テイストな C.C.M. だけという訳ではありません。
 「その手の C.C.M. ではちょっと物足りない !!」という、メロハー度が高い方にお薦めなのがこれ。
 でも並の A.O.R. / C.C.M. を聞き尽くしたコアなファンも要注意のコーナーですよぉぉ(爆)。




Mastedon / Lofcaudio ('90 Pakaderm)        *CD (廃盤)
このコーナーのキーパーソンとも言える人物、John & Dino Elefante が中心となって作られたバンドです。前年にリリースされた「It's a Jungle Out There」に続く2nd Album ですがどちらもお薦めだと思います。パワフルでスピード感のあるリズムに、ハイトーンでメリハリの効いたボーカルがたまりません。加えて、楽曲の仕上がりが素晴らしくメロディーもアレンジも完璧 !! ... M. Thompson や J. Pierce も参加しているサポート陣もいいプレイしてます。注目アルバムの多い J & D. Elefante 兄弟の作品の中でもベスト3に入る内容だと言えるでしょう。メロハーの極致ですなぁ、これは....

Halo / Halo ('90 Pakaderm)             *CD (廃盤)
Scott Springer (Vo. & B), Keith Mins (G), Mike Graham (Ds & K) という3人から成るこのバンドをプロデュースしているのが、またもや J & D. Elefante 兄弟です。Mastedon では Elefante 兄弟もメンバーとして参加していましたが、ここではプレイヤーとしてサポートしてはいるものの、ほとんどプロデュースに徹しています。このアルバムも楽曲が抜群なのですが、それにもまして K. Mins のギターが素晴らしい !! ... 早弾きは E. V. Halen, メロディアスなソロは Luke か Landau といっても過言ではないくらいのプレイです。これが 1st Album なのですが、次作「Heaven Calling」('91 Pakaderm) 共々必聴ですよん....

Liaison / Liaison ('89 Frontline)          *CD (廃盤)
J & D. Elefante と並ぶクリハー系(そんなのあるかぁ... 爆)名プロデューサーが、これを手掛けている Bill Baumgart その人です。ロマンティック・ハードネスな A.O.R. を得意とする彼がメロハーなサウンドをも守備範囲とするのはむしろ当然だと思います。Liaison 自体は Lary & Tim Melby 兄弟 + Kelly Burns という3人組なのですが、サポートメンバーとして Bill の他にも Tim Heinz, D. Koz, そして何と M. Landau や J. Porcaroまで参加しています。内容もバッチリで、特に B. Baumgart の特徴であるメリハリの効いた Synth Sound は素晴らしいの一言です。2nd である次作「Urgency」 も良い出来なので要チェック !!

Allies / Vertures ('86 Light)           *CD (廃盤)
B. Duncan と共に Sweet Comfort Band の顔だった Randy Thomas が、今や C.C.M.界を代表するシンガーとなった Bob Carlisle らと結成したバンドがこの Allies です。前作「Allies」
('85 Light) もいいですが、これも甲乙付けがたい出来だと思います。どちらもプロデュースが D. Elefante & R. Thomas で、しっかりしたリズムに乗ったキャッチーなメロが美しい楽曲が揃っています。この後 Allies は Day Spring にレーベルを移して4枚リリースしますが、全体的な出来としては Light の頃の2枚に軍配が上がるでしょう。オリジナルアルバムの入手が難しい場合には、この2枚の曲がほぼ収録された「The Light Years」 ('95 Light) というベスト盤がお薦めです。

Idle Cure / Inside Out ('91 Frontline)       *CD (廃盤)
86年にリリースされた「Idle Cure」から「Tough Love」('88), 「2nd Avenue」('90) そして4作目となるこのアルバムまで、プロデュースは Liaison で紹介済みの B. Baumgart です。Mark Ambrose (G) がバンドの中核で、Pete Lomakin (K), Clark Edmond (D) が支えるアンサンブルの上を Steve Shannon (Vo) が自在に飛び回るサウンドは、メロハー派にはたまらないと思います。94年の「Eclipse」以降は、元White Heart の B. Smiley にプロデューサーが変わった事もあってよりハード&ソリッドな音になっています。とりあえず聴いてみたい方には1st 〜 4th のベスト盤である「Breakaways」がリリースされていて、まだハード系の店には置いてあると思いますのでそちらをお薦めします。

Lovewar / Soak Your Brain ('93 Word)       *CD (廃盤)
これは J. & D. Elefante のプロデュース作品という事でデータ買いした1枚です(汗)。何せC.C.M. の場合、情報が極端に少ないもんでほんの些細な事でも頼りにしないとだるまさん状態になってしまうのです(笑)。バンドは Tim Bushong (Vo. & G), Greg Purlee (D) そして Rick Armstrong (B) というトリオですが、楽曲のアレンジの上手さがそれを感じさせません。様々なタイプの曲が相乗効果を生みだし、アルバムトータルとしての出来を引き上げています。個人的にはキーボートが加わってのアンサンブルが聴きたいところではありますが、それが無くても十分に合格点が付けられると思います。