Massy's Selection Sangyo Special Item

2. これはちょっといいかも知れないぞっと

 ここでは、基本的に今現在購入する事の可能なアルバムを紹介します。
ただ、なるべく内容重視で取り上げますので、国内盤及び国内ショップの店頭で買えるCDだけでなく、
海外通販等で入手可能なアルバムも取り上げています。入手先についてはアルバム欄を参照願います。
(入手先が明記していないアルバムは、基本的に大手CD店で購入可能です)




Trillion / Trillion ('78 EPIC : SONY)            *国内盤CD
後に Madonna 等のプロデュースで有名になった P. Leonard が作ったアメリカンハードプログレバンド。Toto の2代目ボーカリストになる F. Frederiksen (Dennis Frederiksen でクレジット) が在籍したグループとして一部のファンの間で騒がれていましたが、堂々のCD化です。どちらかというとプログレッシブな方向に比重の置かれたアルバムですが、Fergie のポップでハイトーンな Vo. がうまくバランスを取っています。その為、彼が Toto 加入後に T. Griffin を New Vo. としてリリースした 2nd 「Clear Approach」では、特徴の無いバンドとなってしまい、短い活動に終止符を打つ事になってしまうのは皮肉というしかありません。

Dakota / The Last Standing Man ('98 AVEX)       *国内盤CD
80年に1st Album 「Dakota」でデビューした彼らの日本初リリース作。Avex からの発売はちょっと意外な気もしますが、このレーベル結構やってくれそうです。サウンド的にはアメリカンハードロックなのですが、Lead Vo. の J. G. Hiudzik には大注目。流れる様なメロディーとアンサンブルに乗せた、B. Champlin 的な歌は正に「産業ロック」です。産業好きの Takeito 氏は「Chicago Meets Night Ranger」と彼らを評していましたが、全くその通りだと思います。ちなみにこのアルバム、97年に Escape よりリリースした欧州盤もありますのでマニアの方は要チェックです。

Mark Spiro / Devotion ('98 VICTOR)          *国内盤CD
このアルバム、実は MTM という欧州のレーベルからリリースされた後に国内発売が決まったのですが、この MTM MUSIC、とってもナイスな「産業」を続々と生み出しているので皆さん覚えておいて下さいね。そして M. Spiro ですが、これが 3枚目のアルバム。彼の Vo. は産業の中でも Hard な部類に入るのですが、サポートのメンバーを見てみると T. Pierce, M. Thompson, D. Huff らメロディアスハードな音作りが得意な面子が揃っていて、うまく調和しています。まさにアメリカンハードプログレの王道といえると思います。とにかくカッコいいので興味のある方は是非一聴してみて下さい。最新作も MTM では発売中です。

St. Clair / St. Clair ('97 MTM MUSIC)          *外盤CD
このアルバムも MTM からのリリースです。St. Clair というのは、R. Corbett (Vo. & G) とS. Sheets (G) という2人からなるユニットで、バックとして V. Caliuta, T. Pierce らのメジャーアーティストも参加しています。このアルバム、どちらかというとアーシーな曲が多く、メロディアスハードな「産業」ではないのですが、個々のパートの音や楽曲の中に「産業」テイストが見られるのでピックアップしてみました。P. Benatar の名曲として名高い < Fire and Ice > のカヴァーに心惹かれてしまいました。[入手先 : AOR HEAVEN, http://www.aorheaven.com ; Thoughtscape Sounds, http://www.thoughtscape.com ]

Promotion / Not For Sale ('97 Promotion)      *外盤CD
Promotion がバンド名で「Not For Sale」というのがアルバムタイトル.... 最初は思わずコミックバンドかと思ってしまいました(笑)。その正体は、サックスやトランペットもメンバーに含む8人編成のバンドなのですが、これがまたカッコイイんですよ。欧州独特の乾いた音の上にキャッチーなメロディーとハーモニーを乗せて、うまくサウンドのバランスをとっています。Vo. はローからハイトーンまで綺麗に出ていて気持ちがいいですし、キーボードと生の管の音のマッチングが素晴らしいんです。2nd Album もリリースしましたのでそちらの方もお薦めです。[入手先 : AOR HEAVEN, http://www.aorheaven.com ]