SIMONS 狩り日記  (01. 8. 1.〜 8. 31.)
 
                                      



'01. 8. 14. (Thu)
 昨日いい思いをしたので「二匹目のドジョウ」狙いでやってきたのは神保町。ここに来たら必ず行かなくてはいけない「D」からチェック開始... ロック・ポップス関係の中古は、これまで新品だけしか置いていなかった1Fフロアーに移動しているのでまずはそちらを見てみるが、珍しく引っかかる物が無い。新品未開封の新古品などが何枚かあるのだが、まだまだ高いのでパス。新譜や内容がいい再発物はもちろん新品で買うのだが、はっきり言って内容今イチにも関わらず「レアだから」「ついでに」みたいな事でリリースされる物は高い金出して買う気はさらさら無い (「それなら買うな」と突っ込む方もいるだろうが、コレクターなので文句を言いながらも入手してしまうのだ... 苦笑)。アルバムをリリースしてくれる事自体は否定しないのだが、買い切れない程出される作品をすべて買う事は到底出来ないので、せめてどれがどんな内容なのかははっきり判る様にして欲しいものだ。しかし店内で文句を言っていても仕方ないので(笑)、奥の階段を登って2Fへと向かう事に。ここのブラックコーナーは他店より安い価格なので、SIMONS用として Leslie Smith / Les Is More ('92 Polydor) を購入する。AOR曲のカヴァー集という企画物だが、決して安易な作品になっていないのはさすが... 是非名作「Heartache」のCD化も実現して欲しいものだ。この日は2Fでもあまり大した物が無く、結局 J-Fusion 系で 安藤まさひろ, 今剛, 松原正樹, 是方博邦... といったギタリスト達の新録オムニバスアルバム V.A. / Super Guitarists ('99 Village) を未開封でゲットしたのが唯一の成果という情けなさ。いくらいい店でも大ハズレの日はあるという事だな、やっぱり。
 気分を変えて、次は普段はさらっと流す程度しか見ていない「T」に行ってみる事に。お茶の水にあった店舗は以前良く行ったのでこの日記にも頻繁に登場していだが、白山通りをお茶の水駅の方に歩いた右側にあるこの店はあまりチェックしない所だ。店が小さいのでいつ行ってもあまり品揃えが変わっていない様な気もするのだが、それでも E. Tagg の Vo. 曲収録の Don Grusin / 10K-L.A. ('84 JVC) のCDLuke, M. Baird, R. Schlosser... といった L.A. 面子が参加している Anne Bertucci / I Need You ('82 Canyon), そしてCDも珍しいがLPも見なくなってしまった Bridge 2 Far / S.t. ('89 CBS) などを見つけ、SIMONS用に回収する事が出来た。こういう「当たらない」日はいくら回っても大した物が出てこないので今日は早めに終了する事にしよう。昨日のインパクトが強すぎて、ちょっとしたモノを見つけても全然普通に感じてしまうだろうしなぁ... 家のラックをパタパタする事にしよう(爆)。


'01. 8. 13. (Mon)
 今年もやって来ました真夏の「狩り」京都遠征。何でこのくそ暑い時に京都に行くのか自分でもよく判らないが、この時期は不思議と何か当たりを引けるもんなんだよなぁ。こういうジンクスは大事にしないとね。... という訳で16:00頃京都駅に着き、早速地下鉄烏丸線で烏丸御池へ。迷うこともなく自然と行けるのは修行のたまものだろうか(爆)。六角堂を左に曲がり、東洞院通りとの角にある「P」の京都店からチェックを開始する。ここは全体的に値段が高いので「これは」という物しか買わない店なのだが、何年探しても見つからない様なレア物が普通に並んでいたりするのでここに来た時には必ず見なくてはいけない店なのである。今回も全くといっていいほど何も無かったのだが、何と Greg Phillingains / Pulse ('85 BMG) のCDをゲット。CDがあるという話しは前々から聞いていたが実際に見た事が無く「本当にあるのだろうか?」などと思っていた矢先のゲットである。彼の作品は81年作の「Significant Gains」がCD化となったがこれは今回見送られているのでこの発見はかなり嬉しい... というより驚きといえるだろう。いきなり出足が凄かったので、調子に乗って続けざまに三条通にある「B」や寺町通の市役所脇にある「F」「H」などに行くがこれといった物は見つからず... 「ここはある」と確信していった京都ロイヤルホテル裏の「M」ですら全くの空振りという有様で、過去実績のあった店がことごとくアウトであった。「やっぱり京都も無いなぁ〜、全国的に厳しいのかな」と思いつつ新京極と河原町通の間の路地にある「B」へ。ここは相変わらず枚数的には京都一なのでいくら他店が無いといってもハズす訳には行かないだろう。しかし... ここにも無い!!! 昔はAOR系やCCM系がかなりの割合でゲット出来たのだが、やはり探している人が増えたのだろうか。それでも「ここまで来たのだから何か」としつこく探し、SIMONS 定番物の Brenda Russell / Kiss Me With The Wind ('90 A&M)R. Marx, C. Eaton, D. Parks, M. Thompson, J. Robinson... といった豪華面子参加の隠れAOR名盤の Roch Voisine / Kissing Rain ('96 RV International) を収穫。「まあ、こんなもんかな」と思ったとたんに目に飛び込んで来たのが The Kazu Matsui Project / Marine Fantasia ('86 Tokuma Japan) のCD !!! 今自分が探しているCDの中でも超レア度ベスト3に入るであろう珍しい物だ。しかもレンタル落ちとはいえ、値段が380円と来れば何の文句もない。多分、同じ状態で値段が10倍だとしても買っているだろう(笑)。収穫した枚数的には大した事ないが、何といっても内容が素晴らしい「狩り」となったので今回は予定を途中で切り上げ「これにて終了」という事に。いや〜、やっぱり京都はいいねぇ... 今度は一泊で来てAORクラブ時代からの友人である S. Yamanoさんの店でも行ってみよっと。レア物持っていけば割引してくれるかなぁ(笑)。


'01. 8. 8. (Wed)
 この日は最近恒例となっている新宿「D」でのAOR系再発物お買い得チェックから。このところかなりの頻度で通っているので、どのCDがどのくらい値落ちしていくのかが判る様になってしまった(笑)。そうなると今度は「いつ買うか?」が難しい... 早々に買ってしまうと値段が高いし、あまり様子見していると他の人に買われてしまう。昔はこのジャンルは競争率が低かったので特に悩んだりはしなかったのだが、最近のこの状況は喜ぶべきなのか悲しむべきなのか... この日記を読んでる人達ともきっとニアミスしてるんだろうなぁ(爆)。とりあえず今日は Ray Gooliak / Home Away From Home ('79 Silver Sidewalk), Kenny Marks / Right Where You Are ('84 Word) という某「C」Sound 物 2枚を購入する事に。N 師匠がビジネスだけでやっているのではないのが判っているので、今まで頑張ってこのレーベルの物は新品で買っていたのだがさすがに背に腹は変えられず... 師匠、ごめんなさい。でもそろそろ例のリストきちんと作りましょうよ、私全面的にお手伝いしますから(笑)。更に、リリースされていたのも知らなかったハワイ物 Glenn Medeiros / Captured ('99 Amherst) や珍しいところで廃盤作品の中でも人気の高い Sneaker / S.t. ('81 Polydor) のCDなどもゲットし、まずまずといった感じだ。何と言ってもこのチェーン店はいつ行っても安心出来る値段なのが嬉しい。昨今のAOR系廃盤モノの値段高騰を見聞きする度に「何か違うよなぁ」と思っている私としては、こういう店はいつまでも頑張ってもらって全体のバランスを取ってもらいたいと熱望するところである。
 続いてはこれもいつものコースだが高田馬場へ... 早稲田通り沿いの「T」ではめぼしい物がなかったので、隣の「R」をチェックする。「これって再発予定に入っていたよなぁ〜???」と悩みながらも Robert Kraft / Petro Active ('91 RCA) を購入。家に帰ってチェックしてみたらやっぱり再発する事になっていてちょっとガッカリ。今まであまり見つからなかった物だと、迷った時にどうしても置いて帰れないのは狩人の性だろうか(笑)。さほど高くなかったのでまだ良かったが、やっぱりちゃんとチェックしていないと困るよなぁ。あとは Long Island レーベルより限定2000枚でリリースされたメロハー物シリーズから Star Gazer / S.t. ('94 Long Island) も発見(ちなみにシリアルナンバーは248... こだわるなって、自分)。限定に弱いのは相変わらずだが見つけた時に買っとかないとね、やっぱり。かくして「狩り」はまだまだ続くのであった....