SIMONS 狩り日記  (01. 12. 1.〜 11. 31.)
 
                                      

'01. 12. 27. (Thu)
 
今年最後の「狩り」である (多分... 笑)。まずは月末に仕事でやって来る三鷹駅南口にある「P」へとやって来る。これといった物は無いが、それでも Light Mellow 掲載の Kiki Dee / Stay With Me ('78 Rocket), 名ソングライターの好盤 Bunny Hull / Truth & Tenderness ('91 Pony Canyon), L.A. 豪華ミュージシャン参加の Nanno L.A. Project / Nanno Songless ('90 CBS SONY) などをゲット。どれも4番打者ではないが「代打の切り札」というべき名脇役といえる知る人ぞ知る作品達だ。
 次に向かったは、三鷹駅の北口からほどなくの所にある「B」チェーンの <武蔵野M店>。オープン当時はかなり目玉商品もあったのだが、最近はバーゲン品をたまにチェックする程度になってしまった。この日も角松さん絡みの Konta / Jane Doe ('96 Speedstar), J-AOR の 阿部泰弘 / Singles ('91 Toshiba EMI), L.A. 面子勢揃いの 浜田麻里 / IN The Precious Age ('87 Victor), そして AORマスト盤の Bill Cantos / Who Are You ('95 Pioneer LDC) といったあたりを適価で購入するといったレベル。年に数回行けばいいかなという店だな、ここは。
 いつもはこの後、荻窪や西荻あたりを荒らしに行くのだが、今日は趣向を変えて最近ご無沙汰している石神井公園駅にある「C」へと向かう。ここは昔からいろいろと貴重品が収穫されている割には、その筋の方より「こんなの見つけちゃいました」という報告の無い不思議な店だ。単に私と波長が合うだけなのだろうか... まあかつてこの地域で7年間も仕事していたので、その間にここに行った回数では誰にも負けない自信はあるが(自爆)。久しぶりに来たのでラックに並んでいる品物も新鮮だが、まずはあちこちで引っ張りだこのキーボーディスト 野力奏一 のソロ Noriki / Blue Side ('88 Toshiba EMI), D. Foster や D. Lambert, B. Arther...といった名プロデューサー達が作り上げた隠れ名盤の 伊藤征子 / Good Times, But Times ('97 Tokuma) といったちょっと珍しい邦楽CDを見つける。前者はLPしか持っていない物でずっと探していたし、後者は以前ネットで自主盤をゲットしたが、後からリリースされたメジャー盤にはボーナストラックが収録されていたのでちょっと欲しかった1枚だ(笑)。そして何といってもこの日のぶったまげ物は、AORマストアイテムながらCDは超レアで再発が熱望されている Rick Bowls / Free For The Evening ('82 Polygram) だ。ちょっと前までは割とどこでも見かけた様な気がするのだが、今や某ネットオークションでは万単位の声も聞かれるらしい... SIMONS LIST に何度か出した時も大人気だったので、次回のリストに載せたら喜ばれる事間違いなしだろう。やっぱりここはいい店だなぁ...


'01. 12. 22. (Sat)
 
休日の「狩り」は久しぶりである ... とは言っても丸一日かけて地方遠征など出来る状況ではないので、近場で我慢する事に。この日はまず江古田駅そばにある「C」からスタート。最近は、メジャーな秀作や皆が知っている様な定番物はどこへ行ってもおいそれと見つからない状況なので、必然的に他人がチェックしないマイナーなアイテムの「狩り」が中心となっている。今日もまさにそれで、先日池袋のフェアでLPをゲットしたばかりの D. Laynor 絡みの産業モノ Q5 / Steel The Light ('85 Albatoross) のCDを発見しゲットする。「1度見つけると続けてゲットするの法則だぁ」と思いながら、次に目についたのは 青山純, 小林武史, 浜口茂外也... といった気になる面子が参加している 有賀啓雄 / Sherbet ('87 Fun House) という1枚 (ちなみに後で聞いてみたらJ-AORと呼ぶにはちと苦しいがポップスとしてはまあまあの出来であった)。そして更に M. McDonald & A. Holland が Vo. をとっているというだけで買った T Lavitz / Storiytime ('86 Passport) と来れば、あまりのマイナーさに「こんなの紹介したって誰が興味示すんだろう」と思ってしまう。ブラコン物で、今まで買っていなかったので安価で購入の Jeffrey Osborne / One Love - One Dream ('88 A&M) が救いだが、それにしたってたかがしれている(笑)。
 とは言っても枚数の割には値段がいってないので、続いて池袋駅西口駅前にある中古CD店「L」へ。ここも久しぶりの様な気がするが、並んでいるCDはあまり変わりばえがしない。「前来た時もこれあったなぁ」と思いつつ、バーゲンコーナーに移動して安くなっていた Bel-Air / Turquoise Blue ('91 BMG), Nu Shooz / Told U So ('88 Atlantic) というマイナー物2枚を買ったのみ。しかし、この手の店はどこにでもあるCDでも超レア入手困難CDでも同じ値段で売っている脳天気な店なので、放置しておくと泣きを見る事がある。やはり頻繁でなくともある程度定期的なチェックは必要なのである。
 続いて駅の東口に行こうか迷ったが、時間も少なくなってきたので地下鉄一駅隣の要町にある「B」に行く事に。割と品物の入れ替えがあって、バーゲン品も充実しているのでちょっと期待しながらチェックに入る。まずは Hamish Stuart / Sooner Or Later ('99 Dreamsville) を適価で見つけ購入する。これは最初に外盤でリリースした時に買ってしまい、その後邦盤が <Whatcha Gonna Do For Me> のボーナストラック入りで出てしまったので「どうしようかなぁ」と思いつつ、今に至っていたので迷わず買う事に。「新譜で買うより○○円お得だよな」と思うのだが、結局その分他の中古盤を買ってしまうので、実は高くついているかもしれないが(爆)。続いては産業モノで Tower City / A Little Bit Of Fire ('96 MTM)... MTMレーベルにハズレなしの評判通りなかなかの内容の好盤だ。専門店に行けばそこそこ見つかるのだが、やはり高値安定傾向なので「B」などでゲット出来ると嬉しいアイテムなのだ。他にもいくつか気になるモノはあったが、結構な枚数を買った気がするのでこのくらいにしておこう。あんまり買うと「狩り日記」書くのが大変だし(自爆)。


'01. 12. 11. (Tue)
 仕事の打ち合わせが長引きそうだったので「基本的にはそういう事で、詳しくは後日」という必殺技を駆使しつつ(笑)、高田馬場の「T」へ。いつもは1Fの新入荷コーナーでAOR系の新譜のサンプルを中古で探すのが定番なのだが、この日はあいにくめぼしい物がない... もしかしたらこの「狩り日記」を読んでいる人が一足先に来たのかと思うほど、見事にそれらしきアイテムのみが無くなっている。そうであれば、このコーナーが役に立っているのだからそれはそれで喜ばしい事なのだが、何か複雑な気持ち(笑)。とりあえず2Fに上がり、他のジャンルもチェックしてみる事にする。まずは、入ってすぐ左側にあるサントラのコーナーで M. Landau, T. Keane, J. Hey, L. Williams... というお馴染みの面子をバックに J. Williams, W. Wiebe, B. Reymond らが Vo. をとっている O.S.T. / Silent Mobius ('98 Meldac) を見つける。アニメのサントラなので特典としてキャラクターのアニメカードが付いている所が笑えるが、内容は抜群である。比較的景気のいいジャンルなので制作費も多めに使えるし、この手の企画を仕切っているのが我々と同じAOR世代だったりするので実現したコラボレイトなのだろう... 案外、中田師匠あたりが火付け役だったりして(爆)。続いて一番奥の Fusion コーナーでは J- Fusion の定番である 増尾好秋 / Good Morning ('79 Electric Bird) をゲット。しかもずっと探していた初CD化バージョンの物... そう、何故先日再発した物ではないかというと「背ジャケが違うから」(笑)。このシリーズの物はコンプリートしていたと思いこんでいたのだが、このCDだけラックに入っていない事が判明してからずっと探していたのである (もしかしたらどっかに紛れているのかもしれないが)。この時代の J- Fusion 物はいざ見つけようと思うとかなり難しいのだ。とりあえず再発物を買うべきか、それともあくまで旧規格の物を見つけるまで頑張るか... とっても悩んでしまう所なのである。(ここはみんな笑う所だぞぉ... 爆)
 続いて池袋に戻り、所用をこなしてから西口にある「C」へと向かう。ここもAOR系での「狩り」は期待出来る所だが、この日は Carole Bayer Sager / Sometimes Late At Night ('81 Boardwalk) のCDを発見する。ジャケがセコかったり音質が今一つだったりという評判もあり、新譜では購入をためらっていたが、中古で適価で見つければ話しは別... 我が家には既にCDフォーマットの状態でラックに収まっているが (深くは詮索しない様に ... 笑) とりあえず「買い」だろう。他にも Kansas / Masque ('75 CBS)Go West / Bang & Crashes ('86 Chrysalis) など自分用のCDを格安で購入したのでまずまずといった所か。時間もないので2FにあるLPは見ずに帰る事にしたので、近いうちにまたチェックしに来る事にしよう。


'01. 12. 5. (Wed)
 この日は、ふと思い立って久しぶりに世田谷にある「B」の <K店> にやって来る。中古屋巡りでは、こういう「何となくあそこにいってみようかな」的な感覚は非常に大切にすべきで、過去に「いい思い」をした事が多い。加えてこの <K店> は他の「B」チェーン店舗に比べてバーゲン品のコーナーが広く、同じ品物を見つけたとしても安く購入出来る可能性の高いうれしい店なのである。最近でこそAORなどはどこへ行っても高値を付けているが、数年前は誰も探していなかった状態だったので現在数万円などという値の付いているCDなどでもあちこちにごろごろしていたりしていたほどだ。当時は、今の様にファンの間での中古品流通のシステムも無かった為、「自分の持っているアイテムについては、中古で見つけてもそのまま置いて帰る」のが普通だったので、「狩り」ものんびりした時代だったのである。う〜ん、いい時代だったなぁ... でも今の知識で当時にタイムスリップしたら、あれもこれも買わなくてはならずに破産は確実だったと思うが(爆)。さすがに今はなかなかこれといったモノもゲットしにくく、この日も J. Porcaro, M. Landau, D. Koz, J. Lorber... という豪華面子参加の邦楽カヴァー集 Bel-Air / Turquoise Blue ('91 BMG), 女性Vo. の定番物 Clair Marlo / Behaviour Self ('95 Wild Cat), AOR のマストアイテム Larry Lee / Marooned ('82 Sony) あたりを見つけたのみであった。まあ、私の場合はパタパタするのが楽しいのであまり結果についてはこだわってっていないし(笑)、SIMONSの買い付けの意味もあるのでこれはこれで充分なのだが... それでも年に一度ぐらいは「げげっ」とする物も格安でゲットできたりするのでやっぱり日頃のチェックは大事という事だな、うんうん。