SIMONS 狩り日記  (01. 10. 1.〜 10. 31.)
 
                                      


'01. 10. 25. (Tus)
 今日の一軒目は「B」チェーンの中でも比較的小規模店なのでめったに行かない「杉並H駅前店」である。わざわざ行く様な場所ではないので、近辺に所用がある時にしかチェックしない店だ。しかし穴場の店らしく行けば何かしらそれなりに見つけたりするので、放置しておく訳には行かないだろう。久しぶりなので、まずは1.5倍ほどに広がったCDコーナーにびっくり。「これはちょっと期待しちゃおうかな」などとわくわくしながら探索開始... でもなかなか本命は出てこない。結局、期待した洋楽のコーナーではサントラの所に入っていた V.A. / One Life To Live ('94 SBK) 1枚のみ。B. Russell, A. Holland & M. McDonald, W. Wiebe... といったAORファンにはたまらないアーティスト達の、ここでしか聴けない楽曲が嬉しい作品だがこれだけではいかにも寂しい。更にチェックを続けて、Fusionコーナーで The 24th Street Band / S.t. ('79 Nippon Columbia) を発見する。元々LP発売時にリアルで購入し、廉価盤でCD化された際には「まあいいや」と買わなかったので、適価でのゲットはちょっと嬉しい。加えて邦楽の方からは SIMONS でも大絶賛されている 国分友里恵 / Steps ('87 Air) も見つけ、早速収穫する事に。内容抜群の1枚だが、最近はなかなか見つける事が出来ず、欲しい人が急増してレア化しつつあるので見つけたら即ゲットだろう。
 本命は無かったものの、まずまずの結果に満足しつつ新宿へ移動していつもの「D」へ。このところチェック入れてる回数が多いせいか、7Fでは欲しい物はいくつかあったが値段的に今ひとつだったので、普段あまり行かないB1Fへ行ってみる。ブラコンの再発物などをチェックし、中古の方もパタパタしてみるとCCM系でコンテンポラリー度抜群の Billy & Sarah Gains / No One Loves Me Like You ('91 Benson) を見つける。ちょうど今回のSIMONS LISTにも出していてオーダーが複数来ていたので、これ幸いとばかりに買っていく事に。以前もこの日記で書いたが、SIMONSでの割り振りに困っている時にこうして1枚でもゲット出来るとかなり楽になるので何よりである。本当に困った時はSIMONS価格の倍ぐらいの値段が付いている物も赤字を覚悟で回収してSIMONSにオーダーしてくれた人に回す事もあるくらいだ。それでも「とっても気に入ってます。いいものを譲って頂き、ありがとうございます」というメールなど頂くとそんな事は気にならないくらい嬉しかったりする。これからも頑張ろうっと... でも皆さんもいい音見つけたら是非「こんなのありましたよ」と教えてね〜 (これ以上、聴くもの広げてどうするって ... 自爆)。


'01. 10. 10. (Wed)
 
長年の習慣で「体育の日」で休みと思ってしまうが、何の事はなく当然の様に仕事である(笑)。気持ちだけは休みの気分で、午後から早速「狩り」に繰り出す。この日は南新宿にいたので、まずは代々木の「H」へ... 1Fのバーゲンコーナーはさすがに何も無かった (狩りつくしたという事か) ので2Fに上がり、Fusionコーナーから Doc Powell / Love Is Where It's At ('87 Mercury) のCDを見つける。SIMONSでも大人気の1枚だが、CDはなかなか見つからないので早速捕獲する事に。そしてJ-Popのラックからは Epo / Poptracks ('87 Midi) を発見... Yuming の <12月の雨> をバンドバージョンでやっているので以前から買おうと思っていたが、手頃な値段でなかなかゲット出来なかったので嬉しい (というか、つい最近まで持ってると信じて疑わなかったが、探したら実はCD持っていなかったのだった... 爆)。このアルバムでは 達郎の <いつか> や大貫妙子の <横顔> などもカヴァーしているので、この辺が好きな方は要チェックですぞ。邦楽関係では、相馬裕子 / Prism ('96Mercury) も購入... サウンド面もだが、彼女の場合ルックス的にとっても好きなので (自爆) たまたま持っていなかったこのアルバムは買うでしょ、やっぱり(笑)。自分の曲もいいのだが、広瀬香美が書いて武部聡志がプロデュースした「こんな私に誰がした」の主題歌 <星に願いを> が良い!!! 。広瀬香美って、シンガーとしてもいいと思うが何といってもソングライターとしての才能があると断言してしまおう。
 こんな所で自分のミーハー度自慢をしてもしょうがないので(笑)、続いて向かったのがお馴染み「B」チェーンの 「北K山支店」... 以前から何度も紹介している店だが、コンスタントにもろもろゲットしているので定期的にチェックしないといかんだろう。この日は、CCMブラコンの定番でSIMONSでも大人気である Billy & Sarah Gains / No One Loves Me Like You ('91 Benson), 私の大好きな Fusion Sax 奏者のアルバムで何と B. Russell の名曲 <Piano In The Dark> をカヴァーしている George Howard / Personal ('90 MCA), 前作同様素晴らしい歌声を聴く事の出来る好盤 Darryl Tookes / Rendezvous ('94 Capitol) などをバーゲンコーナーで立て続けに見つける。邦楽系でも A. Jackson, B. Purdie, S. Figueroa... といった面子をバックに、C. King<Corazon>R. Lamm の書き下ろし曲などを披露している 益田幹夫 / Corazon ('90 Electric Bird), 説明不要の J-AOR 名作 Cindy / Angel Touch ('90 Fun House) などをゲットし、あっという間に手の中がCDの山になってしまった。まあ、どれも「知る人ぞ知る」物ばかりなので、普通の人は全く見向きもしないだろうからこんなに買えてしまうのだが、内容は悪くないので何となく勿体ない気がするのは私だけではないだろう。せめてうちのHPで紹介していってみんなに聴いてもらえる様にしよう... あっ、でもそうすると段々バーゲンコーナーで買えなくなってしまいそうだぞぉぉ、う〜ん、嬉しい様な困った様な。


'01. 10. 2. (Tus)
 今日は池袋で仕事の打ち合わせがあったので、あくまでそのついでに(笑) 老舗「R」での200円引きセールに行く。以前は南池袋のはずれにあったこの店も移転で駅前になってからはチェックし易くなり、何かと行っている様な気も... 場所もあるだろうが、何と言ってもスペースが広くなって店頭に出ている品物が多くなったのが嬉しい。実は最近、ちょっとマイナーだが内容抜群のアルバムを何枚か探しているので、通常の棚に加えてずらっと並んだLPの箱からチェックし始める。もしあれば数百円なのだが、超マイナーゆえさすがにおいそれとは出てこない。ここや「D」の様な老舗中古チェーンが一番見つかりそうな気がするのだが、当時ごく少数入荷した物も多くは「夢の島」行きになってしまっているのだろう。えっ、それは何かって???... まだちょっと内緒ね(笑)... という事でLPは収穫なしだったので、仕方なくCDの方へ。あまり紹介されていないが、隠れたAOR名盤と呼びたい Don Ciccone / Lover's Prayer ('92 Polydor), CCMの定番マスト物で、SIMONSでもいつも人気盤の Cray Cross / Place Is With You ('93 Reunion), CCMのベスト盤だが、4Him with Jon Anderson (Yes), Maire Brennan and Michael McDonald (!!) などの未発表曲を含む V.A. / Streams ('89 Word) といったポイントの高いアルバムをそこそこの値段でゲットする事が出来た。品揃えが特化されていない大手の店では、知名度の低いAOR作品やCCM物はまだまだ買えるという事だろう。やっぱり中古屋巡りでは、特定の店をこまめにチェックするというのが基本だな... そうやってチェックする店を少しずつ増やしていくと、どの店をどの位の間隔で行くかというのが身に付いて来るのだろう。「今日はここに行ってみようかな」と思いついて何気なく行っているつもりでも、実はそういった自分なりの感覚に基づいているのだという事が、この「狩り日記」をつけ始めてから判った様な気がした今日この頃であった(ホンマかいな... 爆)。