SIMONS 狩り日記  (01. 1. 1.〜 1. 31.)
 
                                      

'01. 1. 17. (Wed)
 月初めにいきなり3連発してしまったので暫く「狩り」に行っていなかったが、今日は久々にその気になっていざ出発。まずやってきたのは、このところちょっとご無沙汰していた浦和にある大手古本チェーン「B」の「M」店。そんなに枚数も多くなくこれといった出物もあまりないのだが、他店では見ない様な珍しい物があったりする不思議な所だ。この日もぱっと見た感じでは「何も無し」だが、個人的に大当たりだったのが Dan Hill / Hold On ('75 20th Century), Dan Hill / Longer Fuse ('77 20th Century) の2枚... 96年に Spontaneous というレーベルからこの時期のアルバム4枚がCD化されたが、当時買い損なってしまい気がついた時にはもう入手困難に。こうなるともう中古で探すしかないのだが、国内でろくに流通しなかったマイナー・インポート物だけに「探して見つかる」というより「たまたま見つかる」というレベルなので、この出会いは「おおっ、あったよ」といった感じだ。この手の CD は特に「あるうちに買うときや〜」なので、後で泣きを見ない様に極力リアルタイムで入手する様にはしているのだが、とてもじゃないが全てを網羅する事は出来る訳も無い。結局は「頑張って探しなさい」って事だよなぁ... やっぱ「狩り」止められないのか(笑)。
 一仕事してから遅い昼食をとり、打ち合わせの時間まで少し間があったので、午後は近い所で西新宿を一回りする事に。小滝橋通りから一本入った路地に面したビルのB2Fにある老舗「P」ではメロハー系が大当たりで、私の産業お友達たーさんお勧めのジャーマン・メロハー Roko / Open Invitation ('92 Polydor) や、以前 SIMONS で譲ってしまったものの内容の良さから再度探していたノルウェイ産の超レア盤 Private Eye / S.t. ('90 Desperado) という名盤をゲットする。産業系のレア・アイテムはとっても高いのが相場だが、場違いのこの店ではむしろ逆... とってもお買い得だったので少しも迷わずに購入となったのであった。いつもこううまく行くと良いのだが(爆)。


'01. 1. 6. (Sat)
 「そう毎日いいブツが出てくる訳ない」と思いながら、今日もパタパタしているのは何故だろう(爆)。所用のついでにやって来たのは久しぶりの秋葉原... ここに来た時には必ず寄っている「L」にやってきた。まずは最近、ゲームソフトに押されてスペースが縮小される一方の本店に行くが、さすがに一時の勢いは無くなっている。それでも <Who's Right, Who's Wrong> 収録の 飯島真理 / For Lovers Only ('90 MMG) や 定番物の Rupert Holmes / Partners In Crime ('79 MCA) などを見つける事が出来たが、まあこのレベルなら暫くチェックしなくてもいいかなといった感じだ。次にやってきたのは本店とは逆に規模が大きくなりつつある4号店... 何故かここには C.C.M. のマイナー盤がある事が多く、今回も Point Of Grace / The Whole Truth ('95 Word), Petra / God Fixation ('98 Word : Epic) といった所をゲットしてくる。この辺はどこでも入手可能な物ではないので、そこそこの値段であれば好きな人は「買い」だろう。他にも J. Corbetta プロデュースの A.O.R. 作品 Don Ciccone / Forever Begins Today ('91 Polydor)D. Parks, M. Thompson, J. & M. Porcaro, J. Robinson, R. Buchanan, L. Skler, F. Washington... といった面子が参加している 松田博幸 / Two Of Us ('92 Tokuma Japan) など「知る人ぞ知るシリーズ」もあり、もともと1枚あたりの単価がさほど高くないこのチェーン店では結構おいしい結果と言えるだろう。それでも昨日の衝撃を考えると、何も無かったかの様に思えてしまうのは嬉しいやら悲しいやら... 同士の方々、共に頑張ろう〜(笑)。


'01. 1. 5. (Fri)
 ぼちぼち仕事も動き始めてはいるが、まだまだ挨拶回り程度なのでとりあえず「狩り」へ(爆)。とは言ってもそこそこの時間には会社に戻らなければいけなかったので、「一軒だけにしよ」と決めて池袋東口駅前にある大手中古屋「D」に入る。最近「D」でなかなかおいしい思いをしているのは事実だが、当初は別の店に行くつもりで歩いていた時に「何となく呼び込まれる様に」そっちに行ってしまったのである。えてしてそういう時はどかんと当たるか全くスカを引くか両極端なので(笑)、半信半疑でパタパタを開始する。まず CD をチェックしていて見つけたのが Mari Hamada / In The Precious Age ('87 Invitation)... HP の J-Pop 編でも紹介しているが M. Landau, J. & M. Porcaro, J. Keane, D. Huff, J. Pierce, B. Caldwell らとんでもない面子参加の作品だ。彼女の CD はそこいらにゴロゴロしているが、これは以外と見つからないのでジャブとしては十分といったところ。洋楽の方ではちょっと反則気味の Toto / Hold The Demo ('99 Shout To The Top) をゲット。ブートレッグ盤なので「おいおい、これ売ってていいのかい?」と一瞬思ったが、ライブの音源ではなく 1st Album レコーディング時のラフミックスやアウトテイクが収録されているので、速攻で手に取っていたのは言うまでもないだろう。専門店に行くとこの手のブートは数千円は間違いない所だが、ここでは数百円とくれば買うしかないっしょ、やっぱり。「年明け早々だし、みんな休みで来ているだろうからそんなに大した物もないだろう」とは思ったが、昨日の今日なので一応アナログの方も見てみる事に... しかし案の定、Rock と J-Pop はかすりもしない。時間も時間なので帰ろうと思ったが、何気なく Black を見ていると Rhythm Heritage / Sky's The Limit が目にとまった。なかなか綺麗なジャケットだったので「連れて帰ろうかなぁ」などと考えていたら、何か見覚えのあるローラースケートが... 「あれっ、これって何だっけ」と考えた直後にぱっと思い出したそのアルバムこそ Rhythm Heritage / Disco Durby ('79 MCA Canada) !!! 「幻の 4th」と言われカナダオンリーリリースの 1枚は、メンバーであった J. Graydon をして「本当に出ているのか? 自分も持っていないんだ」というほどの超レア物なのである。私ももう何年も探していたが見つからなかっただけに、これはメガトン級の収穫だ。しかも「Sky's The Limit」が1500円だったのに対し、こちらは未開封新品がたったの500円なのだからまさに掘り出し物といえるだろう。普通は何かレア物を見つけた時には「まだ何か見つかるかも」と思って更にチェックするのだが、今回は久々に <時が止まる感覚> を味わってしまった為にもう探す気が失せてしまい、そのままレジに直行となったのである。これでまた数年は中古屋巡り止められないだろうなぁ(自爆)...


'01. 1. 4. (Thu)
 今年もいよいよこのコーナーが始まってしまった(爆)。どういう展開をするかはまさに神のみぞ知るところだが(笑)、今後も「狩り日記」をご愛読のほどよろしく。
 という訳で、まずやって来たのは有楽町駅そばで首都高速ガード下ビル内の老舗中古店「H」本店である。たまたま有楽町に買い物に行く用事があったので、あくまでついでに寄る事に (これは事実... 笑)。あらかじめ決まっていた物を買いに来た事もあり本来の用事はすぐ済んだので、いつもはろくに見なかったりする LP からチェックしていると、いきなり出てきたのが
Pete Carlson / Child Of The Heavenly ('84 Day Spring)Jon Gibson / Standing On The One ('83 Constellation) という C.C.M. の名盤達。前者はこの度めでたく Cool Sound より世界初CD化となるがそうそう見る物でもないし、後者もセキュラーレーベルからのリリースの割にあまり知られていないので、今年の「初物」としてはなかなかと言えるだろう。アナログの棚からは他にも Dick St Niclaus / Sweet And Dandy ('80 Epic), China / S.t. ('81 Epic) ら A.O.R. の未CD化アルバムや Dionne Warwick / Friends In Love ('82 Arista) といった一度手放したアナログ盤の引き戻しなどもあって「う〜ん、たまには見てみるもんだ」と一人で納得していた。どうも最近はいつCD化されるか分からないアナログ盤にはなかなか手が出しにくい傾向があるが、それだけにとんでもない物がころがっている可能性もあるので捜し物のある方は定期的なチェックが必要であろう (...って自分に言ってたりして)。とりあえずいろいろ見つかったので LP はこの位にして次は CD の方へ... こちらでも、まず目にとまったのは The Bill Gaither Trio / Welcome Back Home ('87 Star Song) という C.C.M. の超マイナー物。コンテンポラリー度は高いとは言えないが、ここのバーゲン・コーナーにあったんだから値段的に文句のあろうはずもなく、問題なく「お持ち帰り」だろう。そしてめでたく今日の収穫 No1 に輝いたのが Niel Diamond / Headed For The Futuer ('86 CBS) !! ... 大御所の作品だけあって、D. Foster, C. B. Sager, B. Caldwell, S. Kipner らが提供した楽曲を M. Landau, D. Huff, S. Lukather, J. Robinson, T. Imboden, C. Vega, N. Stubenhaus, N. East, J. Scheff, G. Phillingains, B. Champlin... といった面子に加えて M. WhiteS. Wonder まで参加している豪華版である。LP はさほど珍しくないが、CD はごく一時期だけ邦盤のみのリリースだったので今までなかなか見つからなかった1枚なのでこれはかなり嬉しいところだ。
 どうせここまで来たのだからという事で、ソニービルB1Fにある「H」の「S店」ものぞいてみる。CD は大した物がなかったので、LP をパタパタしていると
Pete Carlson / Child Of The HeavenlyJon Gibson / Standing On The One の2枚をまたもや発見... 1人が同じ物を何枚も売るとは思えないので在庫から出てきたのだろうが、それにしても「その日に限って良く見るアルバム」のジンクスは相変わらずだ。これも何かの縁なので(笑)、その2枚もありがたくゲットして来たのは言うまでもないだろう。今年一発目の「狩り」もなかなかだったので、この調子で頑張りたいものだ。今年もよろしく〜....