SIMONS 狩り日記  (00. 1. 1.〜 1. 31.)
 
                                      
'00. 1. 26 (Wed)
 今日は久しぶりに「何かありそう」という予感がして、ちょっと気合いを入れて一回りする事にする。まずはいつもの代々木「H」から... 最近、ここでは J-Fusion 系が良く収穫されているのだが、今日も 是方博邦, 鳴瀬喜博, 東原力哉といった強力なメンバー参加 (でもこれって難波弘之が入ればまんま野獣王国だったりして... 爆) の 本田俊之 / Radio Club ('87 Eastworld), 掲示板で話題の中心となっている W. Wiebe 参加の 渡辺貞夫 / Sweet Deal ('91 Warner) などを見つける。それにしても A.O.R. は無い(笑)。
 次は新宿マイシティ5Fにある「A」。新品・中古CD共に扱っているが、何といってもその数の多さは評価するに値するだろう... 「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる... かな(笑)」。ちょっと値段が高めなのが欠点なのだが、今日はバーゲンコーナーがおいしかった。J-Pop 系では要チェックのアーティストの珍しい1st Bestである
阿部恭弘 / パノラマ・メモリー ('85 Toshiba EMI), そしてこれもめったに見ない 阿部恭弘 / SINGLES ('91 Express) を超安価でゲット。ちょっと古めの J-Pop を探すなら、ここの店はなかなかお薦めかも知れない... ただ私のテリトリーなので、その手の物を期待するのは難しいでしょう。ちなみにここにも A.O.R. は無し(爆)。
 そして、安さでいえばここ靖国通り近くの中古CD & ゲームソフトチェーン店の「L」。
T. Kelly の楽曲として知られる <Sanctuary> 収録の REIMY / Smooth Talk ('90 Sixty), A.O.R. 系 J-Pop の 西司 / Meet With You... ('92 Continental), 松原正樹 & 松下誠 & 北島健二 というギタリストに 江口信夫 & 松原秀樹... といったメンバー参加の 二名敦子 / Him ('86 Invitation) といったCDを買ってくるが、何と一番安い物は80円だったりしている(驚)。多くはレンタル流れだったりしているのでこういう値段設定が可能なのだろうが、それにしても安いっす。(でも A.O.R. は無い... )
 調子に乗って(笑)、帰り道を変更し中野坂上にある「L」の別店舗に寄ってみる。さすがにバーゲン品ではないが、そこそこの値段で
阿部恭弘 / Summertime In Blue ('88 Express), 阿部恭弘 / 天国は待ってくれる ('91 Moon) というあまり見ない2枚をゲット。普段は探していてもそうは出会えない物と集中的に出会ってしまう事はままあるが、今日は「彼の日」だったらしい。こういう時に限って「あっ、あれもある。これもある。」状態になって散財するんだよな〜(笑)。ここまで来ても A.O.R. は無いな、やっぱり(笑...えないか)。
 という事で、とことん J- Pop / Fusion してしまった一日だった。次回の SIMONS の為に明日も頑張る Massy なのであった... (続く)


'00. 1. 17. (Mon)
 このところさっぱり捜し物が見つからなくなっているので「狩り」もご無沙汰している。とりわけA.O.R. 系のCD/LPは「どこにあるの?」といった感じだ。そんなこんなで最近はもっぱらネット通販で買うC.C.M. 系の中古CDなどが主になっている。今日もいつも利用しているところから、名グループとして知られる 2nd Chapters Of ActsMatthew Ward / Point Of View ('92 Benson), そして S. Green, R. Lee (New Song), 4him... といった豪華な面子も在籍していた Truth / Keep Believing ('90 Benson), そのVo. に隠れファンも多い Scott Wesley Brown / Living In The Comfort Zone ('90 Word) といったCDが届く。(... といってもほとんどの人が「それって???」というのが当たり前の反応だとは思うが) 自分の物と一緒に SIMONS の為に The Archers / Colors Of Your Love ('91 Reunion), First Call / God Is Good ('89 Myrrh) なども仕入れたので、その辺に目のない方は次回の SIMONS LIST を楽しみに... ってすっかり宣伝 & 自爆モードだぁぁ(笑)。でもこれらの通販ショップも、ほんの2,3年前までは C.C.M. 系など誰も買わなかったので、かなりのレア物でもかなりの安値で買えたものだが、最近はオークションリストにさえ上がらないほどになっている。1年間でほぼ5割増しといったところか... 需要と供給の関係といってしまえばそれまでだが、これは売る側の問題というよりは買う側の問題だろう。自分も含めてなので大きな事は言えないが、欲しい物を手に入れたいという気持ちが有りすぎると、周囲も巻き込んでヒートアップしてしまう傾向があるからだ。いくら何でもCD1枚に$300とかはないでしょ、やっぱり... 昨今の A.O.R. 人気に対してはこういう事の無い様にしたいものだ。
 また C.C.M. 系では Michael W. Smith / This Is Your Time ('99 Reunion) といったメジャーアーティストの新譜や、新曲を含むベスト盤 4 him / Best One ('99 Benson) らのCDもそろそろ到着するのでそれらも楽しみにしている。最近はあまりコンテンポラリーなアルバムの少ないこのジャンルだが、なるべくイイ物を発掘して紹介していきたいと思う。


'00. 1. 4. (Tus)
 ミレニアムイヤーを迎えて、気持ちも新たにしてまた「狩り」だし(笑)。今回は、取り上げて欲しいという要望の高い「地方編その2」... 嫁さんの実家に行って、一足先に帰るついでに途中下車して「狩る」という大変効率の良い (?) パターンである。過去には丸1日かけて沿線都市を3つ4つ荒らして来る事も多かったが、さすがに最近は気力と体力がついていかないので1都市の数店をゆっくり回る事にしている。
 という事で年始めに選んだのが静岡県浜松市... ここは過去に数回行った「東海道えーおーあーるな旅」においてもなかなかの実績を誇る場所である。期待に胸をふくらませつつ、新幹線を降りて北口へ向かい、遠州鉄道の高架をくぐってバス通りを歩き出す。「前はここに西武があったのにここも随分変わったな」などと思いつつ (おいおい、そんなに来てるのかぃ... 自爆) その交差点を曲がり、郵便局の角を左に入ると、最初の店「D」が見えて来る。道路を挟んで向かい合わせに本店と2号店があるユニークな店なのだが、LP 中心の品揃えの2号店は午後5時で閉まってしまうので行かれる方は要注意... 今日も時間ぎりぎりに飛び込んで何とかセーフだった。そんな事情もあり、ここでの LP盤チェックは久しぶりだったのだが、まず思ったのが「うわっ、高い」... 昨今のアナログ盤人気もあるのだろうが、最近はどこの中古屋に行ってもそう思う事が多くなった。加えて「A.O.R. 系のアルバムが少ない」... この店などは、数年前に行き始めた頃は (金額的にではなくて、重量的に) 買い切れないくらいあったのに、今は数えるほどの枚数しかない。Frankie Bleu / Who's Foolin' Who? が1600円もしちゃうと、SIMONS の在庫用に連れて帰る訳にも行かないしなぁ... ちょっとがっかりしつつ、向かいの本店の方へ。CD もそこそこの値段ではあるが、昔からここで営業している店なので大都市ではもうお目にかかる事も少ないレア物が当たり前の様に並んでいる事もあったりして、結構あなどれないモノがあったりする。今回も珍しいところで John O'banion / S.t. ('81 Elektra)Robert Kraft / Quake City ('89 Polystar), Marc Jordan / Blue Desart ('79 Warner) といった定番CDをまずゲット。そして J-Popモノでもずっと探していた 濱田金吾 / Fall In Love ('85 Eastworld) のCDも見つけ、「昔の3000円時代のCDを探すなら、やっぱりこういう所だよな」と思わず一人で納得してしまった。しかしこれも無い時には何も無い可能性も秘めているので、諸刃の剣を覚悟の上での事ではあるが... 。
 そして次の店に行くために浜松駅まで戻り、(以前来た時には、途中の商店街にあった「O」の1店舗で Three Dog Night / It's A Jungle や 当時未CD化だった Nielsen Pearson / Blind Luck などを数百円で買った事もあったが、今はその店舗すら無かった... ) タクシーに乗って走ること10分余り... 浜松アリーナの手前にある「A」に到着する。地方に行って何が困るかといえば「足がないと行けない店」が多い事... しかも土地勘がないので下手にバスにでも乗ろうもんなら、何処に連れて行かれるか判ったもんじゃない (この辺も「地方巡業」の注意点である... 笑)。とこにかくにも店内に入り、チェック開始。ここでは J-Pop : Fusionモノが大当たりで、まず見つけたのが 沢井原兒 & ベーコンエッグ / Yellow ('82 Electric Bird)鳴瀬喜博, 上原裕, 岡野等, 大徳俊幸, 宮城純子... といった実力者達のプレイは、今聴いても全く褪せる所が無く新鮮ささえ感じるものだ。ちょっと前に SIMONS兄とこのアルバムの件で盛り上がっていたので、余計嬉しかったりもする。加えて、これもずっと探していた OG's / Jingle Jam ('90 Continental) もゲットし、思わず「ここに来て良かった」とつぶやいてしまった(爆)。これは、A.O.R. Club で知り合った 藤原美穂さんが Vo. を努めたバンドで、これまた大好きな Vo. である佐々木久美とのツインヴォーカルが売りだったグループ。このCDだけなかなか見つからずにはや数年(笑)... やっとの事で全部揃ったので、嬉しさもひとしおである。コレクターの性として「あと1枚で全部揃うのに」というモノに関しては人一倍執着する様な所があり、これを達成した時の爽快感といえばトイレで全部出し切った時より上だろう (おっと下ネタ失礼)。でもこのアルバムのタイトル、見つけるまで「ジングル・ジャム」じゃなくて「ジャングル・ジム」だと思っていた私(爆)... 許されて!! 。ここでは他にも Ambrosia のアルバム未収録曲入りのサントラ O.S.T. / Inside Moves ('80 Warner), 北欧の雄 Lava / Fire ('84 Polydor), 今後、CD化されそうもない名盤 No1(?) Carole Bayer Sager / Sometimes Late At Night ('81 Boardwalk) なども収穫し、急いで駅に戻った。
 結局、夕食もそこそこに最終の「ひかり」(浜松駅に停車する「ひかり」は以外と少ない)に乗り、東京に帰ってきたのだが、地方遠征は時間と費用をかけて行く分見つけた時の喜びも何も無かった時の落胆も大きいので、今後どこかに行かれる方はご注意を。今度は何処へ行こうかな(笑)...