Massy's Selection A.O.R. Rare LP Item     




Avalon / Everyman A Kind ('82 Capitol)       超レア度 : ★★★☆
同じレーベルで Pages を手掛けた B. Colomby プロデュースの3人組。路線的にはちよっとハードでエッジの効いたテイストになっていますが、やはり前年リリースの Pages / S.t. を意識しているところがあると思います。構成は C. Cote (Key & Vo), R. Neigher (L.Vo & G), M. Mirage (G & Key & Vo)となっていて、サポートメンバーとして J. Wainding, M. Porcaro, V. Calaiuta, M. Isham といった名前も見られます。実はこのアルバムは4曲入りのミニアルバムなのですが、フルアルバムでないのが返す返すも残念です。「産業」ファンの方にも自信をもってお薦めできるメロディアスハードの名盤ですので必聴ですよ。

Ian Thomas / The Runner ('81 Anthem)        超レア度 : ★★★☆
自身でも十数枚のアルバムをリリースしている I. Thomas ですが、これはカナダのマイナーレーベルからのモノでかなり珍しいと思います。そして何より内容の素晴らしさを皆さんに知っていただきたいアルバムなのです。Santana / Shango にも収録されている <Hold On> は、完全にそれを凌駕していますし、他の曲もまさに A.O.R. の王道を行く曲ばかりです。メンバーは基本的に現地のスタジオミューシーシャンを使っているのであえて挙げませんが、個々のテクニックは折り紙付きですし、何より I. Thomas 本人の歌がイイですね。ちょっとかすれた声が曲と良くマッチして抜群の雰囲気をかもし出しています。

Beth Nielsen Chapman / Healing In First ('80 Capitol) 超レア度 : ★★★☆
AORファンには90年リリースの「Beth Nielsen Chapman」が1st Albumだと思われがちですが、実はこの80年作が彼女の「幻の1st」なのです。メジャーレーベルからのリリースながら、90年作のCDライナーに今作の存在が出るまでほとんどの人が知らなかったレアな1枚です。ちょい Pop カントリー寄りのサウンドながらメロディーの美しさはその後の楽曲にひけを取りません。名曲 <All I Have> の様なピカ一はありませんが、全体的なレベルはかなりの出来で SSW派の方は必聴でしょう。どちらかというと、まったりしたこの手のサウンドが苦手な私が言うんだから間違いありませんよ(笑)。

Bugatti & Musker / S.t. ('?? April Music)         超レア度 : ★★★☆
リリース年もはっきりしない怪しい1枚ですが、実は売れっ子ソングライターである彼らが自身の楽曲の売り込み用に作ったデモ音源らしいです。P. Austin に書いた<Every Home Should Have One> や C. Khan への<Fate> (これは彼らのソロ作でのカヴァーしてましたね) 等他アーティストへの曲、そして <Survivor> <Love Dance> といった自身のアルバムで披露した曲など全14曲が収められています。デモの性格上サウンドがチープだったり、アレンジが煮詰まっていなかったりなど気になる部分はありますが、様々な楽曲で彼らの歌声が聴けるのは貴重だと思います。アルバムとしての完成度は??ですが、何といっても曲がいい!! ... でも探せば探すだけ出てきてしまいますよん、この手の音源って... 困ったもんです(自爆)。