人間の可聴域はだいたい20Hz〜20,000Hzぐらいといわれています。(自分の可聴域を調べるソフトをこちらで公開しています。)
人間の可聴域の最大を20,000Hzとすると、これをWAVファイルで再現する場合は、最低でも倍の40,000Hzサンプリングレートが必要になります。CDのサンプリングレートが、44100になっているのは、このためです。 |
ゆらぎ解析君で、どのくらいの周波数の幅で、分析を行なっているかは、元のWAVファイルのサンプリングレートと、解析君で設定しているサンプル数によって決まります。
たとえば、44100のサンプリングレートのWAVファイルを使用して、サンプル数に2048を設定している場合、分析周波数の一覧は下の「分析幅」で示しているようになります。 |
WAVファイルのサンプリングレートを解析君のサンプル数で割ったものが分析幅になります。
下記の場合は、44100÷2048で21.5Hzが分析幅になります。分析している周波数の数は、全部で2048個です。
ただし、FFTのアルゴリズムの関係上、1024番目以降の周波数には結果の値にゼロが入りますので、実質、分析できるのは、0Hzから22028Hz(44100の半分の22050の1つ手前)までになります。(計算の便宜上の話なので、0Hzについては気にしないでください。) |
上記から、44100HzのWAVファイル(CDからWAVファイルを抜き出すとこのサンプリングレートになります)で分析を行なうと、人間の可聴域をカバーすることが分かると思います。 |
WAVファイルのサンプリングレート |
解析君のサンプル数 |
分析幅 |
分析範囲 |
44100 |
2048 |
21.5 |
0Hz〜22028Hz |
44100 |
4096 |
10.8 |
0Hz〜だいたい22000Hz |
44100 |
8192 |
5.4 |
0Hz〜だいたい22000Hz |
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縦軸は、対数表示前は、周波数成分の最大値が1になるようにしています。グラフだと上端が1、下端が0ということになります。対数表示では、10の対数で表示します。上端が0デシベル、下端が−∞デシベルということになります。 |