ゆらぎ解析君では、「適度なゆらぎ」「過剰なゆらぎ」「過小なゆらぎ」などの結果をグラフとともに表示します。 解析した曲がどのような特性を持っているかは、グラフ表示を[対数グラフ]にすると分かりやすくなります。グラフの傾きが45度に近い場合は、「1/fのゆらぎ」と呼ばれる特性をもっていることになります。 |
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ゆらぎ解析君では、上記の45度のラインを理想形と考え、解析した曲の周波数成分が、その線より、どれくらいズレているかで、「適度なゆらぎ」「過度のゆらぎ」「過小なゆらぎ」などの結果を判定します。 |

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ちなみに、大雑把な傾向として、クラシックは45度くらい、ロックなど、激しい曲調のものだと、もっと傾きがきつくなっているらしいです。このような鋭い角度のグラフは、1/f2(fの2乗分の1)のグラフなどと呼ばれています。雑音だと、上の図のような90度の線になります。 |

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ただし、解析の手法上、どのような曲でも、周波数の一番低いところと高いところで、歪ができてしまうようなので、まっすぐ45度のラインで判定するのではなく、すこし補正した曲線で判定しています。 |
この曲線をどのようにひくかの計算式は、試行錯誤の上、三角関数などを使用して、適当に考えました。問い合わせが多いので、該当部分のソースを掲載します。
for(i = 0; i < NumSamples/2; i++)
{
double factor = cos(asin((double)i*2.0 * sample_facutor /(NumSamples/2)));
guide_data[i] = factor*100.0;
}
上記の式について、さらに問い合わせが来たので、こちらのページで説明しています。 |
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上の図で、赤くなっている部分が、理想形から、はみ出しているところ、緑の部分が、収まっているところです。理想形から超えてしまったところだけでなく、理想の値に満たない領域も、赤くなっているのが分かると思います。 |

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判定時には、上記のような、、「適度なゆらぎ」「過剰なゆらぎ」「過小なゆらぎ」などの結果とともに、数値が表示されるようになっています。最高点は、100点、最低点は0点ですが、無音の場合でも、52点になりますから、このあたりが実質上の最低点と思われます。
(0点になるファイルも存在するというメールをユーザーさんからもらいましたので、そのようなファイルもあるかもしれません。)得点が90点以上だと、「適度なゆらぎ」と判定します。 |