音楽ソフト->Windows->その他->Windows 8, 7, VistaでMIDIが再生されない問題を修正するツール  
  Windows7やWindows Vistaで、MediaPlayerを使用してMIDIファイルを再生しても、音が聞こえない場合に、その問題を解消するためのツールです。
また、Windows7やWindows Vistaで、出力先のMIDIデバイスを変更するMIDI Mapper (MIDIマッパー)に相当する機能を備えています。
もしかしたら、あなたのPCから音がでないのは、Windows VistaやWindows 7に関係ない問題かもしれません。このソフトを使用する前に、こちらのページもチェックしてください。
 
 
このソフトが取り扱う問題
このソフトでは、XPからVistaやWindows 7にOSをバージョンアップしたら、MIDIファイルを再生しても音が聞こえなくなったとか、XPで正しく再生できていたMIDIファイルが、VistaやWindows 7で再生できなくなったという問題を扱います。
これには、下記の2つのいずれかの問題が関わっています。
(1)VistaやWindows 7では、規定のMIDIデバイスの指定を、ユーザーが行うことができなくなった。
(2)VistaやWindows 7では、内蔵されているソフト音源の仕様(動作)が変わった。

どちらの問題であるかは、MediaPlayerを利用して確認できます。
OSがインストールされているフォルダル(通常は、C:\Windows)の下に、Mediaというフォルダがあります。その下にtown.midというファイルが入っています。これをMediaPlayerで再生してください。正常に音が再生される場合は、(2)の問題です。再生されない場合は(1)の問題である可能性があります。

上記以外に、OSに関係ない問題でも、MIDIファイルの再生時にノイズや音がでない問題を修復する機能も加えています。
(3)MIDIファイルの再生時にノイズや音がでない
MIDIデバイスの指定を変えなければならない場合、変えた場合(MIDIマッパー相当機能)
XPでは、コントロールパネルを使用して、規定の出力先のMIDIデバイスをユーザーが自分で選択できるようになっていました。
この情報は、レジストリの「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Multimedia\MIDIMap」のszPnameに保存されています。たとえば、デフォルトの内蔵音源そのままの場合は、「Microsoft GS Wavetable SW Synth」という値が保存されています。
VistaやWindows 7では、「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Multimedia」というレジストリが廃止されてしまったようです。しかし、regeditなどのツールでここの値を作成してやると、そこで指定したデバイスが規定のデバイスになるようです。

このツールでは、この値の作成や変更を自動で行います。この変更を行うには、ソフトの画面の上段の「デバイス変更」の機能を使用します。
VistaやWindows 7でも通常、OSのインストール直後は、デフォルトは、「Microsoft GS Wavetable Synth」になっているはずで、これはスピーカーから音がでてくるはずです。
しかしなんらかの事情でこれ以外のMIDIデバイスになっていて、そのデバイスが、直接スピーカーから音を出さないタイプのものの場合、MediaPlayerなどでMIDIファイルを再生しても音が聞こえないという現象が発生します。
このソフトでは、デバイスをリストで選択すると、MIDIの出力先が選択したデバイスに切り替わります。(ソフトを終了した時点ではなく、即座に切り替わりますが、切り替え後、Windowsを再起動することをお勧めします。)

XPでは再生できていたファイルが再生できなくなった場合
XPでは再生できていたMIDIファイルが、VistaやWindows 7で再生できなくなった場合、原因は、OSに内蔵のソフト音源の仕様変更にあります。
XPでは「Microsoft GS Wavetable SW Synth」というソフト音源が内蔵されていましたが、VistaやWindows 7では、「Microsoft GS Wavetable Synth」というソフト音源が内蔵されています。微妙に名前が違うことからも、同一のものではない事が分かります。
MediaPlayer(そのほかのMIDIマッパーを参照するプレイヤーも同様)でファイルを再生してとき、下記の現象が発生します。問題を解消するには、使用している音源を「Microsoft GS Wavetable Synth」以外のものにするという方法と、データを書き換えるという2つの方法があり、ソフトは、データの書き換えを行います。
ファイル再生時に無音になる現象
MIDIファイルの中のmidiイベントが、 「マスターボリューム」「Gmリセット」の順にならんでいると、無音になります。おそらく、ボリュームがゼロの状態になっているのではないかと思います。
本来、このようなデータの場合、正しくは、「Gmリセット」「マスターボリューム」の順になっているべきですから、データもあまり良くないのですが、無音になるのは困ってしまいます。(このようなデータでも、XPのソフト音源だとちゃんと音はでます。また、Windows7でも、QuickTimeで再生すると、音はでます。)
ただし、MIDIファイルに「Gmリセット」のみがはいっていて、 「マスターボリューム」がまったく入っていない場合、 無音になるのかとおもいきや、Windows7でもちゃんと音はでます。(ここが不思議。)なので、リセット後のマスターボリュームのデフォルト値がゼロになるというわけでもなさそうなのです。。。
対処として、このソフトでは、「Gmリセット」「マスターボリューム」の順にデータを並べ替えます。
ドラムだけが再生されない現象
MIDIファイルの中にXGのリセットコマンドが入っていると、ドラムトラックがならなくなるようです。(正直、意味不明な挙動です。 仕様という話もありますが、今まで普通に再生できていたファイルが、OSを変えて正しく再生されないと困るのではないでしょうか。。。) 詳しく調べていませんが、BankSelectのコマンドが入っているかどうかで結果が変わる可能性があります。
対処として、XGのリセットコマンドをGMのリセットコマンドに書き換えます。
また、Windows7の問題なのか、他の問題なのか分かりませんが、ドラム音のゲートタイムが短すぎると 音が鳴らないという情報があります。もし通常の修正を行っても、ドラムの音が鳴らない場合は、「ドラムゲートタイム調整」というチェックボックスをオンにして変換を行ってみてください。(通常の変換で、ドラムが鳴らない場合にだけチェックボックスをオンにしてください。
ドラムしか再生されない現象
MIDIファイルの中にGSのリセットコマンドが入っていて、かつBankSelectのコマンドが入っていると、ドラムだけしかならないという現象がおきます。(ドラムしかならないというより、BankSelect指定されている音がならないという現象かもしれません。)
対処として、GSのリセットコマンドをGMのリセットコマンドに書き換えます。
フォルダ変換は、フォルダに入っているMIDIに対して一括変換を行う際に使用してください。
前述のように、使用している音源を「Microsoft GS Wavetable Synth」以外のものに差し替えるのも1つの手です。動作検証していませんが、timidityなど、フリーのソフト音源も使えるのではないかと思います。「Microsoft GS Wavetable Synth」以外のもを使用する場合、必要に応じて、前述の「MIDIマッパー相当機能」を使用してください。
MIDIファイルの再生時にノイズがでる場合
曲の先頭でノイズがでる場合
MIDIファイルで、曲の再生を開始した直後、ノイズがでて、以降は正常に再生される場合があります。これは、MIDIファイルの先頭部分に置かれているセットアップ(再生のための準備)のデータと演奏データ(音符のデータ)が時間的に近接している場合に起こります。わかりやすくいうと、再生の準備が終わっていないのに、演奏のデータが来てしまい、その部分がノイズとなって再生されてしまう現象です。なので、処理速度の速いPCや効率の良い音源ではおこりませんが、その逆だとおこりやすくなります。
OSには直接関係のない、どちらかと言えば、データ制作上の問題ですが、このソフトでは、この問題を修正するための機能も入れています。
 
情報募集
XPでは再生できたのに、VISTAでは再生できなくなったというファイルで、このツールを使用しても、問題が解消されないファイルがあれば、このページの下のほうにあるポストのマークのメールフォームから情報を送っていただけると助かります。解析してプログラムで対応できるようなら、プログラムを作成してバージョンアップします。
 
   
 

ダウンロードはこちらから!!

注意!  
無料で提供していますので、プログラムを使用した結果について、開発者は一切、責任を負いません。
「デバイス変更」の機能は、レジストリの書き換えを伴うため、設定が不安定になるかもしれないという危険がともないます。ある程度は、動作確認していますが、PCにより、なんらかの事情で失敗する可能性もゼロではありませんので、注意してください。(設定に不具合が生じても責任はもてません。ただし、メールフォームから問い合わせていただければ、設定回復に協力させていただくことはあります。この場合でも修復できる保証はありません。)
「データ修正」は、MIDIファイルの書き換えを行います。もとのファイルは「.bak」という拡張子で保存されます。「データ修正」はXGのリセットコマンドをGMのリセットコマンドに書き換える場合がありますから、この場合、音色が変わってしまう可能性があります。音がでないより、音色が変わってしまうほうがマシと思いますが、元の音色でないと困る場合は、「.bak」のファイルに戻してください。
フリーウェアです!  
無料で使用いただけます。雑誌などに収録する場合は、ご連絡ください。
 
   
 
Version 1.04 前回バージョンアップ 12/03/21 次回バージョンアップ予定 未定
Windows 95 Windows 98 Windows Me Windows 2000 Windows XP Windows Vista
32bit / 64 bit
Windows 8
32bit / 64 bit
Windows 7
32bit / 64 bit
未確認 未確認 未確認 未確認 未確認 ※ / ※ ○ / ○

たぶん○

このソフトは、Windows Vista、Windows7 用ですが、○印のOSでしか確認していません。※印のものも同じはずですので、もし※印のOSで動作確認ができた方は連絡してくださると助かります。
ダウンロード 215k
(上のサーバーが不調のとき)
ダウンロード
上のリンクでタイムアウトになるときは、こちらのリンクを試してください。
(置いてあるプログラムは同じものです。)
Ver1.02の変更点  
バグを修正しました。
ドラムしか再生されない現象に対する対応を入れました。
書籍とCDの紹介