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メディアアートの作品制作にはセンサーやモーターなど、ロボットの技術に関連することが多くあります。また、明和電機の「歌うロボット」のように、ロボットそのものが作品になっている場合もあります。 ここでは、メディアアートとロボットについて考えます。  
ロボットとは何か
ロボットというのは、もともとチェコの言葉らしいですね。
多くの人がロボットからイメージするのは、「鉄腕アトム」のような、知能をもち、人間と同じような形をして自由に動き回るロボットだと思います。ロボットを題材にしたSF小説で有名なのは、アイザックアシモフの「鋼鉄都市」のシリーズですが、ここにでてくるのも、人型の知能をもったロボット(アンドロイド?)です。
しかし、現実に、このようなロボットはいないわけです。現在のロボットは産業用のロボットと、ホビー用のロボットに分けられると思います。これらのものは、必ずしも人型をしていません。産業用のロボットはむしろ、アームだけのもののほうが多いですよね。
産業用ロボット
ロボットの定義
前述のアシモフ博士(たしか、彼は医学博士でした)は、ロボットの3原則というものを考えていました。よく覚えていませんが、「ロボットは人を殺さない」「ロボットは人の命令に従う」「ロボットは自分の身を守る」などのようなことで、3つの間で矛盾が生じる場合は、先に書いてあるほうが優先されます。つまり、「XXさんを殺せ」と命令されたとしても、2番目より、3番目が優先されるので、殺さないわけです。
さて、現実的なロボットの定義というのは、時代や分野によって変わります。大きく自分で動く「運動機能」と人の命令を受け付ける「対話機能」、周りの状況を知る「感覚機能」があれば、ひとまずロボットと言えるのではないかと思います。しかし、たとえば、「検索ロボット」のように、物理的な実体をもたない場合もロボットと言ったりします。これは、インターネットの中を動き回り、いろいろな感覚でホームページを探しているというふうに解釈できるのかもしれません。

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