研究テーマ->メディアアート->メディアアートについて->メディアアートで使用される 出力装置 〜サーボモータ編
メディアアートで使用される出力装置について紹介します。  
サーボモータとは
サーボモータというのは、単にグルグル回るモータと違って、角度を指定して回転させることができるモーターです。たとえば、ラジコンカーを考えてください。
前進させるには、タイヤをグルグル回せばいいわけで、これは普通のモーターに電気を与えてやれば良いわけです。電圧を高くすると、スピードアップすることができます。
右、左にハンドルを切るには、車輪が付いてるシャフトを左右に動かさなければならないわけで、やみくもに動かせば良いわけではなく、15度だけ右にとか、30度左にとか、角度を指定して回転させ、しかも、、元の位置に戻ろうとする力に逆らって、その位置で停止して欲しいわけです。これを行なうのがサーボモータです。
ホビー用の2足歩行のロボットは、サーボモータの塊です。こちらにあるロボットは、24個のサーボモータを使用しています。
サーボモータを動かすには
サーボモータは普通のモーターのように電圧の高い、低いでコントロールできるわけではなく、専用のコントロールボードが必要です。このコントロールボードにプログラムを書き込むことによって、はじめて制御できるようになります。

上の写真の配線のしてある緑の板がコントロールボードです。右の黒いのがサーボモータで、上のアルミが回転するようになっています。

サーボモータはどこで売っているのか?
メディアアートの作品や、ホビー・ロボットに使用するような大きさのサーボモータには、もともと、ラジコンカー向けに作られたサーボモータを利用します。これらのサーボモータは、ラジコンショップやホビーロボットのお店で買うことができます。また、ネットの通販で買うのも便利です。
メーカーとしては、近藤科学、フタバ、JR PROPOなどが有名です。
サーボモータの選び方
サーボモータは外部からの指示を受けてモータを動かす仕組みになっています。この指示を出すための電気信号は、サーボモータのメーカーにかかわらず、ある程度、統一されています。この指示を出すのが、コントロールボードですが、コントロールボードとサーボモータのメーカが違っても、電圧や制御方式があっていれば、動かせることが多いです。
サーボモータを選ぶときは、コントロールボードを中心に考えます。コントロールボードに接続できないサーボモータや、接続できても、規格があっていないサーボモータは使用できません。一番、注意しなければならないのは電圧です。コントロールボードとサーボモータの電圧があっているかどうか、これが大事です。
また、比較的新しいコントロールボードではシリアル制御というのが可能になっています。この方式で制御したい場合は、サーボモータもシリアル制御に対応している必要があります。