研究テーマ->メディアアート->オリジナル・プロジェクト->アニマル・サウンド・リアクション(動物の音反応)
ここでは、メディアアートの作品を紹介します。  
装置の構成
小型のノートPC
USBオーディオ・インターフェース
スピーカー
プログラム
小型のノートPC

工人舎という会社が、小型のPCをたくさん販売しています。ネットブックなどと違い、OSはWindowsXPなどデスクトップの標準のものが使用できるので、これを使用することにしました。手のひらにのるサイズです。
操作がタッチパネルでできるのも魅力です。動物園やペットショップで、マウスやキーボード操作を行うのは無理があるので、タッチパネルは有難いです。
モニター部分を180度回転させて使用できるため、キーボードを使用しないのであれば、開いた状態にする必要がないのもポイントです。
USBオーディオ・インターフェース

ローランドがcakewalkのブランドで出しているUA-1Gを使用します。入出力とも96KHzまでいけますから、4万ヘルツの高周波まで出せることになります。
難点は、思ったより大きかったということでしょうか。。。
スピーカー

スピーカーはBUFFALO製のものを使用します。電池でも、USB電源でも作動するようになっています。
大きさは問題ないのですが、これで、本当に2万ヘルツ以上の高周波が出せるのかという疑問があります。

上のはフルレンジスピーカーを接続して、音圧を出すために自作したものです。高周波をだすには、スーパーツィータを使用したほうがいいのですが、中音域をカットするフィルター回路を工作しなければならないため、とりあえず、フルレンジスピーカーで行っています。
プログラム
スピーカーとマイクの周波数特性チェック・ツールで公開しているプログラムを少しカスタマイズしたものを使用しています。
スピーカーの性能検証
検証用に作成したプログラム「スピーカーとマイクの周波数特性チェック・ツール」で検証しています。
装置に関する考察
知人から受けたアドバイスも含めて、注意点などをまとめてみたいと思います。
スピーカー
1番の問題はスピーカーです。PC用のスピーカーは20Hzから2万Hz弱ぐらいを目途に作られているため、目的の音を大音量で出すには別のものが必要です。高いところは、スーパーツィータが必要です。低いところは、できるだけ口径の大きなスピーカーが必要ですが、10Hz以下、たとえば、数ヘルツとかになってくると、半径1mのスピーカーとかが必要になり、これは無理です。この範囲になると、サーボーモータで、低周波で床を揺らすような仕組み(すでに音ではない?)のほうが良いかも、という話もあります。象は1Hzの音まで聞こえるということですが。。。
筐体
持ち運びに関しては目立たないようにするために、入れ物を作成する必要があります。むき出しでウロウロすれば、不審人物と思われること間違いなしです。
ソフト
単に高い音をだせばいいというものではないようです。たとえば、10000Hz(人間にも聞こえる)ぐらいの正弦波(ピーという音です)を大音量で鳴らしたとしても動物は反応を示さないのと同じです。動物が反応を示すのは、天敵の声とか、同種族の鳴き声とか、そんなのですから、そのようなものの特性をもたせつつ、音を高くするというようなことが必要かもしれません。
 
   
 
書籍とCDの紹介


機材は、EDIROL USB Audio Interface UA-1G を使用しています。最大96kHz/24ビットのオーディオ・フォーマットに対応しています。