W e b m a s t e r R e s o r c e A c t i v i t y . 2001年6月号
29 Jun.2001(Fri.)超晴・超雨
・随分昔の話になるが、4月頃にふと思い立ち、マレー鉄道と言うシンガポールからタイまでを結ぶ汽車を使って、マレーシアまで行った
事がある。その時がWebmasterにとっては初めてのマレーシア入国である。無防備な事に、インターネットのWebにて時刻表を調べ、後は適
当な所に降りようと言うかなり計画性の無い一人旅である。ヘタをすれば、ブッシュに入り込んでそのまま白骨化死体と言う事もあり得そ
うだ(まさか)。後は人為的なトラブルだが、『モスリムには悪い人は居ないってお父さんも言っていたし。PAT.PEND.』まぁ日本よりシン
ガポールの方がずっと安全だし、マレーシアも似たような物だろうと言う考えであった。
・土曜日の夜9:30頃、シンガポールの自宅を出発して、バスに乗り30分。そのマレー鉄道の南端終着駅はシンガポール駅へと向かう。駅は
他のMRTなどの近距離電車の駅構内よりは随分暗い雰囲気であり、人気もそれほど多くない。それなりに古い駅のような感がある。とりあ
えずマラッカまで向かうつもりで居たので、マラッカの最寄りの駅までの切符を買う。夜行の急行なので寝台車両もあったが、ここは一つ
極限にチャレンジすべく、2等座席へ(S23$)。ホームの入り口にはどういうワケかマレー入国のイミグレーションがある。シンガポール
をまだ出国していないのに。どうやらマレー鉄道で出国する場合は、マレー入国後、シンガポール出国と言う逆なプロセスを辿る事になる
らしい。その時Webmasterはイミグレーションカードを書いていなかったが、何も言われず、しかも何もスタンプも押されずそのままパス
出来た。その時は、シンガポールとマレーシアはお隣同士だから、カード不要なのだとか、WebmasterはシンガポールのEmploymentPassを
持っているので要らないのだろうとか、適当な解釈していたが、普通に考えれば、シンガポールのEmploymentPassは、マレーシアには全く
関係ないはずなのである。これはどうやら向こうのミスらしく、後でシンガポールに戻るときに面倒な事になってしまったのである。さて
既にホームに入線している汽車に乗る。ドアは台湾と同じ手動式。走行中でも平気で開ける事が出来、飛び降りる事も十分可能。車内は意
外な程に清潔になっており、これなら翌朝まで耐えられるぐらいであった。日本の中距離急行と同等な雰囲気である。但し、ゴキブリが数
匹居たが。シンガポール駅を始発として、次はJohorBahruと言う、シンガポールから最も近いマレーシアの都市に停車する。そこまでは座
席の埋まり具合も3割程度で、これなら座席1列占領でラクシャリーな旅になりそうだと思っていたが、なんとそのJohorBahruでほぼ満席
となる。Webmasterの隣にもマレーシア人が座ってきた。仕方なくWebmasterはJornadaを取り出してお小遣い帳を付けていたら、隣のマレー
人が声をかけてきた。見たところWebmasterより若いか同い年ぐらいのニーチャンである。名前はアンと言うらしい。女の子の名前みたいだ。
そのパソコンはマウスは無いのかとか聞いてきた。ここでWebmasterは“ぢすわんな。まうすのーにーどラ〜。ぢすワン!な、えくいっぷめ
んと、ざ、ぢすぷれいたっちぱねるラ〜。”と答えておいた(笑)。いろいろ聞いてくる。俺様は昔トーキョーの住友ゴム(つまりダンロッ
プ)で働いていたとか、あんたはどこで働いているのかとか。しまいには、日本人は英語がヘタだな。君も同じだね〜とか言って来た。じ
ゃあ話しかけるなよ...年齢を聞くと22歳らしい。ちょこざいな。しかし、話しているとまんざら悪い人でも無さそうだ。行き先はWebmaster
と同じマラッカ最寄りのTampinと言う駅らしい。ついでにマラッカまでどうやって行けばいいかなーと聞くと、事細かに教えてくれた。
やがて深夜を迎え、彼はぐっすり寝てしまった様だ。Webmasterもうつらうつらし始める。早朝4時頃、Tampin駅に停車した。そこは想像
以上に田舎の無人駅であった。最初はここで朝のバスが出るまで安宿を手配しようと思ったが、こんな町ではホテルも見つからない。駅前
にバス停があると思いきや、その駅には細い道が1本あるだけで、タクシーの客待ちが3台ほど止まっているだけである。仕方なくアン
ちゃんにバス停の位置を聞くと、俺も行くから一緒に行こうと言う。10分ほど歩くと、バス会社の車庫の様な停留所についた。朝の始発
バスは6時との事である。まだ2時間あるでは無いか。アンちゃんはその辺の道ばたで寝始めたので、仕方なくWebmasterもその辺のイスで
寝る。やがてバスの爆音とも言えるエンジン音で目が覚めた。かなりスゴいバスである。しまったことにWebmasterはマレーの通貨である
リンギット(RM.)の小銭を持っていなかった。したらアンちゃんが出してくれた。後でWebmasterがシンガポールドルで払おうとすると、要
らないとの事。申し訳ないと思いつつ、値段はRM2.5(\90)である。僅かこのお金で借りを作ってしまったとは屈辱である。しかし、この
アンちゃんが居なかったらバスにも乗れずどうなっていただろうかと思うと、アンちゃんには頭が上がらない。
・マラッカまではそのバスで約1時間らしい。アンちゃんは実家に帰る所らしく、途中の田舎町で降りていった。バスはかなりラフな運転を
心がけている様で、信号という信号は全て無視。まぁ朝方で殆ど交通量も無いし、かなりの田舎道なので仕方ないかもしれないが。当然
ドアは開きっぱなしである。このドア空きっぱなしモードというのは、東南アジア共通のシンボルの様だ。朝7時頃、何となく町っぽい
雰囲気になってきたと思ったらどうやらここがマラッカらしい。全員降りていったので、Webmasterも仕方なく降りる。ここは良い。規模
的に言うと、そうだな。十日市場と言った感じだろうか(謎)。若しくは御殿場だな。一応10階建てぐらいのビルが数戸はある。マラッカ
には汽車の駅が無いので、バスターミナルが町の中心となる。英語は殆ど書いておらず、TELEKOMとかKOMPUTERとか書かれている。で、一つ
判明したのがTerima kasihと書いてThank youらしい。何と読むのか解らないが、多分テリマカシーとか言っておけば良いのだろう。シンガ
ポール程では無いが、英語が話せる人もそこそこ居る。香港よりは多いと言った感じだろうか?勿論中国語も半分ぐらい通じる。ここにも
中国商人はいっぱい居るのだ。
・Webmasterは眠かったので、まだこの時間ではどこも店はやっていないので安宿を探して仮眠を取ることにした。どうせならここはピーキー
に汚そうなのをチョイスしたい所である。当たってみた所は、RM.20(\750)と言うところがあったので、早速お願いする。案内された部屋は
やはり最高にピーキーな部屋である。空調完備とか書かれているくせに、エアコンなど無い。替わりに天井にでかい扇風機がついてグルグル
回っていたが、これがいわゆる空調のつもりだろうか?床はコンクリートにペンキの塗られた様なもので、やけに砂が多くてザラザラして
いる。サンダルが2個おいてあったが、むしろこれをはく方が汚そうなのでパス。とりあえずシャワーに入る。水がちょろちょろ出るが、
お湯はやっぱり出ない。一応小さい石鹸があったので、それで適当にゴシゴシやって、もらったぼろぼろのタオルで体を拭いて、ベットに
横になった。しかしこのベット、なんか随分臭うのである。何人もの体臭が合わさった何とも言えないトロピカルな臭いである。もらった
タオルは体を拭いてしまったのでぬれているので枕に巻くことも出来ないので、仕方なくそのまま寝ようとトライするが、やっぱりなかな
か寝付けない。正味30分ぐらい寝ただろうか。もう時間の無駄なのでチェックアウトした。何というか、水浴びが出来た以外は、外に居
たのと余り変わらない様なホテルであった。
・時間は朝10時を回り、いよいよ町も活気を出し始めてきた。大きなテント内がお店になっているような所があったので入ってみる。する
と入り口のガードマンに止められる。どうやらバックパックを担いで店内に入るなと言う事らしい。そのバックパックには結構な貴重品が
入っているのだが、仕方なく預ける。売っているモノは日用雑貨をメインとし、他にも食料品(乾物)が無造作に並べられてある。ざっと
見てシンガポールの半額ぐらいである。結構立派な七輪がRM.8(\270)だったのが非常に惹かれた。食器類も、もう一通りシンガポールで揃
えてしまったが、こっちで買えば十分交通費もペイできる程に安かったので残念である。
・マラッカで有名な所に、骨董品を数多く取り揃えている店が並んでいる通りが有るというので行ってみた。どうやらこの通りは更に開店
が遅いらしく、昼過ぎになってからポツポツと店が開き始めた。この通りは有る程度観光化されており、欧米の白人達の姿や、日本人の姿
も確認された。Webmaster的には手回し式レコードプレーヤーとかそそれらたが、結構値段が張るのと、日本に持って帰る手間を考えると、
どうしても手が出ない。古い各国のコインを扱っているお店もあり、日本の伊藤博文式千円札もあった。こんなの売れるのだろうか?結局
特にこれと言ったモノは見つからなかったのだが、やはりお気に入りに追加しておきたかったのはマレーシア航空ステュワーデスコスチュ
ームである(笑)。もう鼻血モノだ。欲しい。交渉の末、RM.75まで下がったが、“誰に着せるのだ?”と言う事になり、結局買わず。
・朝から何も食べていなかったので、適当な屋台に入る。ビーフンを頼む。RM.2(\70)。なんちゅうか随分金持ちになったと錯覚するような
物価である。こっちはモスリムの人が多いので、殆どは右手でご飯を食べる。見た感じ渋谷チーマー(懐)と言うニーチャンも、ちゃんと右
手で食べている。じゃあビーフンも手で食べるのかと言うと、それはしない。と言うか、手で食べる人はぶっかけご飯を食べている。この
辺でマレー人と中国系マレー人との区別が付けられるのだろうか?
・さて、ブラブラしているうちに夕方になってしまった。そろそろ帰りのバスを予約しようかと、バスターミナルに戻る。マレー鉄道車内
で話したアンちゃんの話では、マラッカからシンガポールに帰るなら、汽車よりバスの方が絶対良いと言うリコメンドにより、シンガポー
ル行きのバスを探した。一番安い所はRM.13.8だったので、次に出るバスの予約をしようとすると、既に満席らしい。次に出るバスはまだ
3時間後である。しかし、どのみちそれしか無いので、それを予約すると、後はその辺の屋台でビールを飲む。シンガポールより酒はずっ
と安い。何と言っても3時間を潰すにはそれなりに飲まないとなかなか時間が過ぎないので、缶ビールを5本ぐらい飲む。1日中歩き回っ
ていたので、普段よりどんどん飲める。かなりベロベロになった所で、バスに乗る。このバスは今日のシンガポール行きの最終バスらしく
ほぼ満席である。隣には太ったオバちゃんが乗ってきたので、Webmasterの席は随分とナロースペースになってしまった。しかし、ベロベロ
なのと、前日は殆ど寝ていないことからアッという間に爆睡である。気づいたときはJohorBahruのイミグレーションであった。そこで問題
が発生。昨日マレー入国の時にスタンプが押されなかったので、なんでスタンプが無いのだと怒り始めたのだ。Webmasterは知らない。俺は
昨日シンガポールからマレーに入ったけど、スタンプは押されなかったよーんと言い張ると、その時の汽車のチケットは有るかと聞かれた。
一応記念に持って帰ろうかと思って取っておいたのでそれを出すと、それと引き替えにマレー出国のスタンプを貰えた。もしここで汽車の
チケットを捨てていたらどうなっていたのだろうかとゾッとしてしまう。
・シンガポールの税関では、マレーで買ったタバコ1箱と、チューインガム3個は何もバレずに密輸完了。しかし、また後日述べるが、次
回マレーシアに行ったときの税関ではタバコがばれてしまったのである。これについては次回のJohorBahruレポートにて報告したい。
23 Jun.2001(Sat.)晴・クソ暑い
・男式料理第2弾をU/Lしました。今度はチャーハンです。
→炒飯Speed Step Technology徹底研究
22 Jun.2001(Fri.)雨・晴
・なかなかツカえるイソターネット電話
・以前は日本への連絡手段としてクレジットカードで掛けられる国際電話を使っていたりしたのだが、これは接続業者がKDD(I)だ
ったりして、かなりブルジョワジー向けである。かけ方は、8000-810-001をダイヤルして、クレジットカードの番号をプッシュし、次に
暗証番号,次に接続先電話番号と言う具合で、イソターネットの有料エロサイト同様にオンラインでカード会社に照会しているシステム
である。この電話、詳細を計算した訳では無いが、シンガポール→日本まで\150/min.程度掛かるらしい。最近くだらない国際電話を一時
間以上掛けたりするので、1日2$で生活するのが目標であるWebmasterとしては、大赤字である。
・次に思いついた通信手段は、日本ではマイナーだが、通称スクラッチカードと呼ばれる、暗証番号が書き込まれているカードを付近の
屋台の売店で入手するのである。暗証番号そのものが商品なので、その暗証番号部分には銀色のコーティングがされており、他人には見ら
れない。買ったカードの銀色部分を擦って、所定の番号にかけ、ガイダンスに従いスクラッチ部の暗証番号を入れ、通話先番号をプッシュ
する仕組みだ。Webmasterは以前からこのカードを買ってはいたが、どうもこのカード、回線網の余ったバンドを使って接続するらしく、
ピークアワーではなかなか繋がらないし、繋がってもやたら音が悪いと言うケースが多い。更に日本の携帯電話へはまず繋がらないと言う
利用価値の乏しいカードだったので財布の中に入れっぱなしである。シンガポールで一番有名な接続業者(キャリア)はSingtelと言う、
日本では元祖電電公社NTTに相当する大御所キャリアがあるが、そこからもスクラッチカードは発売されており、一度買ったことがあるが、
さすがSingtelだけあり、日本の携帯にもバッチリつながり、音質も申し分ない。ただし流石高級だけあってカードの値段は高い。世の中
うまくできているのである。他にも複数二次接続業者がスクラッチカードを販売しているが、オッ、これは安いと思って買った物は大抵音が
悪いとか、なかなか繋がらないと言うウィークポイントがあるのである。
・そうこういろいろ物色しているウチに、値段も安く、そこそこ音質も良いカードを見つけた。値段はS$10で、日本の一般電話なら55分通
話できる。S$1=\70として1分\12と言う事になる。まぁ電電公社が長期独占状態であった日本の通信市場からすれば、随分安い。今はこれ
を近所の屋台まで買いに行って、自宅で繋ぐことが習慣となった。
・で、本題とするが、巷の噂で「安い国際電話と名乗るキャリアは、低品質なインターネット回線を使って接続しているから、頭切れが起
きたり、途中で切れたりするらしいニャ」と言う事を聞いた。なるほど、大抵2〜3流接続業者、いわゆる二次接続業者なら、狭いマンシ
ョンを借りて、そこに数本の電話回線を引き、大口で買い上げた格安専用線をバックボーンにして、後はガイダンスを流したり、暗証番号
を検索する為のモデムを積んだPC/AT機が一台あれば実現出来るビジネスである。更にケチケチな二次接続業者なら、適当な中速回線(ADSL
,Broadband)を1本引いて、それをバックボーンとし、インターネット網を使って海外へ音声を送ることも可能だ。音声圧縮に関してWebmaster
は余り知識が無いが、確か14400bps.程度のデータ通信速度で人間の会話程度なら充分送ることが出来ると言うハナシである。ADSLを
実質64kbpsとすると、単純計算で約4通話分が同時に行えるわけだ。勿論帯域を更に狭めれば音質も悪くなるが、更にユーザーを詰め込む
事が出来るだろう。多分Webmasterが今まで入手してきたスクラッチカードのうち何社かはこのテのシステムだと思われる。
・“本題とするが”と言いつつ、また焦点がズレた。イソターネットならワシの家でも出来る。マイクとスピーカーもあるぜよ。と言う事
でそんなへなちょこ二次キャリアなど使わずにダイレクトに通話できるのは無いのか?と思って探したところ、実にWebmasterにとって都合
の良い接続サイトがあったのである。
・まずコレ、電話を掛けるならバナー群から選択して宣伝を見ないといけない。1個見ると5pointぐらい貰え、20pointで日本国内へ1分か
けられる。高橋名人ばりに連続クリックされないように、1回見た宣伝は、翌日にならないとポイントが貯まらないようになっている。
で、このサイト、日本にある事が最大にミソである。即ち、このサイトのサーバーは多分東京にある。東京を基準にするので通話先
に応じて必要なポイントは以下の通り。
通話先 | 1分通話するのに必要なポイント |
日本国内一般 | 20point |
日本国内携帯 | 40point |
韓国 | 20point |
アメリカ | 20point |
シンガポール | 50point |
・韓国とアメリカはどういう訳か日本国内と同じなのが不思議だが、おそらく需要が多いからと思われる。アメリカに比べて距離的にはず
っと近いタイであるが、確か100pointぐらい必要である。で、Webmasterにとっては日本に掛ける事しか無いのだから、日本国内が一番安い
と言うのは好都合である。何と言ってもこのサイト、日本に住んでいる日本人相手の商売なのだろうが、海外から日本に掛けたいWebmaster
の様な境遇の人の事を余り考慮していない料金設定だ。このサーバーのある東京までは、距離に関係ない完全無料のインターネット網を使
ってアクセス可能なのである。
・まず、適当に宣伝を見てポイントを貯めてみた。Verisignの審査による専用ソフトのD/Lが必要だが、ちゃんとテンキーが画面に出てき
て、クリックするとちゃんとDTMFまで鳴る。で、試しにWebmasterのシンガポールで所持しているハンディホンに65-97XX-XXXXと言う具合に
国番号を付加して掛けてみる。暫くするとちゃんと鳴った!これは感動モノである。早速横浜のWebmasterの実家に掛けてみた。ちゃんと
日式の“トゥルルル”呼び出し音が聞こえる。やがて姉が出た。モシモーシ!姉も普通に応答する。まさかノートパソコンにイヤホン付け
て内蔵マイクで通話しているとも思わなかった様で、普通に会話できる。これはイソターネット電話だと言う旨を伝えると、そう言えばち
ょっと音がこもっているような気がすると言うことだが、言わなければバレ無い程度だ。そうこうしているウチに、ポイントは無くなり切
れてしまった。ともかく、実用性は充分あると言う事は間違いない。
・さてこのインターネット電話の行く末を占ってみるが、多分余りヒットしない。Webmasterの様に海外に居る日本人にはうってつけだが、
日本国内の人には大してメリットが無い。と言うのも、その“宣伝を見る”と言うプロセスが、結構面倒なのだ。やってみれば分かるが、
バナーをクリックして、スポンサーサイトのウィンドウが開いて、暫くして“ポイントを追加”ボタンが出てくる。大抵はバナクリだけで
は5pointしか貰えない。1日約18社ほどのバナクリが可能だが、計約100pointである。ここまでやって日本国内へ5分しか繋がらない。これ
なら3分\10(今は\8になったと言うウワサを聞いたが!?)で掛けた方が良いのである。第一、もし普通にダイヤルアップしてPPP接続して
いるのであれば全く意味がない(笑)。日本国内ならどこでも均一なのがせめてもの救いだろうか?後は、フレッツ等の定額料金制プロバイ
ダやCATV等の常設回線を所有している人ならそれなりにメリットも浮き出てくる計算にはなるが、この煩雑なバナクリに耐えられる人は
どれぐらいいるか、非常に興味のある所である。
6 Jun.2001(Wed.)雨・曇(珍しい)
・今回はマレーシア全般のハナシをしたい。もう2ヶ月も前のハナシで恐縮なのだが、自分のお金で日本に3日間ほど帰国した事がある。
何故帰国したかと言うと、特に意味は無いのである(謎)。シンガポールでは1500cc.のかなり素なカローラしか無く、これと言って宮が瀬
的な場所も無いので出かける気にもならないしすこぶるヒマであったのと、丁度こちらの祝日が金曜日にあったので連休になる事などの
要素が集まっただけの事である。後は航空運賃が幾ら掛かるのかと言う問題だけであった。まず巷の噂ではシンガポールには日本の様な
格安航空チケットは無いという話で、結構唖然とした。じゃあ日本で買って貰って郵送して貰うかとも思ったが、それもまた面倒である。
いろいろWebで調べてみた。H.I.S.のSingapore支店のサイトを発見した。これなら安いチケットもあるかも知れないと言う期待があった
ので恐る恐る電話してみる。お、日本語もちょっと話せるぞ。で、各航空会社のシンガポール−成田間の各社の航空運賃を聞いてみた。
・まず、シンガポール航空(SQ)は一番高くて確かS$1,400ぐらい。日本ではサービスの割に安いと評判のSQだが、こちらではブランド物なの
である。これは問題外。次にノースウェスト(NW)だが、S$1,000ぐらい。日本では一番人気の無い会社なのに、日本円で\70,000するのだ。
これもまた悔しいのでパス。ユナイテッドエアー(UA)もNWとほぼ同額。これらアメリカの航空会社はシンガポールから成田に到着後,ロス
やロンドンに向かう便である。日本からシンガポールに遊びに来るならば夕方成田を出発,深夜SIN到着。帰りは早朝SIN出発,昼過ぎ成田
着と、ホテル代も余計に掛かって人気が無いが、シンガポールから日本へ一時帰国するシンガポール滞在者には休日を有効に使える便利な
便だと思う。だから結構高いのだと言う予想が立つ。他にもキャセイ・パシフィック(CA?CX?)とかもあったが、大体どれもS$900前後する様だ。
・仕方なく経由便でも良いので何か無いかと訪ねる。ただでさえ時間が勿体ないので経由便と言う道は考えたくなかったが、ルートに因
っては考えられる空路もあるだろう。その経由便で一番安いのがマレーシアエアライン(MH)と言う隠れキャラである。クアラルンプール
(K.L.)経由になるけど、価格はS$570と言う、他社に比べて気味悪いぐらいにダントツに安い。これに空港税45$を入れても$615なので
\40,000強である。乗り継ぎもクアラルンプールで1時間待ちであり、時間ロスも殆ど無い(帰りの便は、曜日の都合でクアラルンプール
空港内のベンチで夜を空かす事になるけど)。そして何より、Webmasterは飛行機離陸時のチンスー感が何より好きなので、一番
安くて、しかもチンスーが2回も味わえるかと思うとワクワクしてきてしまったのである(BK)。
・これはもうMH(モーホー)しか考えられないと言う事で即ブッキングし、後日チケットのピックアップに$50札12枚握りしめH.I.S.Singapore
Branchへと向かう。安いのにちゃんとお札みたいな普通の航空券だ(当たり前だけど)。しかもちゃんと乗り継ぎ+往復分で4枚綴りにな
っている。何か嬉しくなってくる瞬間だ。恥ずかしい事に今までWebmasterはTransitの経験が無いので、H.I.S.の日本人スタッフに、
心配性おばちゃんばりに「あのう,預けた荷物とかはちゃんと成田まで持って行ってくれるのでしょうか?」と聞いてしまったが、バカに
されたかの様にちゃんと着きますと言う事であった。しかし、同じ機材で経由する訳では無く、乗り換えなのである。即ちK.L.にて荷物の
出し入れが行われるので、マレーシアのふざけたアンちゃんが荷物係だったとしたならばだ,Webmasterの荷物はK.L.空港の片隅に捨てられ
る可能性もあるワケで、一抹の不安は残る。
・マレーシアと言う国だが、この数年、やたら不況らしく、数年前はS$2で3RM.(リンギット)であったに対し、今は丁度倍(S$1で2RM.)ぐら
いになってしまったと言う。こういう背景からもMHは安いのだろうか?マレーシアはAMD CPUもPentiumも製造しているのに、やはり先進国
の不況を大きく受ける羽目になってしまうのか?ともあれ、マレーシアへはシンガポールからすぐなので、物価が安いことを利用して
トイレットペーパーを買いにマレーシアに行くという手も充分アリである(笑)。
・さて、日本へ旅立つ当日,夜出発の便なので仕事が終わってからシャワーに入り、纏めておいた荷物を持ってチープにバスで空港まで向
かう(60¢)。最近ヤケに倹約しており、安い安いと言われるシンガポールのタクシーはブルジョワの乗り物と認識している。まずはSINから
KUL(K.L.)に乗るワケだが、この飛行機のチェックイン時に同時にKULからNRTの便もチェックインしてしまう。まぁK.L.では税関も通らない
から、チェックインロビーにも行けないので当たり前と言えば当たり前だが。今回の国際線運賃元取り作戦として、夕食は勿論の事、昼食
も抜いておいたのでおなかはペコペコで死にそうだった。しかし...KULからNRTへは夜中の23:00頃出発なので、ひょっとしたら夜食しか出
ないのでは無いか?と言う懸念があったのだが。
・さて、SINのチャンギ空港でK.L.行きの飛行機に乗る。K.L.までは僅か50分。ちょうど羽田から富山みたいなモノである。随分小さな可愛
い飛行機だぞ。見た感じ100人ぐらいしか乗れないのでは無いだろうか?でも一応ビジネスクラスの座席が少しだけあった。こんな大統領
専用機みたいな飛行機、Webmasterが物心ついてからは乗ったことが無い(と思う)。機体が小さいだけあり、離陸時の加速もややピーキー
気味である(F-ZEROで言う“黄色”(謎))。しかも、小刻みな揺れが随分激しい。機体のアンパンが少ないのか、エンジン音も当社
比50%増である。
・案の定機内ではオレンジジュースかコーヒーしか出ない。空きっ腹でコーヒーなぞ飲んでいると、お腹が痛くなってきた。で、飲んで
い間に着陸。印象的なのはマレーシアは想像以上にカントリーな感じである。K.L.空港は町から少し離れた所にあると聞いていたが、本当
にビルは無い。機内から下を見下ろしても皆一戸建てに住んでいるのだ。SINの様に皆マンションに住んでいる状況に慣れてしまったWebma
sterとしては、この田舎の雰囲気がすこぶる気に入ってしまった。
・この大統領専用機を降りて、変な日本語の発音をするモノレールに乗り、目指すNRT行きの飛行機ゲートを目指す。これまた随分と広い
空港である。話によると、K.L.空港は世界でも有数なハブ航空として有名らしい。もう夜だったので人気はあまり無かったが、トランジッ
トホテルまである。
・次に乗ったNRT行きは良く乗るボーイング747で、エコノミーだと横一列に3+4+3=10人詰め込まれる大きな飛行機だ。エコノミーでも一応
気持ち程度のフットレストが付いている。SQにもこれはある。これが有るのと無いので結構違う。しかし、隣の人のフットレストは根本か
ら折れて壊れていた(笑)!何か可哀想であったが、このフットレストは譲れない。あと、SQ式のSUPER NINTENDO搭載のLCDモニタも付いて
いる。全てSQと同じファシリティだ。今度はWebmasterのSUPER NINTENDO用のコントローラーの十字キーが壊れていて、まともにF-ZEROが
楽しめない。とにかく壊れている部分が多いと言うのがMHに対する第一印象である。
・MHのフライトアテンダントのユニフォームであるが、これまた結構良い。SQのバティック柄よりキャピキャピ度(爆)が20%増である。
で、なかなか飛行機が離陸しない。乗り継ぎのお客様の到着が遅れているので、待っていると言うのだ。そんなの放っておいていいから、
早く離陸しろー。
・予想していた通り、この時間ではサンドイッチしか出てこない。これでは飛行機代の元が取れないので、ピーナツを多量に貰う。何回
か頼んでいるウチに、気前の良い男性アテンダントが1回で4袋とか持ってきてくれるようになった。これとビールと水割りとワインを
多量に摂取し、徐々にベロベロとなる。空いていた腹も何とか落ち着いた。トイレに向かい、その後は爆睡であった。
・MHに対するインプレッションとしては、壊れているモノが多い。結構古い機材なのかもしれない。食事はSQとほぼ同クラス。SIN-NRTな
ら乗り継ぎしか無いので、チンスーが2回楽しめる(これをメリットと考えるのはWebmasterぐらいだろうか)。以前香港に行ったときに
UAに乗ったのだが、アテンダントがキツめなのと、テレビが無いのと、座席が狭いように感じた。SQ/MHの方が若干広いので、日本でNW/UA
を手配して\40,000なのであれば、値段は同じMHの方が良い。今度はマラッカに売っていたMHユニフォーム(確か75RM.)を入手して、是非
“MHプレイ(モーホープレイ)”を実践したいと思った(BK)。
もどる