朝7時半頃自宅を出発、西宮北インターより高速に入り、山陽自動車道を走る。交通量も少なく、回りの車もハイペースで走っている。140〜150キロで飛ばす。
途中福山SAで給油した後、再び調子よく飛ばしていたら、クラウンの覆面パトカーを発見、あわててスピード落してその後について走る。
覆面パトカーは、追越車線を走っているイプサムをマーク、ずっと後ろについて走って行く。イプサムのドライバーは全然気付かず、そのまま追越車線を走って行く。1km位走ってついにパトカーに捕まってしまった。結構スピードが出ていたから多分一発免停だろう。お気の毒に…。
広島ICで高速を降りて、国道54号で広島市内に向かう。道路の横の高架上にはアストラムラインというモノレールが走っている。 |
広島では、まず広島焼きを食べに行こうかと思ったが、まだ昼前で時間が早いので、先に広島城を見物することにする。
広島城は平城で太田川のデルタ地帯の高低差がほとんど無いところに建てられていて、その分視線に近いせいか天守閣が立派に大きく見えて威厳が感じられる。戦前国宝に指定されていた天守閣は原爆で焼失して今は鉄筋コンクリート造の復興天守だが、外観には以前のように板が張られていて、それなりに重厚な感じがする。
|
広島城を見て回って、ちょうど昼食に程よい時間になったので、ガイドブックで調べた広島焼きの店に向かう。
狭い店の中には昼時で人が一杯で落ち着けないが、本場の広島焼きの味には満足、ボリュームがあるがほとんどが野菜なので見た目よりもあっさりした味だった。
その後平和記念公園に向かう。街は広々として整然としている。道には市電が走っていて懐かしい感じがした。 |
駐車場の場所が解らなかったので、平和記念公園内にバイクを押して入って停める。園内は天気が良く祝日のせいか人が多い。外国人の団体も多い。
この公園の地は、戦前は繁華街だったが、原爆の爆心地だったため街が全滅し、その跡に恒久平和を願う広島市民のシンボルとして、平和記念公園が造園された。 今は緑あふれる公園だが、園内には原爆慰霊碑をはじめ様々なモニュメントが点在している。
特にその中でも、原爆の子の像は、千羽鶴を折れば白血病が治ると信じて亡くなった人を悼んでで立てられた像で、たくさんの折鶴が備えられていて、人々の悲しみを誘う。 |
公園の川向うに原爆ドームが立っている。この川は被爆直後、水を求めて無数の人達で埋まったという。
今では川沿いは整備され、ベンチには若いカップルがたくさんいて、それらの風景と、崩れかかった壁と鉄骨剥き出しの原爆ドームとのコンストラストが印象的だった。
原爆ドームは原爆の悲惨さを永遠に伝えるシンボルとして、ユネスコによる世界文化遺産にも登録されているという。
その後平和記念資料館を見学する。館内には原爆による被害の様子のパネルや写真、遺物などが展示されていて、中には被爆者のぼろぼろになった学生服やはがれた皮膚など、あまりの悲惨さ言葉では言い表せない。
|
少しショックを受けた後、公園内にて今日これからのルートを地図で確認していると、人が集まっているのでいってみると、変わった服装の二人組がいた。そばで見ていた人に聞くと、TV番組電波少年の地球防衛軍だという。バイクのそばに来て広告塔になってくださいと言われて、バイクのバイザーのところに地球防衛軍のコンサートのポスターを貼られてしまった。仕方ないのでそのまま市内を走る。
思っていたよりも広島市内で長居した後、市内を出て国道54号を北に向かう。途中で県道177号に入り、太田川に沿って走る。 |
ほんの10分も走ると道は山中に入り、やがて国道191号に出た。
広島市を造ったといってもいい太田川も、この辺りまで来ると渓流のようになり、河原にたくさんの白い岩がころがっていた。
道も程よいカーブが連続し、テンポよく走れるので心地良い。
加計町で国道186号と交差するが、そのまま国道191号を進み日本海を目指す。
道の駅とごうちで少し休憩した後、再度走り続ける。 |
途中に有名な景勝地の三段峡があったが、もう4時過ぎで時間がないのでそのまま通り過ぎることにする。
山はなだらかになり、道は高原の中を抜けてゆく。沿線にはスキー場が多い。
草原の中にある憩の村広島を過ぎたあたりから、一直線の道が続き、まるで北海道の道のようだった。 やがて県境を過ぎ、島根県に入る。
しばらく走っていると温泉の看板があったので、そこに入ることにする。 |
美都温泉の湯元館というところで、施設もきれいで岩造りの露天風呂もあり、湯もかすかにアンモニアの匂いがしてなかなか良かった。
温泉に入ってリフレッシュして気分新たに再度国道191号を走る。日が暮れ始め徐々に辺りは暗くなってくる。 |
益田市に着いた頃には完全に日が暮れ、辺りはもう真っ暗だった。そのまま国道191号を走り、日本海に沿って進む。しばらく行くと道の駅たまがわがあったのでそこに入る。
道の駅たまがわの裏側を見ると芝生のグラウンドや公園があって人通りも少ないので、そこでテントを張ることにする。
テントを張ってから、隣接する和食の店で魚定食を食べる。値段は1500円だが造りとてんぷらと焼き魚がついていて、魚が新鮮なせいか美味しかった。
その後テントに帰って寝る。芝生の上で寝心地が良いせいかすぐに熟睡してしまった。
|