
小川さんも調査に関わり作成された三重県祭礼行事記録調査報告書「春日神社の石取祭」
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● 石取祭は市民の方にとってどんな意味をもっていますか
「石取祭までのカウントダウンが入ったカレンダーがあります。石取祭を中心に年間の行事が動いているといえます。石取祭は、祭本番だけではなく、その準備から大変な労力が使われます。何回も会合を重ねることで、親密な関係が創られていきます。中には新たに転入した人で、祭に参加したことから、いろんな人とのつきあいが生まれ、4年目には青年会長になった人もいるんですよ。」
「しかし、一方で、石取祭の開催や石取祭車の修理には多額の費用がかかるので大変です。わずか20数軒で2000万円の修理費用を捻出したところもあります。祭車や山車蔵を修理するのに多額の費用がかかった場合、祭への参加を取りやめることもあります。1回の祭に参加する費用も多額であり、休まないと運営できないのです。」「石取祭のある町内に居住すると負担が大きいということから、敬遠される方もあり、それが中心市街地の人口減少の一因となっているといえるかもしれません。」 |
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