大山田地区を拠点に子供の文庫活動を行う

コアラ文庫グループ

 「コアラ文庫」は大山田の長尾さんが開いている文庫で、たくさんの子供達が利用しています。今回は長尾さんと子供達のお母さん方に集まって頂き、大山田地区の子育て環境や日常生活、まちづくりブックに対する希望などを伺いました。(文章は複数の方々のお話をまとめてあります。)

 


「絵本大好き」というイベントにて

● 皆さんはどうして桑名に住むことにしたんですか?

 「名古屋や四日市など、もともと桑名市外に住んでいて、桑名に引っ越してきた人が多いです。転勤族の妻もいます。引っ越してきたのは4年〜17年前と、人によって違います。桑名を選んだのは、交通の便がいいこと、価格が愛知県に比べて手頃であること、静かで安全な環境であることなどが理由です。」


クリスマスのお楽しみ会で話をする
長尾さん

 

● 大山田地区は子育て環境としてはどうですか?
 「桑名の中心部で高齢化が進んでいるのに対し、大山田は子育て中のお母さんがたくさんいます。そのため、お母さんたちのサークル活動が盛んです。また、公園に行けば子連れの若いお母さん達がたくさんいるので、わざわざ中心部から子供を連れて来る人もいるんですよ。 子供が多いので、子育てのための公共サービスをもっと充実してほしいと思います。特に、児童館があるといいと思います。 でも最近は、『他人の子供にはかかわらない』という風潮が強いし、子供同士でも『一緒に遊ぶ』というよりも、一人一人が孤立しているように見えます。仲間づくりをしたことがない子供は大人になっても『協力してあったかい桑名をつくろう』という気持ちにはならないですよね。だから、『あったかい桑名』をつくるためにも、子供達を孤立させない環境づくりをしてあげたいと思います。」

 

 

 

 

 

 

 

● 大山田地区での日常生活や近所づきあいの様子を教えてください。
  「日常の買い物は、マイカル桑名やジャスコなど、近くのスーパーに行くことが多いです。駅前のアピタにも時々行きます。スーパーは品揃えも豊富で便利ですが、会話がないので味気ないと思う時もあります。その点、寺町商店街の三八市などはお店の人と会話しながら楽しく買い物できますが、駐車場も少ないし、わざわざ行くというのも… 大山田の中のつきあいは、ずっと住み続ける人が少ないこともあってか、大人同士の交流が少ないですね。小学校の空き教室などを使って、お年寄りと子供が交流できるような場所があるといいですね。」

 

● 大山田に住んでいる皆さんは、桑名の中心部に行く機会はありますか?
 
「普段はあまりないです。市役所に行く時などです。石取祭も行ったことがない人が多いです。でも、中心部にある面白い店などの情報がもっと伝わってこれば、足を運ぶ人も増えると思います。たくさんの財産を持っているけど人がいない中心部と、人がいるけど財産がないニュータウンの交流が盛んになれば、双方にとっていいことだと思います。」

 

● まちづくりブックの内容についてアドバイスをお願いします。
 
「人の表情や息づかいが感じられる、若い人でも読みたくなるような、読みやすい本にした方がいいと思います。歴史に興味がある人しか読まないような資料的な本はあまり読む気がしません。また、つくったら図書館に置くなど、市民に読んでもらう工夫が必要だと思います。」


(2001年6月6日/桑名市コミュニティプラザにて)
 

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